山小屋の夜は更けて 山小屋の主の話とDVD
阿曽原温泉小屋は、温泉がある。山小屋から10分ほど下ったところに、湯船があって、すのこが置いてある。そこらへんで適当に脱いで、湯に浸かる。もちろん男女入れ替え制。
しかし、方位を気にしているくうみんは、温泉には浸からない。何でも、凶方位の温泉はNGだとか。持ってきたタオルを濡らして、体や頭を拭いた。結構さっぱりする。
夕食は6時からで、宿に着いた順に2回に分けて食事をする。くうみんは第一弾。
以前は普通の山小屋定食(ご飯と味噌汁、メンチカツとキャベツの千切り、ゼンマイの煮物など)だったが、いつからか、カレーライスになった。主が話を始めた。
「このカレーは特製じゃ。豚肉はブランド豚で、ルーも手作り。それに米は富山のコシヒカリの新米じゃ」
「新米…」
新米と聞いた途端に、みんなの食べるスピードが上がったように思った。日本人だねえ。
「お代わり自由じゃ。しかし、昨日はみんながお代わりして、ご飯がなくなって、従業員用のごはんを使ったんじゃ」
若い男性からお代わりをしていく。くうみんも負けずにお代わりをしに行く。若い頃なら大盛りを頼んだだろうが、もう年なので小盛を頼んだ。

一杯目も結構大盛り。しかし、おいしいし、朝からろくなものを食べていないこともあって食が進む
朝は冷えた弁当、昼はランチパックや、ソイジョイ、プロテインバーのような行動食。ハムとチーズのランチパックが輝いて見えた。慣れない頃は、昼も弁当を頼んだが、冷え切っておいしくないし、高いので不経済。
7時10分より、DVDの時間。
昭和20年代に、黒部ダムの開発が始まったのだが、困難の連続で、熱い湯の噴き出る中を水を放水しながら工事を進めた話や、わざとらしい演出のある探検記が放映された。テントにもみじが張り付く場面では、
「あの、モミジの動きがわざとらしいこと!」
キャンプファイヤーの周りをもみじの枝を持って踊る若者たちの場面に、
「あんなん、わしゃ~見たことないで」
主は合の手を入れる。
関西電力が発電所を作るのには、登山道を作ってくれるというのが条件だったということだ。だから、丸太を渡しただけのだから危険な道を、崖をコの字型に削って通りやすくしたり(それでも怖いが)、建物の中を通らせてくれたりしているそうだ。
道というのは、国や県が整備することになっているが、山小屋付近では、行政がやってくれるのを待っているといつになるかわからないので、山小屋側で整備することになる。
こんなのっておかしくないか?という問題がある。この問題をNHKが取り上げてくれて、テレビに出たこともある。またその問題で出演するらしい。
「こんな問題があると、機会があったら、友達にでも話しといてくれ」
山小屋の賄いは、従業員用の食事があるようで、主はそのおかずの揚げ物をポリポリ食べながら、話していた。
この山小屋には何回か泊ったのだが、DVDや、このような話は初めてだった。おととし来たときは、富山の年配の男性二人と、その人たちよりちょっと若い女性の3人組と会って、酒をおごってもらったのは覚えているのに、はて?
明日の行程は5時間、約11キロ。6時には出よう。そして11時43分の電車に乗って、本当の目的地である、敦賀に夕方の5時頃に着くようにしないと。
朝食は6時からだというので、朝は弁当にしてもらった。すると、一泊2食付き1万1千円のところ、1万800円になった。一瞬得した気分になったが、弁当はかなりおかずが貧弱だった。
さて、このオバさんは、本当の目的地である敦賀に、無事、何事もなく、着くのでしょうか?
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夕食は6時からで、宿に着いた順に2回に分けて食事をする。くうみんは第一弾。
以前は普通の山小屋定食(ご飯と味噌汁、メンチカツとキャベツの千切り、ゼンマイの煮物など)だったが、いつからか、カレーライスになった。主が話を始めた。
「このカレーは特製じゃ。豚肉はブランド豚で、ルーも手作り。それに米は富山のコシヒカリの新米じゃ」
「新米…」
新米と聞いた途端に、みんなの食べるスピードが上がったように思った。日本人だねえ。
「お代わり自由じゃ。しかし、昨日はみんながお代わりして、ご飯がなくなって、従業員用のごはんを使ったんじゃ」
若い男性からお代わりをしていく。くうみんも負けずにお代わりをしに行く。若い頃なら大盛りを頼んだだろうが、もう年なので小盛を頼んだ。

一杯目も結構大盛り。しかし、おいしいし、朝からろくなものを食べていないこともあって食が進む
朝は冷えた弁当、昼はランチパックや、ソイジョイ、プロテインバーのような行動食。ハムとチーズのランチパックが輝いて見えた。慣れない頃は、昼も弁当を頼んだが、冷え切っておいしくないし、高いので不経済。
7時10分より、DVDの時間。
昭和20年代に、黒部ダムの開発が始まったのだが、困難の連続で、熱い湯の噴き出る中を水を放水しながら工事を進めた話や、わざとらしい演出のある探検記が放映された。テントにもみじが張り付く場面では、
「あの、モミジの動きがわざとらしいこと!」
キャンプファイヤーの周りをもみじの枝を持って踊る若者たちの場面に、
「あんなん、わしゃ~見たことないで」
主は合の手を入れる。
関西電力が発電所を作るのには、登山道を作ってくれるというのが条件だったということだ。だから、丸太を渡しただけのだから危険な道を、崖をコの字型に削って通りやすくしたり(それでも怖いが)、建物の中を通らせてくれたりしているそうだ。
道というのは、国や県が整備することになっているが、山小屋付近では、行政がやってくれるのを待っているといつになるかわからないので、山小屋側で整備することになる。
こんなのっておかしくないか?という問題がある。この問題をNHKが取り上げてくれて、テレビに出たこともある。またその問題で出演するらしい。
「こんな問題があると、機会があったら、友達にでも話しといてくれ」
山小屋の賄いは、従業員用の食事があるようで、主はそのおかずの揚げ物をポリポリ食べながら、話していた。
この山小屋には何回か泊ったのだが、DVDや、このような話は初めてだった。おととし来たときは、富山の年配の男性二人と、その人たちよりちょっと若い女性の3人組と会って、酒をおごってもらったのは覚えているのに、はて?
明日の行程は5時間、約11キロ。6時には出よう。そして11時43分の電車に乗って、本当の目的地である、敦賀に夕方の5時頃に着くようにしないと。
朝食は6時からだというので、朝は弁当にしてもらった。すると、一泊2食付き1万1千円のところ、1万800円になった。一瞬得した気分になったが、弁当はかなりおかずが貧弱だった。
さて、このオバさんは、本当の目的地である敦賀に、無事、何事もなく、着くのでしょうか?
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