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スルタンアフメット地区で会った若いイケメンと二人のオヤジ

 スルタンアフメット地区は、旧市街でたくさんの見どころがひしめき合っている。
 その一つ、地下宮殿に行こうとした。ここが入り口かな、と覗いていると、
「そこは出口ですよ」
 と言う日本語が聞こえた。
 黒髪で髭を生やした若いイケメンだった。
「入り口はこっちです」
 言われるままに連れ立って歩いた。
「出身はどこですか?」
「あ~、日本です」
「日本のどこですか?」
「いえ~」

 あまりのも唐突だったので、ちょっと身構えた。
「あ、日本に住んでいないんですか?」
「あの~」
 彼はちょっとイラついてきたようだ。
「知らない人にどこから来たのかを言うのはちょっと」
「言いたくなければいいです。ここに並んでください」
 そう言い捨てて彼は元来た道を戻って行った。

 くうみんが並んでいると、どこかの国の添乗員と思われる人が、くうみんに向って何か言っている。怒っているようだ。
 そのうち、係員がやってきて、
「チケットは持っていますか?」
 と、聞いてきた。
「いいえ、持っていません」
「ここはチケットを持っている人の列です」
「チケットは、どこで買えばいいんでしょう」
「あっちです」
「どうも」

 どうやら、あの添乗員はくうみんが団体に付いて行って不正に入場しようとしていると思ったらしい。
 チケット売り場の行列に並びなおして、チケットを買い、入場口に向かった。

 かのイケメンは、くうみんが出身を答えないのに腹を立てて、違う列に並ばせたらしい。
 きっと、親切に案内したのに、それを無にするようなことをしてしまったから、不快に思ったんだ。

 悪いことをしてしまった。

 くうみんはそう思いつつ、地下宮殿を観光した。

 次の日、アヤソフィア聖堂に入場しようとしたが、混んでいるので躊躇した。そこにオヤジが現れた。
「日本人ですか~?」
「はい」

 なんですか、日本の会社に勤めているとのことだった。
「うちの会社、すぐ近くです。来てみませんか?」
「いえ、今からちょっと、博物館を見に行く予定ですので」
「そうですか、お気をつけて」

 目当ての博物館を見学して、またアヤソフィア聖堂前に行った。
 見学の行列はもっと長くなっており、なんでさっき入らなかったんだろうと後悔した。
「こんにちは、おひとりですか~」
 今度はさっきと違ったおやじが声をかけてきた。一日に3人も!
 アヤソフィア聖堂に入ろうと思ったら、こんなに長い行列でどうしようかと思っているんです。今日は無理でしょうかね。
「まだ日があるなら、今日はやめておいた方がいいかも知れない」
 くうみんとそのオヤジはそこでしばらく雑談を交わした。
 かのイケメン青年に不快な思いをさせてしまい、申し訳なく思っていることも述べた。
「日本語話せる人、そんなに悪い人はいないよ。多分知っている人だと思う、誰だろう?」

 彼は「キリンをかいている」と言った。キリンをかく?画家かしら?
 くうみんの中学時代の美術の先生が画家で、画家と言うのは自分のテーマを持っているものなんだ。僕のテーマは鳥だよ、と言っていたのを思い出した。

 この人の画家としてのテーマはキリンなんだ、きっと。
「日本にも仕事でよく行くよ。時間があったら、うちの会社に来てみませんか?日本人がちょくちょく来ているんだ」
 くうみんは後をついていった。その間、歳を聞かれたり、仕事を聞かれたりした。彼は52歳だそうだ。くうみんは一億歳だと答えた。
「日本人は若く見えるね」

 にぎやかな通りから路地に入ると、そこには猫がたくさんいた。
 建物の一つに入っていくと、入り口近くに男性が一人。オヤジはその男性に向かって、手を振った。

「トルコ式のお近づきのしるしに、チャイをごちそうしましょう」
 おやじは電話で何事か話をしてから、くうみんの前に座った。 

 さっきの男性がチャイを持って来て、くうみんとオヤジの前に置いた。

 続く

  






