久々のフルマラソン出場
久々にフルマラソン出場を果たした。
どれくらい久々かと言うと、おととしの東京マラソンに出て以来だ。去年は足を痛めて一年棒に振り、今年の東京マラソンははずれたので今年は3月22日の板橋シティマラソンに出場した。
このマラソンには「荒川市民マラソン(問題の東京荒川マラソンとは別物)」と言われていた時に一度出場し、今までの最高記録3時間46分をぶっ立てた大会だ。今度はどうか?満を持して再挑戦…と自信たっぷりに言いたいところだが、やはり不安でいっぱい。そしてもうフルマラソンはやめようなどと思っていたのだった。
東京荒川マラソンがどうして怪しいかと言うと、担当者が開催に必要な申請を出すのを忘れて、大会が中止になったと言うのが表向き。
しかし、実際は担当者が、エントリー代合計500万円を持ってトンズラしたのではないかという疑惑。
怪しい「東京荒川マラソン」。しつこいが「荒川市民マラソン」とは別物
だって苦しいんだも~ん。ひところに比べて筋肉が付かなくなって来たんだも~ん。
ウルフと言われた千代の富士、九重親方は引退会見で、
「体力の限界!」
と言って涙したが、くうみんの場合は、
「寄る年波!」
と言って涙してみよう。
さて、出場に際してチェックするのは受付時間はどうか、スタート時刻はどうかと言うことの他に、エイドステーションのメニューも重要だ。どこのエイドステーションで好物が出るか、チェックしなければならない。
「ふむふむ、ここであんパン、クリームパン、チョコレートパン…おお!こことここではおにぎり!素晴らしい」
当日の受付は必要なく、ゼッケンやチップも郵送されてきた。スタートの時間に間に合えばいいのだな。
と言うことで9時のスタートに合わせて8時15分ごろ会場に到着し、身支度を整えて荷物を預けるのだが、これが長蛇の列。間に合うのかと心配だったが、スタート地点にはスタート5分前に着いた。間に合った。
スタートの合図は例によって遥かかなたで聞こえた。ゾロゾロと歩き出し、数分かかってスタート地点を通った。
今回はもちろん4時間以内を狙っている。5キロラップは28分前後を想定した。
この大会は河川敷を往復するのだが、1時間と少し経つと先頭の人が折り返してきた。一人来たと思うと、またしばらくたって2人、3人とゴールに向かっていく。
シリアスランナー先頭集団に「アルプスの少女ハイジ」を思わせる仮装をした若い男性が混じって、スカートを翻しながら真剣な顔で走っていた。
信じられないスピードと光景だった。
こちとら、自分の目標に向かってひた走る。25キロまではいいペースだった。しかし、それを過ぎるころ、だんだんと失速していくのが判った。しかしまだ、タイム的にもサブフォーの希望はある。そう思いながら、別のことも思った。
「これでフルマラソンはやめよう。もうこんなバカなことはやめよう。苦しいんだから」
運動するなら楽しいものがたくさんある。今度は何がいいかな?など思いながら、エイドステーションではチョコレートやクリームパン、おにぎりをほおばった。おにぎりはどうやって出てくるのかと思ったらお寿司くらいの大きさでトレーに乗せたものを係の人がビニール手袋をして取ってくれた。ふりかけがかかって、おいしかった。
30キロくらいのエイドステーションではシャーベットが出た。一人1カップづつと言う大盤振る舞いだった。沿道に座り込んで食べている人多数。
「ヤッホー」
と思いながら時計を見ると、あれ、サブフォーはキツいお時間。それでもシャーベットは捨てずにもしゃもしゃ食べながら走った。
ペースが乱れてきた。こんな時は周りを見て、いいペースで走っている人の後をついて行く。40代と思われる一人の男性がいいペースだ。よし、あの人について行こう。
5キロほど行くとこの人は失速していった。ダメだ、次の人探そう。
前々から、くうみんのそばをずっと走り続けている年配の男性がいるのに気づいていた。身長160センチあるかないか。体重50キロあるかないか。小柄で細身。深緑色のTシャツに、膝ぐらいまでのグレーの短パン。手は伸ばしたまま振っている。いかにも慣れない走り方のように思った。
「ゼイゼイ」
と言う息が耳障りだ。
「さっきっからうっとおしいんだよ」
