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おじさん 合格してからの日々 悲喜こもごも

 おじさんは合格してからしばらくは、今までいた事務所に勤めていたが、数か月してから独立することになった。
 ずっと今までの事務所に勤めるという人もいるが、おじさんの場合はいずれは独立するつもりだったようだ。
 事務所をどうするか、どこかのワンルームでも借りようと思ったが、そういうところは住宅用であって、事務所用ではない。結局自宅を事務所にすることにした。
 
 おじさんが独立する頃は、ちょうど素人でもパソコンで経理ができるようになった頃だったので、顧問先を見つけるのが大変になりつつあった。
 それに税理士は営業をしてはいけないという規則があった。なかったとしても多分おじさんは営業のセンスがないので、しなかったんじゃないかと思う。
 昔はそれでも、客の方から来たという。そんな話は今は昔。

 年収は、数年して、普通の会社員と同じかそれを下回るくらい。昔は2千万、3千万プレィヤーがごろごろいたらしいが、ほんの一握りになっていく。

 年寄りにとっては、税理士と言うのは雲の上の人と思われている。
 くうみん母も、それから態度が一変した。
「ま~~~!おじさん、いらっしゃい!」
「ビールを出しますね!」
 よくこんなに手のひらを返したようになれるもんだとあきれるくらい、態度が変わった。

 逆に困ったのはおじさんの方の親。
 おじさんはいいかっこしようと思うのか、心配させないようにするためか、儲かって仕方ないようなことを言う。くうみんも、
「いい夢を見てね、お義父さんお義母さん」
 くらいに考えていた。

 それが変な方に行ってしまうことに…

 昔の人と言うのは、成功した子供には、見返りを求めるもののようだ。
「旅行に行きたいから100万円貸してくれ」
 などと言って来たこともある。
 義母の長寿祝いに、みんなで食事会をしたときは、お姉さん達にはお礼だと言って、何やら分厚い封筒を渡していた。
「お母さん、ありがとう」
 口々に言うお姉さんたち。

 うちへのお礼は、クッキーひと箱だった。忘れもしない、ステラおばさんのクッキー。中に札束が入っているのを期待して、紙袋をを逆さにしたり、包装紙をはがして調べたが、本当にクッキーだけだった。
 お姉さん方に渡した封筒の中身は、調べるべくもないが、長い手紙ではなく、万札であっただろうと推測した。
「おじさん、うちにはクッキーひと箱で、お姉さん達には分厚い封筒だよ。中に入っているのは長い手紙なんかじゃないよね」
「えっ」
「おじさんがすごい儲かってるようなことを言うから、こんなことになるんだよ」

 わざわざおじさんとくうみんのいる前で、お姉さんたちにお金を渡したというのも、気になるところだ。何か意図があるような気もした。

 その後、おじさんの実家とは、おじさんとくうみんがケチだと、いろいろもめることが多くなったので、下のお姉さんに事情を説明して、仲裁に入ってもらうこともあった。

 なんだか難しいねえ。

 

 
 











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おじさん 合格までの日々 その二

 税理士になるには、試験を受けることの他、
・一定の期間税務署に勤務する。
・大学院で税法、会計学に関する科目を習得することで、試験の免除を受ける。
などの方法がある。
 税務署上がりの税理士は結構知っているけど、大学院での税理士は、くうみんの知る限りでは、2人だけ。まあ、どうでもいいことだが。

 おじさんは、週に何回か、専門学校に通うので、その日は帰りが11時近くになることもあった。
 くうみんはそんなときは、掃除や洗濯をすることもあったし、会社の人とはあまりそりが合わなかったから、出身大学の近くのスナックに、一人で飲みに行くこともあった。
 そこは在学中のサークル仲間や後輩がいて、なかなか楽しい所だった。
 しかし、どうもそこの店主はあとで思うと、くうみんを好きではなかったような気がする。
「ダンナがいるのにふらふら遊び歩いて」
 などのような思いがあったのかも知れぬ。

 ゴールデンウィークを過ぎ、8月上旬に試験が行われる。それが終わると、学校も休みになるので、たまさかの夏休みを楽しむ。温泉に行ったり、山に登ったり、海外も、当時はあまり長くは休めなかったから、グァムによく行った。
 グァムに行くときは、なるべく安いツアーを選ぶのだが、平日なら半額くらいで行けるのにと、恨めしかった。今はこっちの人間だ~。

