呪われた箱根路 気づいた時には遅かったこと一つ目
くうみんの温泉旅行は朝風呂から始まる。
朝食の1時間くらい前に起きて風呂に入り、ビールを一杯。だから普段よりも、早起きだ。

今日は近くの美術館巡りをしよう。
「リラック美術館まで送ってくれますか?」
「え~っと、ラリック美術館ですね」
しまった。リラックじゃなくてラリックか。
ルネ・ラリックは、アールヌーボーとアールデコの時代の、ガラス工芸家。色鮮やかなアクセサリーや、豪華な家具、シャンデリアなどのデザインを手がけた。優美なデザインは、特に女性には興味深いのではないか。
しかし、ここは撮影禁止。だから写真は外のみ。

外にあるクラシックカー

黒く、丸い枝はヤドリギ
ラリック美術館とポーラ美術館のチケットをセットで買うと、2千600円で買えて、かなりお得。なのでここでセットを買った。(単独で買うと、ラリックが千500円で、ポーラが1800円)
他にもいろいろなチケットをセットで売っている。
次はポーラ美術館に行く。歩いて行ったが、道を間違えてしまった。仙石原近くの交番で、お巡りさんに聞くと、「仙郷楼まで戻って強羅方面のバスに乗るように」と言われた。
だったら、ビールを仕入れていったん宿に戻ろう。

間違えてこっちに来てしまった。
宿に戻ると、掃除が終わったすべての部屋のドアが開ている。そこでくうみんはとんでもないことに気付いた。
くうみんの部屋は眺めが悪い!

くうみんの部屋の景色

別の部屋の景色

部屋の見取り図 まさかパントリーや階段のある方が眺めがいいなんて、思わなかった
普通、パントリーや階段があるのは長めの悪い方。くうみんが泊った部屋はその反対側だったので、すっかり安心していた。しかし、くうみんの泊まった側は、崖に枯れ木が生えているのがすぐ目の前に迫っているだけの景色。
しかし、その反対側は、広く開けた景色が広がる。この日は曇だったので、もやっているが晴れていれば箱根の山々が見えるはず。
すぐにフロントに電話した。
「ちょっと、私の泊まっている部屋、景色が悪いじゃないの!替えてくれないかしら!」
「お調べします。少しお待ちください」
ややあって答えが。
「申し訳ありません。今日は満室ですので、替えられません」
「だって、まだ誰も来ていないじゃない!替えられるんじゃないの?!」
「申し訳ありません。部屋割りを変えるのは難しいんです。景色、そんなに違いますか?」
「全然違うわよ!!」
できないものは仕方ない。
気を取り直してポーラ美術館に向かった。
ポーラ美術館絵は宿から1キロと200メートルほどなのだが、とにかく狭い山道で、しかも車が登りも下りも走っている。この道を歩くなんてかなり危険だったが、大した距離でもないし…ほどなくポ-ラ美術館に着いた。
ポーラ美術館では、撮影許可の作品とNGの作品がある。しかし、ほとんどの作品は撮影可。なかなか太っ腹である。

モネのスイレン

女湯です。昔は湯船と洗い場、脱衣所の間には仕切りがなかったのかしら

有名な絵ですね

マチス

シャガール

え~っと?でも、面白いよね

ラリック美術館にあったラリックの香水瓶「真夜中に」

これもラリック。「私は戻って来る」という香水の瓶。本家で撮影禁止なのに、ここでは撮影可。ポーラさん、ス・テ・キ
「さよならは言わない」「私は戻って来る」「あなたのもとへ」という一連の香水がある。これは戦争に行く兵士が、恋人に送ったそうだ。こんなの送られたら、ずっと待っていそう!

おじさんは、こんなさりげない白磁が好きだった

これもおじさんが好きそうな青磁
まねて描いた作品らしい。

こちらが安井画伯の作品

こっちはセザンヌ


多くの作品を堪能した後、くうみんは、またあの狭くて危険な道を歩いて帰った。
風呂に入り、ビールを飲んで食事会場に赴いたが、きっとお姉さん達は、くうみんの機嫌が悪くなったことに気付いただろう。なぜそんなに機嫌が悪くなったのか?お姉さん達は知っていたのか、知らなかったのか?

