ヘンゼルとグレーテルじゃなくてくうみんとドクダミ 阿修羅男爵の家を乗っ取り
真夜中家を出た二人は、電車は高いので高速バスで東京に出ようとしました。
しかし、高速バスのバス停を探しているうちに、道に迷ってしまい、いつの間にか森の奥深くに入ってしまいました。
「うわ~ん、ねえちゃん、どうしよう」
「困ったな」
くうみんが周りを見渡すと小屋のようなものが見えました。
「おっ、あそこに何か建物がある。行ってみよう」
建物は2軒並んで建っています。明かりのついている建物には、誰かがいます。
悪事ばかり働いている二人は捕まったら困るので、明かりのついていない小屋に行きました。それは、お菓子でできていました。
「お菓子だ!お菓子でできてるよ、これ」
「姉ちゃん、おなかすいたし、これ食べよう」
「あったりまえじゃん!」
くうみんとドクダミはおなかいっぱいお菓子を食べると、眠くなってそのまま寝てしまいました。
翌朝は隣の家の人が寝ている間にトンヅラこくつもりでしたが、つい寝坊してしまいました。
「あなた達、こんな所で寝ていちゃだめよ」
優しい声で目が覚めると、そこに黒い頭巾をかぶったド派手メイクのおばさんがいました。くうみんもドクダミも朝は苦手なので、いつもの悪態が思うように出てきません。
「ふぁ~、悪いことなんてしていないよ~ん」
「ふぁ~。お菓子の家なんて食べてないよ~」
黒い頭巾のおばさんは、ちっちっと言いながら人差し指をワイパーのように動かして言いました。
「あなた達、嘘は良くないわ。このお菓子の家を食べたでしょ。これは今度のお菓子コンテストに出すものだから、食べないで。その代わり、こっちへいらっしゃい」
家に入ると、そこにはお菓子や焼きたてのパンがたくさんありました。
「おばさんはね、阿修羅男爵と言うのよ。お菓子やパンを作るのが大好きなの。たくさん食べてね」
近くの大きな鳥かごには、オウムがいます。
「この子はのん太郎と言うの。かわいいでしょ?」
おばさんは異形のド派手メイクですが、優しくていい人のようです。
パンとお菓子をたらふく食べ、元気が出ると、また悪事をすることを思いつきました。
「このおばんなら、うちらの言いなりにできる…力もなさそうだし」
くうみんとドクダミは、へっへっとにやつきながら視線を交わしました。
「こら、おばん!あたしらを誰だと思っているんだい!楽天村の鼻つまみ者、くうみんとドクダミだい!」
「ひ、ひぇ~!!あの悪名高いくうみんとドクダミ!助けて~!」
くうみんとドクダミは男爵の家を乗っ取ると、男爵を家政婦代わりにこき使い、自分たちは遊んで暮らしました。
「姉ちゃん、この、のん太郎って、焼き鳥にして食べちゃおうよ」
「そうだな、でも、このままじゃ肉が少なすぎるから、もっと太らせてから食べよう。おい、男爵、のん太郎にえさを今までの10倍あげるように」
「そんな、食べるなんてかわいそうなこと…」
「るっせ~、おめーもいぢめたことがあるだろう!あんたのブログ、見てるぜ!」
のん太郎をいぢめる男爵親子
太ったら食べるなんてのん太郎がかわいそうです。
「そうだ、私がのん太郎のエサを食べてしまえばいい!」
そう思った男爵はのん太郎のエサを食べ続け、10キロも太ってしまいました。
「おかしいなあ、のん太郎が全然太らない」
くうみんはいぶかしみましたが、まさか男爵が鳥のエサを食べているとは思いもよりません。男爵の衣装はつま先まであるダブダブの黒い服なので、男爵が太ったのも判りません。
「ああ、誰か助けて!」
そう祈り続ける哀れな阿修羅男爵…
阿修羅男爵の運命やいかに?!
続く
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しかし、高速バスのバス停を探しているうちに、道に迷ってしまい、いつの間にか森の奥深くに入ってしまいました。
「うわ~ん、ねえちゃん、どうしよう」
「困ったな」
くうみんが周りを見渡すと小屋のようなものが見えました。
「おっ、あそこに何か建物がある。行ってみよう」
建物は2軒並んで建っています。明かりのついている建物には、誰かがいます。
悪事ばかり働いている二人は捕まったら困るので、明かりのついていない小屋に行きました。それは、お菓子でできていました。
「お菓子だ!お菓子でできてるよ、これ」
「姉ちゃん、おなかすいたし、これ食べよう」
「あったりまえじゃん!」
くうみんとドクダミはおなかいっぱいお菓子を食べると、眠くなってそのまま寝てしまいました。
翌朝は隣の家の人が寝ている間にトンヅラこくつもりでしたが、つい寝坊してしまいました。
「あなた達、こんな所で寝ていちゃだめよ」
優しい声で目が覚めると、そこに黒い頭巾をかぶったド派手メイクのおばさんがいました。くうみんもドクダミも朝は苦手なので、いつもの悪態が思うように出てきません。
「ふぁ~、悪いことなんてしていないよ~ん」
「ふぁ~。お菓子の家なんて食べてないよ~」
黒い頭巾のおばさんは、ちっちっと言いながら人差し指をワイパーのように動かして言いました。
「あなた達、嘘は良くないわ。このお菓子の家を食べたでしょ。これは今度のお菓子コンテストに出すものだから、食べないで。その代わり、こっちへいらっしゃい」
家に入ると、そこにはお菓子や焼きたてのパンがたくさんありました。
「おばさんはね、阿修羅男爵と言うのよ。お菓子やパンを作るのが大好きなの。たくさん食べてね」
近くの大きな鳥かごには、オウムがいます。
「この子はのん太郎と言うの。かわいいでしょ?」
おばさんは異形のド派手メイクですが、優しくていい人のようです。
パンとお菓子をたらふく食べ、元気が出ると、また悪事をすることを思いつきました。
「このおばんなら、うちらの言いなりにできる…力もなさそうだし」
くうみんとドクダミは、へっへっとにやつきながら視線を交わしました。
「こら、おばん!あたしらを誰だと思っているんだい!楽天村の鼻つまみ者、くうみんとドクダミだい!」
「ひ、ひぇ~!!あの悪名高いくうみんとドクダミ!助けて~!」
くうみんとドクダミは男爵の家を乗っ取ると、男爵を家政婦代わりにこき使い、自分たちは遊んで暮らしました。
「姉ちゃん、この、のん太郎って、焼き鳥にして食べちゃおうよ」
「そうだな、でも、このままじゃ肉が少なすぎるから、もっと太らせてから食べよう。おい、男爵、のん太郎にえさを今までの10倍あげるように」
「そんな、食べるなんてかわいそうなこと…」
「るっせ~、おめーもいぢめたことがあるだろう!あんたのブログ、見てるぜ!」
のん太郎をいぢめる男爵親子
太ったら食べるなんてのん太郎がかわいそうです。
「そうだ、私がのん太郎のエサを食べてしまえばいい!」
そう思った男爵はのん太郎のエサを食べ続け、10キロも太ってしまいました。
「おかしいなあ、のん太郎が全然太らない」
くうみんはいぶかしみましたが、まさか男爵が鳥のエサを食べているとは思いもよりません。男爵の衣装はつま先まであるダブダブの黒い服なので、男爵が太ったのも判りません。
「ああ、誰か助けて!」
そう祈り続ける哀れな阿修羅男爵…
阿修羅男爵の運命やいかに?!
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