期待の温泉 初めての敦賀の温泉
スーパーでビールやチューハイを仕入れたくうみんは、駅に向かった。もうすでにホテルの送迎が来ている。ロッカーから荷物を取り出すと、送迎バスに乗った。
「お世話になります」
車で10分くらいのところだと言っていた。しかし、ずいぶん距離があるように感じた。ホテルは高台にあるので、景色がいいとの話。そのうち、目の前にあまり立派とは言えない鉄筋の建物が迫ってきた。
チェックインをして部屋に通された。仲居さんは、滞在中の注意点を説明してくれた。
「寒かったら、エアコンをつけてください。エアコンはここにありますので」
最後に、
「お飲み物は自販機がございますのでそこでお求めください。お持ち込みのものがあればそれも構いません」
なんと、持ち込みオーケー!これは旅館としては点数が高い!
くうみんは部屋の中を見回した。

ごく一般的な旅館の部屋

眺めはいい

浴衣も結構おしゃれ

だが、洗面所は普通の家庭仕様

壊れたかわらせんべいを客用に出すのはどうかと思うが

傷んだ部分を補修する、そのセンスが光る

トンボだろうか?補修にも季節感を大事にしている姿勢が素晴らしい
なんか、寒くなったので、エアコンを入れようとしてハッとした。何とエアコンは埃まみれだ。
ここまで埃まみれのエアコンを見たのは、いつ以来であろうか?
確か、前に住んでいた町中にある、銭湯「松の湯」で見て以来だろう。

埃だらけのエアコン。埃が舞うのが怖くて、使えなかった
期待していた温泉に向かった。風呂場はほかの設備に比べて、きれいだった。窓が大きく切ってあり、景色が大変いい。窓の外に見えるのは、手入れの行き届いた植栽…ではなく、生い茂るクズの葉だった。
しかし、いい湯だ。本当に肌がつるつるする。こんなにいい湯なのに、くうみん一人で貸し切り状態。この後、次の日にかけて3回入ったが、一人の客にも風呂場で会うことはなかった。
風呂に満足して持ち込みのビールで一杯。至福の時である。
食事の時間になったので、食堂に行くことにした。
夕食会場には、やはりくうみん一人しかいなかった。係の女性が、
「仕事で来ている人が多いので、夕食はあまりいないんです」
と、言い訳をするようにつぶやいていた。

誰もいない夕食会場

この日の夕食
普通の旅館のメニューだが、てんぷらと煮ものは冷蔵庫から出したばかりのように冷え切っていて、刺身はずいぶんと室温で熟成させたようだ。暖かいものは冷たく、冷たいものは室温に…このこだわりが、熱く心にしみわたる。
せっかくの心遣いだが、やはり凡人のくうみんは、暖かいものは暖かいうちに、刺身はきりっと冷えたものの方が好ましい。
もう一回風呂に入って、ビールを飲み、布団にもぐりこんだ。
翌朝も風呂に入って、ビールをかっくらい、朝食会場へ。
なるほど、くうみん以外に、観光らしい年配の夫婦がいた。しかし、仕事らしい人はいないぞ。

朝食はこんなもんかねえ
今回の宿は、予約がマジ直前だったので、選ぶ余地はあまりなかった。しかし、今日の宿と、食事が自慢の民宿とどちらにしようかと迷った。
食事自慢の民宿は、トイレが部屋についていないのに2万円以上する。それに風呂は、朝入れないので、ここにした。
ここならトイレは部屋にあるので、気兼ねないし、お風呂はいいので、まあ、ここで正解としておこう。
この宿はかなり改めるべき点があるのだが、何しろ従業員の皆さんが感じが良かった。だから、宿の名前はあえて言うまい。
この宿のいいところ
・持ち込みオーケーであること
・冷蔵庫があること
・風呂がいいこと
・従業員の感じがいいこと
特に最後の従業員の感じがいいというのは、この旅館の宝です!社長は従業員に感謝するように。
しかし、もう一度行くかと言われたら…どこも空いていなかったら、ここにする。
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車で10分くらいのところだと言っていた。しかし、ずいぶん距離があるように感じた。ホテルは高台にあるので、景色がいいとの話。そのうち、目の前にあまり立派とは言えない鉄筋の建物が迫ってきた。
チェックインをして部屋に通された。仲居さんは、滞在中の注意点を説明してくれた。
「寒かったら、エアコンをつけてください。エアコンはここにありますので」
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「お飲み物は自販機がございますのでそこでお求めください。お持ち込みのものがあればそれも構いません」
なんと、持ち込みオーケー!これは旅館としては点数が高い!
くうみんは部屋の中を見回した。

