禁断のバカンス 禁断の恋
皆様、しばらくご無沙汰しております。今、ハワイに来ていますの。ホテルはロイヤルハワイアンと言う、そこそこいいホテルですわ。
飛行機は、いつものように、ファーストクラスをお願いしました。新型コロナの影響で、空いているとばかり思っていましたが、それはエコノミーの皆さん。ビジネスもそこそこ埋まっているようでした。ファーストクラスは満席でしたわ。でも、隣の席はまだ空いている。ひょっとしてここは奇跡的に空席?
キャビンアテンダントが、飲み物の注文を取りに来たので、ワインリストをお願いしました。
「アルマン・ド・ブリニャックのロゼを」
今どきドンペリは、ホストクラブの「ピンドン」なんてお下品な名前になって、頼む気になりませんわ。
少しずついただいていると、隣の席の人が来ましたの。何だ、がっかり。
「失礼します」
50歳くらいのビジネスマン風。スーツを着ている所を見ると、仕事で行くのかしらね。ハワイで仕事?
怪訝に思っている私の気持ちが分かったのか、隣の男性は、名刺を差し出しましたの。
「初めまして。私、こういうものです」
株式会社便通 専務取締役 裏生豊作(うらなりほうさく)
「まあ!あの、有名な広告代理店、便通ですの?!」
「そうです」
それから色々とお話を伺って、楽しいフライトを過ごしましたの。
「初めて会った、美しい人に聞くのもなんですが、お泊りはどちらに?」
「ロイヤルハワイアンですわ」
「そうですか。いいホテルにお泊りですね。私はカハラヒルトンに泊まる予定ですが、またお会いしたいな」
「おほほ、私、名刺を持っておりませんの。携帯の連絡先を教えますわ」
「うれしいな」
あの方はどうしたかしら?
部屋でくつろいでいると、電話が鳴りました。
「はい」
「くうみんさん、私です、裏生です」
簡単に身支度を整えて、エレベーターに乗って下に急ぐと、まあ!裏生様の姿が。
「すみません。ご迷惑だったでしょうか?」
「いいえ、迷惑なんて」
「仕事が思いのほか、早く終わったので、これからドライブに行きませんか?レンタカーですけどね。その後、食事でも」
「うんまあ!うれすい!」
二人きりのドライブを楽しんだ後、隠れ家のようなレストランに行きましたの。シェフが、まだ手足を動かしているイセエビをさばくと、鉄板で焼いてくれました。
「イセエビは鉄板焼きもおいしいけど、お刺身も捨てがたいですわ」
「そうですか。お刺身好きですか。ならば」
裏生様はそばにいたウェイターに合図をすると、そっと耳打ちしました。
鉄板焼きのイセエビを食べていると、ウェイターがしずしずと何か持ってきました。
「まあ!これは!」
目の前にそれは見事な船盛り!イセエビにマグロ、タイにホタテ…私の大好きなイワシまで!
「いかがです?お気に召しましたか?日本料理の板前に、作らせたものです」
「素敵ですわ!」
「日本に帰ったら、またご一緒したいです。赤坂にいいお店があるんですよ」
この後、私はこの男性と恋に落ちますの…
いつもなら、ここで「このオバさんはどうなってしまうのでしょう…続く」となるのですが、これはすべて妄想です。なので何も起こりません。
新型コロナのせいで、どこにも行けないので、せめて妄想を膨らませて、楽しもうと思ったのですよ。
しっかし、ある訳ね~よな~、こんな展開!あったら、詐欺だから、皆さん気を付けるように!
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飛行機は、いつものように、ファーストクラスをお願いしました。新型コロナの影響で、空いているとばかり思っていましたが、それはエコノミーの皆さん。ビジネスもそこそこ埋まっているようでした。ファーストクラスは満席でしたわ。でも、隣の席はまだ空いている。ひょっとしてここは奇跡的に空席?
キャビンアテンダントが、飲み物の注文を取りに来たので、ワインリストをお願いしました。
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今どきドンペリは、ホストクラブの「ピンドン」なんてお下品な名前になって、頼む気になりませんわ。
少しずついただいていると、隣の席の人が来ましたの。何だ、がっかり。
「失礼します」
50歳くらいのビジネスマン風。スーツを着ている所を見ると、仕事で行くのかしらね。ハワイで仕事?
怪訝に思っている私の気持ちが分かったのか、隣の男性は、名刺を差し出しましたの。
「初めまして。私、こういうものです」
株式会社便通 専務取締役 裏生豊作(うらなりほうさく)
「まあ!あの、有名な広告代理店、便通ですの?!」
「そうです」
それから色々とお話を伺って、楽しいフライトを過ごしましたの。
「初めて会った、美しい人に聞くのもなんですが、お泊りはどちらに?」
「ロイヤルハワイアンですわ」
「そうですか。いいホテルにお泊りですね。私はカハラヒルトンに泊まる予定ですが、またお会いしたいな」
「おほほ、私、名刺を持っておりませんの。携帯の連絡先を教えますわ」
「うれしいな」
あの方はどうしたかしら?
部屋でくつろいでいると、電話が鳴りました。
「はい」
「くうみんさん、私です、裏生です」
簡単に身支度を整えて、エレベーターに乗って下に急ぐと、まあ!裏生様の姿が。
「すみません。ご迷惑だったでしょうか?」
「いいえ、迷惑なんて」
「仕事が思いのほか、早く終わったので、これからドライブに行きませんか?レンタカーですけどね。その後、食事でも」
「うんまあ!うれすい!」
二人きりのドライブを楽しんだ後、隠れ家のようなレストランに行きましたの。シェフが、まだ手足を動かしているイセエビをさばくと、鉄板で焼いてくれました。
「イセエビは鉄板焼きもおいしいけど、お刺身も捨てがたいですわ」
「そうですか。お刺身好きですか。ならば」
裏生様はそばにいたウェイターに合図をすると、そっと耳打ちしました。
鉄板焼きのイセエビを食べていると、ウェイターがしずしずと何か持ってきました。
「まあ!これは!」
目の前にそれは見事な船盛り!イセエビにマグロ、タイにホタテ…私の大好きなイワシまで!
「いかがです?お気に召しましたか?日本料理の板前に、作らせたものです」
「素敵ですわ!」
「日本に帰ったら、またご一緒したいです。赤坂にいいお店があるんですよ」
この後、私はこの男性と恋に落ちますの…
いつもなら、ここで「このオバさんはどうなってしまうのでしょう…続く」となるのですが、これはすべて妄想です。なので何も起こりません。
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