悲しみの下山とやっぱり楽しみな風呂とビール、そして電車の中のちょっとした事件
朝4時ごろに、山小屋の人から起こされた。と言っても、うとうとしていただけなので、すぐに目が覚めた。
「下山する人は5時半に下山道に案内します。支度してください」
下山しない人は、このまま山小屋にとどまって様子を見るのか?でも、この強風ではどうにもなるまい。それに無理して上に向かっても、何も見えないんじゃないか?
もう一泊するなら別だけど。
くうみんは身支度をすると、前の晩に配られた弁当を食べた。おにぎりかと思ったら、お稲荷さんだった。お稲荷さん3個と小さな卵焼き、天ぷらのようなもの。
パック入りのお茶が入っていたので、空になったペットボトルに 詰め替えて、道中飲めるようにした。
くうみんの隣はデカい外国人だと書いたが、その反対隣りはくうみんよりちょっと若めの夫婦。ご主人が奥さんにあれこれ指図している。
「これは俺が持つ。早く支度しろ」
そんな会話からも、頼れる人がいて、いいな~、と思った。
もっとも、こんな時おじさんは、何の役にも立たない男で、パッキングはくうみんの仕事とばかり、山小屋の中をうろうろしているだけだろう。

難民キャンプさながらの山小屋内部

雨は降るわ、風は強いわ
5時半になって下山開始。ものすごい強風で、軽量級のくうみんは何度も飛ばされそうになる。
しかし、みんななんで体を横にして、そろりそろりと下るんだろう?じれったいので、その横を通って下って行く。
くうみんは下りは速い。ストックを両手に持てば、安定性が高まるので、転ぶこともない。相変わらず風がひどくて、小石や砂が飛んでくる。
「イタ~イ」
外国人が、うれしそうな顔で叫んでいた。
「痛いよね~」
くうみんは笑顔で返す。

ちょっと晴れ間が見えた

三日月形の湖は、なんという湖か?

光差す

ここから上には木が生えていなかった。ここから下に木が生える。森林の限界っていうものか

上の写真のすぐ下

レストハウスが見えてきた!

5合目の雲海
大変な思いをしてやっと5合目に。なかなか人数が揃わないと思ったら、この悪天候で頂上に行った人がいたらしい。
「自己責任ということで」
添乗員が言っていたが、もし万一のことがあったら、助けない訳には行かないから、こういう場合の自己責任ってないんじゃないの?
ほとんどの客が、5合目に着いたのは、予定よりずっと早い時間だったのに、頂上に行ったやつらが遅かったおかげで、出発は予定通りの時間だった。
出発後、スーパー銭湯には、1時間30分ほどで到着。ここで90分間、風呂と昼食。
風呂にはタオル、バスタオル、ボディーソープやシャンプーの他、歯ブラシもあるので助かる。
でも、風呂と昼食で90分ってあまりのんびりできない。
昼食は500円でビュッフェという触れ込み。伊東園ホテルによく見られる肉団子酢豚風や、マーボー豆腐、カレーライス、おでんなどのメニューだ。B級グルメだが、とにかく500円で、これだけ食べられるのはお値打ち。生ビール700円也を注文し、卑しく食べた。
次は富士山神社へ。バスを降りたところで近くの店の割引券を貰った。ジェラードが普通よりサービス価格で食べられるようだが、今回は食べなかった。

富士山神社


池というにはあまりにも澄んだ水

湧玉池能書き
新宿に着いたのは6時頃で、帰宅ラッシュと重なった。
電車に乗ったらリュックは前に持つ。網棚に載せればそれが一番だが、非力な女子には無理なのだった。
前の座席に座っていたオヤジ、
「リュック、網棚に持ち上げましょうか?」
くうみんはにっこり笑った。
「ありがとうございます。お願いできれば…」
あら~、親切ねえ!と思った次の瞬間。
「リュックが邪魔なんだよ」
「はあ、すみません」
残念ねえ。その一言がなければ、素敵なおじさま…と思ったのに、一言多いとはこのことだ。
もしくうみんが、「ありがとう、でもいいです」などと言ったら話は別だが、そうではないんだから。
「私が網棚にあげましょう」
くうみんの隣に立っていたおじさまがリュックを網棚にあげてくれた。
「ありがとうございます」
リュックを下げるときも、このおじさまが手伝ってくれた。
「ありがとうございます」
くうみんは頭を下げたが、あの残念なオヤジも、おじさまに向かって「ありがとう」など言うではないか。お前が言うな。かえって嫌味なんだよ。
何だか嫌な思いで締めくくられた富士山だった。これで終わらせるものか。早くも9月初めにリベンジ予定。
もう若くないから。来年はそんな体力が、ないかも知れないから。
おば(あ)さんには時間がない。
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「下山する人は5時半に下山道に案内します。支度してください」
下山しない人は、このまま山小屋にとどまって様子を見るのか?でも、この強風ではどうにもなるまい。それに無理して上に向かっても、何も見えないんじゃないか?
もう一泊するなら別だけど。
くうみんは身支度をすると、前の晩に配られた弁当を食べた。おにぎりかと思ったら、お稲荷さんだった。お稲荷さん3個と小さな卵焼き、天ぷらのようなもの。
パック入りのお茶が入っていたので、空になったペットボトルに 詰め替えて、道中飲めるようにした。
くうみんの隣はデカい外国人だと書いたが、その反対隣りはくうみんよりちょっと若めの夫婦。ご主人が奥さんにあれこれ指図している。
「これは俺が持つ。早く支度しろ」
そんな会話からも、頼れる人がいて、いいな~、と思った。
もっとも、こんな時おじさんは、何の役にも立たない男で、パッキングはくうみんの仕事とばかり、山小屋の中をうろうろしているだけだろう。

