格調高い鍋島焼き そして夕食は?
めろんさんの言うように伊万里グランドホテルはたいそうな名前だが、ビジホだ。親切にもコインランドリーには無料の洗剤が置いてある。電子レンジや氷の無料サービス、そして大浴場完備。朝はクロワッサンの無料サービスもあるがこれは異常に数が少なく、7時前に行かないとなくなってしまう。一度だけいただけた。
基本、ゆっくり風呂に入ってビールを浴びるほど飲むのが旅行の常なので、食べるものはスーパーで調達するのが楽でいいんぢゃよ、ワハハ!
さて、今日は鍋島焼で有名な、鍋島に行く。伊万里でタクシーに乗って行く。運転手は観光タクシーとしての資格を持っていて、特に佐世保は得意なので行ってみてはどうか?と言うようなことをそれとなくにおわせていたが、今回は佐世保に行くつもりはないのだよ。
伊万里、有田で焼き物を見て、気に入ったのがあったら買いたいと思う。鍋島まで20分くらいだろうか。タクシー代1520円。
今日は午後の方が雨の確率が高いと言う予報だったので、うちとしては異例の早さ、8時半には鍋島に着いた。
まだやっていないお店もあるが、ちらほらと開いている店もあって、ひやかして歩く。霧が出て、幻想的と言えば言えるが、鍋島はなんだかジメッとした所のようで道路が苔むして滑りやすい。
鍋島焼は鍋島藩専用だったので、もとは庶民が使うことはなかったらしい。企画がきっちりしていて、色鮮やかだ。

鍋島の街並み ところどころに煙突が見える

大きな鹿脅しだな~と思ったらそうじゃなくって…

唐臼(とううす)といって、磁器を造る材料の石を砕くものらしい。これは観光用に作ったもので、本当はもっと大きいと言う

川のカニも道路を散歩している。手に何か持っている。何持っているの?おにぎり?おサルに盗られない様にね

磁器でできた鐘。一つ一つ窯元が違うんですと
陶器と磁器はどう違うのかと言うと、陶器は土を練って焼くもので、磁器は石を砕いて粉にし、それを練って作るんですと。
店先の磁器は安いものもあるけれど、高いものは何十万円もする。
「たっけ~、たっけ~」
と言いながらあるいて、ここでは何も買わなかった。なんか鍋島焼と言うのは模様も形もきっちりし過ぎていて、遊びがないように感じる。まあこれも好き嫌い。
帰りはちょうどバスが来る時間だったのでバスで伊万里駅まで行った。一人150円。やっぱタクシーは高い。
雨はまだ降っていないので伊万里の町をそぞろ歩く。

磁器の町だけあって、こんな焼き物がそこここに見られる

川にかかっている相生橋を渡ると、愛する人と添い遂げると言う。長寿橋を渡ると長生きすると言われる。これらの橋を渡った後に、幸橋を渡ると幸せになると言う。これは幸橋。
それ!幸せになるぞと橋を渡り歩いていると、小学生が列になって向こうから来た。
「こんにちは~」
と、挨拶してくれるので、こちらも挨拶を返す。
あまり大きくない小さな観光地に行くと、こんな風に小学生があいさつするところがある。
きっと大人が、
「知らない人でもお客様なのだから、挨拶するように」
と言っているんだろう。
「でも、ついて行っちゃダメ」
とも。

街中の陶器商家資料館へ行く。
古い民家のようだ。そこにボランティアのおぢ(い)さんがいて、案内してくれた。
「私はボランティアでまだあまり慣れていませんが、よろしく」
なるほど、あまり慣れていない。同じことを何回も言う。特に
「どちらにお泊りですか?」
「伊万里焼きは本当は有田で造られていたんですよ。伊万里は出荷するだけの場所だったんです。有田の方は悔しかったでしょうね」
「陶器は土をこねて作るので、長く使っていると汚れがしみこむんです。衛生的にはどうでしょうねえ」
これらの質問、文言を何回も繰り返し、そのたびに
「伊万里グランドホテルです」
「は~、そうですか~」
と、答えた。
「さっき言いましたよ」
などと言ってはいけない。聞いてあげるのがボランティアと言うもの。

焼き物の荷造り。これで絶対割れない

2階から滑車をぶら下げてこれを使って荷造りをするそうだ
一階は焼き物を荷造りする作業場で、天井も高いが、2階は焼き物を買いに来たお客を泊めるための部屋。天井は低い。昔の人は小さかったのだと、ボランティアのおぢ(い)さんが言っていた。
「ありがとうございました」
礼を言って外に出ると、雨が降っていた。
今回はあまり天気に恵まれそうもない…いや!人間思い込みが大事だ!
「あしたは晴れるぅ~~~」
そう思い込めば必ずやこの思いは天に通ず!
伊万里では伊万里牛が名物で、ハンバーグがご当地グルメだと聞いた。近くのステーキハウス「つじ川』に行った。
「私はステーキを食べたいけど、おじさんはハンバーグでいいの?」
「俺はハンバーグでいい。お前は好きなものを食べろ」
おじさんはハンバーグ、くうみんはステーキセットを頼んだ。夕食だと高いコースしか出さない所もあるが、ここは安いセットを夜でも出してくれる。良心的だ。
ステーキセット ステーキ130グラム 3200円
ハンバーグセット 150グラム 1500円
共にライスまたはパン、スープサラダ付き。税別。
おじさんはなんでこんなに話が判るかと言えば、2年ほど前に大垣に行ったときおじさんはウナギを食べたのに、くうみんはナマズを食べさせられた。
それが悔しくて、帰ってからくうみんはお取り寄せのうなぎ、おじさんは特売の豚コマ肉をうなぎのたれで焼いた「うなだれ丼」になったという苦い経験からだろう。
ステーキ及びハンバーグの写真は撮り忘れた。すまん。
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基本、ゆっくり風呂に入ってビールを浴びるほど飲むのが旅行の常なので、食べるものはスーパーで調達するのが楽でいいんぢゃよ、ワハハ!
さて、今日は鍋島焼で有名な、鍋島に行く。伊万里でタクシーに乗って行く。運転手は観光タクシーとしての資格を持っていて、特に佐世保は得意なので行ってみてはどうか?と言うようなことをそれとなくにおわせていたが、今回は佐世保に行くつもりはないのだよ。
伊万里、有田で焼き物を見て、気に入ったのがあったら買いたいと思う。鍋島まで20分くらいだろうか。タクシー代1520円。
今日は午後の方が雨の確率が高いと言う予報だったので、うちとしては異例の早さ、8時半には鍋島に着いた。
まだやっていないお店もあるが、ちらほらと開いている店もあって、ひやかして歩く。霧が出て、幻想的と言えば言えるが、鍋島はなんだかジメッとした所のようで道路が苔むして滑りやすい。
鍋島焼は鍋島藩専用だったので、もとは庶民が使うことはなかったらしい。企画がきっちりしていて、色鮮やかだ。

