近畿山陰の旅再び 城下町龍野を経て有馬温泉そして帰路へ
やっと旅行記に戻る。姫路のホテルをチェックアウトしたくうみん達は次の宿泊地有馬温泉に行く前に、小さな城下町、龍野へ立ち寄ることにした。
「どうせ小さな城下町…」
と、侮っていたがこれがなかなか侮れなかったのだ。
姫路から姫新線に乗って、本龍野で降りる。駅前には銅像があった。

赤とんぼの歌碑 ここ龍野は赤とんぼの歌を作詞した三木露風の故郷
ここから文学の小路が始まる。
平日のせいか人影もまばらで、ゆっくり観光することができた。

風情ある街並み

店先のデザインを競い合っているらしく、この酒屋さんは優秀な成績を収めたそうだ。

この暖簾がおしゃれ~

マンホールもおしゃれ~ 赤とんぼのデザイン

カネゐ醤油の煙突
関東者のくうみんとしては醤油の町と言えば野田を思い浮かべるが、こちら兵庫では龍野らしい。醤油の自動販売機も街中にあるそうだが、見つけることができなかった。

城と言うより屋敷と言う感じの龍野城。今まで見学した姫路城や松江城、大阪城は住むところと言うより要塞のイメージだが、ここは住み心地悪くなさそう。

洋式の家具は、明治になってからのものだろうか。

さすが龍野城。ふすまの絵が龍だ。
1時間くらいで帰る予定だったが、天気も良かったし、街並みもきれいでつい長居してしまった。電車を一本遅らせてゆっくり見学。
小さな城下町だけれど、本物の裁判所もあって、要となる町のようだ。トイレに行きたくなったおじさんは、公衆トイレが見つからないので、裁判所のトイレを借りるという離れ業をやってのけた。

お~い、delidaさん!ヒガシマル醤油も龍野だ!
次は姫路に戻って有馬に行くのだが、間違えて逆方向に乗ってしまった。車掌さんに相談すると、
「これが折り返して姫路に行くので、このまま乗って行きなさい」
と言ってくれた。このまま乗って、車窓からの眺めを楽しんだが、有馬温泉雪行きがまたもや遅くなった。
在来線の快速に乗って三宮まで行くと、ここからバスでかの有名な有馬温泉へ約40分ほど。

有馬温泉についたのはもう夕方4時近くで山の中の温泉地は夕暮れ時の色が濃かった。
今宵の宿は有馬ロイヤルホテル。お手頃価格で朝、夕食共にお部屋食だ。

今宵の宿、有馬ロイヤルホテル。外観は古いが、室内はリニューアルしているので快適。
さて、どんなお宿なんでしょうね。
おじさんとくうみんが厳しくチェック!
フロントでチェックインの手続きをしたのち、お姉さんの案内で部屋へ。

部屋食と言うと寝坊したいのに食事のだいぶ前にたたき起こされて、ボ~っとしていなければならないことがあるが、ここなら布団のスペースと食事のスペースが別なので安心だ。
それともう一つの重要なポイントは冷蔵庫だ。
くうみんとおじさんは大酒飲みなので、禁止されていたとしても当然持ち込みをする。だからコンピュータ式の冷蔵庫では困るのだ。
で、ここは、あれ!なんとコンピュータ式!
しかしその割には隙間があるので、近くのコンビニに行って缶ビールを買ってきた。350mlの缶であれば、飲み物の隙間や、入っている飲み物に立て掛けなどして10本まで入る。
お風呂は金の湯と銀の湯があって、露天は金の湯だ。金の湯は鉄分が多くて成分が強いので肌の弱い人は風呂上りにシャワーを浴びるように、と能書きに書いてあった。
泉質と言い、坂の多い街並みと言い、関東で言えば群馬の伊香保に似ている。ここに、もっと早くついていれば、そぞろ歩きが楽しめたのに、と思うとちょっと損した気分。
風呂あがってビールを一杯。また風呂に行って帰った頃には食事の支度がしてあった。

漫画チックなお品書き

ここは料理自慢の宿と言うので期待していたが、なるほど芸が細かくておいしい。山の中だけど、海も近いので魚も新鮮だ。食事中は冷蔵庫のビールを一本あける。
仲居さんが来るたびにグラスを隠すのは疲れるからだ。
メニューには秋らしくマツタケの土瓶蒸しとマツタケご飯がついていた。大変香り高い。これがおそらく今年最初で最後の松茸であろう。心して食べた。
旅館の食事と言うのはかなりのボリュームがある。もう食べられない。そう思うと、ビールの酔いも手伝って、そのまま布団にもぐりこんで寝てしまった。
シャネルの5番の香りならぬマツタケの香りをまとってくうみんは眠りについたのであった。
気が付くと朝。朝飯前に、また風呂に入る。