 そして、実家のご機嫌伺いに。

 まずおじさんの実家に行って2泊ほどする。次にくうみんの実家に行くのだが、これが問題なのだった。

 くうみん母が嫌味ばかり言うのだ。

「まあ、おじさん!いいわねえ、地位もなくお金もなく、気楽よね~」
 おじさんの前ではこのようなことを言い、おじさんのいないところでは、
「私はあの男、大嫌い!」
「今のうちに戻ってくれば、いいのを紹介するわよ」
 などなど。
 さらに、妹夫婦(当時、夫は某大企業社員)とかち合うと、露骨な差別をするのだった。
 おじさんはもちろん、くうみんも、針の筵だった。 

 某年9月のある日、こんな電話がかかってきた。

母「ウソつき!ウソつき!ウソつき~~~~!」(これを30回)
くうみん「…どうしたの?」
母「ウソつき!ウソつき!ウソつき~!」(これをさらに30回)
くうみん「…」
母「またダメだったんじゃないの!!9月になればって言ってたのに!ウソつき!」
くうみん「9月になれば?何のことよ」
母「このウソつき!ウソつき!」(30回言って電話が切れる)

 そして、勉強の終わったおじさんが、帰って来た。
「おっかあから、こんな電話があったんだよ」
 おじさんはため息をついた。
「発表は12月だってこと、まだ憶えていないのかよ」
「本当にねえ!もう長いのに!あっはっは~!」
「…」
「あ…、ごめん」

 そしてその年の12月、合否を知らせる封筒が届いた。おじさんは帰っていない。透かして見ると、
「合格しました」
という文言が見えた。

 ん!これは!!

 今までは「合格した」という文言が見えた。そして続くのは、
「あなたは合格した科目がありませんのでお知らせします」。

 いつもと違う!!

 急いで封筒を開けた。
 そして今回続くのは、
「あなたは下記の科目に合格しましたので、お知らせします」

 おお!法人税法合格じゃ!!

 すぐにおじさんの実家に電話した。義母が出た。
「おじさん、法人税法合格しました!」
「あら、よかったわ~」
 涙ぐむ義母。

 そしてくうみんの鬼母にも連絡した。
「受かったよ~、法人税」
「えっ!」
「だから、受かったって」

 なぜか呆然とするだけで、うれしそうではない。うれしくないのかしら。
 
 後で知ったこと。
 9月のある日、母は当時ハマっていた「神様」の所へ行った。この方は受験の神様で、合格するかしないかが分かると言う。
 他の人には、
「がんばれば受かります」
なのに、おじさんだけは、
「ダメです、ムラッケが災いして不合格です」

 そして例のウソつき連発事件になったらしい。
 
 合格の結果を知った母は、くうみんの電話を切り次第、神様の所に電話をかけて、言ったそうだ。
「このウソつき!」

 この年は、おじさんの通っていた専門学校では、長年不合格だった生徒が合格したという。講師の皆さんも、
「不良在庫がやっとはけた」
 と、喜んでいたそうだ。

 もちろん、おじさんの喜びはひとしおだった。おじさんは合格を知って、泣いた。
 翌日、勤めている事務所に出勤したが、あまり露骨に喜ぶ顔を見せるのは、不合格だった人に対して失礼だと、マスクをかけて仕事をしたそうだ。自分がずっと不合格の立場だったからね。
「おじさん、横から見ると笑っているのバレバレですよ~」
 事務所の人に指摘されたそうだ。 

 法人税法一科目に10年を費やしたが、あと残った、相続税、国税徴収法はするすると合格。

 しかしな、これはスタートであって、ゴールではない。これからが大変なのだよ。

 




 




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おじさん 合格までの日々 その一

 おじさんは地元でも進学校と言われる高校に通っていたのだが、大学でポシャッた。一浪までしてこんな大学…という程度の大学で、そこにはおバカ高校出身の、くうみんすらも合格した(やっぱり一浪で)。そこでおじさんと出会ったのだった。

 名門高校出身のプライドか、おじさんは、
「神様!もう一度チャンスをください!」
 と、税理士試験に挑戦することになった。そして、
「神様!もう一度チャンスをください!」
と言い続けて15年なのだった。