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テーマ : 旅行日記
ジャンル : 旅行

イスタンブール到着

 イスタンブールには早朝4時半ごろ着きましたの。まず現地通貨を手に入れなくてはと、ATMを探しましたの。すぐに見つかったのですけど、これがもう、ポンコツで、何回やってもカードが帰って来てしまいますの。
「なんだよ!なんでこのカードが使えね~んだよ!」

 あたりを見回すと、日本人らしき女性が一人いましたの。この方も、通貨を手に入れるために苦戦していらっしゃいましたわ。
「4、5回やってやっと出てきました」
「そうなの?日本と違うわねぇ」
 私もここで何とか2千トルコリラを手に入れましたわ。当時のトルコリラは、日本円換算で7円ほど。1万4千円くらいですわね。

 ハワイストと言う空港からイスタンブール市内へ行くバスに乗って、市内に向かいましたの。87トルコリラ。キャッシュオンリー。
 トラムを乗り継いで、ホテルのあるスルタンアフメット駅に行くんですけど、ここで思わぬ事件が。

 ポーチのチャックが動く気配が致しましたの。見ると、チャックが全開…
「ゲッ、誰だ、こんなことをするのは!!」
 周りを見回しましたけど、混んでいるのでどうにもなりません。ポーチを抱え込むように持ち変えましたの。

 駅に着くと予約した宿を探しましたの。ずいぶん迷ったけど、駅のすぐ近くでしたわ。
 チェックインできる時間まで、時間があるので荷物を預けて観光することにしましたの。
 泊ったのは、デラックスゴールデンホーンスルタンアフメットホテルですわ。
 実はこの前に「ゴールデンホーンホテル」に行ってしまったのですが、これは違うホテルでしたの。間違いやすいですわよね。

 まずトプカプ宮殿へ。

 トプカプ宮殿では、日本語の解説を無料で貸してくれますの。パスポートは預けてね。

皇帝の着た衣装
 東洋を思わせますわね

中国から来たのかしら
 中国から来たのかしら?

こんな凛々しい姿も
 凛々しいですわ、スルタン!

高低の足型
 スルタンの足型。偏平足気味?

 次はブルーモスク。

天井も素敵
 丸天井が素敵

歴代スルタンおよび家族の棺
 歴代スルタンとその家族の棺

 地下宮殿。
幻想の地下宮殿
 幻想的ですわね!

現代アートの手法も
 現代アートですわ!

ちょっとキモいぞ
 ちょっとキモい

ちょっとエロイぞ
 う~ん、これは…

ツートンカラーのカラス
 ツートンカラーのカラス

 そう言えばわたくし、すずめ四季様に騙されましたの。
 ミケガラスと言う、スズメそっくりのカラスがいるって…冗談だったんですけど、本気にしてしまいましたわ。

 スズメさんたら、わたくしをだまして…

 さて、ホテルにチェックインすると、みのもんたによく似たホテルマンが迎えてくれました。
 正面はあまり景色が良くなかったのですが、ちょっと窓から首を出すと、そこはブルーモスク…

朝のブルーモスク
 モスクがホテルから見えるなんて、素敵ですわ!
 
 夕食は近くのレストランでとりましたの。
 お兄さんにおすすめを聞いて、言われるがままに、高い料理を頼んでしまいましたの。
 火の付いたツボを割って、そこから料理が出てくるという仕掛けですの。ビールも併せて1000トルコリラ(7千円くらい)もしましたの。

バカなことをした
 バカなことをした

量ばかりあって、大してうまくもね~
 多いばかりでおいしくない牛肉の煮込み

 後悔を胸に、ホテルに帰りましたの。その後、ケチになったのは言うまでもありませんことよ。

部屋から見えるブルーモスク
 傷ついた心をブルーモスクが慰めてくれましたの。

 ここまでシャラッと過ごしたように見えますが、実はこのオバさん、地下宮殿に入る前にある人と、ひと悶着あったのでした。
 その仲間と思われる二人のオヤジに、この後会うことになりますが、あとで「地球の歩き方」に出ている記事を見て、ぶったまげることになります。

 このオバさんには、地下宮殿に入るとき、何があったのでしょうか?そして、今後出会うオヤジと言うのは、何者なのでしょうか?


