真夏の納涼大会 カラオケスナックでおじさん説教される
一行は席に着くと飲み物を注文しましたが、今までバカスカ飲んでいたので、ソフトドリンクを頼む人も少なくありませんでした。
おじさんは、隣に座った若手Nさんに、訳のわからない説教たれ始めた。酔うとこうなんだよな、そう思いながら一人ビールを飲みました。
沖縄風の明るい店内ではカラオケの歌声が鳴り響いています。

熱唱するギョーカイ人

ヤケクソで歌うギョーカイ人

ポケットに手を突っ込んで歌うギョーカイ人。この方衆議院議員の石破茂氏に瓜二つ
くうみんも何か歌おうと思いました。十八番の「川口探検隊の歌」旅彦様作詞の「小倉みれん」ユーチューブでよく聞く「M君会のテーマソング(一般会員用)」…
どれもカラオケリストにありません。歌うのはあきらめました。
こういう所では何となく席が入れ替わって行きます。おじさんの隣の席が空きました。
「〇〇さん!!」(〇〇はおじさんとくうみんの苗字)
そう言って空いているおじさんの隣に来たのは、石破茂氏そっくりのTさん(以下石破さんと言う)。石破さんは続けて言います。
「野球部で、もう引退しようなんて早いんじゃない?」
おじさんは野球部に所属しています。40過ぎた頃から老眼が来ているのですが、最近とみに老眼はひどくなってボールが見えないと言っています。
「でも~、目が見えなくて…」
「そうじゃないだろ!Wさんなんか、〇〇さんより一回りの年上なのに、やっているんだぞ。俺だって君より年上じゃないか」
「そうだけど、どうも…あ、ビールね」
おじさんはそばを通りかかったママに向かってビールを注文、くうみんはウーロン茶を注文しました。
石破さんの話は野球の事だけではなく、おじさんの仕事に対する姿勢にも及びます。
「覇気がない。もっと欲を出すべきだ」
「う~ん、石破さんがそんなに熱心に言ってくるとは」
お説教を静かに聞くおじさん。
確かにくうみんが見ていても、おじさんは最近、何ごとも引退の方向に進みつつあります。マラソンも楽しむ程度にやっているだけだし、野球も練習には行くものの、そんな感じらしい。仕事も拡大しようなどとは考えておらず、食べていければいい、と言うスタンス。
そんなのはまだ早いんじゃないか?石破さんは言っているのです。
おじさんはビールを飲み過ぎて眠くなったのか、コックリコックリしだしました。
「うち、食べて行けるんですよね、こんなもんで」
くうみんが代わりに応えます。
「知ってる。聞いていますよ」
カラオケの歌声がガンガン響く中、石破さんとの話は続いて、次第に老人介護問題にも及んできましたが、何しろこの騒音のなか、話を聞くのも難儀です。
「うちは施設に入っているから楽だし、安心です」
「こっちは在宅で、ヘルパー頼むのも嫌だっていうんですよ」
「それは大変ですねえ」
カラオケの歌響く中、でかい声を張り上げて話す石破さんとくうみん。
「それではもうお開きにしましょうか」
会計をして帰ろうとしますが、おじさんは足腰が立ちません。
「しっかりしてよ!」
Nさんが、階段を下りるのを手伝ってくれて、無事最寄駅まで行きつくことができました。「ありがとうございます。うるさいことばかり言ってごめんなさいね」
「いいえ、いいお話をしていただきました」
いい人だなあ、Nさん。
幸せの形はたくさんあるけど、小さくていいんです、と言うのもありだと思います。大きくなるのはかったるい。それより小さくていいから、居心地のいい生活を求める。
これがおじさんの考え方。
くうみんはもうちょっと悪あがきしてみようと思っています。マラソンもそうだけど、新しい夢ができました。まだ夢を追いかけていたい。
何かって?だからおじさんに先立たれたら、2回目の結婚をするってことと…むふふ。
同床異夢は悪いことではない。

お手頃価格でなかなかいい店です。

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おじさんは、隣に座った若手Nさんに、訳のわからない説教たれ始めた。酔うとこうなんだよな、そう思いながら一人ビールを飲みました。
沖縄風の明るい店内ではカラオケの歌声が鳴り響いています。

熱唱するギョーカイ人

ヤケクソで歌うギョーカイ人

ポケットに手を突っ込んで歌うギョーカイ人。この方衆議院議員の石破茂氏に瓜二つ
くうみんも何か歌おうと思いました。十八番の「川口探検隊の歌」旅彦様作詞の「小倉みれん」ユーチューブでよく聞く「M君会のテーマソング(一般会員用)」…
どれもカラオケリストにありません。歌うのはあきらめました。
こういう所では何となく席が入れ替わって行きます。おじさんの隣の席が空きました。
「〇〇さん!!」(〇〇はおじさんとくうみんの苗字)
そう言って空いているおじさんの隣に来たのは、石破茂氏そっくりのTさん(以下石破さんと言う)。石破さんは続けて言います。
「野球部で、もう引退しようなんて早いんじゃない?」
おじさんは野球部に所属しています。40過ぎた頃から老眼が来ているのですが、最近とみに老眼はひどくなってボールが見えないと言っています。
「でも~、目が見えなくて…」
「そうじゃないだろ!Wさんなんか、〇〇さんより一回りの年上なのに、やっているんだぞ。俺だって君より年上じゃないか」
「そうだけど、どうも…あ、ビールね」
おじさんはそばを通りかかったママに向かってビールを注文、くうみんはウーロン茶を注文しました。
石破さんの話は野球の事だけではなく、おじさんの仕事に対する姿勢にも及びます。
「覇気がない。もっと欲を出すべきだ」
「う~ん、石破さんがそんなに熱心に言ってくるとは」
お説教を静かに聞くおじさん。
確かにくうみんが見ていても、おじさんは最近、何ごとも引退の方向に進みつつあります。マラソンも楽しむ程度にやっているだけだし、野球も練習には行くものの、そんな感じらしい。仕事も拡大しようなどとは考えておらず、食べていければいい、と言うスタンス。
そんなのはまだ早いんじゃないか?石破さんは言っているのです。
おじさんはビールを飲み過ぎて眠くなったのか、コックリコックリしだしました。
「うち、食べて行けるんですよね、こんなもんで」
くうみんが代わりに応えます。
「知ってる。聞いていますよ」
カラオケの歌声がガンガン響く中、石破さんとの話は続いて、次第に老人介護問題にも及んできましたが、何しろこの騒音のなか、話を聞くのも難儀です。
「うちは施設に入っているから楽だし、安心です」
「こっちは在宅で、ヘルパー頼むのも嫌だっていうんですよ」
「それは大変ですねえ」
カラオケの歌響く中、でかい声を張り上げて話す石破さんとくうみん。
「それではもうお開きにしましょうか」
会計をして帰ろうとしますが、おじさんは足腰が立ちません。
「しっかりしてよ!」
Nさんが、階段を下りるのを手伝ってくれて、無事最寄駅まで行きつくことができました。「ありがとうございます。うるさいことばかり言ってごめんなさいね」
「いいえ、いいお話をしていただきました」
いい人だなあ、Nさん。
幸せの形はたくさんあるけど、小さくていいんです、と言うのもありだと思います。大きくなるのはかったるい。それより小さくていいから、居心地のいい生活を求める。
これがおじさんの考え方。
くうみんはもうちょっと悪あがきしてみようと思っています。マラソンもそうだけど、新しい夢ができました。まだ夢を追いかけていたい。
何かって?だからおじさんに先立たれたら、2回目の結婚をするってことと…むふふ。
同床異夢は悪いことではない。

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