 よく、経理専門学校では、
「合格まで平均4年程度」
 などというが、それは超優秀な人の話で、くうみんが知る限りでも、そんな人は2、3人しか聞いたことがない。知る限りで一番早いのは、大学在学中に2年間で合格したという人だ。この人は、
「勉強していた2年間の記憶がない」
と言っていたという。
 実際のところ、10年くらいで合格と言うのが多いと感じた。

 税理士試験は会計学に属する科目(簿記論、財務諸表論)、税法に属する科目、3科目、合計5科目合格で税理士になれる。毎年一科目ずつ受験できるので、自分の能力に合わせて分割して受験する人が多い。
 合格できなくて、途中であきらめる人も多いし、
「一科目合格しました」
 と、実家の親にウソをつく人もいた。

 でも、おじさんには、ウソをつくという選択肢は思いつかず、不器用に愚鈍に、突き進んでいった。













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もうすぐゴールデンウィーク 弁当の思い出

 いつもゴールデンウィークには、何の予定も入れない。
 旅行するにはどこも混んでいて高い。プータローのくうみんは、こんな時はじっとして、人が働き始めた頃に遊びに行く。これはおじさんがいた頃からのことだ。

 ゴールデンウィークには、おじさんは通っていた専門学校の自習室に行って勉強するのが常だった。税理士試験に、落ちても落ちてもメゲないど根性、それだけは大したものだ。

 自習室はすぐに埋まってしまうそうなので、朝5時くらいには出て行ったように記憶している。だから6時くらいに目的地に着くということか。そんなに早く自習室を開けてくれているのは、ありがたいことだ。
 そこでおじさんは、友達ができた。T中さんという、関西の人で、呉服屋の若旦那という話だった。会ったことはないが、おじさんと同じか、ちょっと上くらいのような気がした。

 関西にも、税理士になるための専門学校はあるだろうが、お金の余裕はあるし、一人暮らしすることによって、自分を追い込みたいというのが大きかったんだろう。
 おじさんが、毎日朝早いので、くうみんも早起きすることになる。弁当を作って持たせた。おじさんが出て行くとくうみんはまた眠りにつくのだった。

 ある日、おじさんに頼まれた。
「T中さんに、この間ユンケルをおごってもらったから、弁当2つ作ってくれ。一つはT中さんにあげたい」
 
 いつもよりおかずを小ぎれいに作って持たせた。

 T中さんは、
「今日は嫁が呉服の展示会で東京に来るけど、めんどくさいから会わんのや」
 と言っていた。
「そうですか、これ、うちのが作った弁当です。食べてください」

 T中さんとおじさんは二人並んで弁当を食べた。そして、T中さんは、だんだん無口になっていったという。

 弁当を食べ終わると、なんだか考え込んでいるような顔をするようになった。そして、
「やっぱり嫁に会って来る!!」
 と言って、ちゃちゃっとノートや筆記具を片付けて、教室を出ていったそうだ。 

「里心付かせちゃった」
「う~ん」
 よかったのか、悪かったのか…

 T中さんが照れたようにポケットに手を突っ込んで、呉服屋会場の奥さんに向かって、「よう」とか言っているシーンが頭に浮かんだ。

 T中さんの方が先に合格して家に帰った。おじさんはまた一人で、勉強することになった。
 まあ、無事合格して資格を得ることができたけど、長かったな~。

 そしてなあ…

 長かったな~、と言われるくらい、長生きして欲しかったよ、おじさんには。









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テーマ : お弁当
ジャンル : 結婚・家庭生活

整体はじめました

 マラソンはもうダメ、体が付いて行かない。ああ、年を取ったものだ。背中というか、腰というか、脊柱の隣にある筋肉(脊柱起立筋と言うのか)、の痛みがなかなか引かない。梨状筋も痛む。もう治らないのか?
 な~んて思っていた先日、新聞受けに整体院のチラシが入っていた。
「ここで治らなかったら、どこでも治らない。今なら初診料と治療代、半額に致します♡」
 本当かよ?まあ、もしダメだったら、すぐやめればいいや。そう思ってその整体院に電話で予約を取った。