 

 
PS.
 写真がなぜか、ピクチャーの中で順番通りになってくれません。ごちゃごちゃなので、間違った場面で出してしまうこともあるかと思います。その場合は、微笑んでお許しください。

 



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テーマ : 海外旅行記
ジャンル : 旅行

お久しぶりでございます

 皆様、ごきげんよう。お久しぶりですわね。
 ついにコロナにでも罹ったか、と期待していた方たちもいたかもしれませんわね。でも、そうじゃありませんの。
 ちょっとトルコに行っていましたの。昔なら、「トルコに行った」などと言うと、誤解をする方も多かったと思いますわ。あ、こんなことを言うと、歳がバレますわね。若い方は知りませんわ。

 トルコ旅行は、ツアーにするか、個人で行くか、悩みましたの。
 初めて行くところだから、ツアーにして、次に行くときに個人で行く。これが王道ですわね。
 でも、個人で行けるのは75歳までと自分で見当をつけていますから、今のうちかしら?

 いろいろ迷ってツアーや航空券を検索しているうち、
「格安航空券、あと2席!」
 と言うのをHISで見ましたの。
 
 エティハド航空ビジネスクラス。

 キャ~~~!!買わなきゃ!

 …と言うことで個人旅行にすることに決定してしまいましたの。

 その後、トルコ国内の航空券の手配をしましたのですが、HISに聞いたら、正規航空券のようで片道3万円もしますの。

「たっけ~よな、こんな航空券!もっと安いのはね~のかよ!」

 そう思って、価格比較サイトで調べましたら、ターキッシュエアラインズで、直接買うのが一番安かったんですの。日本円で片道6千円くらいですわ。
 日本語の相談窓口もあるというお話でしたけど、ここの方たちは、とりあえず日本語ができると言うだけで、あまり堪能とは言えませんわ。まあ、少しは役に立ちましたけどね。

 トルコ国内で行くのは、イスタンブールとイスパルタ、そしてパムッカレにしましたの。
 イスパルタは、日本の盛岡と同様、「2023年行くべき世界の地域50選」に選ばれた、いわばトルコの盛岡ですわ。お花がきれいなんですって。

 旅行前には郵便物を止める届を郵便局に届けて、新聞も止めるようお願いしますの。

「ってことで、留守にするから、新聞止めといて!取り置きは要らない」

 くうみんの家では、観葉植物や、花や野菜のプランターがありますので、2、3日前に「水やり当番」を仕込んで、うまいこと行くか調整しますの。冷蔵庫に残った野菜は冷凍保存しますの。白菜も、生のまま冷凍すれば煮物や炒め物に使えますわ。
 
 さて、いよいよ旅行ですわ!
 モンベルのキャリーケース、モンベルの肩掛けポーチ、そして30ℓのリュックで出発ですわ!

 この姿でビジネスクラスのチェックインカウンターに行きますと、必ずと言っていいほど、
「ビジネスクラスですか?」
 と、聞かれますの。
「はい、そうですわ」
 
 ホテルは安宿なんですけど、飛行機はほとんどビジネスクラスですの。
 だって、どんなに安宿でも、体伸ばして眠れますでしょ?でも、エコノミークラスでは、そうはいきませんもの。ビジネスクラスなら、フルフラットで眠れますわ。

 飛行機を待っている間は、ラウンジでのんびり致しますの。エティハドのラウンジは、プレミアムラウンジと言って、香港航空・KLMオランダ航空・エールフランス航空・エアカラン・ヤクーツク航空のビジネスクラスでも使えるそうですの。
 とても大きなラウンジですわ。

「トルコまで長旅だからな、シャワーでも浴びさせてもらうか。姉ちゃん、シャワー使わせてくれ」
「かしこまりました」
 できればサウナや湯船のあるスーパー銭湯があればいいのですが、そうは行きませんでしょ?