鍋島の街並み ところどころに煙突が見える

大きな鹿脅しだな~と思ったらそうじゃなくって…

唐臼(とううす)といって、磁器を造る材料の石を砕くものらしい。これは観光用に作ったもので、本当はもっと大きいと言う

川のカニも道路を散歩している。手に何か持っている。何持っているの?おにぎり?おサルに盗られない様にね

磁器でできた鐘。一つ一つ窯元が違うんですと
陶器と磁器はどう違うのかと言うと、陶器は土を練って焼くもので、磁器は石を砕いて粉にし、それを練って作るんですと。
店先の磁器は安いものもあるけれど、高いものは何十万円もする。
「たっけ~、たっけ~」
と言いながらあるいて、ここでは何も買わなかった。なんか鍋島焼と言うのは模様も形もきっちりし過ぎていて、遊びがないように感じる。まあこれも好き嫌い。
帰りはちょうどバスが来る時間だったのでバスで伊万里駅まで行った。一人150円。やっぱタクシーは高い。
雨はまだ降っていないので伊万里の町をそぞろ歩く。

磁器の町だけあって、こんな焼き物がそこここに見られる

川にかかっている相生橋を渡ると、愛する人と添い遂げると言う。長寿橋を渡ると長生きすると言われる。これらの橋を渡った後に、幸橋を渡ると幸せになると言う。これは幸橋。
それ!幸せになるぞと橋を渡り歩いていると、小学生が列になって向こうから来た。
「こんにちは~」
と、挨拶してくれるので、こちらも挨拶を返す。
あまり大きくない小さな観光地に行くと、こんな風に小学生があいさつするところがある。
きっと大人が、
「知らない人でもお客様なのだから、挨拶するように」
と言っているんだろう。
「でも、ついて行っちゃダメ」
とも。

街中の陶器商家資料館へ行く。
古い民家のようだ。そこにボランティアのおぢ(い)さんがいて、案内してくれた。
「私はボランティアでまだあまり慣れていませんが、よろしく」
なるほど、あまり慣れていない。同じことを何回も言う。特に
「どちらにお泊りですか?」
「伊万里焼きは本当は有田で造られていたんですよ。伊万里は出荷するだけの場所だったんです。有田の方は悔しかったでしょうね」
「陶器は土をこねて作るので、長く使っていると汚れがしみこむんです。衛生的にはどうでしょうねえ」
これらの質問、文言を何回も繰り返し、そのたびに
「伊万里グランドホテルです」
「は~、そうですか~」
と、答えた。
「さっき言いましたよ」
などと言ってはいけない。聞いてあげるのがボランティアと言うもの。

焼き物の荷造り。これで絶対割れない

2階から滑車をぶら下げてこれを使って荷造りをするそうだ
一階は焼き物を荷造りする作業場で、天井も高いが、2階は焼き物を買いに来たお客を泊めるための部屋。天井は低い。昔の人は小さかったのだと、ボランティアのおぢ(い)さんが言っていた。
「ありがとうございました」
礼を言って外に出ると、雨が降っていた。
今回はあまり天気に恵まれそうもない…いや!人間思い込みが大事だ!
「あしたは晴れるぅ~~~」
そう思い込めば必ずやこの思いは天に通ず!
伊万里では伊万里牛が名物で、ハンバーグがご当地グルメだと聞いた。近くのステーキハウス「つじ川』に行った。
「私はステーキを食べたいけど、おじさんはハンバーグでいいの?」
「俺はハンバーグでいい。お前は好きなものを食べろ」
おじさんはハンバーグ、くうみんはステーキセットを頼んだ。夕食だと高いコースしか出さない所もあるが、ここは安いセットを夜でも出してくれる。良心的だ。
ステーキセット ステーキ130グラム 3200円
ハンバーグセット 150グラム 1500円
共にライスまたはパン、スープサラダ付き。税別。
おじさんはなんでこんなに話が判るかと言えば、2年ほど前に大垣に行ったときおじさんはウナギを食べたのに、くうみんはナマズを食べさせられた。
それが悔しくて、帰ってからくうみんはお取り寄せのうなぎ、おじさんは特売の豚コマ肉をうなぎのたれで焼いた「うなだれ丼」になったという苦い経験からだろう。
ステーキ及びハンバーグの写真は撮り忘れた。すまん。
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