知らずにやってた危ない投資 仕組み預金にご注意を
お金の運用管理はおじさんに任せていた。自分じゃ何にもわからない。おじさんはそっち方面明るいし…と、勝手に思い込んでいた。
先日「怪しい投資話に乗ってみた」と言う本と「投資で失敗したくないと思ったらまず読む本」と言う本を図書館で借りた。世間の皆さんはどんな危ないことをしているのかしら?私には関係ないけどね…と思っていたのだが…
あった~~~!!危ない投資2件!でも一件はもう終わったこと。
だいぶ前のことだが、ある日の新聞広告の中に、「日本振興銀行」の定期預金の広告があった。当時も低金利だったが、そこは他の銀行と比較して金利が良かった。しかも最寄りの駅前に支店がある。
「いいね」
おじさんとくうみんはその広告を眺めた。ハクション大魔王がイメージキャラクターと言う素晴らしさだ。さっそく話を聞きに行くことにした。
駅前のその支店は銀行と言うより旅行代理店のカウンターのようだった。中小企業への融資を主な業務としているそうだ。
「今なら指定のお店で使える商品券をプレゼントします」
と言うのでわずかばかりのお金を定期預金にした。
商品券の使える指定されたお店は、どこも普通の街中にある個人商店で、銀行の融資先であるようだった。洋服屋さんやお菓子屋さんに交じって酒屋さんもあったのでそこまで電車賃をかけて、酒をわざわざ買いに行った。重かった。
そのうちに「日本振興銀行」は、破たんした。新聞にも大々的に報じられた。
「おじさん!あの銀行、潰れちゃった!」
おじさんは案外冷静で、
「1千万円までは保証してくれるから大丈夫だろう」
と、次の手続きのことを考えているらしかった。
駅前の銀行に行くと、行員もそんなに慌てた風でもなく、銀行の中も取り乱したお客がなだれ込むようなこともなく、拍子抜けするほど淡々と手続きを終えた。無事元本と預けた期日までの利息が指定口座に振り込まれたことは言うまでもない。
これはもう無事済んだことで、どうと言うことはない。でも問題は、某地方銀行で契約した「仕組み預金」である。しぐみ、と読む。
これも利息がいいので預けた。確かに銀行側は説明した。
「満期期日は一応書いてありますが、これより早いことも遅いこともあります」
「いいですよ」
おじさんもくうみんも大して深く考えずに、普通より若干いい利息で満足していた。
そしておじさんの死…
稼ぎ手を失ったくうみんはこの先わずかな年金と貯えを取り崩して生活することになった。
「早く仕事を見つけないとな。でも、うちの預金、どうなんだろう?」
という訳で「怪しい投資…」とともに借りた本がこれ。
その中にいの一番に書いてあったのがこの「仕組み預金」。
どういうものかと言うと、
当初3年満期と言うことで契約するが、4年以降少しずつ金利を高くして、10年目には1%程度の金利を支払ってくれる(うちのはもっと低い)と言うパッと見、有り難い定期預金なのだ。しかし!問題はその次。
「…仕組み預金とは一言でいうと、満期を銀行が決める定期預金です。一般的な定期預金は1年、3年など預入期間を預金者である私たちが自由に選ぶことができます。中途解約するのも自由で解約すると金利は本来よりも少なくなりますが、元本割れすることはありません。対して仕組み預金は、当初の預入期間が定められているものの、その期間を過ぎると毎年銀行が期間を延長するかどうかを判断します」
と言うことで、その心は、と言うと、
①3年後、今より世の中の金利が上昇している場合
預金者は他の定期預金に替えた方が有利だが、銀行としては安い金利で済んでいるので払い戻しには応じませ~ん。
②3年後、金利は低いまま
銀行としてはこのまま預金されて高い金利を払うのも嫌だから、もう預かってあげない、払戻す!!
③ばかばかしいから途中で解約する場合
元本割れする可能性大。銀行が満期を決めるのに、預金者が勝手に解約するとは何事だ。ペナルティとしてこれだけ払え!と、銀行から言われる。
この「仕組み預金」、うちにある。くうみんが困るのは銀行が支払いに応じない場合だ。どうしても必要ならペナルティを取られて、元本割れしてしまう可能性が大ですと。
まあ、この低金利は当分続くだろうからそんなに心配することはないと思うが、世の中何が起こるかわからない。
でも、うちがこんなハウツー本のトップに来るような商品に手を出していたとは、今の今まで気づかなかったよ。
皆さんも見直してみてね!
