いよいよ帰る日 上げ膳下げ膳ももう終わり
四泊五日の温泉も、今日で終わりとなった。朝風呂は、ちょっと寒いけど、露天の極楽の湯へ。実は昨日の昼に極楽の湯に行ったのだが、温泉を引く樋(とい)が壊れて温泉が湯船に入らず、あまりにもぬるい湯に浸かる羽目となった。
30分くらい入ったが、まったく温まらなかった。外はタオルがすぐに凍るような寒さだと言うのに。
という訳で、昨日のリベンジでもあったのだよ。
入り口に入ると、先客が帰るところだった。
「今日は温泉、熱いですか?」
「今日は大丈夫。昨日のぬるいお湯に入ったんですか?寒かったですよね~」
「本当に」
ささっと温泉に入る。もちろん掛け湯は盛大に行う。特にオシモは、十分に流そう。
「う~ん」
思わずシミジミする。
15分ほど浸かって上がった。タオルをくるくる回すと、数分経たずにタオルがカチカチに凍って、まっすぐに立つようになった。次は長寿の湯にはしごした。
温泉三昧の後はいつものようにビールを飲んで、朝食。
帰る日の朝は結構忙しい。チェックアウトは10時なので、ぎりぎりまで部屋にいて、チェックアウトの手続きをしにフロントへ向かった。
ここは現金のみの扱いと言っていたが、なんとカードが使えるようになっていた。
「いつから使えるようになったんですか?」
「11月からです」
フロントの男性は、何か誇らしげだった。やっとうちも世間並みになった…そういう思いがあったのかも知れない。現金は用意していたが、それならと、カードを使わせてもらった。
バスの出発は3時だ。それまで過ごすための控室が用意されている。そこに荷物を置いて、旅館の中を探検したり、風呂に入ったり、本を読んだりして時間をつぶす。
一人でいるくうみんは、おばさんからすると謎の人物のようで、ちらちらと横目で見る目が、「どういう人なんだろう?」と言っているように思われた。
旦那を亡くした奥さんの一人旅ですよ。仲間と一緒にと言っても、なかなか都合が合わないから、一人で来たんですよ。
ちなみに男性はあまり気にしないようだ。まあこれは、自分好みでない女性はいないと同じということか。
3時少し前に、バスの準備ができたとアナウンスが入った。
最近わかってきたのだが、3時と言っても時間ぴったりではなく、少なくとも10分前には集合するのが望ましい。という訳で、15分ほど前に、バスに乗り込んだ。
バスの中では、持ち込みの焼酎をぬかりなく、手荷物に紛れ込ませた。これで道中楽しく過ごせる。
朝食以来、何も食べていない。さすがに5時くらいになったらおなかが空いた。
昼はお腹が空いていないから、食べなかったけどこの場合、食べて来ればよかったか?バスプランだと、ランチビュッフェが千円の所800円になる特典がある。
途中で休憩したサービスエリアのファミマで、肉まんを買って食べた。
バスは7時頃に新宿に着いた。道路が込んでいると、8時くらいになることもあるらしいが、助かった。
しかし、電車が混んでいて、大荷物が恨めしかった。
温泉でのんびりできて、楽しかった。
特にくうみんのように、家にいると自分で食事の支度やらなにやらしなくてはいけない人間には、誰かが食事の支度や、お風呂の用意をしてくれるのは、大変ありがたく思う。掃除だって、毎日係の人がしてくれる。
いつだったか、おじさんと一緒に会社の保養施設に泊まったことがあった。そこに数人のオバさんたちが、楽しそうに卓球をしていた。
「アハハハ、アハハハ」
50代くらいだったろうか?
「あのオバさん達、かわいいね」
「うん」
食事の支度も、お風呂の用意も何もしなくていい、友達と一緒で楽しいな…そんな思いに違いない。
上げ膳下げ膳は、こんな時くらいしかできないもんね。
いつも誰かがしてくれるのって、ありがたいことなんだよ、世の中のお父さん。

