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死ぬ時ってどうしよう?

 一人暮らしの者は、自分で自分の身の始末をしなければいけない。死んだ後になって自分で自分の葬式を挙げるのは無理なので、信頼できる人に頼んでおくのは言わずもがなだが、その前、いよいよ亡くなりそうというときはどうすればいいのか?
 老人ホームのような所に入居している場合はヘルパーさんが気付いてくれるだろう。だけど、ずっと自宅で暮らしているような場合…

 まだまだ老人ホームなんて…と思っていたら、急に…と言う場合。常々頭の片隅にあったのだが、図書館でいい本を見つけた。

「独居看取りの時代」



 この本によると、在宅ケアを行っている医療機関があるそうだ。そうだ、これにしよう。

 どうもくうみんの親世代は、介護保険を使うというと、
「耄碌じじい、ばばあ」
 という固定観念があるようで、くうみん母も傍から見れば十分怪しいのに、
「そんな耄碌はしていない」
 と、先延ばしにしている。でも、くうみんは必要になったら、いの一番に介護保険のお世話になろう。

 もし急性心不全を起こして、寝ている間にあっけなく逝ってしまったとしたら。そして誰も気づいてくれなかったとしたら。

 部屋から悪臭がする。ハエがすごい。
「くうみんさん!くうみんさん!」
 ドアをどんどん叩いても出てこないので警察の立会いの下、大家さんが鍵を開けたら、無残な腐乱死体…  
「あんなにお元気そうだったのに」

 大家さんは大きな声では言えないが、
「部屋をどうしてくれるんだ、トホホ」
 と思うことだろう。 

 年を取ったら介護保険を使ってヘルパーさんに週2回くらい来てもらって、いよいよ怪しいとなったら毎日一回、あるいは2回来てもらえるらしい。それならそういう悲劇はなくなる。よし、これで行こう!

 そういえばおじさんは、
「俺が家で看取ってやるから、病院になんか行くな。毎日ビールを飲ませてやる」
 と言っていたっけ。
 そう、私の方が先に逝くと、二人とも思っていた。  

 一人残されてしまった人間はこんなことは事前に考えておかないと。自分はどうでもいいけど、腐乱死体のあった部屋なんて事故物件もいいところ、大家さんに迷惑を掛けてはいけない。

 でもなあ、くうみんは癌だから、体調が悪いからと病院に行けば、ゆくゆくは「あと○カ月」と、余命宣告をされるだろう。
 
 そうしたら、懐かしい人に会いに行くことにしよう。

 お別れの挨拶をしたものの、生きながらえて生き恥をさらすかも知れないが。

 その後で緩和病棟にでも入院するかな。
 モルヒネでうつらうつらしていると、おじさんが迎えに来たのを感じて、
「ああ、おじさん、今度はどこに行くの?」
「いい温泉を見つけたんだ、さあ、行こう」
 おじさんと一緒に出て行く。

 看護師さんの見回りで異常を発見され、医師によってくうみんの死亡が確認される。

 その後のことは、公正証書の通りに粛々と執り行われるであろう。




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テーマ : ひとり暮らしは何かと大変
ジャンル : 独身・フリー

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非公開コメント

孤独死は・・・・・・・・・・

いつどこで死のうが死ぬ自分は関係ないよ、わははは
と笑い飛ばす友人がいますが、本当にそうなんだけど、発見されたときに悪臭がして蛆虫がたかっているのは大家さんに気の毒です。私もくうみんさんと同じことを考えています。これからの時代独居老人は増えると思いますのでNPO団体でも作って毎朝確認の(ご挨拶の)電話をするとか、できるといいですね。具合が悪いことも伝えられるしね。
團捨離は私だけの話ですよ。第1、第3木曜日がもやせないごみをだせる日なんですが、11月は2回ともパスしちゃったので。

果てしない妄想…

いろんな未来の妄想が尽きませんなぁ〜
私も考えておいた方が良いのかしらん?

時々どのくらい具合が悪ければ、救急車を呼んでいいのかと
思う時はあります。頭痛持ちだから余計にね。

入院しても付き添いは居ないから
取り敢えず今夜、荷物だけでもまとめておこっと!

くうみん様こんばんわ。



在宅ケアを行っている医療機関があるのですね。
私は子供いるけど、将来みんな出ていったら嫁と私のみ

わたしも在宅ケアの機関にしたいですね
その時、おじさんが迎えにきてくれたらいいですね !

わたしは おばあちゃんに迎えきてほしいですv-290

No title

そうそう、私たちの親世代って、施設に入るとか、介護制度を利用する
ことに、凄い抵抗があるようですね。

私も誰にも看取られずに最期を迎えるかもしれない。
で、もし両親と旦那が迎えに来たら、迷わずダンナのほうに行くかも。

現実問題として、自分が死んだ後の死後処理をどうするか、
考えないといけないなぁ・・・
誰にも迷惑かけずに死ぬって、現実的には難しいもんね。

最期の場面

悲惨な孤独死を少しでも防ぐ方法として「新聞をとる」が有効です。玄関にあふれる程たまれば、警察に届けてくれます。
新聞が不要ならば「牛乳、ヤクルトをとる」なんて方法もあります。
でも、それでは遅いですかね。真夏ならば腐敗が進んじゃいますね。

国も在宅生活を推進していますが、介護や看護をしてくれる家族がいない状況での在宅生活は、思いの外ハードルが高いですよ。

やっぱり理想の最期は、緩和病棟で、モルヒネが効いたまったく不安のない状態でのサヨナラかな。

こんばんわ

私はピンピンコロリは嫌ですね(◔ั₀◔ั )師匠もそうでしたっけ?

