アンティオキア遺跡見学 行きはよいよい帰りは恐い
くうみんは一人遺跡を行ったり来たりしながら、見学していた。
3時15分。帰りのバスは4時だと聞いた。もうそろそろ帰った方がいい。相変わらず、チケット売り場の前にたむろしているオヤジ共に手を振り、バス停へ向かおうとした。
しかし、道が分からない。
歩いて来ていればわかるだろうに、タクシーで来たから、わからなくなってしまった。タクシーの窓から景色を見ていたけど、どこを曲がるとか、もう覚えていない。
遠くにじいちゃんがいた。
「すみません、バス停はどこですか?」
実はポケトークをポーチに忍ばせていたのだよ。トルコ語だから、じいちゃんでもわかるはずだ。
しかし、このじいちゃん、外人相手で上がってしまったのか、
「え~っと、わかんない!」
と言って離れて行った。
他に誰かいないか?くうみんは学校のようなところを発見した。門の中に先生らしい男性と、女性がいた。男性の方はくうみんを見て、ダメダメ、と言うように手を振った。ここは学校だよ、入っちゃいけないってか?
「バス停までの道を教えて欲しいんです」
あ~、そういうことか。
女性の方が案内してくれるらしい。小学校低学年くらいの女の子が女性の隣に来た。親子なんだな。
「一緒に来てくれるんですか?」
「はい、一緒に行きましょう」
「ありがとうございます、うれしいな」
ここでもポケトークが役に立った。しかし、ポケトークを使うには、主語述語、動詞をはっきり言わないと、意味が通じないことも分かった。
トルコはいい所ですね。アブダビ経由できましたが、アブダビに降りたら、石油の臭いがしました。トルコの空港に降りたら、花の香りがしましたよ(本当です)。
女の子が、
「日本はきれいなところですか?」
と聞いてきた。きれいなところもそうでないところもあります、と答えたが、写真を見せてあげればよかった、と後から思う。
くうみんがバスを降りたところまできた。ああ、ここだ。バスが出るまで案内してくれた親子は一緒にいてくれた。大変うれしかったので、例のブラックサンダーを出した。
「海外に行くと、親切にしてもらえることが度々あります。だからそんなときのために、お土産を用意しています」
大袋に入ったホワイトチョコレートのブラックサンダー。お母さんは遠慮して、
「いけません!」
なんて言って受け取ろうとしないので、女の子の方にあげたら、受け取った。子供は正直だ。子供は遠慮なんかしちゃいけない。ついでにハイチュウもあげた。
バスが出る時間になったので、バスに乗ると、お母さんはバスカードを出して、ピッとやってくれた。くうみんのためにバス代を出してくれたようだ。
「えっ、そんな。ありがとう」
バスはすぐに出たが、2、3分走ったところにあるターミナルまでしか行かなかった。
「ここで待っているように」
「4時のバスは?」
「4時のバスは出ないよ。5時まで待つように。チケットはここで買って」
な~んてこった!4時のバスの乗れれば向こうに着くのは6時、ほぼいつも通りの時間に食事ができると思ったのに!
イスパルタのあのバスターミナルに着くのは7時かよ!もう、タクシーで帰るしかないか?
そんな風に悶々としているうちに5時のバスが来た。遅くなるのを覚悟していたが、なぜかホテルの近くで止まった。
今日は何が何だか分からないけど、結果オーライの一日。そして、親切なお母さんと子供に助けられた一日だった。ブラックサンダーとハイチュウ、ありがとう。こんな時に君達は役に立つ。

今宵の夕食はこんな感じ
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3時15分。帰りのバスは4時だと聞いた。もうそろそろ帰った方がいい。相変わらず、チケット売り場の前にたむろしているオヤジ共に手を振り、バス停へ向かおうとした。
しかし、道が分からない。
歩いて来ていればわかるだろうに、タクシーで来たから、わからなくなってしまった。タクシーの窓から景色を見ていたけど、どこを曲がるとか、もう覚えていない。
遠くにじいちゃんがいた。
「すみません、バス停はどこですか?」
実はポケトークをポーチに忍ばせていたのだよ。トルコ語だから、じいちゃんでもわかるはずだ。
しかし、このじいちゃん、外人相手で上がってしまったのか、
「え~っと、わかんない!」
と言って離れて行った。
他に誰かいないか?くうみんは学校のようなところを発見した。門の中に先生らしい男性と、女性がいた。男性の方はくうみんを見て、ダメダメ、と言うように手を振った。ここは学校だよ、入っちゃいけないってか?
「バス停までの道を教えて欲しいんです」
あ~、そういうことか。
女性の方が案内してくれるらしい。小学校低学年くらいの女の子が女性の隣に来た。親子なんだな。
「一緒に来てくれるんですか?」
「はい、一緒に行きましょう」
「ありがとうございます、うれしいな」
ここでもポケトークが役に立った。しかし、ポケトークを使うには、主語述語、動詞をはっきり言わないと、意味が通じないことも分かった。
トルコはいい所ですね。アブダビ経由できましたが、アブダビに降りたら、石油の臭いがしました。トルコの空港に降りたら、花の香りがしましたよ(本当です)。
女の子が、
「日本はきれいなところですか?」
と聞いてきた。きれいなところもそうでないところもあります、と答えたが、写真を見せてあげればよかった、と後から思う。
くうみんがバスを降りたところまできた。ああ、ここだ。バスが出るまで案内してくれた親子は一緒にいてくれた。大変うれしかったので、例のブラックサンダーを出した。
「海外に行くと、親切にしてもらえることが度々あります。だからそんなときのために、お土産を用意しています」
大袋に入ったホワイトチョコレートのブラックサンダー。お母さんは遠慮して、
「いけません!」
なんて言って受け取ろうとしないので、女の子の方にあげたら、受け取った。子供は正直だ。子供は遠慮なんかしちゃいけない。ついでにハイチュウもあげた。
バスが出る時間になったので、バスに乗ると、お母さんはバスカードを出して、ピッとやってくれた。くうみんのためにバス代を出してくれたようだ。
「えっ、そんな。ありがとう」
バスはすぐに出たが、2、3分走ったところにあるターミナルまでしか行かなかった。
「ここで待っているように」
「4時のバスは?」
「4時のバスは出ないよ。5時まで待つように。チケットはここで買って」
な~んてこった!4時のバスの乗れれば向こうに着くのは6時、ほぼいつも通りの時間に食事ができると思ったのに!
イスパルタのあのバスターミナルに着くのは7時かよ!もう、タクシーで帰るしかないか?
そんな風に悶々としているうちに5時のバスが来た。遅くなるのを覚悟していたが、なぜかホテルの近くで止まった。
今日は何が何だか分からないけど、結果オーライの一日。そして、親切なお母さんと子供に助けられた一日だった。ブラックサンダーとハイチュウ、ありがとう。こんな時に君達は役に立つ。

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