 シャワーを浴びて、さっぱりしたところでビールと食事ですわ。ビールサーバーで一杯。セルフなので、いくらでも飲めますわ!
「ぷっは~!!最高だぜ!」
「うっひょ~!喰いまくるぜ!」

2023年㋄ラウンジ
 チャイナエアラインより多くの食料が並んでいる。シャワーもあるし、こっちのラウンジの方がgood!

ワインはいかが
 ビールの次はワインをいただきますわ!

やっぱカレーでしょ
 もちろん、食べたのはこれだけではない

 そろそろ時間になりましたわ。

くうみんの席
 ここがわたくしの席ですの

「お飲物はいかがいたしますか?」
「シャンパンプリーズ」

 食事は牛肉炒めとアジア野菜をチョイス。牛肉が硬いんですの。何よりラウンジで食べ過ぎて、あまり食べられませんでしたわ、オホホ。

うまそうじゃ!

デザートはチョコレートケーキ、かな?
 デザートのチョコレートケーキ

酒持って来い!
 日本のビールをくれと言ったら、これが出てきた。クリアースカイズ。初めて見るビールだが、なるほどJAPANと書いてあった

 西に進むと、ずっと夜が明けませんの。ずっと夜なんですの。太陽から逃げているんですもの、当然なんですけど、不思議な感覚ですわ。

 この後このオバさんは、席をフルフラットにして、眠りについたのでした。
 さて、今はまだ、平和に過ぎて行く、このオバさんの明日は、どうなってしまうのでしょう?!
 





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テーマ : 飛行機/フライト/機内食
ジャンル : 旅行

臭いその後

 隣の人は2、3年前に引っ越してきた。その前にはその人の娘さん一家が暮らしていたのだが、その時は何のトラブルもなかった。
 しかし、娘さん一家とチェンジした途端、トラブルが…柔軟剤が臭過ぎる。
 朝8時くらいになると、臭いで洗濯物を干しているのが分かった。午後5時くらいに洗濯物を取り込むまで、地獄の臭いに悩まされるのだった。1年くらい我慢した挙句、管理会社に相談した。

「柔軟剤の臭いがきつすぎるという相談が寄せられました。使い過ぎないようにしましょう」
 というビラを配ってくれると思ったら、直接隣の人に、
「近隣の人から柔軟剤の臭いがきついと苦情が寄せられています」
 って、いっちめ~やんの。
 その家は角部屋、隣はうちだけ。上の階は当時空き家。下の階かくうみんの家だけとすると、限りなく真っ黒なのは、くうみん。

 そして、隣の家はガーデニングをしているのだが、その泥や枯葉をすべて流水で流してしまう。隣の部屋には排水溝がない構造なので、向こうがきれいになった分、くうみんのベランダには、ゴミの山が出現することになった。
 そのことは、ビラを配ってもらったのだが、身に覚えがあるからか、こういううるさいことを言うのはあいつしかいないと思うのか…

 という訳で、挨拶してもにらまれるだけという針の筵の日々を送っていた。臭いがなくなったのは良かったが。
 一階に住んでいる女性が、くうみんと同じフィットネスクラブに通っていた。隣の人とも仲がいいと言うので、仲介をお願いしてみた。
 
 私がうるさいことを言ったので挨拶を返してくれないようになってしまった。一つは柔軟剤のこと、もう一つはガーデニングの泥をうちの方に流してしまうこと。
 柔軟剤は、そのうち慣れると思っていたのだが、1年間我慢したけど、慣れることができなかった。ごめんなさい!そしてガーデニングの泥なのだが、すべて流水で流すと、泥や植物片がすべてうちの方に来てしまう。そちらには排水溝がないので、多少は仕方ないが、水を流す前にまず箒で掃いて欲しい。
 
 その人も、くうみんの言うことに同調してくれて、取りなしてくれた。
 それからは臭いもなく、排水口が詰まることもなく、平和に過ぎて行ったのだが…

 ベランダは箒で掃いてから水を流すようにしてくれた。
 柔軟剤も臭わなくなった…と思ったら。

 先日からやっぱり臭うようになってきた。今まで気を使っていたのが緩んできたのか、あるいは「これ以上言えないでしょ!」と、高を括ったのか?

