マラソンの楽しみとは
phiroちゃんから次のようなコメントをいただきました。
> 木更津といえばアウトレットですね(*˙╰╯˙*)行きました?せっかく行ったなら寄らなくちゃ。アクアラインのおかげで木更津は栄えているという話を聞きましたよ。(どっかで)
>もう今頃は走りおえているのかしら?なあに、悪くても気にしては行けません。オリンピックに出るような選手だって調子の上がり下がりはあるんだからd(ゝ∀・*)ネッ!!
>まずは楽しみましょう(ちなみに私にはマラソンの楽しみがわかりません)」
アウトレットは行かなかった。木更津駅前は大して栄えているようにも見えなかった。さて、そんなことはどうでもいいのです。
問題はおまけのように書かれているカッコ内。
> ちなみに私にはマラソンの楽しみがわかりません。
そうですね、何が面白いのとはよく聞かれます。初めてフルを走ったのはホノルルだった。5時間33分と言うタイムだった。
走っているときはこんなバカなことはもうやめよう、早くゴールしなくちゃ。そればかり考えていた。
しかし、ゴールした後の達成感。これが素晴らしかったです。
そしてくうみんはおじさんより速いタイムでゴールした。これがおじさんには納得できず、
「お前はスタートの時俺よりずっと前にいたんだろう」
と、言ったのだ。そんなことはない。確かにおじさんとはぐれてしまったけど、最後尾に近かった。
おじさんのせせら笑うような態度が気に入らず、それなら実績で勝負だ!と、勝負し続け、3回続けて勝ったあと、おじさんは
「参った!!」
と言って、今日に至る。
さて、その後市民ランナーとしては速いと言われるようになったなった。マイナー大会なら入賞も数回。
そうすると、周りの人たちが尊敬のまなざしで見てくれる。
特に若い女子。
「くうみんさん、すてき。その年でも速いなんて」
「くうみんさんを見ていると励みになります。その年でそんなに速いなんて」
その年で、というのが若干気になるが、まあ良かろう。
しかし男からは敬遠される。自分より速い女子と言うのはかわいくないのだろう。
中には化け物を見るような目で見る若い男もいる。
非モテだが、この年で男にモテた所でどうにもならない。だからまあ、良かろう。
マラソン大会で一番いい思い出だったのは、某ハーフマラソンに出たときだ。くうみんには当時、アメリカ人のライバルがいた。身長180センチを超える長身の女、バーバラ。彼女と2回ほど同じ大会で走ったことがあるのだが、いつもゴールのちょっと手前で抜かされて、どうしても勝てなかった。
打ち上げパーティーでお互い健闘をたたえ合う。
「クウミン、グレート!」
「ナイスファイト、バーブ」
など言っていたが、心の中では
「バッカヤロ、アメ公め」
とつぶやいていた。
片や180センチを超える長身、片や155センチのチビ、日本とアメリカを象徴するような二人であった。
その日は勝負に出た。
なるべく前の位置に出た。周りは男ばかりで、
「なんだこのおばさん」
という視線が痛かった。でも、私は違うの、普通のおばさんぢゃないわ。
スタートの合図とともに鼻息も荒く走り出すくうみん。
いつもながら女を捨て、かっこうなど、形相など気にしない。鼻の穴、もっと大きくならないかしら。夜寝るときにティッシュをつめれば少しづつ大きくなるかもしれない…などバカなことを考えているうちに前の方にバーバラが走っている。ちっくしょ、くうみんより前に並んでいたとは。でも、これまでよ。
バーバラを軽く抜き去ると、鬼の形相で走り続ける。苦しさに思わず喘ぎ声が出そうだ。
「ぅお~~ぃ!!ぐ、ぐるじ~~~!!」
そのうちゴールが見えてきた。ゴール前に役員さんがいる。ゴールは右に一つ、左に一つと別れていた。どうしてこうしていたのか判らない。以前は計測チップの感度が悪いので、こうしていたのかも知れない。今はゴールは別れていない。
役員さんが叫ぶ。
「男子、左のコース!男子、左のコース!」
男どもは皆左のコースに行く。
くうみんがゴールに近づくと、役員さんはメガホンで叫んだ。
「女子は右のコース!」
くうみん一人のために、男どもは道を空ける。
お~ほっほ!私はあなた方と違うのよ~!!
正しく一瞬の女王様!正しく一瞬の快楽!
