せっかく来た富士山 ひどい話だ
しばらく平らな道を行った。行く手に小さなプレハブの事務所のようなところがあった。そこは富士山保全協力金を徴収するところだった。
任意だが、千円支払った。ブレスレッドと、木で出来た札をくれた。これをぶら下げて登山を続ける。急な岩や高過ぎる階段を登った。

ここで千円払ってから頂上を目指す

この時は結構天気が良かった。空の色がむらさきがかって見える
なんだか、風が強い。そして、空気が薄いのが分かる。一足登るたびに、息が切れる。足が疲れるというより、息が切れる。若い人はそうでもないようだ。こんなに心肺機能が悪くなったのかと愕然とする。
一歩一歩前進する。上るばかりで、下る道がないので、意外と距離が稼げる。

ピンぼけだが、こんな所でもミツバチさんが
くうみんは自分の靴の色がいつもと違うことに気付いた。
「あら~、靴、間違えたのかも」
グレーのはずなのに、緑がかった色に見える。でも、履き心地はいつもと同じ。靴って履き古すごとにその人の癖が出るはず。
ちなみに、下山した後で見たが、その時はいつものグレーに戻っていた。標高が高くなると、色の見え方も違ってくるのかも知れない。

かの有名な毒草、トリカブト

なんて花でしょうね?

もうすぐ一番下の山小屋


雲が下に見える
休み休み行ったが、3時15分、3時間45分ほどのコースタイム通りの時間で目的の山小屋、「元祖室」に到着した。

今宵の宿、元祖室(がんそむろ)
入り口で、バスの中で配られたバウチャーを宿の人にわたすと、今宵の寝床に案内してくれた。
そのスペースは、驚きのものだった。一人のスペースは50センチもないのではないか?くうみんは小柄・痩せ型だが、それでも苦しい。

一般人の部屋
修行のためか、坊さんもいた。坊さんの部屋は少しスペースが広く取ってある。

坊さんの部屋。修行のためならむしろ狭くすべきではないか
食事は4時半から。到着順らしい。発泡スチロールの入れ物に盛られたカレー一杯。これで足りるのかと思ったが、食欲がない。胃の当りが重苦しい。高山病になったようだ。

普段なら絶対足りない量
近くの台湾人夫婦が、ビールを飲んでいた。酒豪くうみんは、飲む気にならなかった。向かいに座った若い男女がカップヌードルを注文しているのを見て、みんな元気だな~と、感心した。
ちなみにビール、カップヌードルは各600円。500mlミネラルウォーター500円。ビールが600円で水が500円だと、ビールの方にお得感があるが、高山病のため、飲む気にならない。
隣は白人男性で、ポットの扱いに難儀していたので、ポットを取ってお茶を入れてあげた。
しかし、今回は外国人が多いな。バスも半数位は台湾人だったし、ここも白人系や中国系であふれている。
5時ごろから狭苦しい寝袋で寝ていた。山小屋の人は1時半に起こしてくれるそうなので、睡眠時間だけは十分だ。
隣に寝ているのは、食堂で隣になったのとは違う、体のデカい外国人男性だ。一行に女性もいるのに、どうしてこんなんが隣に来るのよ!と思っていると、その女性はいびきがひどいのに気付いた。彼らなりに気を使ったらしいが、男性も彼女のいびきがうるさいので、こちらを向いて寝ている。
そのむさくるしいこと。夜中にたまらず、ぺちっ!と彼の腕をたたいた。一瞬寝息が止んだが、すぐに安らかな寝息をし始めた。
幸せな人…でも、もう少しで出発だわ。しかし!
その期待は次の瞬間、虚しく消えてしまうのだった。
相変わらず風が強くて、風がうなるのが聞こえる。大丈夫か?
山小屋の人が突然アナウンスを始めた。(もちろんマイクなし)
「強風のため、頂上に行けません。今、風速20メートルを超える風が吹いています。非常に危険なので、登頂は中止です」
ガ~~~ン!!
なんてこった!このむさくるしいのも、もうちょっとの辛抱と思っていたのに!何よりも、頂上に立てない?
最初から登れないなら、お金も返金されるのに、ここでダメなら返金もされない。最悪のパターン!
このオバさんは、これからどうなるのでしょう?
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任意だが、千円支払った。ブレスレッドと、木で出来た札をくれた。これをぶら下げて登山を続ける。急な岩や高過ぎる階段を登った。

