くうみんが勉強したこと
現代医学に疑問を持っているくうみんだが、民間療法にはもっと大きな違和感を感じていた。
がんに効くというサプリや健康食品。そして、個人クリニックの行う免疫療法。
きっと現代医学に見捨てられた人たちが、藁をもすがる思いで試すのだろう。
こういった治療は高いし、本当に効果があるのかわからない。まず、有効な標準治療は何なのか、調べて行った。
教科書にしたのは図書館で借りた本や、パソコンで検索した医療サイト。その頃は個人のブログなんて言うものの存在は知らなかった。知っていたとしても素人の言うことなんか、あてになるものかと思っていた。
参考になったのは、アメリカの乳腺外科医、スーザン・ラブの「乳がんハンドブック」と、サイトでは、「SURGERY NOW」。どちらも素人が勘違いしそうなことでも、わかりやすく解説している。「乳がんハンドブック」は、何しろ13年以上前の情報なので、今はずいぶん時代遅れなこともあるかも知れない。
スーザン・ラブ先生のところにセカオピを求めに来た老婦人。
患者「抗がん剤治療をすると10年生存率が47%くらいになると聞いたんですが…」
スーザン「はい、ところでこの抗がん剤治療をしなければ、10年生存率はどれくらいかご存じですが?」
患者「いいえ、知りません」
スーザン「45%ですよ」
患者「えっ、2%なんて誤差の範囲じゃないの。それなら私の場合、抗がん剤はしなくていいわ」
悪徳医師は、金儲けのために、しない場合のことを言わないらしい。
乳房全摘した後、再建しても、再建した乳房が気に入らない人もいると言う。そういうこともあるので、
「選択肢として、美しい刺青をしてはどうか」
と提案していたが、これは日本人には合わない。
医療サイト SURGERY NOW(今はもう、ないようだ)
抗がん剤の奏効率は30%程度。100人のうち、延命効果があるのは30人ということ。あとの70人には、効果はない。しかし、(重篤な)副作用、後遺症はほぼ全員に出る。
完全奏効 がんが100%なくなること(4週間以上)
部分奏効 30%以上減であること(同上)
完全奏効は治癒ではない。多くの場合、再発する。
これらは、現代医学側の立場で書かれた情報だ。
抗がん剤って、奏効したとしても、多くの場合は再発するって、何なのよ?
くうみんは、抗がん剤治療ですっかり禿げた頭を抱えた。
それなら途中でやめればよかったのに…今思うとそうだが、このころはまだ決心がつかなかった。
その後、全摘の再手術は断ったが、抗がん剤治療は最後までしてしまった。そのおかげで指の細かい動作ができなくなったし、へバーデン結節は実際の年よりかなり進んでいる。92歳のくうみん母はほとんど曲がっていないのに。
がん検診は、したくないからと言って術後、一度もしなかった。しかし、その後、本当に治療から遠ざかるのは、2年半たってからのことだ。
ホルモン剤をやめた。
治療を中止することが怖くなかった訳ではない。ホルモン剤は副作用が軽いというが、それは抗がん剤に比べればの話だ。
がん以外の通常の治療、例えば婦人科の病気に使う場合は、お医者さんは使うのに非常に慎重だったのを覚えている。
ホルモン剤も、怖い薬であることに違いはない。そう思ったからだ。
ブログの存在を知ったのは、治療も終わりに近づいた頃だ。
癌友の一人が、ブログを始めた。いいな~、楽しそうだな~。リアルで新しく会う人って年に数人いれば多い方。その人のブログには、ひと月に数十人訪れていた。それが当時のくうみんには、たいそうな人数に思えた。
くうみんは口下手で、思ったことを口でなかなか言えなかった。友達と一緒にいても、黙って話を聞いている方が多かった(酒が入ると別)。
でも、文章で書くと、かなり雄弁になると気が付いた。
乳がん マラソン そしてバカ話
↓
がんと言われたときは死ぬかと思った!
