病理結果を聞きにいくまで
病院から渡された治療の流れを書いたパンフによると、もう化学療法は確定なのですが、なるべく体に負担の掛からない治療にしたいと思い、聞く事をノートにまとめて行きました。
○ホルモン依存の乳癌なら、ホルモン剤だけの治療にできないか?
○化学療法をするのなら、同じような働きで、なるべく心肺他に影響のないものにしたい。そちらで使うと言う、アドリアマイシンと言う薬は大変心肺に影響があると聞くのでアクラルビシンに変更したい。
化学療法は心肺に影響があり、不可逆性と聞いたのです。悪くなったらもう元に戻らないのです。マラソンが趣味の私にとってそれは何としても避けたい所です。
化学療法に副作用でよく、髪の毛が抜けることが挙げられますが、それは目に見えるから言われることで、体の内部ではもっとひどい副作用が起こるのです。
術後2ヶ月近くたって病理結果を聞きに行くことになりました。同じ日に手術したスナミシスターズと連絡を取ると、3時から順番になっているのがわかりました。そこでランチを一緒にとって、それから説明を聞きに行くことにしました。家族も一緒に来るように、と言われていますので家族とは病院で待ち合わせることにしました。
久しぶりに会って話も弾みます。3時からはAさん、次はBさん、その次が私で、最後はCさんという順番です。なんだか問題の少ない順になっているようです。Aさんはゼロ期だし、Bさんはリンパ転移なし、私はリンパ転移ありで、最後のCさんは、乳癌だけでなく転移ではないのですが、他の臓器にも癌が見つかっています。
3時になるとはじめにAさんが、ご主人とともに不安そうな面持ちで診察室に消えていきました。その次はBさんです。
Bさんが診察室に行っている間、Aさんは病理結果の説明の紙を見せてくれました。なにやら手術で切り取った部分の絵が描いてあって、ところどころに丸印が描いてあります。
「放射線しなきゃいけないんだって!」
すごい剣幕ですが、放射線で済めばいいじゃないの、と思いました。次にBさんが診察室から出てきました。やはり紙に描いた絵には丸印が続いています。
「この丸、どういう意味かしら?」
「さあ、聞かなかったの?」
「なんだか聞く余裕なくて」
「そうかも」
次はくうみんの番だと思って待っていると、先にCさんが呼ばれました。
「えっ」
「Cさんが先?」
変だと思いながらCさんを見送りました。cさんが診察室から出てきましたが病理結果の書かれている紙はみんなと同じ丸印が並んでいます。英語で書かれているのであまりよく意味が判りません。
「くうみんさんが診察終わるまで付き合うよ」
みんな待ってくれましたが、30分たっても呼ばれません。付き添いの家族もいるし、あまり待たせてもいられないので先に帰ってもらいました。
「結果がわかったら教えてね」
「うん、わかった。待たせちゃってごめんね」
主人と一緒に待合室で待ちます。退屈なので病院に備え付けの本を物色すると、大好きなしりあがり寿の漫画を見つけました。
「しりあがり寿だ!これ、おもしろいんだよ」
席に戻って、主人に言うと、ばかだなあ、と言うような顔をしました。
漫画を読んでばか笑いをしていると、やっと呼び出しがありました。もう5時過ぎです。
いよいよ病理結果を聞きに行きます。化学療法は覚悟しているから大丈夫。これ以上悪いことなんかないもの。
自信満々で診察室に向かいました。
○ホルモン依存の乳癌なら、ホルモン剤だけの治療にできないか?
○化学療法をするのなら、同じような働きで、なるべく心肺他に影響のないものにしたい。そちらで使うと言う、アドリアマイシンと言う薬は大変心肺に影響があると聞くのでアクラルビシンに変更したい。
化学療法は心肺に影響があり、不可逆性と聞いたのです。悪くなったらもう元に戻らないのです。マラソンが趣味の私にとってそれは何としても避けたい所です。
化学療法に副作用でよく、髪の毛が抜けることが挙げられますが、それは目に見えるから言われることで、体の内部ではもっとひどい副作用が起こるのです。
術後2ヶ月近くたって病理結果を聞きに行くことになりました。同じ日に手術したスナミシスターズと連絡を取ると、3時から順番になっているのがわかりました。そこでランチを一緒にとって、それから説明を聞きに行くことにしました。家族も一緒に来るように、と言われていますので家族とは病院で待ち合わせることにしました。
久しぶりに会って話も弾みます。3時からはAさん、次はBさん、その次が私で、最後はCさんという順番です。なんだか問題の少ない順になっているようです。Aさんはゼロ期だし、Bさんはリンパ転移なし、私はリンパ転移ありで、最後のCさんは、乳癌だけでなく転移ではないのですが、他の臓器にも癌が見つかっています。
3時になるとはじめにAさんが、ご主人とともに不安そうな面持ちで診察室に消えていきました。その次はBさんです。
Bさんが診察室に行っている間、Aさんは病理結果の説明の紙を見せてくれました。なにやら手術で切り取った部分の絵が描いてあって、ところどころに丸印が描いてあります。
「放射線しなきゃいけないんだって!」
すごい剣幕ですが、放射線で済めばいいじゃないの、と思いました。次にBさんが診察室から出てきました。やはり紙に描いた絵には丸印が続いています。
「この丸、どういう意味かしら?」
「さあ、聞かなかったの?」
「なんだか聞く余裕なくて」
「そうかも」
次はくうみんの番だと思って待っていると、先にCさんが呼ばれました。
「えっ」
「Cさんが先?」
変だと思いながらCさんを見送りました。cさんが診察室から出てきましたが病理結果の書かれている紙はみんなと同じ丸印が並んでいます。英語で書かれているのであまりよく意味が判りません。
「くうみんさんが診察終わるまで付き合うよ」
みんな待ってくれましたが、30分たっても呼ばれません。付き添いの家族もいるし、あまり待たせてもいられないので先に帰ってもらいました。
「結果がわかったら教えてね」
「うん、わかった。待たせちゃってごめんね」
主人と一緒に待合室で待ちます。退屈なので病院に備え付けの本を物色すると、大好きなしりあがり寿の漫画を見つけました。
「しりあがり寿だ!これ、おもしろいんだよ」
席に戻って、主人に言うと、ばかだなあ、と言うような顔をしました。
漫画を読んでばか笑いをしていると、やっと呼び出しがありました。もう5時過ぎです。
いよいよ病理結果を聞きに行きます。化学療法は覚悟しているから大丈夫。これ以上悪いことなんかないもの。
自信満々で診察室に向かいました。
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