抗がん剤の副作用 ひどいもんだ
抗がん剤を使うにあたって、調べてみることにした。
一口に抗がん剤と言っても、いろいろな種類があって、同じ様な働きをする、違う種類の抗がん剤もある。はじめに使う抗がん剤のひとつにアドリアマイシンというのがあった。これは心臓に蓄積し、非可逆性(元に戻らない)ということだった。これを同じような働きをして、害の比較的少ないエピルビシンに替えることはできないかと、抗がん剤の先生に聞いてみた。
「替えることはできません、この病院ではそれを使うことに決まっています」
「でも、心臓に大きな影響が出ると聞いたんですが」
「影響のない範囲で行うので大丈夫です」
影響のない範囲でする?この言葉を信じたが、医者の言う影響のない範囲というのは「死なない程度にする」という意味だったと後で気づく。
調べたことと医者の言うことはなぜか、一致しなかった。
今でもこの時のノートが残っている。
完全奏効 100% 部分奏効 標的病変30%以上減
完全奏効=消失が4週間以上続いた状態 治癒ではない
禿げた頭で、勉強をしているうち、抗がん剤は副作用は100%現れるが、奏効するのはわずかに30%程度、これは100人のうち、効果があるのは30人程度ということが分かった。
医療従事者は、抗がん剤を使う選択をする者は少ないとも言われる。
こんな危険なものを患者に勧める。抗がん剤はそんなに悪いものではありませんよ。主治医の言うことを信じてしまった、おバカなくうみん。
わかった所で抗がん剤治療をやめればよかったのだが、この頃はまだ医者に逆らうことができなかった。
ホルモン剤は1年半ほど飲んだところでやめた。この頃から医者に逆らう度胸ができたらしい。それからさらに2、3カ月たったころ、漢方薬を貰いに行くだけで、すべての検査や治療を拒否した。
これで術後12年経過している。結果オーライではある。
術後12年経った今でも、くうみんが悩んでいるのは、手指が動かなくなったこと。
もともとヘタな字がもっと下手にしか書けない。たまに繕い物をするときも、針と糸をうまく操れない。
大きな動きはできるものの、細かい作業ができなくなった。今はメールもあるし、ワープロもある。だから以前ほどは影響がないのだろうが、そういう問題ではない。
抗がん剤やホルモン剤により、卵巣機能が失われ、人並み以上に更年期障害に悩まされる。
寒い冬の駅で電車を待っていると、突然体がカッと熱くなり、一人だけ汗がだらだら、体温と汗でメガネが曇る。ぎょっとした顔で見る近くの人。これは最近若干ましになったが。
手指の老化が進んで起きるへバーデン結節。指の第一関節が不自然に曲がって、痛い。これも体質らしいが、90歳のくうみん母ですらこんなにはなっていない。
腱鞘炎が持病になった。
「同年代よりも老化が進んでいますね」
くうみんのレントゲン写真を見て、整形外科の先生が言う。ああ、やっぱりと思う。
なぜかくうみんは大丈夫だが、みんな口を揃えて訴えるのは、「足の痺れと、いつも靴下を履いているような、妙な感覚」。
ガン友は12年経った今でも、こういった後遺症があるという。
くうみんにこの後遺症がないのは、走っていたからではないかと思っている。退院して一〇日ほどで走り始めた。かなり量、質ともに落とした。いや、落とさざるを得なかった。
フィットネスクラブで最近、抗がん剤治療を始めたオバがいるのは、以前書いた。その人はくうみんも抗がん剤治療をしたことがあるのを聞いて、「抗がん剤治療をすればこんなに元気になるのね!もっと早くすればよかったわ!」
など、くうみんの意見とは逆の希望を持ってしまった。
これを「そうじゃないんだよ」と、くうみんが治療中の人に言うのも気が引けて、黙っている。
確かに、サブフォー復帰も果たしたし、同年代のオバよりも体力はある。しかし、そのために、どんなに努力をしたか。その努力のためにひょっとしたら寿命も犠牲にしたかもしれぬ。それに見えない内部の老化は、確実に同年代よりも進んでいる。
奏効率30%程度、奏効するとは4週間以上癌が消滅した状態を言う。その後のことは知らないよ。そして、重大な後遺症が有り得る。
このことを踏まえた上で、医者任せではなく、患者本人が、治療を選択するべきだ。
くうみんのボケ主治医、治療を押し付けやがって!乳がんの外科医なんて、患者はほとんど女だから、自分がハーレムの王様みたいに思うのかね。
今日はこれくらいにしといちゃる!!