お品書き

料理の一部
味噌汁が何だか非常に塩辛い。
「この味噌汁、濃すぎて飲めないわ!」
くうみんは一口飲んで味噌汁を置いた。
「は、そうですか?取り替えます」
「お湯回して終わりじゃ嫌ですからね」
「作り直しますので」
新しい味噌汁が来た。ふん、ま~、こんなもんでしょ。
この後もくうみんは、お姉さん達を無視し、やけ酒を飲み、床に就いたのだった。しかし、本当にオソロなことはまだ先にあるとは全く気づいていなかったのだった…
さあ、このオバさんの身に降りかかる大いなる不幸とは、どんなことでしょう?!
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朝食の1時間くらい前に起きて風呂に入り、ビールを一杯。だから普段よりも、早起きだ。

今日は近くの美術館巡りをしよう。
「リラック美術館まで送ってくれますか?」
「え~っと、ラリック美術館ですね」
しまった。リラックじゃなくてラリックか。
ルネ・ラリックは、アールヌーボーとアールデコの時代の、ガラス工芸家。色鮮やかなアクセサリーや、豪華な家具、シャンデリアなどのデザインを手がけた。優美なデザインは、特に女性には興味深いのではないか。
しかし、ここは撮影禁止。だから写真は外のみ。

外にあるクラシックカー

黒く、丸い枝はヤドリギ
ラリック美術館とポーラ美術館のチケットをセットで買うと、2千600円で買えて、かなりお得。なのでここでセットを買った。(単独で買うと、ラリックが千500円で、ポーラが1800円)
他にもいろいろなチケットをセットで売っている。
次はポーラ美術館に行く。歩いて行ったが、道を間違えてしまった。仙石原近くの交番で、お巡りさんに聞くと、「仙郷楼まで戻って強羅方面のバスに乗るように」と言われた。
だったら、ビールを仕入れていったん宿に戻ろう。

間違えてこっちに来てしまった。
宿に戻ると、掃除が終わったすべての部屋のドアが開ている。そこでくうみんはとんでもないことに気付いた。
くうみんの部屋は眺めが悪い!

くうみんの部屋の景色

別の部屋の景色

部屋の見取り図 まさかパントリーや階段のある方が眺めがいいなんて、思わなかった
普通、パントリーや階段があるのは長めの悪い方。くうみんが泊った部屋はその反対側だったので、すっかり安心していた。しかし、くうみんの泊まった側は、崖に枯れ木が生えているのがすぐ目の前に迫っているだけの景色。
しかし、その反対側は、広く開けた景色が広がる。この日は曇だったので、もやっているが晴れていれば箱根の山々が見えるはず。
すぐにフロントに電話した。
「ちょっと、私の泊まっている部屋、景色が悪いじゃないの!替えてくれないかしら!」
「お調べします。少しお待ちください」
ややあって答えが。
「申し訳ありません。今日は満室ですので、替えられません」
「だって、まだ誰も来ていないじゃない!替えられるんじゃないの?!」
「申し訳ありません。部屋割りを変えるのは難しいんです。景色、そんなに違いますか?」
「全然違うわよ!!」
できないものは仕方ない。
気を取り直してポーラ美術館に向かった。
ポーラ美術館絵は宿から1キロと200メートルほどなのだが、とにかく狭い山道で、しかも車が登りも下りも走っている。この道を歩くなんてかなり危険だったが、大した距離でもないし…ほどなくポ-ラ美術館に着いた。
ポーラ美術館では、撮影許可の作品とNGの作品がある。しかし、ほとんどの作品は撮影可。なかなか太っ腹である。

モネのスイレン

女湯です。昔は湯船と洗い場、脱衣所の間には仕切りがなかったのかしら

有名な絵ですね

マチス

シャガール

え~っと?でも、面白いよね

ラリック美術館にあったラリックの香水瓶「真夜中に」

これもラリック。「私は戻って来る」という香水の瓶。本家で撮影禁止なのに、ここでは撮影可。ポーラさん、ス・テ・キ
「さよならは言わない」「私は戻って来る」「あなたのもとへ」という一連の香水がある。これは戦争に行く兵士が、恋人に送ったそうだ。こんなの送られたら、ずっと待っていそう!

おじさんは、こんなさりげない白磁が好きだった

これもおじさんが好きそうな青磁
まねて描いた作品らしい。

こちらが安井画伯の作品

こっちはセザンヌ


多くの作品を堪能した後、くうみんは、またあの狭くて危険な道を歩いて帰った。
風呂に入り、ビールを飲んで食事会場に赴いたが、きっとお姉さん達は、くうみんの機嫌が悪くなったことに気付いただろう。なぜそんなに機嫌が悪くなったのか?お姉さん達は知っていたのか、知らなかったのか?

お品書き

料理の一部
味噌汁が何だか非常に塩辛い。
「この味噌汁、濃すぎて飲めないわ!」
くうみんは一口飲んで味噌汁を置いた。
「は、そうですか?取り替えます」
「お湯回して終わりじゃ嫌ですからね」
「作り直しますので」
新しい味噌汁が来た。ふん、ま~、こんなもんでしょ。
この後もくうみんは、お姉さん達を無視し、やけ酒を飲み、床に就いたのだった。しかし、本当にオソロなことはまだ先にあるとは全く気づいていなかったのだった…
さあ、このオバさんの身に降りかかる大いなる不幸とは、どんなことでしょう?!
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