伊勢海老事件
たまには贅沢したい…庶民のささやかな欲望がくうみんの中にムクムクと頭をもたげました。
「そうだ!伊勢海老を食べよう!」
お店で伊勢海老を食べると高い。通販でなるべくお買い得そうなイセエビを探しました。そのうちのひとつ、徳島の会社が目につきました。
「訳あり3千150円。角が折れて出荷できないイセエビだから格安!」
格安…なんと甘美なこの言葉。早速注文しました。翌日は無理だから、二日後の午前中指定。主婦は午後買い物するからね、お届けものは午前中。
はい、当日楽し~みに待っていました。でも、なかなか来ない。どうしたんだろうとその会社から来たメールを確認すると
「午後2時から4時まで指定」
ゲッ、違う!午前中といったはずなのに!
すぐさまその会社に電話、
「ちょっと、届ける時間、違ってるわよ!」
係りの女性はのんびりと言いました。
「少しお待ちください」
しばらく経って言いました。
「あ、本当ですね、お客様は午前中指定と」
「何言ってんのよ!こっちからじゃ電話代もバカにならないからね、そっちからかけ直しなさいよ!」
「はい」
しばらく経って電話が鳴りました。あの女性です。
「えっと~、もうどうにもなりません」
「ちょっと!私2時から4時なんて出かけてるわよ!あんたじゃ話にならないわ!上を呼んで頂戴!」
しばらく経って男性が出てきました。
「話は伺いました。今日の午前中にお届けするのは不可能だったんです」
「だったらなんで電話して聞かないの!あすの午前中でも良かったのに!」
「はあ、電話したら困るという方もおりましたので」
「そっちの方がイレギュラーでしょ?!普通電話で確認するわよ!午後は私は外出するの!」
「はあ、でしたら夜に再配達してもらえばいいかと」
そっか~、そうすればいいんだ~…って、そういう問題じゃないでしょ!
「でしたら受け取り拒否していただければ」
「そうしようかな、そしたらその伊勢海老、どうなるの?」
「こちらに着く頃には死んで腐っているでしょうね」
「そんな…あなたは養殖している伊勢海老に愛情を感じていないのですか?」
「そんなことはありませんがどうせ殺して食べるんだし…お客様、今後は配達の説明をよく読んでからご注文ください」
「かぁ~~~~っつ!(喝)」
ああ、めまいが…
「二度と注文するか!」
耳鳴りがする。怒りで血圧が高くなったのかも知れぬ。
もうどうにもならないので、早めに買い物にって、伊勢海老の到着を待つことにしました。
買い物から帰ってしばらく経つと
「ぴんぽ~ん」
「はい」
「宅急便で~す」
来た。問題の伊勢海老。おが屑にまみれてガサガサと元気だ。
まず、氷水につけて静かにさせる。かたわらの出刃包丁が奥ゆかしい。

頭と胴体を切り離して胴体を入れ物にする。

オホホ、やるじゃないか、くうみん

最後は味噌汁。刺身までは普通の包丁でできるが、頭を半分に割るのはやはりデバでないと。

電話に出たのは大バカ野郎だが、伊勢海老に罪はない。おいしくいただくのが供養というもの。
う~ん、うまい。だけどやっぱり高いよな。
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「そうだ!伊勢海老を食べよう!」
お店で伊勢海老を食べると高い。通販でなるべくお買い得そうなイセエビを探しました。そのうちのひとつ、徳島の会社が目につきました。
「訳あり3千150円。角が折れて出荷できないイセエビだから格安!」
格安…なんと甘美なこの言葉。早速注文しました。翌日は無理だから、二日後の午前中指定。主婦は午後買い物するからね、お届けものは午前中。
はい、当日楽し~みに待っていました。でも、なかなか来ない。どうしたんだろうとその会社から来たメールを確認すると
「午後2時から4時まで指定」
ゲッ、違う!午前中といったはずなのに!
すぐさまその会社に電話、
「ちょっと、届ける時間、違ってるわよ!」
係りの女性はのんびりと言いました。
「少しお待ちください」
しばらく経って言いました。
「あ、本当ですね、お客様は午前中指定と」
「何言ってんのよ!こっちからじゃ電話代もバカにならないからね、そっちからかけ直しなさいよ!」
「はい」
しばらく経って電話が鳴りました。あの女性です。
「えっと~、もうどうにもなりません」
「ちょっと!私2時から4時なんて出かけてるわよ!あんたじゃ話にならないわ!上を呼んで頂戴!」
しばらく経って男性が出てきました。
「話は伺いました。今日の午前中にお届けするのは不可能だったんです」
「だったらなんで電話して聞かないの!あすの午前中でも良かったのに!」
「はあ、電話したら困るという方もおりましたので」
「そっちの方がイレギュラーでしょ?!普通電話で確認するわよ!午後は私は外出するの!」
「はあ、でしたら夜に再配達してもらえばいいかと」
そっか~、そうすればいいんだ~…って、そういう問題じゃないでしょ!
「でしたら受け取り拒否していただければ」
「そうしようかな、そしたらその伊勢海老、どうなるの?」
「こちらに着く頃には死んで腐っているでしょうね」
「そんな…あなたは養殖している伊勢海老に愛情を感じていないのですか?」
「そんなことはありませんがどうせ殺して食べるんだし…お客様、今後は配達の説明をよく読んでからご注文ください」
「かぁ~~~~っつ!(喝)」
ああ、めまいが…
「二度と注文するか!」
耳鳴りがする。怒りで血圧が高くなったのかも知れぬ。
もうどうにもならないので、早めに買い物にって、伊勢海老の到着を待つことにしました。
買い物から帰ってしばらく経つと
「ぴんぽ~ん」
「はい」
「宅急便で~す」
来た。問題の伊勢海老。おが屑にまみれてガサガサと元気だ。
まず、氷水につけて静かにさせる。かたわらの出刃包丁が奥ゆかしい。

頭と胴体を切り離して胴体を入れ物にする。

オホホ、やるじゃないか、くうみん

最後は味噌汁。刺身までは普通の包丁でできるが、頭を半分に割るのはやはりデバでないと。

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う~ん、うまい。だけどやっぱり高いよな。
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伊勢海老事件にその後の展開がありました。
その後、メールをチェックしていたら、件の会社からメールが届いています。なんだろう?
伊勢海老出荷キャンセル 理由品切れ
えっ、届いたわよ!もう食べちゃったわよ!
会社に電話しました。
「あの~、先日苦情の電話しましたくうみんですが…」
「あ、はいその節はどうも」
「今、メールチェックしてわかったんですが、出荷キャンセルって」
「はい、時間に間に合わなかったので、そういうことに」
「でも、食べちゃいましたけど」
「それは構いません」
「ま~、オホホ、悪いわねえ、また注文しますね」
「よろしくお願いします」
ということでした。
言うべきことは言ってみるものです。
その後、メールをチェックしていたら、件の会社からメールが届いています。なんだろう?
伊勢海老出荷キャンセル 理由品切れ
えっ、届いたわよ!もう食べちゃったわよ!
会社に電話しました。
「あの~、先日苦情の電話しましたくうみんですが…」
「あ、はいその節はどうも」
「今、メールチェックしてわかったんですが、出荷キャンセルって」
「はい、時間に間に合わなかったので、そういうことに」
「でも、食べちゃいましたけど」
「それは構いません」
「ま~、オホホ、悪いわねえ、また注文しますね」
「よろしくお願いします」
ということでした。
言うべきことは言ってみるものです。
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