旅館の朝食
だいぶ以前なら、旅館の朝食には生卵がつきものだった。
どこかのアホたんが、
「何の手も加えないものを旅館の料理でございと出すのは何事」
と、ほざいたらしく、それから旅館では生卵を出さなくなった。くうみんは生卵ご飯が好きなのに…
仕方なく温泉卵で代用するが、旅館もなんでそんな簡単に生卵を引込めたんだろうねえ。「手抜き」の後ろめたさがあったのか?
生で卵を食べられるのは、すごく贅沢なことだと思うけど。
ここからバスで新神戸まで行って、新幹線に乗った。このまま寝ていれば東京につく。
くうみん達はタイと台湾が好きで海外と言えばタイに行った後、台湾に立ち寄って2、3泊するというパターンが多かった。しかし最近はタイも政情不安定で、物価も上がった。おまけに最近の円安では、あまり安上がりとも言えなくなった。
以前ならバンコクで一室5千円も出せば、そこそこ快適なホテルに泊まれたのに、数年前から物価が上昇、一室一万円程度かかるようになった。
ガングロで安食堂を求めて歩き回るその姿はとても金満日本人には見えないらしく、たいてい
「マレーシアから来たの?」
と言われた。
「ううん、日本人」
と言って、チャーハンを頼む。チャーハンも随分値上がった。
そんな事情があって、今までなら絶対に行きそうもない国内へ行こうと言う気になった。
近頃外国人観光客の姿が目立つ。日本はやはりいい国だ。食べ物はおいしいし、景色もきれいだ。
もっと旅して歩きたい。ビジホですら大浴場のある国、日本。刺身のおいしい国、日本。生で卵が食べられる国、日本。
素晴らしい国、日本。
さて、今度はどこに行こう?
旅行記やっと終わった。ふう。

龍野にての一枚。蜘蛛がいるの、判りますか?蜘蛛が、よっ、よっ…と綱渡り。うまく撮れなかった。写真ブログの人達は、こんなんでも鮮明に写しているから、脱帽。
ランキングに参加しています。
面白いと思ったらクリックしてください。

にほんブログ村
「どうせ小さな城下町…」
と、侮っていたがこれがなかなか侮れなかったのだ。
姫路から姫新線に乗って、本龍野で降りる。駅前には銅像があった。

赤とんぼの歌碑 ここ龍野は赤とんぼの歌を作詞した三木露風の故郷
ここから文学の小路が始まる。
平日のせいか人影もまばらで、ゆっくり観光することができた。

風情ある街並み

店先のデザインを競い合っているらしく、この酒屋さんは優秀な成績を収めたそうだ。

この暖簾がおしゃれ~

マンホールもおしゃれ~ 赤とんぼのデザイン

カネゐ醤油の煙突
関東者のくうみんとしては醤油の町と言えば野田を思い浮かべるが、こちら兵庫では龍野らしい。醤油の自動販売機も街中にあるそうだが、見つけることができなかった。

城と言うより屋敷と言う感じの龍野城。今まで見学した姫路城や松江城、大阪城は住むところと言うより要塞のイメージだが、ここは住み心地悪くなさそう。

洋式の家具は、明治になってからのものだろうか。

さすが龍野城。ふすまの絵が龍だ。
1時間くらいで帰る予定だったが、天気も良かったし、街並みもきれいでつい長居してしまった。電車を一本遅らせてゆっくり見学。
小さな城下町だけれど、本物の裁判所もあって、要となる町のようだ。トイレに行きたくなったおじさんは、公衆トイレが見つからないので、裁判所のトイレを借りるという離れ業をやってのけた。

お~い、delidaさん!ヒガシマル醤油も龍野だ!
次は姫路に戻って有馬に行くのだが、間違えて逆方向に乗ってしまった。車掌さんに相談すると、
「これが折り返して姫路に行くので、このまま乗って行きなさい」
と言ってくれた。このまま乗って、車窓からの眺めを楽しんだが、有馬温泉雪行きがまたもや遅くなった。
在来線の快速に乗って三宮まで行くと、ここからバスでかの有名な有馬温泉へ約40分ほど。

有馬温泉についたのはもう夕方4時近くで山の中の温泉地は夕暮れ時の色が濃かった。
今宵の宿は有馬ロイヤルホテル。お手頃価格で朝、夕食共にお部屋食だ。

今宵の宿、有馬ロイヤルホテル。外観は古いが、室内はリニューアルしているので快適。
さて、どんなお宿なんでしょうね。
おじさんとくうみんが厳しくチェック!
フロントでチェックインの手続きをしたのち、お姉さんの案内で部屋へ。