 どうしよう?

 たまにコメントをくださるキャサリン様は、家が不動産会社を経営しているそうだ。管理しているマンションの部屋が空いたので、見に行ったら、柔軟剤の臭いがひどかったそうだ。
 普通の消臭剤では全く効果がないので、業務用の消臭剤を一週間連続で使い、窓を開け放ち、やっと臭いが取れたのだそうだ。

 業務用の消臭剤って、特殊清掃に使うものかしら?だとしたら、かなり強力。

 管理する側としても、そのおかげで貸すことができなくなるという大迷惑をこうむる訳だが、件の人が住んでいた時は、周りから苦情が出なかったのか?
 賃貸だから、嫌になったらいつでも出て行けるから、文句を言わなかったのか?お互い様だと思っていたのか?みんな、多少のことは我慢しているのか?

 キャサリン様の遭遇したことはくうみんには多少のこととは考えられない。しかし、くうみんの今の状態は、受忍すべき許容範囲なのか?

 今は親のことやなんやらで、動くことができないけど、それこそ身軽になったら、引っ越しを考えようか。
 もっと成田や羽田に近いところがいいか?ここスモウ原も、自然豊かで気に入っている。

 とりあえず、転居の夢を見ている間に状況も変わるかもしれないし、もうちょっと様子を見ていよう。

 





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テーマ : 頑張れ自分。
ジャンル : 日記

新型コロナが2類から5類へ

 5月8日、新型コロナが2類から5類へと変更になった。巷では、治療費が有料になることを問題視する人もあるが、これで良かったと思う。

 だって、2類の感染症と言うのは、治療よりも隔離を優先する病気で、新型コロナ以外の病気は、結核とか、ジフテリア、MERSなど。その下の3類にはコレラ、赤痢が入っている。2類、3類、いずれも患者数はごくわずか。
 新型コロナはコレラや赤痢より怖い病気扱いになっていたんでっせ。

 患者が少なくて、重篤なこれらの病気の治療費が無料になるべきなの。
 新型コロナは患者数が膨大過ぎるから、公費で負担していたら、回り回って個人の財布を打撃。そして隔離が優先されるから、一般のお医者さんは治療ができない。限られたお医者さんに行くしかないから、いくら病院があったとしても、治療できない病院ばかり。

 はじめのうちはくうみんも、得体のしれないこの感染症に、恐れを抱いていた。
「あんなの、普通のインフルと同じ」
という輩もいたが、それはかなり乱暴だと思っていた。

 だって、テレビでも新聞でも、すごい怖い病気のように言っているんだもの。
 お金持ちが札束で顔ひっぱたくようにしてワクチンを入手しただの、偉い人が我先に接種しただのと聞くと、怖さが倍増した。

 しかし、くうみんには新しい薬は、怖いものという認識があった。

 ガンの新薬の治験。

 ガン友がこの治験を受けた。すると、味覚がなくなってしまった。そのことを担当医に言うと、
「そんなはずはない」
 と、相手にしてくれなかったそうだ。味覚は食事がおいしくいただけることだけでなく、食べるに適したものかどうかを判断する、動物としての危険を察知するために必要な、大事な器官だ。
 何のための治験なのか。患者の病気を安全に治すための治験のはず。医者の興味を満たし、こうなるはずという予測を確認するためではないだろう。
 このこと以外にもいろいろあって、現代医学に不信を抱き、治療拒否したひねくれ者・くうみんであった。