そう思いながらずっと並走していた。その時、つと、その男性が前に行った。この時、くうみんはこの人について行こうと思った。
相変わらず変なフォームで、しかし抜群の安定感で、くうみんの3メートルくらい前を走っている。くうみんはこの人を抜かすことはついになく、ゴールした。目標に4分28秒及ばなかった。ガックリ。
ガックリしながらも、くうみんはその男性にゴール後、思わず声をかけた。
「お速いですね。以前はサブスリーですか」
男性は言った。
「いえ、サブスリーには1秒及びませんでした」
そうか、自己ベスト3時間ちょうど。
彼は去年までは3時間30分で走っていたと言う。しかし故障して1月に走った時は5キロで棄権してしまった。今日はとにかく完走できたのでやれやれと思っている。
「私はあと三日で77になりますよ」
「そんなお歳には全く見えません。それに去年は3時間30分ですか?まあ、すごいこと!」
そう言えばもう20年くらい前だけれど、84歳のランナーが4時間半でフルマラソンをゴールしたのを見たことがある。
「ヒュー、へ~、ふー、へ~」 と、すごい呼吸音を発しながらゴールしていた。
彼はどうしているだろうか?今、104歳。彼ならまだかくしゃくとしているのではないか?名前も憶えているが、個人情報だから言う訳には行かない。〇地〇一郎様。
年を行っても元気な人は女性に多いと言うが、ことマラソンでは男性に軍配が上がる。女性はマラソンではまだ発展途上だと思う。年配の人の割合は男性には遠く及ばない。だから40歳以上は十把ひとからげにされてしまったりする。
「う~ん、今日は元気づけられたな~」
人間歳じゃない。体はメンテナンスでどうにもなるものだから、若い人と比べるのは意味がない。しかし、同年代でこれだけできる人は何人いるだろう。
同じくらいの年でもうボケた人を身近で知っている。しかし、このように若い者にはまだまだ負けない70代もいる。
元気な年配の男性は少なくない。しかし、女性のように声高に「わしら元気じゃ!」と言わないだけ。
う~ん、男だねえ。
くうみんもまだまだ頑張れる…かも知れない。
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どれくらい久々かと言うと、おととしの東京マラソンに出て以来だ。去年は足を痛めて一年棒に振り、今年の東京マラソンははずれたので今年は3月22日の板橋シティマラソンに出場した。
このマラソンには「荒川市民マラソン(問題の東京荒川マラソンとは別物)」と言われていた時に一度出場し、今までの最高記録3時間46分をぶっ立てた大会だ。今度はどうか?満を持して再挑戦…と自信たっぷりに言いたいところだが、やはり不安でいっぱい。そしてもうフルマラソンはやめようなどと思っていたのだった。
東京荒川マラソンがどうして怪しいかと言うと、担当者が開催に必要な申請を出すのを忘れて、大会が中止になったと言うのが表向き。
しかし、実際は担当者が、エントリー代合計500万円を持ってトンズラしたのではないかという疑惑。
怪しい「東京荒川マラソン」。しつこいが「荒川市民マラソン」とは別物
だって苦しいんだも~ん。ひところに比べて筋肉が付かなくなって来たんだも~ん。
ウルフと言われた千代の富士、九重親方は引退会見で、
「体力の限界!」
と言って涙したが、くうみんの場合は、
「寄る年波!」
と言って涙してみよう。
さて、出場に際してチェックするのは受付時間はどうか、スタート時刻はどうかと言うことの他に、エイドステーションのメニューも重要だ。どこのエイドステーションで好物が出るか、チェックしなければならない。
「ふむふむ、ここであんパン、クリームパン、チョコレートパン…おお!こことここではおにぎり!素晴らしい」
当日の受付は必要なく、ゼッケンやチップも郵送されてきた。スタートの時間に間に合えばいいのだな。
と言うことで9時のスタートに合わせて8時15分ごろ会場に到着し、身支度を整えて荷物を預けるのだが、これが長蛇の列。間に合うのかと心配だったが、スタート地点にはスタート5分前に着いた。間に合った。
スタートの合図は例によって遥かかなたで聞こえた。ゾロゾロと歩き出し、数分かかってスタート地点を通った。
今回はもちろん4時間以内を狙っている。5キロラップは28分前後を想定した。
