けが人とけがない人の間には
くうみんは足を痛めて2、3日松葉杖をつく羽目になりました。
「足を出した時に松葉杖を同時に出して…」
「こんな感じでしょうか?」
整体の先生の前でひょこひょこ歩いてみせます。
「はい、そんな感じです」
「それじゃしばらくこれ、お借りします」
足が痛くて自転車にも乗れません。乗っているときはいいのですが、乗るときや信号待ちをしているときは足を着かなくてはなりません。その時痛いのです。
だからしばらく特売品を探す旅は近場だけで済ますことになりました。
「いち、に、いち、に」
松葉杖をついてひょこひょこ歩いていると、前から来た人が一様に同じ反応をします。
「あっ、けが人だ!どいてあげよう」
道を開けてくれる。なんとなく、「気の毒に」という雰囲気。
初めての経験、初めての反応。怪我をして不自由になると、みんなが優しく見えます。
松葉杖も必要なくなり、だいぶ痛みもなくなったので、
「あの~、先生、包帯で巻くのはもういいんじゃないかと思うんですが」
「もうちょっとやっといた方がいいです」
「え~っと、今度の日曜日に10キロマラソンがあるんです」
「ダメです。日にち決めましょう。17日までは運動禁止」
この患者は「痛くなくなったら」などといってもダメだ。日にちで言わないと…先生もわかっているらしい。
「そうですか…わかりました」
マラソンの出場権はほかの人に譲りました。本当はいけないんだけれど、市民ランナーの場合は黙認です。
「くうみんさんから譲っていただけるなんて光栄です!」
トホホ、今年こそ3位以内を狙っていたのに…
似たような経験は、ないこともありません。そう、髪の毛に不自由していた時です。反応は似て非なるものでした。
ヅラは暑いので大抵の場合、バンダナと付け毛でした。これだと素人さんには普通に毛があるように見えます。見る人が見れば分かりますが…
スーパー銭湯のようなところに入るときはバンダナだけになったり、ハゲ丸出しになったりどちらかでしたが、皆さん気づかないふりをします。
「えっと~、普通の人よね~、ジロジロ見ちゃいけないわ」
そして何故か、挨拶されることが多かったです。これは変な人じゃないか?確かめる意味もあったと思います。
運動するときもバンダナだけでした。一度だけ、顔見知りのおぢさんから、
「どうしたの、その頭?」
と言われましたが、みんな、あまり頭のことには触れませんでした。
ハゲの時、おじさんの実家に年始の集まりに行ったことがあります。初めはおとなしくヅラをかぶっていたのですが、暑くなって脱ぎました。
おじさんが言いました。
「これ、ここに置いておこうぜ」
「うん、みんなどんな顔するかね?うふふ」
ソファの上にヅラを置いておきました。
みんなが集まってきましたが、みんなヅラが見えているはずなのに、ヅラのことには触れようとしません。
おじさんとくうみんのいたずらは全く受けませんでした。
仕方なくヅラをかぶってみんなで食事をしました。そのうち写真を撮ろうということになりました。
「はい、みんな並んで~、もうちょっと端っこ、くっついて」
いつも写真係の義姉さんのご主人が、カメラを目にして言いました。
「撮るからね~」
この頃はまだ、デジカメを持っていなかったくうみんは自分のハゲ写真がありません。
そうだ、記念にハゲ写真撮っておこう。そう思ってシャッターを押す直前にすっと、ヅラを脱いでしまいました。
「カシャ!」
何か不穏な空気…まあいい、これでヅラ写真が一枚撮れたというもの。
いつもしばらくしてから郵送されるこの時の年始の集合写真は、とうとう送ってきませんでした。残念です。
スナップ写真はハゲ写真はないのですが、なんとハゲの時にとんでもない事が二つ重なりました。
免許の更新と、パスポートの更新です。パスポートの更新の時は不自然ながら髪の毛があったのでなんとかごまかしましたが、問題は免許の写真です。髪の毛はまだ行けない状態でした。
この時どうすればいいか、
免許センターに問い合わせたのはこちらの日記。
そして写真はこんなんです。