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一口に抗がん剤と言っても、いろいろな種類があって、同じ様な働きをする、違う種類の抗がん剤もある。はじめに使う抗がん剤のひとつにアドリアマイシンというのがあった。これは心臓に蓄積し、非可逆性(元に戻らない)ということだった。これを同じような働きをして、害の比較的少ないエピルビシンに替えることはできないかと、抗がん剤の先生に聞いてみた。
「替えることはできません、この病院ではそれを使うことに決まっています」
「でも、心臓に大きな影響が出ると聞いたんですが」
「影響のない範囲で行うので大丈夫です」
影響のない範囲でする?この言葉を信じたが、医者の言う影響のない範囲というのは「死なない程度にする」という意味だったと後で気づく。
調べたことと医者の言うことはなぜか、一致しなかった。
今でもこの時のノートが残っている。
完全奏効 100% 部分奏効 標的病変30%以上減
完全奏効=消失が4週間以上続いた状態 治癒ではない
禿げた頭で、勉強をしているうち、抗がん剤は副作用は100%現れるが、奏効するのはわずかに30%程度、これは100人のうち、効果があるのは30人程度ということが分かった。
医療従事者は、抗がん剤を使う選択をする者は少ないとも言われる。
こんな危険なものを患者に勧める。抗がん剤はそんなに悪いものではありませんよ。主治医の言うことを信じてしまった、おバカなくうみん。
わかった所で抗がん剤治療をやめればよかったのだが、この頃はまだ医者に逆らうことができなかった。
ホルモン剤は1年半ほど飲んだところでやめた。この頃から医者に逆らう度胸ができたらしい。それからさらに2、3カ月たったころ、漢方薬を貰いに行くだけで、すべての検査や治療を拒否した。
これで術後12年経過している。結果オーライではある。
術後12年経った今でも、くうみんが悩んでいるのは、手指が動かなくなったこと。
もともとヘタな字がもっと下手にしか書けない。たまに繕い物をするときも、針と糸をうまく操れない。
大きな動きはできるものの、細かい作業ができなくなった。今はメールもあるし、ワープロもある。だから以前ほどは影響がないのだろうが、そういう問題ではない。
抗がん剤やホルモン剤により、卵巣機能が失われ、人並み以上に更年期障害に悩まされる。
寒い冬の駅で電車を待っていると、突然体がカッと熱くなり、一人だけ汗がだらだら、体温と汗でメガネが曇る。ぎょっとした顔で見る近くの人。これは最近若干ましになったが。
手指の老化が進んで起きるへバーデン結節。指の第一関節が不自然に曲がって、痛い。これも体質らしいが、90歳のくうみん母ですらこんなにはなっていない。
腱鞘炎が持病になった。
「同年代よりも老化が進んでいますね」
くうみんのレントゲン写真を見て、整形外科の先生が言う。ああ、やっぱりと思う。
なぜかくうみんは大丈夫だが、みんな口を揃えて訴えるのは、「足の痺れと、いつも靴下を履いているような、妙な感覚」。
ガン友は12年経った今でも、こういった後遺症があるという。
くうみんにこの後遺症がないのは、走っていたからではないかと思っている。退院して一〇日ほどで走り始めた。かなり量、質ともに落とした。いや、落とさざるを得なかった。
フィットネスクラブで最近、抗がん剤治療を始めたオバがいるのは、以前書いた。その人はくうみんも抗がん剤治療をしたことがあるのを聞いて、「抗がん剤治療をすればこんなに元気になるのね!もっと早くすればよかったわ!」
など、くうみんの意見とは逆の希望を持ってしまった。
これを「そうじゃないんだよ」と、くうみんが治療中の人に言うのも気が引けて、黙っている。
確かに、サブフォー復帰も果たしたし、同年代のオバよりも体力はある。しかし、そのために、どんなに努力をしたか。その努力のためにひょっとしたら寿命も犠牲にしたかもしれぬ。それに見えない内部の老化は、確実に同年代よりも進んでいる。
奏効率30%程度、奏効するとは4週間以上癌が消滅した状態を言う。その後のことは知らないよ。そして、重大な後遺症が有り得る。
このことを踏まえた上で、医者任せではなく、患者本人が、治療を選択するべきだ。
くうみんのボケ主治医、治療を押し付けやがって!乳がんの外科医なんて、患者はほとんど女だから、自分がハーレムの王様みたいに思うのかね。
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