まず自分が死ぬとわかったら、感謝を伝えたい人たちに会いに行きます。それから物だらけの自分の部屋をキレイに片付ける(๑•̀ㅂ•́)و✧

いざ死ぬとなったらそんなことできないとか人は言いますが、何度も死を覚悟してますから、案外大丈夫だと思うんですよね(・ω<)☆

なのでとりあえず、やりたいことだけをやります\(•ㅂ•)/♥

Re: 孤独死は・・・・・・・・・・

delica様

> いつどこで死のうが死ぬ自分は関係ないよ、わははは
> と笑い飛ばす友人がいますが、本当にそうなんだけど、発見されたときに悪臭がして蛆虫がたかっているのは大家さんに気の毒です。私もくうみんさんと同じことを考えています。これからの時代独居老人は増えると思いますのでNPO団体でも作って毎朝確認の(ご挨拶の)電話をするとか、できるといいですね。具合が悪いことも伝えられるしね。

 そうですよね、自分はいいけど、大家さんや近所の人に迷惑をかけるのは申し訳ない。

> 團捨離は私だけの話ですよ。第1、第3木曜日がもやせないごみをだせる日なんですが、11月は2回ともパスしちゃったので。

 やっぱり…本気で全国的に断捨離の日だと思っている人もいましたよ。

Re: 果てしない妄想…

 つかさん様

> いろんな未来の妄想が尽きませんなぁ〜

 妄想じゃありませんて。

> 私も考えておいた方が良いのかしらん?
>
 もちろんです。

> 時々どのくらい具合が悪ければ、救急車を呼んでいいのかと
> 思う時はあります。頭痛持ちだから余計にね。
>

 急に意識がなくなり、呼びかけても応答しない。
 手足がしびれて動かなくなった。
 口や肛門から大量の出血があった
 急に胸が痛くなり、動けなくなった
 お腹が張って激しく痛む

 のような目安があるそうです。


> 入院しても付き添いは居ないから
> 取り敢えず今夜、荷物だけでもまとめておこっと!

 行政に見守りをお願いするくらいはできるんじゃないかと思います。腐乱死体で見つかったら困るのは行政も同じだろうし。

Re: くうみん様こんばんわ。

 がちょー様

> 在宅ケアを行っている医療機関があるのですね。
> 私は子供いるけど、将来みんな出ていったら嫁と私のみ
>
 子供なんてあてにできないか。

> わたしも在宅ケアの機関にしたいですね
> その時、おじさんが迎えにきてくれたらいいですね !
>
 はい。

> わたしは おばあちゃんに迎えきてほしいですv-290

 がちょ様はおばあちゃんが大好きですね。

Re: No title

 キララ様

> そうそう、私たちの親世代って、施設に入るとか、介護制度を利用する
> ことに、凄い抵抗があるようですね。
>
 どうしてそんなに抵抗があるのかわかりません。

> 私も誰にも看取られずに最期を迎えるかもしれない。
> で、もし両親と旦那が迎えに来たら、迷わずダンナのほうに行くかも。
>
 そりゃそうでしょう。親しか来なかったらがっかりするよ。

> 現実問題として、自分が死んだ後の死後処理をどうするか、
> 考えないといけないなぁ・・・
> 誰にも迷惑かけずに死ぬって、現実的には難しいもんね。

 死んだ後のことは生きている間に解決しておかないといけません。亡くなったとして、すぐに見つけられるようなシステム。

Re: 最期の場面

 小倉あん様

> 悲惨な孤独死を少しでも防ぐ方法として「新聞をとる」が有効です。玄関にあふれる程たまれば、警察に届けてくれます。
> 新聞が不要ならば「牛乳、ヤクルトをとる」なんて方法もあります。
> でも、それでは遅いですかね。真夏ならば腐敗が進んじゃいますね。
>
 遅いですよ~。亡くなって遅くとも2日後くらいには発見されたい。

> 国も在宅生活を推進していますが、介護や看護をしてくれる家族がいない状況での在宅生活は、思いの外ハードルが高いですよ。
>
> やっぱり理想の最期は、緩和病棟で、モルヒネが効いたまったく不安のない状態でのサヨナラかな。