 前にもこういった自費診療に通っていたのだが、担当してくれていた先生が転勤になってしまった。
「次の先生も腕がいいから大丈夫です」
 その言葉を信じたのだが、次はいかんかった。ブサメンなのはどうでもいいとして、腕が良くない。何回かは貯まったポイントもあるし、慣れないだけかもしれないと思って通ってみた。しかし、やっぱりダメだ。ダメなのが分かっていて通うほど金を持っている訳じゃない。
「次の予約、キャンセルしますぅ~。今ちょっと忙しいので、また連絡しますぅ~」
 と、電話連絡、そして消滅。

 くうみんみたいにやめた人、結構いるんじゃないかな。
 以前住んでいたマンションの一階に、整骨院があった。ここが大変繁盛していたのだが、一番の切れ者、I上先生がやはり転勤になったら、患者が激減した。
 実力社会は、厳しいものだ。そうやって、自分の力を突き付けられるのは、やるせないものだろう。でも、患者だって自分の体の方が大事だもの。

 ということで、久々の整体に行くことになった。
 そしてその結果。

 おお!いいじゃないか!!

 今までずっと取れなかった背骨の隣の筋肉がほぐれて痛みがなくなった。施術した当日はひどく体がだるくなったけど、それは効いた証拠らしい。
 今まで筋トレをすると、1週間くらい疲れが抜けなかったのが、2日後には回復している。うれしくなって外に軽く走りに行った。おお!走れるぜい!

 担当の先生にも喜ばしいこの変化を報告した。
 くうみんはやはり腰が悪いのと、肝臓が悪くなっているという。
「はい、身に覚えがあります。大酒飲みなもんで」
「あと、胃が冷えていますね」
「はい、身に覚えがあります。ビールが好きなもんで」

 メンテナンスによっては、また走れるようになるかも知れない。
 しかし、走ると体内に活性酸素が発生するという。それにより、シミ、しわがひどくなる。う~ん、どうしよう。 

 まあ、めんどくさいことは後から考えることにして、とりあえず体を回復させることに専念しよう。

 




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テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

マイナカード再発行 そしてくら寿司の桃太郎にやられた話

 くうみん母は、貴重品一切合切を入れたリュックをタクシーに置き忘れた。その最後の手続き、マイナカードの再交付を受けることになった。
 どうせタクシーで行くんだから、一人で行ったって同じでしょ、とは行かない。やはり付き添いがいなければならぬのだ。
 再交付の申し込みからひと月半ほど経つと、家に受け取り用のはがきが郵送されてくる。これと、身分を証明するもの、写真付きのもの、例えば運転免許証やパスポートなら一枚でいいのだが、写真付きでないものは、2種類必要になる。

 くうみん母は、写真付きの証明書なんて持っていないから、後期高齢者保険証と、介護保険証を持って行くことになった。
 介護保険証は、
「介護なんて必要ない!」
 と言って、拒否していたが、いつ必要になるかわからないから、と言って取らせた。もしなかったら、どうにもならないところだった。
 あとは母の場合、失くしたときの紛失届。

 受け取り会場に行くと、ジイサンバアサンばかりだった。今までマイナカードなんて必要ない、と言うか、どうやって申請するのかわからずに後回しにしていたのが、しぶしぶ受け取ることになった人たちだろう。
 
 会場の職員さんたちはいろいろ気を使ってくれた。耳の遠いジイサンには、大きな声で受け答えしていた。
 暗証番号の登録は、自分でしなければいけないのだが、画面を指でタッチするのが、年寄りにはかなり難しいらしく、そのアシストも大変なようだった。
「ここをタッチして…あ、行きすぎですね、もう一度」
 など。
「わかんないよ~!こんなの!」
 付き添いなしで一人で来たジイサンは、職員に大声を上げた。
 職員さんは、慣れているのか動じずに、丁寧に教えていた。

 多分この職員さんたち、非常勤という名のパート職員だと思う。くうみんは市役所の健康保険の係で窓口業務をしていた。こういう接客の仕事は、非常勤の役目だった。

 母も、こんなの分からないとブツブツ言いながら、一通りこなし、マイナカードを手にした。再発行の場合、手数料が千円かかった。これで紛失事件のすべての手続きが完了した。

 エレベーターの中で、こんなの分からね~!と、大声を上げていたジイサンと一緒になった。
「わかりませんよね、こんなもの」
「全くです」
 母とジイサンは、気が合ったらしい。