部屋食と言うと寝坊したいのに食事のだいぶ前にたたき起こされて、ボ~っとしていなければならないことがあるが、ここなら布団のスペースと食事のスペースが別なので安心だ。
それともう一つの重要なポイントは冷蔵庫だ。
くうみんとおじさんは大酒飲みなので、禁止されていたとしても当然持ち込みをする。だからコンピュータ式の冷蔵庫では困るのだ。
で、ここは、あれ!なんとコンピュータ式!
しかしその割には隙間があるので、近くのコンビニに行って缶ビールを買ってきた。350mlの缶であれば、飲み物の隙間や、入っている飲み物に立て掛けなどして10本まで入る。
お風呂は金の湯と銀の湯があって、露天は金の湯だ。金の湯は鉄分が多くて成分が強いので肌の弱い人は風呂上りにシャワーを浴びるように、と能書きに書いてあった。
泉質と言い、坂の多い街並みと言い、関東で言えば群馬の伊香保に似ている。ここに、もっと早くついていれば、そぞろ歩きが楽しめたのに、と思うとちょっと損した気分。
風呂あがってビールを一杯。また風呂に行って帰った頃には食事の支度がしてあった。

漫画チックなお品書き

ここは料理自慢の宿と言うので期待していたが、なるほど芸が細かくておいしい。山の中だけど、海も近いので魚も新鮮だ。食事中は冷蔵庫のビールを一本あける。
仲居さんが来るたびにグラスを隠すのは疲れるからだ。
メニューには秋らしくマツタケの土瓶蒸しとマツタケご飯がついていた。大変香り高い。これがおそらく今年最初で最後の松茸であろう。心して食べた。
旅館の食事と言うのはかなりのボリュームがある。もう食べられない。そう思うと、ビールの酔いも手伝って、そのまま布団にもぐりこんで寝てしまった。
シャネルの5番の香りならぬマツタケの香りをまとってくうみんは眠りについたのであった。
気が付くと朝。朝飯前に、また風呂に入る。

旅館の朝食
だいぶ以前なら、旅館の朝食には生卵がつきものだった。
どこかのアホたんが、
「何の手も加えないものを旅館の料理でございと出すのは何事」
と、ほざいたらしく、それから旅館では生卵を出さなくなった。くうみんは生卵ご飯が好きなのに…
仕方なく温泉卵で代用するが、旅館もなんでそんな簡単に生卵を引込めたんだろうねえ。「手抜き」の後ろめたさがあったのか?
生で卵を食べられるのは、すごく贅沢なことだと思うけど。
ここからバスで新神戸まで行って、新幹線に乗った。このまま寝ていれば東京につく。
くうみん達はタイと台湾が好きで海外と言えばタイに行った後、台湾に立ち寄って2、3泊するというパターンが多かった。しかし最近はタイも政情不安定で、物価も上がった。おまけに最近の円安では、あまり安上がりとも言えなくなった。
以前ならバンコクで一室5千円も出せば、そこそこ快適なホテルに泊まれたのに、数年前から物価が上昇、一室一万円程度かかるようになった。
ガングロで安食堂を求めて歩き回るその姿はとても金満日本人には見えないらしく、たいてい
「マレーシアから来たの?」
と言われた。
「ううん、日本人」
と言って、チャーハンを頼む。チャーハンも随分値上がった。
そんな事情があって、今までなら絶対に行きそうもない国内へ行こうと言う気になった。
近頃外国人観光客の姿が目立つ。日本はやはりいい国だ。食べ物はおいしいし、景色もきれいだ。
もっと旅して歩きたい。ビジホですら大浴場のある国、日本。刺身のおいしい国、日本。生で卵が食べられる国、日本。
素晴らしい国、日本。
さて、今度はどこに行こう?
旅行記やっと終わった。ふう。

龍野にての一枚。蜘蛛がいるの、判りますか?蜘蛛が、よっ、よっ…と綱渡り。うまく撮れなかった。写真ブログの人達は、こんなんでも鮮明に写しているから、脱帽。
ランキングに参加しています。
面白いと思ったらクリックしてください。


にほんブログ村
- 関連記事
-
- お久しぶりでございます (2015/04/11)
- 近畿山陰の旅再び 城下町龍野を経て有馬温泉そして帰路へ (2014/12/04)
- 近畿山陰の旅の途中ですが いきなり高尾山! (2014/11/29)
スポンサーサイト