 そしてワクチン接種拒否を後押ししたのは、ブロ友キャロリンちゃんの存在も大きい。

 キャロリンさんのブログ

 キャロリンちゃんの娘さんは子宮頸がんワクチンを接種して、体中が痛む、記憶力が低下するなどの、症状に悩まされるようになった。そして、この症状は一過性のものではなかった。
 厚生労働省は、これを、「注射への恐怖がそうさせている」などという訳の分からんことを言っている。
「そんなはずないでしょ。そんなに注射が怖いなんて、今までなかったわよ」
 子宮頸がんワクチンは被害よりも効果の方が大きいなどというが、身近な人が被害に遭うと、被害に遭うのは他人ごとではなくなる。
 キャロちゃんは子宮頸がんワクチン被害者の会に参加する一方で、新型コロナのワクチン接種の危険性にも関心を持った。
「影響力のある先生のワクチン接種反対のユーチューブがどんどん削除されているのよ」
 何やら戦時中を思わせる言論統制が行われたらしい。

 中日の木下雄介選手がワクチン接種後に死亡したのも、あまり報道されなかった。厚生労働省も関連性は不明としているが、27歳の屈強のスポーツ選手が接種直後に亡くなって、関連性が不明とはあまりにも不自然。

 ということで、新型コロナは怖いものではあるが、そのワクチンはもっと怖いというのがくうみんの感覚だった。
 周りでは、まず介護職の人たちが、ワクチンを接種していった。次に医療関係の仕事の人。怖いと思っていても、仕事柄受けない訳に行かなかったという人もいた。

 くうみんは泥の中から目だけを出して回りをうかがってているムツゴロウの心境になった。
 周りの人はみんな受けたようだ。嫌々、という人もいたし、受けて良かった、安心したという人もいた。
 受けて良かったという人は、良かったね、と言っておくが、くうみんは受けないことにした。理由はただ一つ、怖いから。

 巷では受けない人へのバッシングが始まった。
「非科学的」
「都市伝説を信じるバカ者」
「社会に迷惑をかけるのが分からないのか」
 それには何一つ反論せず、「受けるつもりはない」などともいわず、黙っていた。この出しゃばりくうみんが。

 たまに、「受けていないんです」という人に出くわすと、「私も~」と、小さな声でささやきあった。整骨院の先生、お元気ですか?
 
 旅行支援を受けるときは、旅行のたびに検査を受けて、陰性証明を提出した。
 それが、5月8日から、ワクチン接種証明書や陰性証明は不要になるとのことで、誠に喜ばしく思った。それと同時に、海外から日本に入国するときも、5月7日までは陰性証明が必要だが、8日以降に入国する場合は、不要になる。
 海外旅行を計画しているくうみんにとってはうれしい限り。見知らぬ海外でPCR検査を受けるなんて、どうしていいかわからない。旅行会社がバックアップするオプションもあるが、バカ高かった。
 しかし、おかげで旅行会社を儲けさせないで済みそうだ。

5月8日以降は陰性証明不要に

 あっはっは~!ワクチン接種していなくても、コロナになんか、かからなかったぞ~~!逃げ切ったぞ~~~! や~い!

 マスクもしなくていいと言われた。でも、マスクは習慣になってしまった。花粉の季節も終わったのに。

 あまり美しいとは言えないこの顔面を、いつ人前に晒そうか。
 
 

 



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テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

久々のガン友会

 久々にガン友会があった。新型コロナのせいで、自粛していたというものあるが、くうみんとしてはちょっとしたわだかまりを感じることがあったことも理由の一つ。
 何、わだかまりって?うん、ちょっとね。何をするにも、くうみんがやって当然と思っている、と感じたことがあって。もう何年も前のことだけど、どうしても忘れられなかった。
 しつこい、心が狭いと言われても、無理はしたくない。

 で、今回も誰が幹事という訳ではなく、
「じゃ、ここに集合ということで」
 みたいな感じで集まることになった。もう4年以上会っていなかったんじゃないか?
 会ってみるとやっぱり楽しい。

