私は元気だが抗がん剤で元気になった訳じゃない
くうみんがガン宣告を受けたのはもう12年も前のことになる。
手術したものの、ガンは取り切れず、再手術を勧められた。しかし、主治医が気に入らなかったので、あれやこれやの紆余曲折の末、結局再手術はしなかった。
抗がん剤治療、放射線治療はしたものの、ホルモン剤治療は5年すべきところを2年半ほどでやめ、病院にも行かなくなった。ずっとそのまま放っておいたが、一昨年、タダなんだしと、市の無料検診を受けたのだった。
結果は「明らかに良性な石灰化」とのことで、ガンはカルシウムに変化した。治ったんである。
な~んだ。癌、なくなってたよ。
もし、全摘の再手術をしても、やっぱり結果は「治癒」だろう。そして「やっぱり気に入らない医者だったけど、再手術してよかった~」なんて言っているのかな。
それにしても、こんなことなら抗がん剤治療もしなけりゃ良かった。抗がん剤治療のおかげで体ボロボロになったんだもの。
抗がん剤が効いて、良くなったとは思わない。
「抗がん剤が効いたとしても、多くの場合は再発する」
「抗がん剤が奏効するとは、ガンが4週間消滅することを言う」
これは現代医学で確認されていることだ。
実を言うと、くうみんは手の動きが悪い。
字が書けない。もともとヘタな字がもっと汚くなった。
ワープロがあってよかった。ここに書くのも、キーボードを叩けば文章が書ける。良い時代だ。
そう、ガン治療でたったひとつ、後悔があるとすれば抗がん剤治療をしてしまったこと。
今通っているフィットネスクラブに、同じ様に乳がんになって全摘した人がいる。その人は、抗がん剤治療はしていなかったそうだ。その人の主治医は、抗がん剤は一つの選択肢として示したそうだ。
「抗がん剤治療はどうしますか?」
その人は考えた末、しないことにしたそうだ。
「でも、すればよかったわ。あなたみたいに、元気になったに違いないわ」
そうじゃない。違う。抗がん剤治療はしない方がいい。
「しなくて正解ですよ、私はすごく後悔しています」
でも、この方、納得しない。
「だって、そんなに元気じゃない。羨ましいわ」
確かに見た目は健康そうに見える。ガッチリ肩幅の広い筋肉質。衰えたとはいえ、同年代の女子よりは活発だ。
そしてこの人は、今度は違う所に癌ができたと言う。そして、嬉しそうに言う。
「今度は絶対に抗がん剤治療をするわ!」
「いえ、他に治療法があるなら、そっちにすべきです」
「あなたのように完全に治りたいの!」
「いえ、今の健康は、日々の精進の賜物であって、抗がん剤は関係ないです」
そう言っても、この人は私の言うことを聞かない。
どん底から、フルマラソンサブフォーへの道、険しかったもんな~(シミジミ)。
この人の抗がん剤治療が始まった。
抗がん剤治療で髪の毛が抜けて、この人はヅラをかぶるようになった。お風呂ではビニールキャップをかぶっている。ずっと抗がん剤を続けることになりそうだと言うので、大腸がんではないかと思う。
確かに今のくうみんは元気だけど、手が不自由だし、抗がん剤治療なんかしなければ、もっと元気だったと思う。
今のくうみんを見て、
「抗がん剤治療をすればこんなに元気になれる」
と思わせてしまったことには、複雑な思いがした。
でも、治療をやめろとも言えない。
治療法は自分で決めるしかない。
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手術したものの、ガンは取り切れず、再手術を勧められた。しかし、主治医が気に入らなかったので、あれやこれやの紆余曲折の末、結局再手術はしなかった。
抗がん剤治療、放射線治療はしたものの、ホルモン剤治療は5年すべきところを2年半ほどでやめ、病院にも行かなくなった。ずっとそのまま放っておいたが、一昨年、タダなんだしと、市の無料検診を受けたのだった。
結果は「明らかに良性な石灰化」とのことで、ガンはカルシウムに変化した。治ったんである。
な~んだ。癌、なくなってたよ。
もし、全摘の再手術をしても、やっぱり結果は「治癒」だろう。そして「やっぱり気に入らない医者だったけど、再手術してよかった~」なんて言っているのかな。
それにしても、こんなことなら抗がん剤治療もしなけりゃ良かった。抗がん剤治療のおかげで体ボロボロになったんだもの。
抗がん剤が効いて、良くなったとは思わない。
「抗がん剤が効いたとしても、多くの場合は再発する」
「抗がん剤が奏効するとは、ガンが4週間消滅することを言う」
これは現代医学で確認されていることだ。
実を言うと、くうみんは手の動きが悪い。
字が書けない。もともとヘタな字がもっと汚くなった。
ワープロがあってよかった。ここに書くのも、キーボードを叩けば文章が書ける。良い時代だ。
そう、ガン治療でたったひとつ、後悔があるとすれば抗がん剤治療をしてしまったこと。
今通っているフィットネスクラブに、同じ様に乳がんになって全摘した人がいる。その人は、抗がん剤治療はしていなかったそうだ。その人の主治医は、抗がん剤は一つの選択肢として示したそうだ。
「抗がん剤治療はどうしますか?」
その人は考えた末、しないことにしたそうだ。
「でも、すればよかったわ。あなたみたいに、元気になったに違いないわ」
そうじゃない。違う。抗がん剤治療はしない方がいい。
「しなくて正解ですよ、私はすごく後悔しています」
でも、この方、納得しない。
「だって、そんなに元気じゃない。羨ましいわ」
確かに見た目は健康そうに見える。ガッチリ肩幅の広い筋肉質。衰えたとはいえ、同年代の女子よりは活発だ。
そしてこの人は、今度は違う所に癌ができたと言う。そして、嬉しそうに言う。
「今度は絶対に抗がん剤治療をするわ!」
「いえ、他に治療法があるなら、そっちにすべきです」
「あなたのように完全に治りたいの!」
「いえ、今の健康は、日々の精進の賜物であって、抗がん剤は関係ないです」
そう言っても、この人は私の言うことを聞かない。
どん底から、フルマラソンサブフォーへの道、険しかったもんな~(シミジミ)。
この人の抗がん剤治療が始まった。
抗がん剤治療で髪の毛が抜けて、この人はヅラをかぶるようになった。お風呂ではビニールキャップをかぶっている。ずっと抗がん剤を続けることになりそうだと言うので、大腸がんではないかと思う。
確かに今のくうみんは元気だけど、手が不自由だし、抗がん剤治療なんかしなければ、もっと元気だったと思う。
今のくうみんを見て、
「抗がん剤治療をすればこんなに元気になれる」
と思わせてしまったことには、複雑な思いがした。
でも、治療をやめろとも言えない。
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