おじさんの叔父さんの納骨 その時来ていただいた若めの神父様
おじさんのお父さんは5人兄弟の2番目だった。しかし、長男は早逝し、3男は空襲で亡くなった。
なので、くうみんが知っているのは、お義父さんと二人の叔父さん。
最後に儚くなった末っ子の叔父さんの、分骨した骨を納骨をする日がやってきた。
かなり前に亡くなったのだが、コロナの影響で納骨が延び延びになったそうだ。
叔父さんは、おじさんのうちと違って(ややこしいが)ちゃんとしたクリスチャンだったので、神父様を呼んでミサを行うが、この神父様と言うのが、叔父さんの3人いる息子の次男坊の幼馴染だそうだ。
なんと!若い神父様!若いと言っても40代後半なのだが、今まで70代、80代の神父様ばかりだったし、自分の年代より若い神父様と言うのは、どういう方なんだろう…
と言うのも、神父様は妻帯できない。結婚ばかりが幸せではないが、人生の幸せの一部をあきらめているような気がした。
昔なら、家が貧乏で仕方なく…とかあるかも知れないが、今の世の中で?
そしてカトリック信者にとって神父様と言うのは非常に偉い方で、あのおじさんですら、「神父様」と、敬称は「さん」ではなく「様」だった。
若めの神父様、ミサをする姿はかっけかった。真っ白ではなく、きなりで、控えめな花の刺しゅうを施した裾の長い衣装。
神父様が手を、さっと上げると、信者の皆さんは全員起立。それをまねして信者でないくうみんたちも立ち上がる。
神父様は聖書の一部を読み上げ、キリストの言葉を伝え、説教をするのであった。
そして納骨。
墓石の前あたりにある石の蓋が開けられて、骨壺がいくつか見える。
おじさんはどれだろう?確か名前を書いておいたはず。
体を中に入れるようにして、おじさんの骨壺を探したが、わからない。石屋さんが、
「左側に、名前の書いてある骨壺がありますよ」
と言った。それがおじさんの骨壺だ。だとしたら、あれか…
絶対隣に置いてもらうように、おじさんと分かるように、名前を書いておいた。
墓碑の、おじさんの名前の隣は、くうみんのために空けてある。そして骨壺も隣に置けるようにしてある。
おじさんが墓で待っている。
叔父さんの分骨用の小さな骨壺が納められると、お墓の蓋も閉じられた。
次はお楽しみのお食事会。駅前のホテルの一室で執り行われた。
若くても神父様が一番の上座に。そして3兄弟が取り囲むように座り、くうみんは末席に陣取った。和やかに歓談するのだが、結構爆弾発言もあった。
「おめ~、お母さんの財布から金盗って、おやじから殴られたんだぞ~」
「えっ、覚えてない」
そして一番の爆弾発言は、神父様からのものだった。
「僕が中学か高校のころ、k君(次男坊のこと)の家に泊まったことがあったんです。夜中にトイレに起きたら、お風呂から何か物音がするんです。なんだろうと思ったら、kのおじさんとおばさんが一緒にお風呂に入っていたんです」
3兄弟「え~~~!!初めて聞いた!!」
おじさんの身内は皆、夫婦仲がいい。
うちもそうだったんだけど。
今日来てくださった神父様は、つい最近、神父の資格が与えられたそうだ。神学校を出たからと言って、すぐに神父になれる訳ではないらしい。
そしてコロナが一段落したタイミングの良さもあって、今回御願いしたそうだ。
幼馴染であると言う、次男坊と戯れる神父様を見ると、この方もまた、普通の人のように思われた。
そして妻帯できないことだって。
3兄弟のうち、結婚しているのは末っ子の一人だけ。俗人も生涯独身であることが珍しくないのだし、「結婚しろ!」というプレッシャーもないし、これもまたありなのかも。
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最後に儚くなった末っ子の叔父さんの、分骨した骨を納骨をする日がやってきた。
かなり前に亡くなったのだが、コロナの影響で納骨が延び延びになったそうだ。
叔父さんは、おじさんのうちと違って(ややこしいが)ちゃんとしたクリスチャンだったので、神父様を呼んでミサを行うが、この神父様と言うのが、叔父さんの3人いる息子の次男坊の幼馴染だそうだ。
なんと!若い神父様!若いと言っても40代後半なのだが、今まで70代、80代の神父様ばかりだったし、自分の年代より若い神父様と言うのは、どういう方なんだろう…
と言うのも、神父様は妻帯できない。結婚ばかりが幸せではないが、人生の幸せの一部をあきらめているような気がした。
昔なら、家が貧乏で仕方なく…とかあるかも知れないが、今の世の中で?
そしてカトリック信者にとって神父様と言うのは非常に偉い方で、あのおじさんですら、「神父様」と、敬称は「さん」ではなく「様」だった。
若めの神父様、ミサをする姿はかっけかった。真っ白ではなく、きなりで、控えめな花の刺しゅうを施した裾の長い衣装。
神父様が手を、さっと上げると、信者の皆さんは全員起立。それをまねして信者でないくうみんたちも立ち上がる。
神父様は聖書の一部を読み上げ、キリストの言葉を伝え、説教をするのであった。
そして納骨。
墓石の前あたりにある石の蓋が開けられて、骨壺がいくつか見える。
おじさんはどれだろう?確か名前を書いておいたはず。
体を中に入れるようにして、おじさんの骨壺を探したが、わからない。石屋さんが、
「左側に、名前の書いてある骨壺がありますよ」
と言った。それがおじさんの骨壺だ。だとしたら、あれか…
絶対隣に置いてもらうように、おじさんと分かるように、名前を書いておいた。
墓碑の、おじさんの名前の隣は、くうみんのために空けてある。そして骨壺も隣に置けるようにしてある。
おじさんが墓で待っている。
叔父さんの分骨用の小さな骨壺が納められると、お墓の蓋も閉じられた。
次はお楽しみのお食事会。駅前のホテルの一室で執り行われた。
若くても神父様が一番の上座に。そして3兄弟が取り囲むように座り、くうみんは末席に陣取った。和やかに歓談するのだが、結構爆弾発言もあった。
「おめ~、お母さんの財布から金盗って、おやじから殴られたんだぞ~」
「えっ、覚えてない」
そして一番の爆弾発言は、神父様からのものだった。
「僕が中学か高校のころ、k君(次男坊のこと)の家に泊まったことがあったんです。夜中にトイレに起きたら、お風呂から何か物音がするんです。なんだろうと思ったら、kのおじさんとおばさんが一緒にお風呂に入っていたんです」
3兄弟「え~~~!!初めて聞いた!!」
おじさんの身内は皆、夫婦仲がいい。
うちもそうだったんだけど。
今日来てくださった神父様は、つい最近、神父の資格が与えられたそうだ。神学校を出たからと言って、すぐに神父になれる訳ではないらしい。
そしてコロナが一段落したタイミングの良さもあって、今回御願いしたそうだ。
幼馴染であると言う、次男坊と戯れる神父様を見ると、この方もまた、普通の人のように思われた。
そして妻帯できないことだって。
3兄弟のうち、結婚しているのは末っ子の一人だけ。俗人も生涯独身であることが珍しくないのだし、「結婚しろ!」というプレッシャーもないし、これもまたありなのかも。
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