もろヅラの免許の写真。帽子のほうがいいと思いましたが、ハゲを見知らぬおやぢに見せるのが嫌で、ヅラを被った。まさか「それヅラだろう、取れ」とは言われまいと。

髪の毛は前髪が生えるのが一番遅い。ゴリラかおサルのような髪型
免許はあと2年!パスポートはあと7年!それまで頑張れ!くうみん!
「男と女の間には」「けが人とけがない人の間には」似てるな~。
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「足を出した時に松葉杖を同時に出して…」
「こんな感じでしょうか?」
整体の先生の前でひょこひょこ歩いてみせます。
「はい、そんな感じです」
「それじゃしばらくこれ、お借りします」
足が痛くて自転車にも乗れません。乗っているときはいいのですが、乗るときや信号待ちをしているときは足を着かなくてはなりません。その時痛いのです。
だからしばらく特売品を探す旅は近場だけで済ますことになりました。
「いち、に、いち、に」
松葉杖をついてひょこひょこ歩いていると、前から来た人が一様に同じ反応をします。
「あっ、けが人だ!どいてあげよう」
道を開けてくれる。なんとなく、「気の毒に」という雰囲気。
初めての経験、初めての反応。怪我をして不自由になると、みんなが優しく見えます。
松葉杖も必要なくなり、だいぶ痛みもなくなったので、
「あの~、先生、包帯で巻くのはもういいんじゃないかと思うんですが」
「もうちょっとやっといた方がいいです」
「え~っと、今度の日曜日に10キロマラソンがあるんです」
「ダメです。日にち決めましょう。17日までは運動禁止」
この患者は「痛くなくなったら」などといってもダメだ。日にちで言わないと…先生もわかっているらしい。
「そうですか…わかりました」
マラソンの出場権はほかの人に譲りました。本当はいけないんだけれど、市民ランナーの場合は黙認です。
「くうみんさんから譲っていただけるなんて光栄です!」
トホホ、今年こそ3位以内を狙っていたのに…
似たような経験は、ないこともありません。そう、髪の毛に不自由していた時です。反応は似て非なるものでした。
ヅラは暑いので大抵の場合、バンダナと付け毛でした。これだと素人さんには普通に毛があるように見えます。見る人が見れば分かりますが…
スーパー銭湯のようなところに入るときはバンダナだけになったり、ハゲ丸出しになったりどちらかでしたが、皆さん気づかないふりをします。
「えっと~、普通の人よね~、ジロジロ見ちゃいけないわ」
そして何故か、挨拶されることが多かったです。これは変な人じゃないか?確かめる意味もあったと思います。
運動するときもバンダナだけでした。一度だけ、顔見知りのおぢさんから、
「どうしたの、その頭?」
と言われましたが、みんな、あまり頭のことには触れませんでした。
ハゲの時、おじさんの実家に年始の集まりに行ったことがあります。初めはおとなしくヅラをかぶっていたのですが、暑くなって脱ぎました。
おじさんが言いました。
「これ、ここに置いておこうぜ」
「うん、みんなどんな顔するかね?うふふ」
ソファの上にヅラを置いておきました。
みんなが集まってきましたが、みんなヅラが見えているはずなのに、ヅラのことには触れようとしません。
おじさんとくうみんのいたずらは全く受けませんでした。
仕方なくヅラをかぶってみんなで食事をしました。そのうち写真を撮ろうということになりました。
「はい、みんな並んで~、もうちょっと端っこ、くっついて」
いつも写真係の義姉さんのご主人が、カメラを目にして言いました。
「撮るからね~」
この頃はまだ、デジカメを持っていなかったくうみんは自分のハゲ写真がありません。
そうだ、記念にハゲ写真撮っておこう。そう思ってシャッターを押す直前にすっと、ヅラを脱いでしまいました。
「カシャ!」
何か不穏な空気…まあいい、これでヅラ写真が一枚撮れたというもの。
いつもしばらくしてから郵送されるこの時の年始の集合写真は、とうとう送ってきませんでした。残念です。
スナップ写真はハゲ写真はないのですが、なんとハゲの時にとんでもない事が二つ重なりました。
免許の更新と、パスポートの更新です。パスポートの更新の時は不自然ながら髪の毛があったのでなんとかごまかしましたが、問題は免許の写真です。髪の毛はまだ行けない状態でした。
この時どうすればいいか、
免許センターに問い合わせたのはこちらの日記。
そして写真はこんなんです。

もろヅラの免許の写真。帽子のほうがいいと思いましたが、ハゲを見知らぬおやぢに見せるのが嫌で、ヅラを被った。まさか「それヅラだろう、取れ」とは言われまいと。

髪の毛は前髪が生えるのが一番遅い。ゴリラかおサルのような髪型
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