星野リゾート 伊東 界へ そしてまたブラック内職…
ふと気づくとくうみん母西太后陛下の88の誕生日が目前だった。こういった長寿の祝いと言うのは数えでするものらしいが、今となっては仕方ない。時間を戻す訳にも行かないし、88の祝いをやってやるか。
ある日くうみんはくうみん母に電話をした。
「今度88の祝いをしようよ。いい旅館に泊まっておいしいものでも食べよう」
「うんまぁ、うれしいわ!!」
今まで還暦も古希の祝いもしていなかったので、ここはひとつ奮発することにした。超豪華で有名な、星野リゾ-トに泊まることにした。交通費もバカにならないのでなるべく近い所にしたが、それでもかなりなお値段だ。しかし、お値段だけのことはあると見た。
当日、西太后陛下は子供のようにはしゃいでいた。そりゃそうだよな~、こんなことするのは初めてだし、妹弟は知らん顔だ。
さすが超高級旅館だけあって、この寒いのに門の所で3人くらいの従業員がいつ来るともわからないお客のために待っていた。
「いらっしゃいませ」
そのうちの一人の女性がくうみんの荷物を持ってくれた。この寒い所から中に入れるのでほっとした様子だった。
案内されたのは予約と違ったベッド付きの部屋だった。
「予約と違うんですけど~」
文句を言うと替えてくれた。でも、ベッドの部屋も悪くなかった。

二間続きの部屋

部屋からの眺望

温水プールで戯れるカモ
庭も見に行くことにした。そんなに広くはないが、季節の花が咲いていた。

ヤシオツツジ

アカシア
ふと見ると、奥まったところに夏ミカンの木があった。その木の近くに来ると、くうみん母西太后陛下が不穏な動きを見せた。
「ミカンは落ちていないかしら?」
落ちているミカンを拾い上げると、それは鳥がきれいに食べた残骸だった。皮しか残っていない。下をよく探すといくつかミカンが落ちていた。
「自然に落ちたミカンが一番おいしいのよ、なにか入れものはない?」
「これに入れるよ」
くうみんは持っていたバッグと、ポケットにみかんを入れた。バッグとポケットは不自然に膨らんだ。
大浴場は露天風呂付きだが、街中だけあって眺望はよろしくない。さらに貸切風呂も40分無料と言うので風呂の梯子をした。う~ん、いいねえ。
湯上り処には日本酒3種と、オレンジジュース、オレンジゼリーなどが用意されていた。くうみんは日本酒を卑しく飲んだ。くうみん母はオレンジゼリーをこれでもかと持っている袋の中に押し込んだ。
卑しい親子だった。
先日めろんさんと行った旅館も素晴らしかったが、こっちもいい。こちらは二部屋続きで、手ごろな広さともいえる。
気になる食事はお食事処で。
長寿の祝いだと女性に言うと、お祝いのお酒を一杯ふるまってくれた。もっと飲みたかった。

