アメリカのブリタニーメイナードさんと言う若い女性が脳腫瘍で、余命6か月の診断を4月に受け、11月1日に安楽死を選択した。
くうみんは尊厳死の希望をしていて、公証役場で点滴や酸素吸入を含む延命治療はしないでくれるようにと書類にしたためた。
しかし、日本では尊厳死についてのはっきりとした法律がないので、自分の意思が通るかどうかはわからない。
父の最後の時も、あれほど「本人が嫌がるなら点滴もしないでくれ」と言ったのに、結局は点滴を続けられた。
こちらの無知もあった。血中の酸素濃度を一定以上に保つため、酸素吸入をしていたのだが、
「息ができないのは苦しかろう」
と思って、続けてしまった。
本当の所は、酸素も不要なくらいの状態なので、何もしないままにするのが一番だったのだ。
体調が悪いと食欲がなくなるが、末期になれば息するのも難儀だということだ。
くうみんの父親だけでなく、おじさんのお父さんも、点滴や酸素吸入をする羽目になった。これもすべきではなかった。苦痛を長引かせるだけだった。
じいさんたちが体を張って教えてくれたことを、今度はばあさん達に生かしてあげたい。苦しめないから安心しろ!
さて、ブリタニーさんの安楽死だが、くうみんはこれは自分ではしたくない。基本、自分のしたいようにするのがいいと思うので、きちんと法律で決めて安楽死を希望する人には認めるべきだとは思う。
くうみんは死ぬも生きるも自然に任せたい。無理な延命もしなければ、自ら死を選ぶようなこともしたくない。
それに医者の言うことなんかまったく信じていないので、「あと半年の命」と言われたところで信じない。くうみんが信頼する近藤誠医師も、
「あと半年の患者は歩いて病院に来ることなんかできない」
と言っていた。
以前「がんで余命半年の診断を受けたら一億円」と言う保険が売り出されたが、一億円貰って、何年経とうがピンピンしている人が続出していた。
あの保険はどうなったんだろう。
日本では安楽死は認められていないが、耐え難い苦痛があって、モルヒネを使ってもコントロールできない場合は、
「意識レベルを下げる(セデーション)」と言うことをするそうだ。
どうするのか詳しくは判らないが、薬でこん睡状態にするようだ。意識レベルを下げると意思表示ができなくなる。だからそうする前に家族や会いたい人に会って、そして決行する。その後数日もしないうちに本当の死を迎えることになると言う。
セデーションは受けるかもしれない。でも、たぶん安楽死はしないと思う。
今回の件はアメリカらしいなあ、と言うのがくうみんの感想だ。生きるも死ぬも、自分で決めて、自分で決行すると言う西洋の考え方。
日本人くうみんは他人任せではなく、自然に身を任せて、穏やかに生きて、穏やかに死を迎えたいと思っている。
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テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース
こんにちは。
歳を重ねる毎に、身近な人の死に向き合う事が増えます。
「穏やかな死を迎える」こと、誰しもの願いですね。
私も「セデーション」は受けるかもしれない。痛い、苦しいは嫌だから(`;ω;´)
でも、今回の、彼女のようなことはしたくないんです。もしかしたら奇跡が起こって、腫瘍が消えちゃうかも(あり得ないかもしれないけれど、0ではないとも思う)
彼女がどれだけ苦しんでいたかよくわからないので一方的に否定することはできませんが、最後まで、自分の可能性にかけてみたい。
以前、病気のさなかにいたころは、このままぽっくり死ねたらいいなあと考えていましたが、それでも自死は考えられなかった。
精神的にすごく苦しかったけれど、やはり可能性を信じていたのかも。
だからかな、彼女のニュースは悲しかったです。
ちなみにアメリカでも賛否はわかれているようです。あそこはキリスト教の国ですから(-ε-)
生物学的に「生きている」状態にするために苦しめられるのは
真っ平御免ですね。
ところで、「セデーション」って、何?
