チコリ抜歯と歯石取り ペットの医療費、たけ~ぞ~!
チコリの抜歯と歯石取りは24日にすることになった。
獣医さんからいろいろ指示があった。
「前日のエサは夜8時までにしてください」
「はい、わかりました」
夕方の散歩の後に食事をさせるので、楽勝だ。
「それと、当日は餌と水はあげないでください」
「えっ、水もですか?」
「はい、吐いてしまって危険なことになるかも知れませんので」
「わかりました」
チコリは台の上で震えている。やはり動物病院は動物にとって恐怖以外の何物でもなさそうだ。誰に聞いても言う。
「動物病院に連れて行こうとして、ゲージを出すと逃げる」
「病院へ行く道だと気づいたときはすさまじく抵抗する」
しかし、当日は絶飲食か。大変だな。そうだ、私もその日は市の健康診断に行くことにしよう。朝食べないのに付き合おう。
前日はいつもよりおやつを多く与えてしまった。ご飯もいつもより多めだ。何も知らずにおやつに喜んでいるチコリ…
そして当日。
朝起きていつものルーティン。
おじさんの祭壇から順に線香をあげ、最後に弟に線香をあげると、いつもなら私の朝食と、チコリのご飯。
期待した顔で待つチコリ。
「ダメなんだ。今日はご飯は食べられないんだよ」
ご飯がないなら、水でも、と思うと、水の入れ物も空だ。首を傾げるチコリ。
どうしたのかしら。おなかが空いた。あら、水もないわ。
ねえ、新しいお母さん、のどが渇いた。おなかが空いた。
「今日はダメなんだよ。オバさんも付き合うから、頑張ろうね!」
そろそろ時間なので、動物病院に向かった。チコリはいつもの散歩だと思って喜んでいる。
外に出て、いつもチコリが用を足す空き地に向かった。ここは1億5千万円で売りに出されている宅地だ。100坪くらいあるのではないか。そこをチコリはトイレに使っている…なんと贅沢なことだろう。ここが売れるまでは使わせてもらおう。チコリが用を足した跡地に水をかけて流す。
別のところで大もした。こいつはいつも道路の真ん中で大をしたがるので困る。片付けるとはいえ、家の門の前も困る。
だんだんと動物病院に使づいて行く。もうすでに先客がいて、30分ほど待つと、名前を呼ばれた。
「これは、何本か抜くことになりますね」
チコリの口の中を覗き込みながら、獣医さんが言う。
「はい、それでは麻酔をしましょう」
首輪を取り、エリザベスカラーをしてから、採血や注射…
「では、夕方迎えに来てください」
「あの、歩いて帰れますか?」
「それは…麻酔は覚めていますが、抱っこするとか」
チコリは抱っこが嫌いなんだよね。運搬用の入れ物でも買うか。
健康診断をするかかりつけ医に寄ってから、家に帰った。腹が減った!何はなくともメシや、メシ~~~!
チコリの毛だらけの家の中を掃除した。いつもならきりがないのだが、汚す奴がいないので、すぐにきれいになった。そしてチコリの帰りのために、犬運搬用のリュックを買いに行った。
いつもリードでつないでいるだけなので、動物病院の中では、スペースを取りがちだ。また動物病院に行くときは中に入れて、他の人やペットに迷惑をかけないようにせねば。
夕方、リュックを背負って動物病院に赴いた。
「14本抜きました」
「14本!」
「それと、上あごに腫瘍が見つかったのですが、気づいていましたか?」
「いえ、知りませんでした」
「摘出しました。これです」
「ま~~~!」
小さな入れ物の中に、黒い塊が入れてあった。小さいけど、チコリの体の大きさからすると、かなり大きいんじゃないか?
うう。い、痛そうだ!!