もっと飲みて~な。向かって左は30年後のくうみんの姿

お品書き

八寸

お椀

刺身は醬油をつけないで食べる。味が付いているからと。でも、醤油があった方がいいな

揚げ物

蓋物はタイの桜葉蒸し

くうみんが選んだ牛肉鉄板焼き。半分づつシェアして食べた

くうみん母の選んだキンメの煮つけ。薄味でおいしい

たけのこご飯
女子はデザートが好きだ。これは3種から選ぶ。くしくも二人とも同じものを選んだのだが、くうみん母の方は敬老仕様の飾りつけ。

敬老仕様

スタンダード仕様
くうみん母は、なんもかんも嬉しいらしく、テーブルに敷かれていた紙やら、敬老仕様の飾りやらを持って帰った。歳を取ると子供に帰るって本当だ。

つるかめセットお持ち帰り
翌日は温泉地恒例の朝風呂に入り、一杯やって朝食会場へ。

朝食お品書き

オレンジとヤマモモのミックスジュース

朝食全景

デザートの草餅
お値段がお高くて痛い出費だったけど、こんなに喜んでくれたんだから良しとしよう。しかし、どっちが長生きするかな?このばあさん、10年後も生きているかも知れん。
くうみん母はワンマンだ。だから西太后陛下と呼んでいるのである。でもな、子供は親を選んで生まれて来たんですと。こういう親の元に生まれた方が修行になると…
だから文句を言ってはいけないと、霊能師と言われる人たちは口をそろえて言っている。もちろん、ドジ霊能師照玉師も…
この費用の足しにするため、くうみんはまたブラック内職に手を染めたのだった…
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ある日くうみんはくうみん母に電話をした。
「今度88の祝いをしようよ。いい旅館に泊まっておいしいものでも食べよう」
「うんまぁ、うれしいわ!!」
今まで還暦も古希の祝いもしていなかったので、ここはひとつ奮発することにした。超豪華で有名な、星野リゾ-トに泊まることにした。交通費もバカにならないのでなるべく近い所にしたが、それでもかなりなお値段だ。しかし、お値段だけのことはあると見た。
当日、西太后陛下は子供のようにはしゃいでいた。そりゃそうだよな~、こんなことするのは初めてだし、妹弟は知らん顔だ。
さすが超高級旅館だけあって、この寒いのに門の所で3人くらいの従業員がいつ来るともわからないお客のために待っていた。
「いらっしゃいませ」
そのうちの一人の女性がくうみんの荷物を持ってくれた。この寒い所から中に入れるのでほっとした様子だった。
案内されたのは予約と違ったベッド付きの部屋だった。
「予約と違うんですけど~」
文句を言うと替えてくれた。でも、ベッドの部屋も悪くなかった。

二間続きの部屋

部屋からの眺望

温水プールで戯れるカモ
庭も見に行くことにした。そんなに広くはないが、季節の花が咲いていた。

ヤシオツツジ

アカシア
ふと見ると、奥まったところに夏ミカンの木があった。その木の近くに来ると、くうみん母西太后陛下が不穏な動きを見せた。
「ミカンは落ちていないかしら?」
落ちているミカンを拾い上げると、それは鳥がきれいに食べた残骸だった。皮しか残っていない。下をよく探すといくつかミカンが落ちていた。
「自然に落ちたミカンが一番おいしいのよ、なにか入れものはない?」
「これに入れるよ」
くうみんは持っていたバッグと、ポケットにみかんを入れた。バッグとポケットは不自然に膨らんだ。
大浴場は露天風呂付きだが、街中だけあって眺望はよろしくない。さらに貸切風呂も40分無料と言うので風呂の梯子をした。う~ん、いいねえ。
湯上り処には日本酒3種と、オレンジジュース、オレンジゼリーなどが用意されていた。くうみんは日本酒を卑しく飲んだ。くうみん母はオレンジゼリーをこれでもかと持っている袋の中に押し込んだ。
卑しい親子だった。
先日めろんさんと行った旅館も素晴らしかったが、こっちもいい。こちらは二部屋続きで、手ごろな広さともいえる。
気になる食事はお食事処で。
長寿の祝いだと女性に言うと、お祝いのお酒を一杯ふるまってくれた。もっと飲みたかった。

もっと飲みて~な。向かって左は30年後のくうみんの姿

お品書き

八寸

お椀

刺身は醬油をつけないで食べる。味が付いているからと。でも、醤油があった方がいいな

揚げ物

蓋物はタイの桜葉蒸し

くうみんが選んだ牛肉鉄板焼き。半分づつシェアして食べた

くうみん母の選んだキンメの煮つけ。薄味でおいしい

たけのこご飯
女子はデザートが好きだ。これは3種から選ぶ。くしくも二人とも同じものを選んだのだが、くうみん母の方は敬老仕様の飾りつけ。

敬老仕様

スタンダード仕様
くうみん母は、なんもかんも嬉しいらしく、テーブルに敷かれていた紙やら、敬老仕様の飾りやらを持って帰った。歳を取ると子供に帰るって本当だ。

つるかめセットお持ち帰り
翌日は温泉地恒例の朝風呂に入り、一杯やって朝食会場へ。

朝食お品書き

オレンジとヤマモモのミックスジュース

朝食全景

デザートの草餅
お値段がお高くて痛い出費だったけど、こんなに喜んでくれたんだから良しとしよう。しかし、どっちが長生きするかな?このばあさん、10年後も生きているかも知れん。
くうみん母はワンマンだ。だから西太后陛下と呼んでいるのである。でもな、子供は親を選んで生まれて来たんですと。こういう親の元に生まれた方が修行になると…
だから文句を言ってはいけないと、霊能師と言われる人たちは口をそろえて言っている。もちろん、
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