らこさ様
> こんにちは。
>
> 歳を重ねる毎に、身近な人の死に向き合う事が増えます。
> 「穏やかな死を迎える」こと、誰しもの願いですね。
この病気になって生きとし生けるものはすべて死ぬ、と言うことに初めて気づきました。
それまでは永遠に生きるような気で…
よりよく死ぬことはよりよく生きることだと思います。
phiro様
> 私も「セデーション」は受けるかもしれない。痛い、苦しいは嫌だから(`;ω;´)
>
そうだよね、苦しいとか痛いとかは勘弁。
> でも、今回の、彼女のようなことはしたくないんです。もしかしたら奇跡が起こって、腫瘍が消えちゃうかも(あり得ないかもしれないけれど、0ではないとも思う)
>
腫瘍があっても、うまく付き合っている人はかなりの数います。これは奇跡ではありません。
> 彼女がどれだけ苦しんでいたかよくわからないので一方的に否定することはできませんが、最後まで、自分の可能性にかけてみたい。
>
そんなに悲壮感漂わせるなよ。
そうだね、彼女の苦痛はどれほどだったんだろうか?耐え難いものだったらやむを得ないのかも知れない。
> 以前、病気のさなかにいたころは、このままぽっくり死ねたらいいなあと考えていましたが、それでも自死は考えられなかった。
>
だんだんとよくなっているようですね。ブログでも、リアルで会った時も明るくて、それが何か?と言う感じでした。
> 精神的にすごく苦しかったけれど、やはり可能性を信じていたのかも。
> だからかな、彼女のニュースは悲しかったです。
>
> ちなみにアメリカでも賛否はわかれているようです。あそこはキリスト教の国ですから(-ε-)
そうみたいね、キリスト教では自死を禁じているから。
賛否両論あるのは当然。私も彼女の意思を否定はしないけど、自分ならしない。
キララ様
> 生物学的に「生きている」状態にするために苦しめられるのは
> 真っ平御免ですね。
>
医者の自己満足としか思えん。
> ところで、「セデーション」って、何?
2種類あるけど、この場合は終末期のセデーションのことを言っています。リンク参照
http://kango.919.co.jp/word/%E6%A5%AD%E7%95%8C%E7%94%A8%E8%AA%9E/%E3%82%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/
心臓を包む膜にガンが転移して心臓が動きにくく、モルヒネでも苦痛を取り除けなかったときに施したと終末医療の先生の著書で読んだことがあります。
癌にせよ、脳腫瘍にせよ、その苦しみは本人にしかわからないよね。
人によっては、最後まで穏やかに迎えることができる場合もあれば
死ぬに死ねない苦しみというのが実は一番苦しいらしいと聞いたことがあるし。
人工呼吸器や、機械的にずっと延命されてしまっているとそうなるのかも・・
自分で決めて選んだことに、他人が正しい、とか、誤った選択だ・・などど、批判をしているニュースには違和感を覚えた。
同じ病気、同じ余命宣告であっても、本人をとりまく環境や
何を大切にしているかで、答えは違ってくると思う。
アメリカは医療費が莫大にかかるようだし
延々、永らえて、家族に精神的、経済的負担をかけたくない・・という
家族の未来のために、した選択だろうと思われるし・・
誰も、望んで死にたい人はいないと思う・・
正しいか、どうか・・なんかより、自分で覚悟を決めることって
なかなか、簡単そうで難しい
後からついてくる他人の評価なんかどうでもいいと
潔さを感じるけど、そこに至るまでの、ご本人の気持ちを思うと
察するにあまりある・・・
ハーモニーロータス様
> 癌にせよ、脳腫瘍にせよ、その苦しみは本人にしかわからないよね。
> 人によっては、最後まで穏やかに迎えることができる場合もあれば
> 死ぬに死ねない苦しみというのが実は一番苦しいらしいと聞いたことがあるし。
>
死ぬに死ねない…これはつらいと思います。
> 人工呼吸器や、機械的にずっと延命されてしまっているとそうなるのかも・・
>
魂はどうなってしまうのでしょうか?まだ生きている肉体から出られなくて困惑しているかも。
> 自分で決めて選んだことに、他人が正しい、とか、誤った選択だ・・などど、批判をしているニュースには違和感を覚えた。
>
う~ん、そうですね。この女性もこれが間違っているなどと健康に過ごしている人から言われたくないでしょうね。
ただ、「生まれて来たのも自分の意思ではない。同じように死も自分の意思ではないのではないか」と言っていた男性がいて、妙に納得してしまった私もいました。
>
> 同じ病気、同じ余命宣告であっても、本人をとりまく環境や
> 何を大切にしているかで、答えは違ってくると思う。
>
> アメリカは医療費が莫大にかかるようだし
> 延々、永らえて、家族に精神的、経済的負担をかけたくない・・という
> 家族の未来のために、した選択だろうと思われるし・・
>
そう、アメリカは医療費が高い。それも彼女が選択した理由の一つではないかと思います。
> 誰も、望んで死にたい人はいないと思う・・
>
はい。そう思います。
>
> 正しいか、どうか・・なんかより、自分で覚悟を決めることって
> なかなか、簡単そうで難しい
>
> 後からついてくる他人の評価なんかどうでもいいと
> 潔さを感じるけど、そこに至るまでの、ご本人の気持ちを思うと
> 察するにあまりある・・・
なるほど、そこまで考えに考え抜いた結論を、人がとやかく言うことはできませんね。
まず自分はどのように生きたいか、そしてどのように逝きたいか、それを考えるべきだと思います。
最近、くうみんさん、死についての記事多いですね。
まあねえ、どこかの哲学者さんでしたっけ?