この大会は河川敷を往復するのだが、1時間と少し経つと先頭の人が折り返してきた。一人来たと思うと、またしばらくたって2人、3人とゴールに向かっていく。
シリアスランナー先頭集団に「アルプスの少女ハイジ」を思わせる仮装をした若い男性が混じって、スカートを翻しながら真剣な顔で走っていた。
信じられないスピードと光景だった。
こちとら、自分の目標に向かってひた走る。25キロまではいいペースだった。しかし、それを過ぎるころ、だんだんと失速していくのが判った。しかしまだ、タイム的にもサブフォーの希望はある。そう思いながら、別のことも思った。
「これでフルマラソンはやめよう。もうこんなバカなことはやめよう。苦しいんだから」
運動するなら楽しいものがたくさんある。今度は何がいいかな?など思いながら、エイドステーションではチョコレートやクリームパン、おにぎりをほおばった。おにぎりはどうやって出てくるのかと思ったらお寿司くらいの大きさでトレーに乗せたものを係の人がビニール手袋をして取ってくれた。ふりかけがかかって、おいしかった。
30キロくらいのエイドステーションではシャーベットが出た。一人1カップづつと言う大盤振る舞いだった。沿道に座り込んで食べている人多数。
「ヤッホー」
と思いながら時計を見ると、あれ、サブフォーはキツいお時間。それでもシャーベットは捨てずにもしゃもしゃ食べながら走った。
ペースが乱れてきた。こんな時は周りを見て、いいペースで走っている人の後をついて行く。40代と思われる一人の男性がいいペースだ。よし、あの人について行こう。
5キロほど行くとこの人は失速していった。ダメだ、次の人探そう。
前々から、くうみんのそばをずっと走り続けている年配の男性がいるのに気づいていた。身長160センチあるかないか。体重50キロあるかないか。小柄で細身。深緑色のTシャツに、膝ぐらいまでのグレーの短パン。手は伸ばしたまま振っている。いかにも慣れない走り方のように思った。
「ゼイゼイ」
と言う息が耳障りだ。
「さっきっからうっとおしいんだよ」
そう思いながらずっと並走していた。その時、つと、その男性が前に行った。この時、くうみんはこの人について行こうと思った。
相変わらず変なフォームで、しかし抜群の安定感で、くうみんの3メートルくらい前を走っている。くうみんはこの人を抜かすことはついになく、ゴールした。目標に4分28秒及ばなかった。ガックリ。
ガックリしながらも、くうみんはその男性にゴール後、思わず声をかけた。
「お速いですね。以前はサブスリーですか」
男性は言った。
「いえ、サブスリーには1秒及びませんでした」
そうか、自己ベスト3時間ちょうど。
彼は去年までは3時間30分で走っていたと言う。しかし故障して1月に走った時は5キロで棄権してしまった。今日はとにかく完走できたのでやれやれと思っている。
「私はあと三日で77になりますよ」
「そんなお歳には全く見えません。それに去年は3時間30分ですか?まあ、すごいこと!」
そう言えばもう20年くらい前だけれど、84歳のランナーが4時間半でフルマラソンをゴールしたのを見たことがある。
「ヒュー、へ~、ふー、へ~」 と、すごい呼吸音を発しながらゴールしていた。
彼はどうしているだろうか?今、104歳。彼ならまだかくしゃくとしているのではないか?名前も憶えているが、個人情報だから言う訳には行かない。〇地〇一郎様。
年を行っても元気な人は女性に多いと言うが、ことマラソンでは男性に軍配が上がる。女性はマラソンではまだ発展途上だと思う。年配の人の割合は男性には遠く及ばない。だから40歳以上は十把ひとからげにされてしまったりする。
「う~ん、今日は元気づけられたな~」
人間歳じゃない。体はメンテナンスでどうにもなるものだから、若い人と比べるのは意味がない。しかし、同年代でこれだけできる人は何人いるだろう。
同じくらいの年でもうボケた人を身近で知っている。しかし、このように若い者にはまだまだ負けない70代もいる。
元気な年配の男性は少なくない。しかし、女性のように声高に「わしら元気じゃ!」と言わないだけ。
う~ん、男だねえ。
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