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先日「怪しい投資話に乗ってみた」と言う本と「投資で失敗したくないと思ったらまず読む本」と言う本を図書館で借りた。世間の皆さんはどんな危ないことをしているのかしら?私には関係ないけどね…と思っていたのだが…
あった~~~!!危ない投資2件!でも一件はもう終わったこと。
だいぶ前のことだが、ある日の新聞広告の中に、「日本振興銀行」の定期預金の広告があった。当時も低金利だったが、そこは他の銀行と比較して金利が良かった。しかも最寄りの駅前に支店がある。
「いいね」
おじさんとくうみんはその広告を眺めた。ハクション大魔王がイメージキャラクターと言う素晴らしさだ。さっそく話を聞きに行くことにした。
駅前のその支店は銀行と言うより旅行代理店のカウンターのようだった。中小企業への融資を主な業務としているそうだ。
「今なら指定のお店で使える商品券をプレゼントします」
と言うのでわずかばかりのお金を定期預金にした。
商品券の使える指定されたお店は、どこも普通の街中にある個人商店で、銀行の融資先であるようだった。洋服屋さんやお菓子屋さんに交じって酒屋さんもあったのでそこまで電車賃をかけて、酒をわざわざ買いに行った。重かった。
そのうちに「日本振興銀行」は、破たんした。新聞にも大々的に報じられた。
「おじさん!あの銀行、潰れちゃった!」
おじさんは案外冷静で、
「1千万円までは保証してくれるから大丈夫だろう」
と、次の手続きのことを考えているらしかった。
駅前の銀行に行くと、行員もそんなに慌てた風でもなく、銀行の中も取り乱したお客がなだれ込むようなこともなく、拍子抜けするほど淡々と手続きを終えた。無事元本と預けた期日までの利息が指定口座に振り込まれたことは言うまでもない。
これはもう無事済んだことで、どうと言うことはない。でも問題は、某地方銀行で契約した「仕組み預金」である。しぐみ、と読む。
これも利息がいいので預けた。確かに銀行側は説明した。
「満期期日は一応書いてありますが、これより早いことも遅いこともあります」
「いいですよ」
おじさんもくうみんも大して深く考えずに、普通より若干いい利息で満足していた。
そしておじさんの死…
稼ぎ手を失ったくうみんはこの先わずかな年金と貯えを取り崩して生活することになった。
「早く仕事を見つけないとな。でも、うちの預金、どうなんだろう?」
という訳で「怪しい投資…」とともに借りた本がこれ。
その中にいの一番に書いてあったのがこの「仕組み預金」。
どういうものかと言うと、
当初3年満期と言うことで契約するが、4年以降少しずつ金利を高くして、10年目には1%程度の金利を支払ってくれる(うちのはもっと低い)と言うパッと見、有り難い定期預金なのだ。しかし!問題はその次。
「…仕組み預金とは一言でいうと、満期を銀行が決める定期預金です。一般的な定期預金は1年、3年など預入期間を預金者である私たちが自由に選ぶことができます。中途解約するのも自由で解約すると金利は本来よりも少なくなりますが、元本割れすることはありません。対して仕組み預金は、当初の預入期間が定められているものの、その期間を過ぎると毎年銀行が期間を延長するかどうかを判断します」
と言うことで、その心は、と言うと、
①3年後、今より世の中の金利が上昇している場合
預金者は他の定期預金に替えた方が有利だが、銀行としては安い金利で済んでいるので払い戻しには応じませ~ん。
②3年後、金利は低いまま
銀行としてはこのまま預金されて高い金利を払うのも嫌だから、もう預かってあげない、払戻す!!
③ばかばかしいから途中で解約する場合
元本割れする可能性大。銀行が満期を決めるのに、預金者が勝手に解約するとは何事だ。ペナルティとしてこれだけ払え!と、銀行から言われる。
この「仕組み預金」、うちにある。くうみんが困るのは銀行が支払いに応じない場合だ。どうしても必要ならペナルティを取られて、元本割れしてしまう可能性が大ですと。
まあ、この低金利は当分続くだろうからそんなに心配することはないと思うが、世の中何が起こるかわからない。
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