くうみんは、過去、口の上あごに、白板化したところがあったことを思い出した。
上あごに真っ白に変化したところがあった。がんの可能性もあるからと、慌ててがん専門病院を紹介してもらった。そこで、麻酔をかけてその部分を摘出したのだが、麻酔が覚めた後、痛いのなんの…2、3日ろくに食べられず、何でもミキサーにかけて食べた。その時に「ひき肉は硬い」ということに気づいたのだった。10日くらい、食べるのに苦労した。
「今日の食事は少なめに、柔らかくして食べさせてください。水もあまり飲ませないように」
「はい」
「くうみんさん、今日のお会計は3万5千800円です」
うぉっ!こっちもいて~ぞ~。
くうみんはチコリをリュックに入れて家に帰った。映画「野麦峠」で、大竹しのぶ演じる政井みねが、兄ちゃんに背負子で背負われて村に帰るシーンを思い出した。
「チコリ、今日は口が痛くて何も食べられないんじゃないか?」
家に帰ると、チコリは水を欲しがった。
「そうだよな~、今日一日、飲まず食わずだったもんな~」
あまり飲ませてはならないと言われたにもかかわらず、欲しがるだけあげてしまった。
「水くらい、飲みたいよな~」
そしてご飯は、シニア用でもともと柔らか目ではあるのだが、ぬるま湯でふやかしてもっと柔らかくした。口が痛くて食べられないと思ったら、がつがつ食べた。
「痛いだろうに…」
しかし、チコリはおやつもねだるのだった。くうみんが冷蔵庫のドアを開けると、そこにおやつがあるのを知っているので、爪をカツカツ言わせて走って来るのだった。
「そうか、食べたいのか、仕方ない」
翌日、25日、今日ですね。また獣医さんの所に行ったのですよ。歩いて行ったのですが、リュックも持って行った。
くうみんは、以前、東南アジアのどこかの村で小さな馬の草競馬についての番組を見たのを思い出した。
村人が、年に一度のこの草競馬に、自分の馬を出場させてうまく優勝できれば大儲けできる、と言うのを取材した番組だった。
お金持ちの馬は、車に乗って競馬場に行くのだが、貧乏な人の馬は、飼い主とともに歩いて競馬場に行く。
他のペットは、車で行くのに、うちは貧乏だから歩いて行く…
今から車を買っても、運転できないしな~。維持費も半端ないよな~。
など思いながら動物病院に向かった。
今日は一番乗りだ。すぐに診察になった。
「どうですか?変わったところはないですか?」
「はい、大丈夫です」
「じゃ、抗生物質を打っておきますね。あとは様子を見てください」
「ありがとうございました」
「くうみんさん、お会計はは3千600円です」
「はい、3千600円」
こんなに医療費がかかるのはやり切れんな。
ペット用の保険もあるけど、掛け金がかなり高い。掛け金を考えると、どっちが得かはわからない。とりあえず、保険はかけない方向で考えよう。
と思うのですが、皆さんはどうしていますか?
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獣医さんからいろいろ指示があった。
「前日のエサは夜8時までにしてください」
「はい、わかりました」
夕方の散歩の後に食事をさせるので、楽勝だ。
「それと、当日は餌と水はあげないでください」
「えっ、水もですか?」
「はい、吐いてしまって危険なことになるかも知れませんので」
「わかりました」
チコリは台の上で震えている。やはり動物病院は動物にとって恐怖以外の何物でもなさそうだ。誰に聞いても言う。
「動物病院に連れて行こうとして、ゲージを出すと逃げる」
「病院へ行く道だと気づいたときはすさまじく抵抗する」
しかし、当日は絶飲食か。大変だな。そうだ、私もその日は市の健康診断に行くことにしよう。朝食べないのに付き合おう。
前日はいつもよりおやつを多く与えてしまった。ご飯もいつもより多めだ。何も知らずにおやつに喜んでいるチコリ…
そして当日。
朝起きていつものルーティン。
おじさんの祭壇から順に線香をあげ、最後に弟に線香をあげると、いつもなら私の朝食と、チコリのご飯。
期待した顔で待つチコリ。
「ダメなんだ。今日はご飯は食べられないんだよ」
ご飯がないなら、水でも、と思うと、水の入れ物も空だ。首を傾げるチコリ。
どうしたのかしら。おなかが空いた。あら、水もないわ。
ねえ、新しいお母さん、のどが渇いた。おなかが空いた。
「今日はダメなんだよ。オバさんも付き合うから、頑張ろうね!」
そろそろ時間なので、動物病院に向かった。チコリはいつもの散歩だと思って喜んでいる。
外に出て、いつもチコリが用を足す空き地に向かった。ここは1億5千万円で売りに出されている宅地だ。100坪くらいあるのではないか。そこをチコリはトイレに使っている…なんと贅沢なことだろう。ここが売れるまでは使わせてもらおう。チコリが用を足した跡地に水をかけて流す。
別のところで大もした。こいつはいつも道路の真ん中で大をしたがるので困る。片付けるとはいえ、家の門の前も困る。
だんだんと動物病院に使づいて行く。もうすでに先客がいて、30分ほど待つと、名前を呼ばれた。
「これは、何本か抜くことになりますね」
チコリの口の中を覗き込みながら、獣医さんが言う。
「はい、それでは麻酔をしましょう」
首輪を取り、エリザベスカラーをしてから、採血や注射…
「では、夕方迎えに来てください」
「あの、歩いて帰れますか?」
「それは…麻酔は覚めていますが、抱っこするとか」
チコリは抱っこが嫌いなんだよね。運搬用の入れ物でも買うか。
健康診断をするかかりつけ医に寄ってから、家に帰った。腹が減った!何はなくともメシや、メシ~~~!