 近くの中華屋さんに行って、一番安いコースを頼んだ。
「その髪型、ヅラと同じじゃん!」
「うん、ずっとこんな感じ」
 Kちゃんは、スヴェンソンのヅラをかぶっていた。初めて見た時、驚いた。
「抗がん剤打ったのに、なんでそんなにふさふさなんですか!」
「これ、ヅラなのよ~」
「え~!全然わからない!」
 分け目、生え際、まったく自然なので、ヅラと言われてもわからなかった。
 もう一人のⅯちゃんは、すぐにヅラと分かるようなつけ毛で、逆にオシャレを楽しんでいたっけ。

 一番中途半端なのはくうみんだった。すぐにヅラと分かるような楽天市場で買った2万5千円のヅラをかぶったり、バンダナをかぶったりしていた。一番のお気に入りは上部が網になって被れるつけ毛と、バンダナの併用。つけ毛も普通の黒髪を選んだが、この際金髪にでもすればよかったと、今になって思う。

 髪はみんな薄くなった。もう15年も経ったが、抗がん剤の影響と加齢でなかなかふさふさとは行かない。
 くうみんが一番ましなのは、ミノキシジルのおかげだろうか?Kちゃんが言う。
「ロゲイン(ミノキシジルの商品名)、高いじゃない?続けられなかったわよ」
「ロゲインのジェネリックがあるの。カークランドって言うんだけど、これは安いわよ」
 くうみんは、カークランドを個人輸入していた。個人輸入と言っても、普通の通販と同じ。
 
 中華屋さんを出て、次はコーヒーショップに河岸を替える。女子会のおしゃべりは止まらない。
 気が付いたら、4時近くになっていた。
「また会いたいね」
「今度はもっと早く会おうね」

 わだかまりは解けるときが来れば解ける。会えば楽しい。
 今度は私から声をかけてみよう。


 

 








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テーマ : 楽しく生きる
ジャンル : ライフ

トマトジュースの値が上がる すべてが値上がる今日この頃

 ウクライナとロシアが戦争を始めて、いろいろなものが値上がりした。食品において顕著であると思うが、なんでこんなものが値上がるんだろう?と思うものまで上がっている。
 例えば外国産の肉なんて、関係ないと思いきや、輸送にかかる燃料代が高騰しているので、とか、まるで風が吹くと桶屋が儲かるというような深慮遠謀が渦巻いている。

 その他にも、外国の金利は高いのに、日本の金利は安いので、投資に円は不利とみて円を売る→円安という事情もあるらしい。難しいことは分からないので、間違っていたらメンゴ。

 倹約家・くうみんは某大手スーパーのプライベートブランドを愛用している。プライベートブランドに関しては、everyday low price を標語にしているスーパーよりも品物が安い。
 そこのプライベートブランドの野菜ジュースを毎朝コップ一杯飲んでいるのだが、5月1日、その値段を見て驚いた。

 ペットボトル一本138円が198円に値上がっている!!

 なんてことだ!この大手スーパーは、
「プライベートブランドは値上げしません」
 と言っていたこともあったのに、そういえばその標語もいつの間にか見えなくなっていた。

 138円が20円くらい値上がるのならまだわかるが、60円も値上がるとは、どうしたというのだ!!
 他のスーパーにも潜入して、値段を見て回った。駅前にある某スーパー(everyday low priceではない)では、カゴメが175円、デルモンテが165円とナショナルブランドの方が安い。デルモンテを購入。
 ちなみに激安の殿堂を歌う某ディスカウントショップでは、値段は同じものの、すでにボトルが900mlではなく、720mlと小さくなっている。そのうち他のスーパーにおいてあるトマトジュースも、ボトルが小さくなるのではないか?

 な~んて思っていたら、なんとフィットネスクラブの会費も上がると聞いた!

  ウクライナとロシアの戦争、どうせすぐ終わると思っていたけど、長引きそうだ。
 フランスの歴史学者、エマニュエル・トッド氏がこれはウクライナ対ロシアの戦争ではなく、アメリカ、natooの代理戦争である、これは第三次世界大戦の始まりであるとおっしゃっておられる。

 戦争がはじまるとトマトジュースとフィットネスの会費が値上がる。戦争はなかなか終わらない。

 戦争も影響も、終わってくれ!

 

 
 
 








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ひねくれくうみん

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