来た時はこんな感じだったのに

たった2、3日で完全な雪景色

館内探検していると、こんな美術品が

水墨画。これも価値ある逸品のような

お休み処からの眺め

浅間山。遠くから見ると、富士山そっくりだけど、近いと違いが判るな
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30分くらい入ったが、まったく温まらなかった。外はタオルがすぐに凍るような寒さだと言うのに。
という訳で、昨日のリベンジでもあったのだよ。
入り口に入ると、先客が帰るところだった。
「今日は温泉、熱いですか?」
「今日は大丈夫。昨日のぬるいお湯に入ったんですか?寒かったですよね~」
「本当に」
ささっと温泉に入る。もちろん掛け湯は盛大に行う。特にオシモは、十分に流そう。
「う~ん」
思わずシミジミする。
15分ほど浸かって上がった。タオルをくるくる回すと、数分経たずにタオルがカチカチに凍って、まっすぐに立つようになった。次は長寿の湯にはしごした。
温泉三昧の後はいつものようにビールを飲んで、朝食。
帰る日の朝は結構忙しい。チェックアウトは10時なので、ぎりぎりまで部屋にいて、チェックアウトの手続きをしにフロントへ向かった。
ここは現金のみの扱いと言っていたが、なんとカードが使えるようになっていた。
「いつから使えるようになったんですか?」
「11月からです」
フロントの男性は、何か誇らしげだった。やっとうちも世間並みになった…そういう思いがあったのかも知れない。現金は用意していたが、それならと、カードを使わせてもらった。
バスの出発は3時だ。それまで過ごすための控室が用意されている。そこに荷物を置いて、旅館の中を探検したり、風呂に入ったり、本を読んだりして時間をつぶす。
一人でいるくうみんは、おばさんからすると謎の人物のようで、ちらちらと横目で見る目が、「どういう人なんだろう?」と言っているように思われた。
旦那を亡くした奥さんの一人旅ですよ。仲間と一緒にと言っても、なかなか都合が合わないから、一人で来たんですよ。
ちなみに男性はあまり気にしないようだ。まあこれは、自分好みでない女性はいないと同じということか。
3時少し前に、バスの準備ができたとアナウンスが入った。
最近わかってきたのだが、3時と言っても時間ぴったりではなく、少なくとも10分前には集合するのが望ましい。という訳で、15分ほど前に、バスに乗り込んだ。
バスの中では、持ち込みの焼酎をぬかりなく、手荷物に紛れ込ませた。これで道中楽しく過ごせる。
朝食以来、何も食べていない。さすがに5時くらいになったらおなかが空いた。
昼はお腹が空いていないから、食べなかったけどこの場合、食べて来ればよかったか?バスプランだと、ランチビュッフェが千円の所800円になる特典がある。
途中で休憩したサービスエリアのファミマで、肉まんを買って食べた。
バスは7時頃に新宿に着いた。道路が込んでいると、8時くらいになることもあるらしいが、助かった。
しかし、電車が混んでいて、大荷物が恨めしかった。
温泉でのんびりできて、楽しかった。
特にくうみんのように、家にいると自分で食事の支度やらなにやらしなくてはいけない人間には、誰かが食事の支度や、お風呂の用意をしてくれるのは、大変ありがたく思う。掃除だって、毎日係の人がしてくれる。
いつだったか、おじさんと一緒に会社の保養施設に泊まったことがあった。そこに数人のオバさんたちが、楽しそうに卓球をしていた。
「アハハハ、アハハハ」
50代くらいだったろうか?
「あのオバさん達、かわいいね」
「うん」
食事の支度も、お風呂の用意も何もしなくていい、友達と一緒で楽しいな…そんな思いに違いない。
上げ膳下げ膳は、こんな時くらいしかできないもんね。
いつも誰かがしてくれるのって、ありがたいことなんだよ、世の中のお父さん。

来た時はこんな感じだったのに

たった2、3日で完全な雪景色

館内探検していると、こんな美術品が

水墨画。これも価値ある逸品のような

お休み処からの眺め

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