同窓会ネタ行きます!泣いた赤鬼…じゃなくて、くうみん
高校のときの家庭科の光景を書いたら、sashidakさんが同窓会に出席するのをためらっているという、お悩み。夢を壊したくないと言う。
それなりにもてたからそんなことを思うんでしょうね。くうみんなんぞ、自慢じゃないが…ブツブツ。
「人間の愛嬌は色気とお笑いですよね」参照
2年前のこと。
大学の同窓会のお誘いの葉書が来ました。
同窓会と言うより、OB会ですね、それは文化の日あたりに行われます。2、3年に一度いっていたのですが、同期は全く来ず、1、2年下のT君やN君に構ってもらっていました。
たまには同期に会いたいなあ。そうだ、山梨君!
今年の年賀状に山梨君が
「開頭手術をしました。お互い健康に気をつけましょう」
とか言っていたのを思い出し、連絡。ぴ・ぽ・ぱ。
「もしもし、山梨君?開頭手術したんだって?大変だったねぇ、私もちょっとね。あはは、がんよ、乳癌。2期bだって。も~やんなっちゃう」
山梨君はたいそう驚いた様子でした。
「だ、大丈夫なのかよ!」
「がはは~、とりあえず今はね。でも抗癌剤で今はげなの。ヅラは暑いし大変よ。今年のOB会、来られない?」
「ちょっと子供の進路相談があるからダメなんだ」
「そう、それは残念ね。病気持ち同士、嘆き合おうと思ったけど。じゃね~」
そうか、残念だな。来られないのかぁ。まあ、いいや、年下の人間に遊んでもらおう。
時は流れ、OB会の日になりました。
目的の駅に着くと、待ち合わせしたわけでもないのに、知った顔がありました。
「あれ、山梨君?」
「おお、くうみんか」
「来られないって言うからいないと思っていたのに」
「あれから皆に声を掛けたんだ」
「えっ。そうなの?ありがとう」
「おい、ここにもいるぞ」
振り向くと太ったおやぢがいます。判らない、でも声に覚えがある…
「ひょっとして松君?太ったね~」
今回は同期がほとんど来ました。しかし、以前は必ずあった自己紹介の場がいつの間にかなくなっていました。このOB会には変なルールがあって、普通は年下から自己紹介なのですが、年上から自己紹介と言う特別ルールがあるのです。
ひとりマイクを離したがらないおやぢがいて、
「来年は植樹祭をします。皆さんぜひ出席してください」
と、うれしそうな顔で言っています。
「やっぱり一言言いたいわよね。こう言う連絡事項もあるし…
「これ、付け毛なのよ!山梨君、かぶってみれば?」
くうみんはスポッとかぶり式の付け毛を脱いで山梨君のハゲ頭にかぶせます。
「あははっ」
楽しくおしゃべりしながら会は終了。
帰り道をぶらぶら歩きます。
「今年は出席率がいいね、山梨君が声掛けてくれたのね」
皆、なんだか顔を見合わせるようにしました。
「お前に会いに来たんだよ」
「え」
そうか、山梨君に、くうみんは癌だって言ったから。山梨君も本当は用事があったのに、来てくれたんだ。他の人も、きっと忙しいだろうに、来てくれたんだ。
胸がいっぱいになるって、こういうことを言うのかな?なんだか泣けてきた。
「みんな、ありがとう」
そういうと涙がボロボロこぼれて、あとは言葉にならなかった。
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それなりにもてたからそんなことを思うんでしょうね。くうみんなんぞ、自慢じゃないが…ブツブツ。
「人間の愛嬌は色気とお笑いですよね」参照
2年前のこと。
大学の同窓会のお誘いの葉書が来ました。
同窓会と言うより、OB会ですね、それは文化の日あたりに行われます。2、3年に一度いっていたのですが、同期は全く来ず、1、2年下のT君やN君に構ってもらっていました。
たまには同期に会いたいなあ。そうだ、山梨君!
今年の年賀状に山梨君が
「開頭手術をしました。お互い健康に気をつけましょう」
とか言っていたのを思い出し、連絡。ぴ・ぽ・ぱ。
「もしもし、山梨君?開頭手術したんだって?大変だったねぇ、私もちょっとね。あはは、がんよ、乳癌。2期bだって。も~やんなっちゃう」
山梨君はたいそう驚いた様子でした。
「だ、大丈夫なのかよ!」
「がはは~、とりあえず今はね。でも抗癌剤で今はげなの。ヅラは暑いし大変よ。今年のOB会、来られない?」
「ちょっと子供の進路相談があるからダメなんだ」
「そう、それは残念ね。病気持ち同士、嘆き合おうと思ったけど。じゃね~」
そうか、残念だな。来られないのかぁ。まあ、いいや、年下の人間に遊んでもらおう。
時は流れ、OB会の日になりました。
目的の駅に着くと、待ち合わせしたわけでもないのに、知った顔がありました。
「あれ、山梨君?」
「おお、くうみんか」
「来られないって言うからいないと思っていたのに」
「あれから皆に声を掛けたんだ」
「えっ。そうなの?ありがとう」
「おい、ここにもいるぞ」
振り向くと太ったおやぢがいます。判らない、でも声に覚えがある…
「ひょっとして松君?太ったね~」
今回は同期がほとんど来ました。しかし、以前は必ずあった自己紹介の場がいつの間にかなくなっていました。このOB会には変なルールがあって、普通は年下から自己紹介なのですが、年上から自己紹介と言う特別ルールがあるのです。
ひとりマイクを離したがらないおやぢがいて、
「来年は植樹祭をします。皆さんぜひ出席してください」
と、うれしそうな顔で言っています。
「やっぱり一言言いたいわよね。こう言う連絡事項もあるし…
「これ、付け毛なのよ!山梨君、かぶってみれば?」
くうみんはスポッとかぶり式の付け毛を脱いで山梨君のハゲ頭にかぶせます。
「あははっ」
楽しくおしゃべりしながら会は終了。
帰り道をぶらぶら歩きます。
「今年は出席率がいいね、山梨君が声掛けてくれたのね」
皆、なんだか顔を見合わせるようにしました。
「お前に会いに来たんだよ」
「え」
そうか、山梨君に、くうみんは癌だって言ったから。山梨君も本当は用事があったのに、来てくれたんだ。他の人も、きっと忙しいだろうに、来てくれたんだ。
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