 ところが緩和病棟は癌患者とエイズ患者しか認められないのですよ。私はオッケー。どうせ死ぬなら癌がいいと言われるゆえんです。

Re: こんばんわ

 phiro様

> 私はピンピンコロリは嫌ですね(◔ั₀◔ั )師匠もそうでしたっけ?
>
 ピンピンコロリはいいけど、そのあと腐乱死体なるのは嫌だ。

> まず自分が死ぬとわかったら、感謝を伝えたい人たちに会いに行きます。それから物だらけの自分の部屋をキレイに片付ける(๑•̀ㅂ•́)و✧
>
 そうだよね。

> いざ死ぬとなったらそんなことできないとか人は言いますが、何度も死を覚悟してますから、案外大丈夫だと思うんですよね(・ω<)☆
>
 君もか、phiro君。

> なのでとりあえず、やりたいことだけをやります\(•ㅂ•)/♥

 今を生きるということはそういうこと。

おはようございます~♪

色々と考えているんですね。
用意周到ですね。
私も考えなくては・・・
夫は先に逝くだろうし
息子たちには面倒掛けたくないし
在宅ケアのお世話がいいわね。

今日もお元気で~♪ ☆~

Re: おはようございます~♪

Mmerose様

> 色々と考えているんですね。
> 用意周到ですね。
 
 いえ、まだ頭の中で考えている所です。

> 私も考えなくては・・・
> 夫は先に逝くだろうし
> 息子たちには面倒掛けたくないし
> 在宅ケアのお世話がいいわね。
>
 子供がいても面倒をかけるのは嫌だとよく聞きます。自分で考えなくてはならないのは、家族がいてもいなくても同じですね。

> 今日もお元気で~♪ ☆~

 ありがと~。

こんにちは

俺も 時々考えます
人の寿命は様々
高齢でも元気溌剌
若くても逝ってしまうかも
俺的には
看取られなくても
葬儀がされなくても
良いと考えているので
心配なのは
くうみんさんが記してる様に
お借りしている部屋を穢してしまう事へだ
隣の人にも迷惑がかかるなと
それと娘や五二の生活を
自分は逝ってしまったら何も出来ないからね
生きてるって
幸せだけど
その同じ分
辛く時に残酷だったりしますね

No title

くうみんさん、

孤独死なんて寂しい事を言わないで下さい。(汗)

くうみんさんにはお友達が沢山いらっしゃるから、安否確認の意味でも、毎日メールか電話のやりとりを約束するのも方法ですよ。

在宅ケア、緩和病棟、その時になったら何でも使えるものは大いに利用しましょうよ。

Re: こんにちは

お~い中村君様

> 俺も 時々考えます
> 人の寿命は様々
> 高齢でも元気溌剌
> 若くても逝ってしまうかも

 わからないものです。

> 俺的には
> 看取られなくても
> 葬儀がされなくても
> 良いと考えているので
> 心配なのは
> くうみんさんが記してる様に
> お借りしている部屋を穢してしまう事へだ

 そうですよね、先日動画で見たけど、亡くなって数カ月見つからなかった人の部屋、悲惨でした。人の形なりに畳やその下の床に体液が付着して…あ~、ヤダヤダ。

> 隣の人にも迷惑がかかるなと

 かかるな。にほひとか、気味が悪いとか。

> それと娘や五二の生活を
> 自分は逝ってしまったら何も出来ないからね

 五二君は飢えて死ぬ…娘さんは途方に暮れてどうしていいかわからない…

> 生きてるって
> 幸せだけど
> その同じ分
> 辛く時に残酷だったりしますね

 福過はあざなえる縄のごとし。

Re: No title

 おばば様

> くうみんさん、
>
> 孤独死なんて寂しい事を言わないで下さい。(汗)
>
 いや、よく考えておかないと。

> くうみんさんにはお友達が沢山いらっしゃるから、安否確認の意味でも、毎日メールか電話のやりとりを約束するのも方法ですよ。
>
 痴呆でメールするのを忘れたり、何回もしたりするかもしれない。ブログは更新されていれば生きているってわかるかな。最近、ブログ更新のなくなった人がいて、心配なんだけど。

> 在宅ケア、緩和病棟、その時になったら何でも使えるものは大いに利用しましょうよ。

 もちろんです!耄碌ババアと言われても、そんなの気にしない。くうみん母は何でそんなことにこだわるのかなあ?

No title

アタシも、自分の死とその後のこと、考えないとね、と思いました。
在宅ケア、覚えておこう。

アタシの実母は「自分が死んだあと家を見られて恥ずかしくないように」と、毎日毎日片づけをしているようです。それが、生きがいです。
姑は、くうみんさんもおっしゃっているような感じです。ボケてきたって思いたくないみたい。人は誰しも年をとるのにね。

Re: No title

きたあかり様

> アタシも、自分の死とその後のこと、考えないとね、と思いました。
> 在宅ケア、覚えておこう。
>
 一人残されたらゆるゆる考えた方が。

> アタシの実母は「自分が死んだあと家を見られて恥ずかしくないように」と、毎日毎日片づけをしているようです。それが、生きがいです。

 それは素晴らしい。お母さんはきれい好きなんですね。

> 姑は、くうみんさんもおっしゃっているような感じです。ボケてきたって思いたくないみたい。人は誰しも年をとるのにね。

 年を取るのは自然なこと。ボケて来たと思いたくないというところがボケの始まり。日常生活はできても役所の手続きなんかができないだろーが!!と、母にも言いたい。 
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 年齢一億歳。
 
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