『人は生まれた時から、死に向かって生きている』…なんて名言を吐いた人がいましたが、私なんぞ、『天国で 待つ人増えて 石蕗日和』なんて句が実感を持って分る年になってきました。
『安楽死』結構! 『セデーション』結構!ではないですか。
まあ、『無駄な延命策』だけはお断りしますがねえ。
点滴や酸素吸入って、そんなにつらいんだね。無理な延命措置をして苦しんでも、結局は死んでいくわけだから、穏やかに最後を迎えた方がいいように思う。自分は、どうしたいかな。その時の状況にもよるなあ。
やっぱり、家族に負担をかけたくないと思うだろうし、死ぬのは怖いと思うだろうし。難しいね。
simanto114様
> 最近、くうみんさん、死についての記事多いですね。
父の命日と重なりましたので、偶然ですが…
> まあねえ、どこかの哲学者さんでしたっけ?
> 『人は生まれた時から、死に向かって生きている』…なんて名言を吐いた人がいましたが、私なんぞ、『天国で 待つ人増えて 石蕗日和』なんて句が実感を持って分る年になってきました。
>
天国で待つ人は私にも何人かいます。同世代も数人。
> 『安楽死』結構! 『セデーション』結構!ではないですか。
> まあ、『無駄な延命策』だけはお断りしますがねえ。
たじたじの私に助け舟っ!!私もどれが一番嫌かと言えば、「無駄な延命」です。
ネトウヨがネトサヨに助けられ…ホッ。
きたあかり様
> 点滴や酸素吸入って、そんなにつらいんだね。無理な延命措置をして苦しんでも、結局は死んでいくわけだから、穏やかに最後を迎えた方がいいように思う。自分は、どうしたいかな。その時の状況にもよるなあ。
> やっぱり、家族に負担をかけたくないと思うだろうし、死ぬのは怖いと思うだろうし。難しいね。
点滴や酸素吸入を嫌がって取ってしまう患者は多いです。それを防ぐために手にミトンをかぶせられたり、拘束されたりします。
義父や父には私達の無知から苦しみを長引かせて申し訳なく思っています。
自然に死ぬ場合は死ぬ間際では、ヨレヨレになって何もわからないようなので、怖くないみたいです。義父も父も、平均寿命をかなり上回っての死だったので見送れてホッとしたというのが正直なところです。
若い人の死は、痛ましいですね。
お父様の事をどれだけ、大事に思っていたか分る最近の記事、心に残ります。
尊厳死は 難しい問題ですね。
私の父の場合は 65歳で逝ってしまったので、人生にまだ未練があっただろうと考えています。
ちゃんとした意識があるのであれば、延命に懸けてみたい気持ちもあります。
カイシュウキング様
> お父様の事をどれだけ、大事に思っていたか分る最近の記事、心に残ります。
>
ありがとうございます。
親を思うというより、癌治療、そして終末医療について大変疑問に思っています。無駄な延命は自分でもしたくないのです。
> 尊厳死は 難しい問題ですね。
> 私の父の場合は 65歳で逝ってしまったので、人生にまだ未練があっただろうと考えています。
>
65才はまだ若すぎます。それは残念でした。
> ちゃんとした意識があるのであれば、延命に懸けてみたい気持ちもあります。
意識があって治療するのは無駄な延命ではありません。れっきとした治療と考えます。
意識もなく、息をしているだけの状態で管につながれている姿は悲惨です。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
鍵コメ様
どこのどなたか判りませんが、コメントありがとうございます。
ご身内のご病気、さぞや衝撃だったと思います。当初は私だって涙涙…
今ではそれより気になるのは寄る年波。ガックリすることがありました。そのうちアップしますのでよろしかったら見て頂戴。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
鍵コメ様
まだ慣れていないのですね。よくあることです。
これからもよろしく。