 時代について行けない。そのうちくうみんもそうなるのか?そうだろうなあ。

「私ひとりじゃできなかったわね」
 母は、聞き取れるかどうかの小さな声で独り言ちた。

 だから、何か失敗をしたら、隠さないでありていに言ってくれ。もっと面倒なことになるから。
 今回のことも、私には黙っているつもりだったらしいが、入居しているところの管理人さんが、
「言わなきゃダメ!」
 と言ってくれたおかげでくうみんの知るところになった。

 こんな時、怒ったり騒いだりすると、隠すことにつながるので、淡々とこなしていった。

 そして、リュックはもうダメ、と言った。リュックは両手が自由になるから、バアサンがよく背負っているのを見かけるが、見えないところに大切なものを入れているのは、非常に危険だ。リュックを失くす危険もあるが、チャックが開いていたりして、落としたり、盗られたりするかもしれぬ。 

 そして、いつものお約束、くら寿司に行って、いくつか寿司をつまんだ。
 「桃太郎のおくりもの」は、お買い得品だ。
 値段は110円なのだが、これにはそれより高いものが入っている。サーモン3個入りとか。この間はデザートが入っていた。すかさずゲットした。外れもあった。お稲荷さんと卵、細巻きのセットなんて絶対取るものか。
 さて、今回は?

 おお!デザートじゃないかい!!茶色い生地の台に、クリームとブルーベリーが載っている。茶色の生地は、お酒でもしみこませたクレープかしら?

 くうみんはすかさず2つ、ゲットした。
「これ、デザート」
 母が妙なことに気づいた。
「これ、お稲荷さんじゃない?」
「えっ、そんな!」
 食べてみた。

 信じられない!それはなんと、お稲荷さんにクリームとブルーベリーをかけた代物だった。
「桃太郎にやられた!!」

 意外とまずくはないけど、二度頼もうとは思わない。
 

 

 




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自治会の班長キター!

 賃貸だと、自治会に入るのは免除になるのか、今まで自治会なんて存在を気にしたことはなかったが、マンションを購入してから、自治会に加入することになった。
 はじめはマンションごと強制加入だったのだが、くうみんが引っ越してほどなくして、
「強制的に加入させられるのはおかしい」
 という意見があって、それから脱退する人が続出、20世帯くらいのうち、7世帯しか残らなかった。

 くうみんも残ったうちのひと世帯だった。一人暮らしで何かと近所の世話になるかもしれないし、集金は管理会社がやってくれるんだし…と思っていた。しかし、若干読みが外れた。
 集金は、今までは全世帯が加入していたので管理会社がしてくれたが、一部の世帯なんだから、加入者同士でやってくれということになった。
 そしてあみだくじで負けて、引っ越していきなり班長になってしまったのだった。

 それから6年。また班長を仰せつかわされることになってしまった。
 順番なんだから仕方がない。まず一番の仕事は集金だ。集金は面倒だ。面倒なことはなるべく簡素化することにしたい。
 一年分を3期に分けて集金するのが望ましいなどと引き継ぎ書に書いてあったが、月額300円、年間3600円の金が払えないようなビンボー人はここにはおらん。集金される側だって、何回も来られるより、一回で終わりの方がすっきりするというもの。

 集金のお願い♡のような手紙を回覧板に付け、早速回覧板を回した。

 ああ~~~!!しかし、やだやだやだ!!

 今年度が早く終わりますように~~~!







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あなたのパソコンはウィルスに感染していますと言う詐欺の手口 対処法

 先ほど記事をアップしたばかりですが、思いもかけないことが起こりました。

 PCがいきなり、赤と黒と黄色のおどろおどろしい画面になりました。
 その上、
「パソコンがトリオの木馬ウィルスに感染しています。早く画面の電話番号に電話して、サポートを受けてください。なお、このまま画面を閉じると、大変なことになります」
 と、繰り返しアナウンスされます。

 どっひゃ~!!こうやって法外な金をせしめる詐欺を聞いたことがある。偽マイクロソフトからのお知らせ!マウスも利かない!画面を閉じたいけど、どうにもならない!そうだ!こんな時のリモサポ!

