なんで死んで欲しくない順に逝ってしまうかな
チコリに気を取られている間、亡くなった人のことを忘れていた。
そして、ちょっと気が逸れると、そこには亡くなった人への思いがあるのに気づく。
おじさんが亡くなった日付と、弟の亡くなった日付は近い。弟の死にバタバタしておじさんの命日を静かにしのぶことができなかった。
チコリが来るのが7月3日に決まった。おじさんの命日は7月6日。なので、墓参りもその前に済ませてしまった。
おじさん、ごめん。おじさんをないがしろにする気持ちは全くない。
本当に、私の周りからは亡くなって欲しくない人から順に亡くなって行くよ。
言っちゃ悪いが老親は亡くなって当たり前。ていうか、むしろ私より先に亡くなってもらわないと、向こうも困るだろうし。
おじさんの死は、やはり私の人生最大の悲劇だったよ。
弟の死で、それをより強く思う。こんな時、おじさんがいてくれたら。手続き上のことも、そして何より気の持ちようも、こんなに大変な思いをしなくて済んだのに。
亡くなった人のことを思って、泣いてしまうのは、生きているときの痕跡を見つけた時。
おじさんの財布から、亡くなった日に買った弁当のレシートを見つけた時、涙があふれて仕方なかった。
確か、700円くらいの稲荷寿司と海苔巻きの弁当だったような。
バカ野郎!こんな時くらい、もっといいもの食べろよ!もっといい宿に泊まれよ!まったく、最後まで安上がりな男だ!そう思ったんだっけ。
そして弟の場合。
散らかった部屋の中に置いてあった数枚のレシート。その一枚を見た。メンソールのたばこと箱入りのワイン、そしてクリームパスタ。
たばこは子供が生まれてから、やめたんだろうが。酒なんか飲まなかっただろうが。そして、おそらくお腹を満たすだけの食事。
やっぱり涙がボロボロ出て来たよ。
あなたは、私を煙たいと思っていたように思う。一番上の姉ちゃん、しかも年が10も離れていると、そんなものかも知れない。
でもな、困ったときに連絡くれれば、助けてあげるつもりだった。必要なものだけ受け取って、そのあとあなたが、そのまま離れて行ったとしても、それでいい。親とか、兄ちゃん姉ちゃん、身内で頼る人間なんて、そんなものだろう。
次に別れが来るのは、チコリのような気がする。
チコリは6月で10歳になった。犬の10歳は老齢だそうだ。コロも15歳で亡くなったけど、長生きの方だって。
コロと同じだけ生きたとして、あと5年か。
チコリ、あなたも波瀾万丈の犬だね。お父さんとお母さんは離婚して、あなたはお父さんに引き取られた。お母さんとお姉ちゃんとは生き別れ。
南の島から、どうやらフェリーに乗って車で今の住まいに来たらしい。多分それでも、あなたは幸せだったんじゃないか?いつもお父さんと一緒。お父さんは時々抱きしめてくれる。
多分弟は、あなたに癒されていたと思うよ。ありがとう。
そして弟とも別れ、大家さんに預けられ、うちに来た。
いまいち警戒しているのは、また違う人の所に行くのかも、と思ってのことか。大丈夫、ここが終の棲家だ。あなたを離さないから、安心したまえ。
でもな、あなたと別れた後、何を見て私は涙するだろう。多分、あなたと散歩に行くときに使った、このバッグを見て、涙すると思う。

エチケットバッグや後始末用のペットボトルを入れたバッグ
死んでもいないのに、こんなことを考えるのはばかげているだろうか?
でも、出会うは別れの始まりともいう。
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おじさんが亡くなった日付と、弟の亡くなった日付は近い。弟の死にバタバタしておじさんの命日を静かにしのぶことができなかった。
チコリが来るのが7月3日に決まった。おじさんの命日は7月6日。なので、墓参りもその前に済ませてしまった。
おじさん、ごめん。おじさんをないがしろにする気持ちは全くない。
本当に、私の周りからは亡くなって欲しくない人から順に亡くなって行くよ。
言っちゃ悪いが老親は亡くなって当たり前。ていうか、むしろ私より先に亡くなってもらわないと、向こうも困るだろうし。
おじさんの死は、やはり私の人生最大の悲劇だったよ。
弟の死で、それをより強く思う。こんな時、おじさんがいてくれたら。手続き上のことも、そして何より気の持ちようも、こんなに大変な思いをしなくて済んだのに。
亡くなった人のことを思って、泣いてしまうのは、生きているときの痕跡を見つけた時。
おじさんの財布から、亡くなった日に買った弁当のレシートを見つけた時、涙があふれて仕方なかった。
確か、700円くらいの稲荷寿司と海苔巻きの弁当だったような。
バカ野郎!こんな時くらい、もっといいもの食べろよ!もっといい宿に泊まれよ!まったく、最後まで安上がりな男だ!そう思ったんだっけ。
そして弟の場合。
散らかった部屋の中に置いてあった数枚のレシート。その一枚を見た。メンソールのたばこと箱入りのワイン、そしてクリームパスタ。
たばこは子供が生まれてから、やめたんだろうが。酒なんか飲まなかっただろうが。そして、おそらくお腹を満たすだけの食事。
やっぱり涙がボロボロ出て来たよ。
あなたは、私を煙たいと思っていたように思う。一番上の姉ちゃん、しかも年が10も離れていると、そんなものかも知れない。
でもな、困ったときに連絡くれれば、助けてあげるつもりだった。必要なものだけ受け取って、そのあとあなたが、そのまま離れて行ったとしても、それでいい。親とか、兄ちゃん姉ちゃん、身内で頼る人間なんて、そんなものだろう。
次に別れが来るのは、チコリのような気がする。
チコリは6月で10歳になった。犬の10歳は老齢だそうだ。コロも15歳で亡くなったけど、長生きの方だって。
コロと同じだけ生きたとして、あと5年か。
チコリ、あなたも波瀾万丈の犬だね。お父さんとお母さんは離婚して、あなたはお父さんに引き取られた。お母さんとお姉ちゃんとは生き別れ。
南の島から、どうやらフェリーに乗って車で今の住まいに来たらしい。多分それでも、あなたは幸せだったんじゃないか?いつもお父さんと一緒。お父さんは時々抱きしめてくれる。
多分弟は、あなたに癒されていたと思うよ。ありがとう。
そして弟とも別れ、大家さんに預けられ、うちに来た。
いまいち警戒しているのは、また違う人の所に行くのかも、と思ってのことか。大丈夫、ここが終の棲家だ。あなたを離さないから、安心したまえ。
でもな、あなたと別れた後、何を見て私は涙するだろう。多分、あなたと散歩に行くときに使った、このバッグを見て、涙すると思う。

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死んでもいないのに、こんなことを考えるのはばかげているだろうか?
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