そしてフィニッシュ!あ…
荒い息、滴る汗…
快楽と言うものは常に一瞬なのだが、男も女も、その瞬間のために頑張るのだよ。 あら、オホホ。
この日、くうみんはハーフマラソンで最初で最後の6位入賞を果たした。ハーフではもう勝てない、ガックリ。
しかしな、
こんな日がまた来ることを夢見て、今日も走り続けるのだよ。
くうみん一億歳。まだ夢は捨てない。
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> 木更津といえばアウトレットですね(*˙╰╯˙*)行きました?せっかく行ったなら寄らなくちゃ。アクアラインのおかげで木更津は栄えているという話を聞きましたよ。(どっかで)
>もう今頃は走りおえているのかしら?なあに、悪くても気にしては行けません。オリンピックに出るような選手だって調子の上がり下がりはあるんだからd(ゝ∀・*)ネッ!!
>まずは楽しみましょう(ちなみに私にはマラソンの楽しみがわかりません)」
アウトレットは行かなかった。木更津駅前は大して栄えているようにも見えなかった。さて、そんなことはどうでもいいのです。
問題はおまけのように書かれているカッコ内。
> ちなみに私にはマラソンの楽しみがわかりません。
そうですね、何が面白いのとはよく聞かれます。初めてフルを走ったのはホノルルだった。5時間33分と言うタイムだった。
走っているときはこんなバカなことはもうやめよう、早くゴールしなくちゃ。そればかり考えていた。
しかし、ゴールした後の達成感。これが素晴らしかったです。
そしてくうみんはおじさんより速いタイムでゴールした。これがおじさんには納得できず、
「お前はスタートの時俺よりずっと前にいたんだろう」
と、言ったのだ。そんなことはない。確かにおじさんとはぐれてしまったけど、最後尾に近かった。
おじさんのせせら笑うような態度が気に入らず、それなら実績で勝負だ!と、勝負し続け、3回続けて勝ったあと、おじさんは
「参った!!」
と言って、今日に至る。
さて、その後市民ランナーとしては速いと言われるようになったなった。マイナー大会なら入賞も数回。
そうすると、周りの人たちが尊敬のまなざしで見てくれる。
特に若い女子。
「くうみんさん、すてき。その年でも速いなんて」
「くうみんさんを見ていると励みになります。その年でそんなに速いなんて」
その年で、というのが若干気になるが、まあ良かろう。
しかし男からは敬遠される。自分より速い女子と言うのはかわいくないのだろう。
中には化け物を見るような目で見る若い男もいる。
非モテだが、この年で男にモテた所でどうにもならない。だからまあ、良かろう。
マラソン大会で一番いい思い出だったのは、某ハーフマラソンに出たときだ。くうみんには当時、アメリカ人のライバルがいた。身長180センチを超える長身の女、バーバラ。彼女と2回ほど同じ大会で走ったことがあるのだが、いつもゴールのちょっと手前で抜かされて、どうしても勝てなかった。
打ち上げパーティーでお互い健闘をたたえ合う。
「クウミン、グレート!」
「ナイスファイト、バーブ」
など言っていたが、心の中では
「バッカヤロ、アメ公め」
とつぶやいていた。
片や180センチを超える長身、片や155センチのチビ、日本とアメリカを象徴するような二人であった。
その日は勝負に出た。
なるべく前の位置に出た。周りは男ばかりで、
「なんだこのおばさん」
という視線が痛かった。でも、私は違うの、普通のおばさんぢゃないわ。
スタートの合図とともに鼻息も荒く走り出すくうみん。
いつもながら女を捨て、かっこうなど、形相など気にしない。鼻の穴、もっと大きくならないかしら。夜寝るときにティッシュをつめれば少しづつ大きくなるかもしれない…などバカなことを考えているうちに前の方にバーバラが走っている。ちっくしょ、くうみんより前に並んでいたとは。でも、これまでよ。
バーバラを軽く抜き去ると、鬼の形相で走り続ける。苦しさに思わず喘ぎ声が出そうだ。
「ぅお~~ぃ!!ぐ、ぐるじ~~~!!」
そのうちゴールが見えてきた。ゴール前に役員さんがいる。ゴールは右に一つ、左に一つと別れていた。どうしてこうしていたのか判らない。以前は計測チップの感度が悪いので、こうしていたのかも知れない。今はゴールは別れていない。
役員さんが叫ぶ。
「男子、左のコース!男子、左のコース!」
男どもは皆左のコースに行く。
くうみんがゴールに近づくと、役員さんはメガホンで叫んだ。
「女子は右のコース!」
くうみん一人のために、男どもは道を空ける。
お~ほっほ!私はあなた方と違うのよ~!!
正しく一瞬の女王様!正しく一瞬の快楽!
そしてフィニッシュ!あ…
荒い息、滴る汗…
快楽と言うものは常に一瞬なのだが、男も女も、その瞬間のために頑張るのだよ。 あら、オホホ。
この日、くうみんはハーフマラソンで最初で最後の6位入賞を果たした。ハーフではもう勝てない、ガックリ。
しかしな、
こんな日がまた来ることを夢見て、今日も走り続けるのだよ。
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