 くうみんは慌てふためきながらも、リモサポに連絡した。
「こんな画面になって、こんなアナウンスが繰り替えされて、マウスも利かないんですぅ!」
 電話に出たお姉さんは、慣れているのか、全く動じず、
「四角が4つ書いてあるボタン、スタートボタンですね。それとDボタンを同時に押してください」
 言われたとおりにしたが、ダメだった。
「それでは、ctrlキーと、ALTキー、そしてdeleteキーを同時に押してみてください」
 言われたとおりにすると、画面が変わった。
「はい、変わりました」
「そうしたら、画面右下にある電源キーをクリックして、再起動してください」
「はい」
 お姉さんの言う通りにしたら、いつもの画面に変わった。お姉さんが言うには、やはりこれは詐欺の手口らしい。
「大丈夫みたいです。ありがとうございました、助かりました」
「いいえ、ご利用ありがとうございました」

 という訳で、皆さん!こんなことになったら、画面の電話番号に電話なんかしてはいけませんぞ!

 スタートキー、Altキー、deleteキーを順番に同時に押して、右下の電源キーをクリック、そして再起動。

 これでオッケー!

 
 

 






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テーマ : トラブル
ジャンル : コンピュータ

贅沢な心乱れる日々

 残された時間は短い、ということで、富士登山、立山縦走、剣岳登山、個人海外旅行などを考えたくうみんであるが、山関係は今はシーズンではない。
 ということで、自然と個人海外旅行の方に目が行った。
 しかし、今、円安だしな。
「なんですか、トルコは円が強いらしいですよ」
 などという情報を得た。

 盛岡が、「今年行くべき世界の50の地域」に選ばれたらしいが、トルコの「ウスパルタ」も、その中に選ばれたという。いうなればトルコの盛岡だ。

 そっか~、いいな~、トルコ。行こうか、どうしようか?
 毎日、PCの、「安い航空券販売サイト比較」を見ていると、どんどん安い航空券からなくなっていく。
 そして、目をつけていたエディハド航空のチケットが、

 あと2席!

 となっているではないか!!

 キャ~~~!!買わなきゃ!
 そうして発作的にチケットを買ってしまった。

 ああ、買ってしまった。ホテルを取らなきゃな。後、国内の移動も考えねば。
 トルコは日本と違って広い。先日地震があって、地震のあった地域は混乱しているらしいが、その他は普通に暮らしている。人が困っているときに物見遊山というのもきまりが悪いが、だからと言って観光しないのもよくないのではないか、と、自分に言い訳をした。

 よし!お金を落として来よう。本当に落とすのはまずいが、いつもの旅行なら有料だと入らないところにも、入場料を払って入ろう。ハマム(風呂)体験もしてみよう。

 という訳で今、いろいろと計画を立てているのだが、なぜツアーにしなかったのかと後悔している。
 あまりにも広いので、飛行機を手配するのだが、これも格安航空券サイトを見ると、ぐずぐずしている間に安い数千円のチケットはなくなっていく…旅行代理店ではなく、ターキッシュエアラインが一番安かった。なので、ここでチケットを買うことにした。

 チケット自体は画面上ですぐ購入できたのだが、わからないことがあって問い合わせると、かろうじて日本語に聞こえなくもない日本語で説明してくれる。
 誰かのブログでは「流ちょうな日本語」と言っていたが、そうではない。日本語のうまい人は転職してしまったのか。

 パムッカレに行こうと思うのだが、そこからイスタンブールに帰る飛行機、夜9時頃着のにしたが、やっぱり明るいうちに到着の方がいいよな、と、変更をお願いしたが、これも大変だった。
「朝のフライトにしていただきたいのですが」
「朝のフライトはありません」

 おかしいと思ってホームページで調べると、ちゃんとあった。また電話する。
「ありますけど」
「朝のフライトははイスタンブールの〇×空港です。夜のフライトのイスタンブール♡♡空港ではありません」
「イスタンブールの空港なら、どっちでもいいんです。変更お願いします」

 日本でいうなら、羽田空港になるか、成田空港になるかというところなので、こっちとしてはどっちでもいいのだが、それがオペレーターにはわからないらしい。

 ちゃんと変更はしているようだが、ちゃんと前のフライト、変更できてるのかねえ。マイページで確認すると、変更はできているけど、日本のマイページのように「取り消したしたフライト」という項目がない。

 ああ、失敗した。もっと早く、日本人のオペレーターがいるサイトで予約すべきだった。

 日本に帰ってくるときに必要だった、3回ワクチン接種証明あるいは、新型コロナの陰性証明は、5月8日をもって、不要になったらしい。ようやく日本も海外に足並みを合わせるようになったようだ。

 親がどうなるか分からんので、キャンセル保険も掛けたが、全額補償という訳にはならない。行けると信じて行くぞ!

