何じゃこりゃ~~~! おいしいしめサバの作り方付きぼやき
ある日の午後、くうみんはいつものように買い物の旅に出かけました。近くにスーパーはあるものの、そこはあまり安くないので遠く、自転車で30分ほどの所にある小さなスーパーに行くのです。
スーパーあきんど。ここは、八百屋と魚屋と肉屋が合体して、その間にビン詰だのカレールーだのが置かれているような、食品専門の小型スーパーです。
今日の特売品…やや!サバが安い!298円とは!!しめサバにできます…ふんふん、買おう。さばくの面倒だから、さばいてもらおう。
「これ、三枚におろしてください」
くうみんは魚屋さんに声をかけました。いつもやってくれる人達じゃなくて、新しく入った泉谷しげる似のにいちゃんです。
「はいよ」
にいちゃんはすぐにさばいて持ってきました。ビニール袋に入れただけで、血も良く洗い流していない。なんだか嫌な予感。
買い物から帰ってしめサバを作るべく、サバを取り出しました。
「なんだ、あのにいちゃん、へたくそだな。サバがボロボロじゃん」
血を洗い流し、塩を多めにまぶして1時間。
「もう程よく締まっているであろう」
よく水洗いし、ふきんで水けをふき取り、皮をむきます。本当は酢でしめて、食べるときに皮をむくものですが、皮が軟らかくなってしまって、むきにくくなるので、くうみんはこの時点でむいてしまいます。
すると!
「なんじゃこりゃ~~~!」
魚の頭を切り取るには、魚の脇の下(ムナビレの下)に包丁を頭に向かって斜めに入れるものです。
それが頭だけをスパンと切ってあるので、その近辺の骨やら、えらが邪魔して皮がむけません。
仕方ないので自分でムナビレの下に包丁を入れて、修正しようとしますが、人のやった後の魚は切りづらく、ただでさえボロボロのサバが、もっとボロボロになりました。
「あの兄ちゃん、何者だ?」
酢でしめて一時間くらいで食べられます。くうみんはこのくらいのしめの浅いのが好きですが、おじさんは三日くらい真っ白にしめたのでないと食べません。
ということで今日このサバを食べるのはくうみんだけです。しめサバ自体はおいしくできました。
おじさんには他の刺身を用意、くうみんはおじさんに泉谷がどんなに腕が悪いかを言いました。
「あれは絶対職人じゃないね!ちょっと器用な人が見よう見まねっていうのでもない。なんも知らない人間がこんなもんでいいやってやっているとしか思えない!」
「それは言った方がいいんじゃないか?」
「そうだね、今度文句言ってやる!」
そう言えば魚屋のお姉さんが店のおやぢに何かぶつぶつ文句言っていたな。
「言ったって駄目なんだもの」
「あんたが言わなきゃダメだよ」
そうか、あのお姉さんは、泉谷のことを文句言ってたんだ。あんなのと一緒に働くのは大変だろうなあ。
ちなみにこのお姉さんは外国人で、はじめは何もできなかったんだけど、今では品出しだけでなく、魚をさばくのもこなす立派な職人になりました。
今度からこのお姉さんか、おやぢにやってもらわなきゃ。泉谷はだめ。
次にスーパーあきんどに行った時、魚売り場に泉谷がいました。くうみんは、ぐっと泉谷を睨みつけ、
「あんた全然ダメ!」
といおうとしました。その時、泉谷がくうみんの方をちらっと見ました。
すぐに目をそらすくうみん。
ダメ、やっぱり言えない。だって相手は出刃包丁持った泉谷しげる…
今日はこのくらいにしといてやる!!ってことで、大好きな殻つきホタテを買って帰りました。
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スーパーあきんど。ここは、八百屋と魚屋と肉屋が合体して、その間にビン詰だのカレールーだのが置かれているような、食品専門の小型スーパーです。
今日の特売品…やや!サバが安い!298円とは!!しめサバにできます…ふんふん、買おう。さばくの面倒だから、さばいてもらおう。
「これ、三枚におろしてください」
くうみんは魚屋さんに声をかけました。いつもやってくれる人達じゃなくて、新しく入った泉谷しげる似のにいちゃんです。
「はいよ」
にいちゃんはすぐにさばいて持ってきました。ビニール袋に入れただけで、血も良く洗い流していない。なんだか嫌な予感。
買い物から帰ってしめサバを作るべく、サバを取り出しました。
「なんだ、あのにいちゃん、へたくそだな。サバがボロボロじゃん」
血を洗い流し、塩を多めにまぶして1時間。
「もう程よく締まっているであろう」
よく水洗いし、ふきんで水けをふき取り、皮をむきます。本当は酢でしめて、食べるときに皮をむくものですが、皮が軟らかくなってしまって、むきにくくなるので、くうみんはこの時点でむいてしまいます。
すると!
「なんじゃこりゃ~~~!」
魚の頭を切り取るには、魚の脇の下(ムナビレの下)に包丁を頭に向かって斜めに入れるものです。
それが頭だけをスパンと切ってあるので、その近辺の骨やら、えらが邪魔して皮がむけません。
仕方ないので自分でムナビレの下に包丁を入れて、修正しようとしますが、人のやった後の魚は切りづらく、ただでさえボロボロのサバが、もっとボロボロになりました。
「あの兄ちゃん、何者だ?」
酢でしめて一時間くらいで食べられます。くうみんはこのくらいのしめの浅いのが好きですが、おじさんは三日くらい真っ白にしめたのでないと食べません。
ということで今日このサバを食べるのはくうみんだけです。しめサバ自体はおいしくできました。
おじさんには他の刺身を用意、くうみんはおじさんに泉谷がどんなに腕が悪いかを言いました。
「あれは絶対職人じゃないね!ちょっと器用な人が見よう見まねっていうのでもない。なんも知らない人間がこんなもんでいいやってやっているとしか思えない!」
「それは言った方がいいんじゃないか?」
「そうだね、今度文句言ってやる!」
そう言えば魚屋のお姉さんが店のおやぢに何かぶつぶつ文句言っていたな。
「言ったって駄目なんだもの」
「あんたが言わなきゃダメだよ」
そうか、あのお姉さんは、泉谷のことを文句言ってたんだ。あんなのと一緒に働くのは大変だろうなあ。
ちなみにこのお姉さんは外国人で、はじめは何もできなかったんだけど、今では品出しだけでなく、魚をさばくのもこなす立派な職人になりました。
今度からこのお姉さんか、おやぢにやってもらわなきゃ。泉谷はだめ。
次にスーパーあきんどに行った時、魚売り場に泉谷がいました。くうみんは、ぐっと泉谷を睨みつけ、
「あんた全然ダメ!」
といおうとしました。その時、泉谷がくうみんの方をちらっと見ました。
すぐに目をそらすくうみん。
ダメ、やっぱり言えない。だって相手は出刃包丁持った泉谷しげる…
今日はこのくらいにしといてやる!!ってことで、大好きな殻つきホタテを買って帰りました。
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