チコリの毛だらけの家の中を掃除した。いつもならきりがないのだが、汚す奴がいないので、すぐにきれいになった。そしてチコリの帰りのために、犬運搬用のリュックを買いに行った。
いつもリードでつないでいるだけなので、動物病院の中では、スペースを取りがちだ。また動物病院に行くときは中に入れて、他の人やペットに迷惑をかけないようにせねば。
夕方、リュックを背負って動物病院に赴いた。
「14本抜きました」
「14本!」
「それと、上あごに腫瘍が見つかったのですが、気づいていましたか?」
「いえ、知りませんでした」
「摘出しました。これです」
「ま~~~!」
小さな入れ物の中に、黒い塊が入れてあった。小さいけど、チコリの体の大きさからすると、かなり大きいんじゃないか?
うう。い、痛そうだ!!
くうみんは、過去、口の上あごに、白板化したところがあったことを思い出した。
上あごに真っ白に変化したところがあった。がんの可能性もあるからと、慌ててがん専門病院を紹介してもらった。そこで、麻酔をかけてその部分を摘出したのだが、麻酔が覚めた後、痛いのなんの…2、3日ろくに食べられず、何でもミキサーにかけて食べた。その時に「ひき肉は硬い」ということに気づいたのだった。10日くらい、食べるのに苦労した。
「今日の食事は少なめに、柔らかくして食べさせてください。水もあまり飲ませないように」
「はい」
「くうみんさん、今日のお会計は3万5千800円です」
うぉっ!こっちもいて~ぞ~。
くうみんはチコリをリュックに入れて家に帰った。映画「野麦峠」で、大竹しのぶ演じる政井みねが、兄ちゃんに背負子で背負われて村に帰るシーンを思い出した。
「チコリ、今日は口が痛くて何も食べられないんじゃないか?」
家に帰ると、チコリは水を欲しがった。
「そうだよな~、今日一日、飲まず食わずだったもんな~」
あまり飲ませてはならないと言われたにもかかわらず、欲しがるだけあげてしまった。
「水くらい、飲みたいよな~」
そしてご飯は、シニア用でもともと柔らか目ではあるのだが、ぬるま湯でふやかしてもっと柔らかくした。口が痛くて食べられないと思ったら、がつがつ食べた。
「痛いだろうに…」
しかし、チコリはおやつもねだるのだった。くうみんが冷蔵庫のドアを開けると、そこにおやつがあるのを知っているので、爪をカツカツ言わせて走って来るのだった。
「そうか、食べたいのか、仕方ない」
翌日、25日、今日ですね。また獣医さんの所に行ったのですよ。歩いて行ったのですが、リュックも持って行った。
くうみんは、以前、東南アジアのどこかの村で小さな馬の草競馬についての番組を見たのを思い出した。
村人が、年に一度のこの草競馬に、自分の馬を出場させてうまく優勝できれば大儲けできる、と言うのを取材した番組だった。
お金持ちの馬は、車に乗って競馬場に行くのだが、貧乏な人の馬は、飼い主とともに歩いて競馬場に行く。
他のペットは、車で行くのに、うちは貧乏だから歩いて行く…
今から車を買っても、運転できないしな~。維持費も半端ないよな~。
など思いながら動物病院に向かった。
今日は一番乗りだ。すぐに診察になった。
「どうですか?変わったところはないですか?」
「はい、大丈夫です」
「じゃ、抗生物質を打っておきますね。あとは様子を見てください」
「ありがとうございました」
「くうみんさん、お会計はは3千600円です」
「はい、3千600円」
こんなに医療費がかかるのはやり切れんな。
ペット用の保険もあるけど、掛け金がかなり高い。掛け金を考えると、どっちが得かはわからない。とりあえず、保険はかけない方向で考えよう。
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