池の水抜きは宝箱 子供の頃の思い出
今日は4つあるランニングコースのうち、一番楽なコースを走った。疲れた時はこのコース。他のコースは坂が多くて、老体にはきつい。長い距離のコースは、最近走っていない。眺めはいいんだけどね。
今日のコースには、途中に公園がある。そこを通りかかったら、池が変だ。
なんと水がない。
池の水を抜いてきれいにするというテレビ番組があるが、それとは違うようで、市の方で、
「ちょっと汚れて来たから掃除でもしようかね」
と、水を抜いて、底をさらったようだ。たぶん、コイ、カメなどもいただろうが、そういった大物はすでになく、どこかに連れていかれた模様。そのうち、戻すものは戻し、いてはいけないものについてはどうするか、議論されるのであろう。
その、水のない池に子供がちらほら降りている。手には、プラスチックの容器を持っている。虫、小魚など、小動物を入れるためのものらしい。
くうみんも池に降りてみた。子供が魚を捕ろうと、あっちこっちで悪戦苦闘している。しかし、肝心の網を持っていない。素手じゃ無理だ。
子どもがくうみんに気が付いた。
「お姉さん、あの魚、捕ってよ」
くうみんは、帽子に例の手作りマスクをかけているので、顔面はほとんど隠れている。
先日も、くうみんを見て、幼稚園くらいの男の子が
「わーい、お姉さんが来た~」
と、喜んでいた。しかし、
「おばさんだよ~~~」
と言って、男の子の夢を無残に打ち砕いたのだった。そばにいたお母さんが、「あっはっは!」と受けていた。
この時も、
「おばさんだよ~」
と言ったら、男の子は一瞬言葉に詰まった。
「…おばさん、捕ってよ」
「網がないもの、無理だよ」
そう言って、周りを見渡した。すると、ザリガニがいるのを発見した。
「あそこにザリガニがいる!あれなら捕れるかも!」
「おばさん、捕って!!」
なんと、こんな年寄りにザリガニを捕れというのか!!
「どっかに棒、ないかな?」
「ほら、棒、ここにあるよ!」
「よ~し!」
くうみんは棒でザリガニをおびき寄せ、水の外に出した。こうなったらこっちのもの。
「取ったよ、ザリガニ」
くうみんはザリガニをつまんで子供の持っているプラ容器に入れた。
かなりの道草になってしまったが、久々に童心に帰った。
くうみんの子供の頃は、ザリガニやドジョウのいる川や田んぼが普通にあった。今はよほどのド田舎に行かないと、そんなものはない。
いつからそういった者達は、いなくなったのか?
くうみんが成長するにつれ、そんなものに、興味を持たなくなって、気が付いたらいなくなっていた。
今はこんなことでもないと、ザリガニも小魚も、見ることはできないだろう。
だとすると、池の水抜きは、一生に何回もない、宝箱が開く一瞬であるのだな。
子供達もこんな日がまた来ることを、夢に見て、いつかな、いつかな~、と思っているうちに成長して、忘れ去り、そしてまた今日の日を、思い出すときが来るんだろうな。

写真を撮らせてもらった。子供のドヤポーズに注目

自分で捕ったザリガニを見せに来た。この子も「ドヤ!!」
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今日のコースには、途中に公園がある。そこを通りかかったら、池が変だ。
なんと水がない。
池の水を抜いてきれいにするというテレビ番組があるが、それとは違うようで、市の方で、
「ちょっと汚れて来たから掃除でもしようかね」
と、水を抜いて、底をさらったようだ。たぶん、コイ、カメなどもいただろうが、そういった大物はすでになく、どこかに連れていかれた模様。そのうち、戻すものは戻し、いてはいけないものについてはどうするか、議論されるのであろう。
その、水のない池に子供がちらほら降りている。手には、プラスチックの容器を持っている。虫、小魚など、小動物を入れるためのものらしい。
くうみんも池に降りてみた。子供が魚を捕ろうと、あっちこっちで悪戦苦闘している。しかし、肝心の網を持っていない。素手じゃ無理だ。
子どもがくうみんに気が付いた。
「お姉さん、あの魚、捕ってよ」
くうみんは、帽子に例の手作りマスクをかけているので、顔面はほとんど隠れている。
先日も、くうみんを見て、幼稚園くらいの男の子が
「わーい、お姉さんが来た~」
と、喜んでいた。しかし、
「おばさんだよ~~~」
と言って、男の子の夢を無残に打ち砕いたのだった。そばにいたお母さんが、「あっはっは!」と受けていた。
この時も、
「おばさんだよ~」
と言ったら、男の子は一瞬言葉に詰まった。
「…おばさん、捕ってよ」
「網がないもの、無理だよ」
そう言って、周りを見渡した。すると、ザリガニがいるのを発見した。
「あそこにザリガニがいる!あれなら捕れるかも!」
「おばさん、捕って!!」
なんと、こんな年寄りにザリガニを捕れというのか!!
「どっかに棒、ないかな?」
「ほら、棒、ここにあるよ!」
「よ~し!」
くうみんは棒でザリガニをおびき寄せ、水の外に出した。こうなったらこっちのもの。
「取ったよ、ザリガニ」
くうみんはザリガニをつまんで子供の持っているプラ容器に入れた。
かなりの道草になってしまったが、久々に童心に帰った。
くうみんの子供の頃は、ザリガニやドジョウのいる川や田んぼが普通にあった。今はよほどのド田舎に行かないと、そんなものはない。
いつからそういった者達は、いなくなったのか?
くうみんが成長するにつれ、そんなものに、興味を持たなくなって、気が付いたらいなくなっていた。
今はこんなことでもないと、ザリガニも小魚も、見ることはできないだろう。
だとすると、池の水抜きは、一生に何回もない、宝箱が開く一瞬であるのだな。
子供達もこんな日がまた来ることを、夢に見て、いつかな、いつかな~、と思っているうちに成長して、忘れ去り、そしてまた今日の日を、思い出すときが来るんだろうな。

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