ごく一般的な旅館の部屋

眺めはいい

浴衣も結構おしゃれ

だが、洗面所は普通の家庭仕様

壊れたかわらせんべいを客用に出すのはどうかと思うが

傷んだ部分を補修する、そのセンスが光る

トンボだろうか?補修にも季節感を大事にしている姿勢が素晴らしい
なんか、寒くなったので、エアコンを入れようとしてハッとした。何とエアコンは埃まみれだ。
ここまで埃まみれのエアコンを見たのは、いつ以来であろうか?
確か、前に住んでいた町中にある、銭湯「松の湯」で見て以来だろう。

埃だらけのエアコン。埃が舞うのが怖くて、使えなかった
期待していた温泉に向かった。風呂場はほかの設備に比べて、きれいだった。窓が大きく切ってあり、景色が大変いい。窓の外に見えるのは、手入れの行き届いた植栽…ではなく、生い茂るクズの葉だった。
しかし、いい湯だ。本当に肌がつるつるする。こんなにいい湯なのに、くうみん一人で貸し切り状態。この後、次の日にかけて3回入ったが、一人の客にも風呂場で会うことはなかった。
風呂に満足して持ち込みのビールで一杯。至福の時である。
食事の時間になったので、食堂に行くことにした。
夕食会場には、やはりくうみん一人しかいなかった。係の女性が、
「仕事で来ている人が多いので、夕食はあまりいないんです」
と、言い訳をするようにつぶやいていた。

誰もいない夕食会場

この日の夕食
普通の旅館のメニューだが、てんぷらと煮ものは冷蔵庫から出したばかりのように冷え切っていて、刺身はずいぶんと室温で熟成させたようだ。暖かいものは冷たく、冷たいものは室温に…このこだわりが、熱く心にしみわたる。
せっかくの心遣いだが、やはり凡人のくうみんは、暖かいものは暖かいうちに、刺身はきりっと冷えたものの方が好ましい。
もう一回風呂に入って、ビールを飲み、布団にもぐりこんだ。
翌朝も風呂に入って、ビールをかっくらい、朝食会場へ。
なるほど、くうみん以外に、観光らしい年配の夫婦がいた。しかし、仕事らしい人はいないぞ。

朝食はこんなもんかねえ
今回の宿は、予約がマジ直前だったので、選ぶ余地はあまりなかった。しかし、今日の宿と、食事が自慢の民宿とどちらにしようかと迷った。
食事自慢の民宿は、トイレが部屋についていないのに2万円以上する。それに風呂は、朝入れないので、ここにした。
ここならトイレは部屋にあるので、気兼ねないし、お風呂はいいので、まあ、ここで正解としておこう。
この宿はかなり改めるべき点があるのだが、何しろ従業員の皆さんが感じが良かった。だから、宿の名前はあえて言うまい。
この宿のいいところ
・持ち込みオーケーであること
・冷蔵庫があること
・風呂がいいこと
・従業員の感じがいいこと
特に最後の従業員の感じがいいというのは、この旅館の宝です!社長は従業員に感謝するように。
しかし、もう一度行くかと言われたら…どこも空いていなかったら、ここにする。
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