 そうだ、トルコってイスラム圏だよなあ。酒、酒が飲めなかったら!
 ちょっといいレストランでは飲めるけど、安い食堂では飲めないし、酒屋も少ないようだ。
 同じくイスラム圏の、アラブ首長国連邦のドバイに旅行してきたutokyo318様は、
「ビールがやっと手に入ったと思ったら、どうやらノンアルだったみたい」
 だって!

 そんなの嫌だ!!

 そういえば、おじさんと一緒にマレーシアのレダン島に行ったときは、酒に苦労したなあ。
 部屋のミニバーに、ビールが6本入っているけど、10本くれ、と言っても、彼らは酒を飲まないのでどうしてそんなに必要なのかと思うらしく、6本しか入れてくれない。
 仕方なく、レストランで飲むのを主にして、ミニバーのビールは、何本かを隠しておいて、補充してもらって、ちまちまビールを「貯蓄」した。貯蓄したら、一気に冷やして思いっきり飲んだ。
 飲んべえはレストランで飲むより、部屋でリラックスして飲むのが好きなのだ。

 帰り、乗り換えの空港で、ビールだと思って大喜びで飲んだのが、オレンジジュースだった。あの時は本当に腹が立った

 ねえ、おじさん。酒の飲めない、つまらない旅行になるのかなあ?ああ、やだやだ!

 という訳で、本当は旅行に行くなんて贅沢なのに、心乱れる日々を送っています。いつ行くかは秘密。






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テーマ : 旅行の申し込み、ホテル・旅館の予約
ジャンル : 旅行

お腹が出てきた

 マラソンをどうするかは、当分の間、横に置いといて、普通に筋トレやランニング、水中ウォーキングをすることにした。今までずっと走っていたので、走る筋肉が疲弊しているのか、どうも走ると調子が良くない。腰や脊柱起立筋が痛くなる。お尻の深層筋、梨状筋もよくない。
 なので、筋トレを中心に、水中ウォーキングをすることが多くなってきた。すると、どうでしょう!

 体重は変わらないのに、お腹が出てきた。

 筋トレでは腹筋をしつこいくらいやっているのに…お腹を引っ込めるには走るのが一番ということだろうか?
 みんなには偉そうに「ドローイン!」など言っているくせに、自分のお腹を引っ込められないとはなんとしたことか。

 そう、運動していないわけではない。週に2回の筋トレと、2回くらいの水中ウォーキングをしている。なのに、おなかが出るのだ。筋トレは30分程度しかしないのだが、これは腰や背中の筋肉が痛いので、痛いところはしないと言うのが理由だ。
 これでも、普通の人よりは運動している方なのではないか?

 人類の歴史は飢餓との戦いだったという。飢餓に対抗して作られたのが栄養を節約できる「糖尿病体質」だそうだ。
 ほんのちょっとの食べ物でも生き延びることができるという、本来なら超優秀な体質なのであるが、今の飽食の時代では、万病のもととなってしまった。

 くうみんは糖尿病体質ではないのだが、それでも人類本来の生活に比べると、運動量が少ないのであろう。
 採集・狩猟の時代では、男は狩り、女は採集で食料を調達した。狩りほどの力は必要ないだろうが、採集もあちこち歩きまわったり、高い所に登ったりで、ずいぶんな運動量であったと思う。

 男達が空身で帰ってきたとしても、女達が採集した木の実や山の芋類でおなかを満たした。
 子供はもっと食べたいと泣いている。こっちだって泣けてくる。済まない…と言ってうつむく夫。いいのよ、また明日、お願いね。
 
 そしてまた日が昇り、男たちは狩りに出て行った。さあ、私たちも行きましょう。近場はもう、採るものがないから、もっと遠くに行かなきゃね。

 などと、昔は食べるためだけに生きて行く毎日であったのだが、これが人間本来の生活というものであったろう。

 そうすると、腹も出るよな~。

 
 






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テーマ : ひとりごとのようなもの
ジャンル : 日記

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ひねくれくうみん

Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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