難民キャンプさながらの山小屋内部

雨は降るわ、風は強いわ
5時半になって下山開始。ものすごい強風で、軽量級のくうみんは何度も飛ばされそうになる。
しかし、みんななんで体を横にして、そろりそろりと下るんだろう?じれったいので、その横を通って下って行く。
くうみんは下りは速い。ストックを両手に持てば、安定性が高まるので、転ぶこともない。相変わらず風がひどくて、小石や砂が飛んでくる。
「イタ~イ」
外国人が、うれしそうな顔で叫んでいた。
「痛いよね~」
くうみんは笑顔で返す。

ちょっと晴れ間が見えた

三日月形の湖は、なんという湖か?

光差す

ここから上には木が生えていなかった。ここから下に木が生える。森林の限界っていうものか

上の写真のすぐ下

レストハウスが見えてきた!

5合目の雲海
大変な思いをしてやっと5合目に。なかなか人数が揃わないと思ったら、この悪天候で頂上に行った人がいたらしい。
「自己責任ということで」
添乗員が言っていたが、もし万一のことがあったら、助けない訳には行かないから、こういう場合の自己責任ってないんじゃないの?
ほとんどの客が、5合目に着いたのは、予定よりずっと早い時間だったのに、頂上に行ったやつらが遅かったおかげで、出発は予定通りの時間だった。
出発後、スーパー銭湯には、1時間30分ほどで到着。ここで90分間、風呂と昼食。
風呂にはタオル、バスタオル、ボディーソープやシャンプーの他、歯ブラシもあるので助かる。
でも、風呂と昼食で90分ってあまりのんびりできない。
昼食は500円でビュッフェという触れ込み。伊東園ホテルによく見られる肉団子酢豚風や、マーボー豆腐、カレーライス、おでんなどのメニューだ。B級グルメだが、とにかく500円で、これだけ食べられるのはお値打ち。生ビール700円也を注文し、卑しく食べた。
次は富士山神社へ。バスを降りたところで近くの店の割引券を貰った。ジェラードが普通よりサービス価格で食べられるようだが、今回は食べなかった。

富士山神社


池というにはあまりにも澄んだ水

湧玉池能書き
新宿に着いたのは6時頃で、帰宅ラッシュと重なった。
電車に乗ったらリュックは前に持つ。網棚に載せればそれが一番だが、非力な女子には無理なのだった。
前の座席に座っていたオヤジ、
「リュック、網棚に持ち上げましょうか?」
くうみんはにっこり笑った。
「ありがとうございます。お願いできれば…」
あら~、親切ねえ!と思った次の瞬間。
「リュックが邪魔なんだよ」
「はあ、すみません」
残念ねえ。その一言がなければ、素敵なおじさま…と思ったのに、一言多いとはこのことだ。
もしくうみんが、「ありがとう、でもいいです」などと言ったら話は別だが、そうではないんだから。
「私が網棚にあげましょう」
くうみんの隣に立っていたおじさまがリュックを網棚にあげてくれた。
「ありがとうございます」
リュックを下げるときも、このおじさまが手伝ってくれた。
「ありがとうございます」
くうみんは頭を下げたが、あの残念なオヤジも、おじさまに向かって「ありがとう」など言うではないか。お前が言うな。かえって嫌味なんだよ。
何だか嫌な思いで締めくくられた富士山だった。これで終わらせるものか。早くも9月初めにリベンジ予定。
もう若くないから。来年はそんな体力が、ないかも知れないから。
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