↓
先に逝くのは私だと思った…
リアル癌友では、治療拒否した人はいないけど、ブログ癌友では、何人かいた。心強く思った。
このような変遷を遂げて、今に至る。
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がんに効くというサプリや健康食品。そして、個人クリニックの行う免疫療法。
きっと現代医学に見捨てられた人たちが、藁をもすがる思いで試すのだろう。
こういった治療は高いし、本当に効果があるのかわからない。まず、有効な標準治療は何なのか、調べて行った。
教科書にしたのは図書館で借りた本や、パソコンで検索した医療サイト。その頃は個人のブログなんて言うものの存在は知らなかった。知っていたとしても素人の言うことなんか、あてになるものかと思っていた。
参考になったのは、アメリカの乳腺外科医、スーザン・ラブの「乳がんハンドブック」と、サイトでは、「SURGERY NOW」。どちらも素人が勘違いしそうなことでも、わかりやすく解説している。「乳がんハンドブック」は、何しろ13年以上前の情報なので、今はずいぶん時代遅れなこともあるかも知れない。
スーザン・ラブ先生のところにセカオピを求めに来た老婦人。
患者「抗がん剤治療をすると10年生存率が47%くらいになると聞いたんですが…」
スーザン「はい、ところでこの抗がん剤治療をしなければ、10年生存率はどれくらいかご存じですが?」
患者「いいえ、知りません」
スーザン「45%ですよ」
患者「えっ、2%なんて誤差の範囲じゃないの。それなら私の場合、抗がん剤はしなくていいわ」
悪徳医師は、金儲けのために、しない場合のことを言わないらしい。
乳房全摘した後、再建しても、再建した乳房が気に入らない人もいると言う。そういうこともあるので、
「選択肢として、美しい刺青をしてはどうか」
と提案していたが、これは日本人には合わない。
医療サイト SURGERY NOW(今はもう、ないようだ)
抗がん剤の奏効率は30%程度。100人のうち、延命効果があるのは30人ということ。あとの70人には、効果はない。しかし、(重篤な)副作用、後遺症はほぼ全員に出る。
完全奏効 がんが100%なくなること(4週間以上)
部分奏効 30%以上減であること(同上)
完全奏効は治癒ではない。多くの場合、再発する。
これらは、現代医学側の立場で書かれた情報だ。
抗がん剤って、奏効したとしても、多くの場合は再発するって、何なのよ?
くうみんは、抗がん剤治療ですっかり禿げた頭を抱えた。
それなら途中でやめればよかったのに…今思うとそうだが、このころはまだ決心がつかなかった。
その後、全摘の再手術は断ったが、抗がん剤治療は最後までしてしまった。そのおかげで指の細かい動作ができなくなったし、へバーデン結節は実際の年よりかなり進んでいる。92歳のくうみん母はほとんど曲がっていないのに。
がん検診は、したくないからと言って術後、一度もしなかった。しかし、その後、本当に治療から遠ざかるのは、2年半たってからのことだ。
ホルモン剤をやめた。
治療を中止することが怖くなかった訳ではない。ホルモン剤は副作用が軽いというが、それは抗がん剤に比べればの話だ。
がん以外の通常の治療、例えば婦人科の病気に使う場合は、お医者さんは使うのに非常に慎重だったのを覚えている。
ホルモン剤も、怖い薬であることに違いはない。そう思ったからだ。
ブログの存在を知ったのは、治療も終わりに近づいた頃だ。
癌友の一人が、ブログを始めた。いいな~、楽しそうだな~。リアルで新しく会う人って年に数人いれば多い方。その人のブログには、ひと月に数十人訪れていた。それが当時のくうみんには、たいそうな人数に思えた。
くうみんは口下手で、思ったことを口でなかなか言えなかった。友達と一緒にいても、黙って話を聞いている方が多かった(酒が入ると別)。
でも、文章で書くと、かなり雄弁になると気が付いた。
乳がん マラソン そしてバカ話
↓
がんと言われたときは死ぬかと思った!
↓
先に逝くのは私だと思った…
リアル癌友では、治療拒否した人はいないけど、ブログ癌友では、何人かいた。心強く思った。
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