悲しい夏休みの思い出 パート2 花の女子大生くうみんのデートの相手は?
先日は子供のころ、子供会のプールに行けなかった日のことを書きました。しかし、別の意味で悲しいこと、思い出しました!
くうみんには珍太郎という年の離れた弟がいます。いつもいぢめてばかりいました。ずっと読んで下っている方は知っているでしょう。塩をアイスだといってなめさせた…裸の弟を玄関先に放り出した…
でも、数えるほどですが、いいこともした!のです。幼稚園の頃、母が
「仕事だから、幼稚園のプールには連れていけない」
というのを聞いて、珍太郎が泣いていたのでくうみんは幼い自分の経験から、
「それはかわいそうだ」
と、他のお母さん方に交じって付き添いで行ってあげたことがあります。中学2年くらいだったと思います。
さて、今でもあるのかも知れませんが、珍太郎が子供の頃、夏になると「東映ドラえもん祭り」というのがあり、2つばかり離れた駅の映画館でドラえもんの映画を上映するのです。
「行きたい」
珍太郎が言うのですが、上映する日はあいにく親は仕事、またまたくうみんが連れて行くことになるのですが、
「ドラえもんの映画なんて見てらんね~や。映画館に連れて行って、そのままどっかに行こう」
当時はのんびりしていたので、何もずっとついていなくても、映画館までついて行ってやってその後どっかに遊びに行こうと画策したのです。
妹のマキロン、珍太郎と連れ立って映画館の前に行きました。珍太郎の入場券だけ買って、係の人に、こいつを席に座らせたら帰るからと言うと、そのまま入れてくれました。しかし映画館は大変混んでいて、とても子供を一人で残していくわけにはいきませんでした。
「どうしよう」
「わたし、友達待たせてるから!」
要領のいいマキロンはさっさと行ってしまいました。仕方ないのでくうみんが付き添うことにします。入場券は学割が効きます。
「大学生一枚」
学生証を見せて、入場券を買います。思わずトホホというところでした。なぜ私がドラえもんの映画を…
椅子が空いていないので立ち見です。真打のドラえもんではなく、前座の怪獣映画をやっています。
「ぎゃおー!ぎゃおー!」
南の島を怪獣が襲います。島の原住民は腰みのいっちょで、輪になって神の加護を求める踊りを踊っています。原住民はどう見ても顔を黒く塗った日本人でした。
立ってみていましたがそのうち怪獣映画が終わると、出ていく人もいました。近くに空いた席を見つけました。
「珍太郎!あそこが空いた!早く行け!」
走って席に着く珍太郎。よしよし。気分は親です。
ドラえもんの映画が始まり、ドラえもんの歌が始まります。「ど~らえもん~、ど~らえもん~」のところでは、子供たちも一緒に「ど~らえもん~、ど~らえもん」と歌います。もちろん、珍太郎も歌っています。
珍太郎にとって至福の時間が終わりました。
「おめ~のおかげでこんなことになった!」
何が悲しくて花の女子大生がドラえもんの映画を弟なんかと見なければならんのだ!そう思うと腹が立って、珍太郎の頭を2、3発ぽこぽこ叩きました。珍太郎はそれでも嬉しそうにへらへらしていました。
子供会のプールも、映画も、大人の目から見れば、どうってことないことなのかも知れません。どうってことないところがまた、かわいいし、行けなくてなくのを見るのは限りなくかわいそうなのです。
珍太郎、一つ、いや二つだけいいことしたからな。
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くうみんには珍太郎という年の離れた弟がいます。いつもいぢめてばかりいました。ずっと読んで下っている方は知っているでしょう。塩をアイスだといってなめさせた…裸の弟を玄関先に放り出した…
でも、数えるほどですが、いいこともした!のです。幼稚園の頃、母が
「仕事だから、幼稚園のプールには連れていけない」
というのを聞いて、珍太郎が泣いていたのでくうみんは幼い自分の経験から、
「それはかわいそうだ」
と、他のお母さん方に交じって付き添いで行ってあげたことがあります。中学2年くらいだったと思います。
さて、今でもあるのかも知れませんが、珍太郎が子供の頃、夏になると「東映ドラえもん祭り」というのがあり、2つばかり離れた駅の映画館でドラえもんの映画を上映するのです。
「行きたい」
珍太郎が言うのですが、上映する日はあいにく親は仕事、またまたくうみんが連れて行くことになるのですが、
「ドラえもんの映画なんて見てらんね~や。映画館に連れて行って、そのままどっかに行こう」
当時はのんびりしていたので、何もずっとついていなくても、映画館までついて行ってやってその後どっかに遊びに行こうと画策したのです。
妹のマキロン、珍太郎と連れ立って映画館の前に行きました。珍太郎の入場券だけ買って、係の人に、こいつを席に座らせたら帰るからと言うと、そのまま入れてくれました。しかし映画館は大変混んでいて、とても子供を一人で残していくわけにはいきませんでした。
「どうしよう」
「わたし、友達待たせてるから!」
要領のいいマキロンはさっさと行ってしまいました。仕方ないのでくうみんが付き添うことにします。入場券は学割が効きます。
「大学生一枚」
学生証を見せて、入場券を買います。思わずトホホというところでした。なぜ私がドラえもんの映画を…
椅子が空いていないので立ち見です。真打のドラえもんではなく、前座の怪獣映画をやっています。
「ぎゃおー!ぎゃおー!」
南の島を怪獣が襲います。島の原住民は腰みのいっちょで、輪になって神の加護を求める踊りを踊っています。原住民はどう見ても顔を黒く塗った日本人でした。
立ってみていましたがそのうち怪獣映画が終わると、出ていく人もいました。近くに空いた席を見つけました。
「珍太郎!あそこが空いた!早く行け!」
走って席に着く珍太郎。よしよし。気分は親です。
ドラえもんの映画が始まり、ドラえもんの歌が始まります。「ど~らえもん~、ど~らえもん~」のところでは、子供たちも一緒に「ど~らえもん~、ど~らえもん」と歌います。もちろん、珍太郎も歌っています。
珍太郎にとって至福の時間が終わりました。
「おめ~のおかげでこんなことになった!」
何が悲しくて花の女子大生がドラえもんの映画を弟なんかと見なければならんのだ!そう思うと腹が立って、珍太郎の頭を2、3発ぽこぽこ叩きました。珍太郎はそれでも嬉しそうにへらへらしていました。
子供会のプールも、映画も、大人の目から見れば、どうってことないことなのかも知れません。どうってことないところがまた、かわいいし、行けなくてなくのを見るのは限りなくかわいそうなのです。
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