ここで千円払ってから頂上を目指す

この時は結構天気が良かった。空の色がむらさきがかって見える
なんだか、風が強い。そして、空気が薄いのが分かる。一足登るたびに、息が切れる。足が疲れるというより、息が切れる。若い人はそうでもないようだ。こんなに心肺機能が悪くなったのかと愕然とする。
一歩一歩前進する。上るばかりで、下る道がないので、意外と距離が稼げる。

ピンぼけだが、こんな所でもミツバチさんが
くうみんは自分の靴の色がいつもと違うことに気付いた。
「あら~、靴、間違えたのかも」
グレーのはずなのに、緑がかった色に見える。でも、履き心地はいつもと同じ。靴って履き古すごとにその人の癖が出るはず。
ちなみに、下山した後で見たが、その時はいつものグレーに戻っていた。標高が高くなると、色の見え方も違ってくるのかも知れない。

かの有名な毒草、トリカブト

なんて花でしょうね?

もうすぐ一番下の山小屋


雲が下に見える
休み休み行ったが、3時15分、3時間45分ほどのコースタイム通りの時間で目的の山小屋、「元祖室」に到着した。

今宵の宿、元祖室(がんそむろ)
入り口で、バスの中で配られたバウチャーを宿の人にわたすと、今宵の寝床に案内してくれた。
そのスペースは、驚きのものだった。一人のスペースは50センチもないのではないか?くうみんは小柄・痩せ型だが、それでも苦しい。

一般人の部屋
修行のためか、坊さんもいた。坊さんの部屋は少しスペースが広く取ってある。

坊さんの部屋。修行のためならむしろ狭くすべきではないか
食事は4時半から。到着順らしい。発泡スチロールの入れ物に盛られたカレー一杯。これで足りるのかと思ったが、食欲がない。胃の当りが重苦しい。高山病になったようだ。

普段なら絶対足りない量
近くの台湾人夫婦が、ビールを飲んでいた。酒豪くうみんは、飲む気にならなかった。向かいに座った若い男女がカップヌードルを注文しているのを見て、みんな元気だな~と、感心した。
ちなみにビール、カップヌードルは各600円。500mlミネラルウォーター500円。ビールが600円で水が500円だと、ビールの方にお得感があるが、高山病のため、飲む気にならない。
隣は白人男性で、ポットの扱いに難儀していたので、ポットを取ってお茶を入れてあげた。
しかし、今回は外国人が多いな。バスも半数位は台湾人だったし、ここも白人系や中国系であふれている。
5時ごろから狭苦しい寝袋で寝ていた。山小屋の人は1時半に起こしてくれるそうなので、睡眠時間だけは十分だ。
隣に寝ているのは、食堂で隣になったのとは違う、体のデカい外国人男性だ。一行に女性もいるのに、どうしてこんなんが隣に来るのよ!と思っていると、その女性はいびきがひどいのに気付いた。彼らなりに気を使ったらしいが、男性も彼女のいびきがうるさいので、こちらを向いて寝ている。
そのむさくるしいこと。夜中にたまらず、ぺちっ!と彼の腕をたたいた。一瞬寝息が止んだが、すぐに安らかな寝息をし始めた。
幸せな人…でも、もう少しで出発だわ。しかし!
その期待は次の瞬間、虚しく消えてしまうのだった。
相変わらず風が強くて、風がうなるのが聞こえる。大丈夫か?
山小屋の人が突然アナウンスを始めた。(もちろんマイクなし)
「強風のため、頂上に行けません。今、風速20メートルを超える風が吹いています。非常に危険なので、登頂は中止です」
ガ~~~ン!!
なんてこった!このむさくるしいのも、もうちょっとの辛抱と思っていたのに!何よりも、頂上に立てない?
最初から登れないなら、お金も返金されるのに、ここでダメなら返金もされない。最悪のパターン!
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