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また、帽子をなくした…

 先日、登山後に帽子をなくしたが、またなくしてしまった。
 新潟のオフ会にかぶっていた、水色の帽子。

 結構気に入っていたんだけどな。
 くら寿司で母と一緒に寿司を食べに行った。まずリュックを椅子の背中にかけ、その上にジャンパー、その上に帽子をかけたのだった。
 くら寿司安くておいしい。普段回らない寿司など食べないくうみんには、この程度で十分のごちそう。

 最近ちょっと面倒なことになってしまってね。一人で片付けなくてはならないと思うと、かなり暗澹たる思い。兄弟姉妹が何人いても、片付けるのは一人だけってこと、よくある話と言えば言える。
 おじさんのところは、2人のお姉さん方と、連係プレイで乗り切っていたけど。

 こんなとき、おじさんがいてくれたら、と、ため息交じりに思う。
 母も迷惑をかけている、と感じているらしく、くら寿司は母なりの精いっぱいのおごり。

 でも、ま~、。寿司をおいしくいただいて帰ることになったのだが、帰り際、帽子をかぶっていないのに気づいた。
 すぐに席に取って返したが、帽子はなかった。店員さんに聞いても、
「ありません。申し訳ありません」

 そういえば、帽子はかかっていなかった。ということは、何者かが帽子を持ち去ったということか?
 しかし、きったねえオバさんの汗のしみ込んだ帽子など、どうするつもりか?!

 先日に続いて、またもや帽子をなくすって、どういうことよ。何かの前兆?
 ということで、面倒なことと、帽子をなくしたことで、結構落ち込んでいます。

 ああ、トホホ。







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テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

山中で 今どきの若いもんに感心したこと 志合谷トンネル貼り付け成功しました

 以前は年よりしか山に来なかったけど、最近は若い人が結構来るようになった。
 キャンプがブームになっているからだと思うが、若い者が山に行くようになってキャンプが流行り出したのか。
 鶏が先か卵が先か、ようわからんが。

 車で行くキャンプならともかく、山のキャンプは大変だと思うのだが、若い人はできる範囲でするということを選択するようだ。ベテランは山小屋のキャンプ場に行くけど、そうでもない人は、乗り物を使って行ける範囲のキャンプ場へ行く。
 今回の場合なら、室堂まで乗り物で行って、室堂でキャンプする若い人が大勢いたのに気づいた。

 なるほどねえ。キャンプしたかったら、こんな風に気軽にすればいいんだ。若い人は柔軟だなあ、と感心した。
 
 若い人は年寄りより、時間がないからか、あまり長い日程は組まず、目的の山小屋まで来たら、そこで引き返すようなこともしている。
 くうみん(および年寄り)だったら、ガイドブックに書いてあるコース通りに行かないと気が済まないのだが、若い人は自分の使える時間に応じてコース取りをするらしい。

 だから今までだったら、中途半端な位置にある山小屋にもそこそこ泊り客が来るようになったんだ。

 今回、年のせいか、非常に苦しかった。
「もう山やめた~~~!」
と、登山中にうめいた。
 しかし、時間がたつにつれ、今度はいつ行こうか?など考える自分がいた。

 なんだか、酒みたいだなあ。


  

 志合谷トンネルのユーチューブ、貼り付けに成功しました。や~だ、や~だと言っているときは水が靴に入りそうになっているとき。
5分ほどかかるので、暇つぶしが必要な時にでも見てください。2倍速の早送りも、いいね!




 怖いので走って通ったけど、5分近くもかかるって、かなり長いトンネルなんだねえ
 




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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

いよいよ家路につく

 黒薙温泉のことを記事にしていますが、偶然にも、すぎっちょん様のブログにも、黒薙温泉の記事がありました!
 しかも、くうみんが止まった2日後に泊まったそうですよ!

すぎっちょん様のブログ

 すぎっちょん様の背景は、くうみんと同じ夜の街です。

 いい湯、いい宿でしたよね~、すぎっちょん様!

 さて。
 登山で早起きの癖がついたせいもあるが、なぜか旅先ではくうみんは早く目が覚める。多分、朝風呂が楽しみだからだろう。
 この日も6時前に起き出し、期待の大露天風呂に向かった。
 なるほど、大きな湯船に開放的な景色が魅力的。

一番の湯
 写真では小さく見えるけど、本当は大きい湯舟

 自販機でビールを買って、部屋でのんびり飲む。このひと時が最高だゼイ!朝食は7時からだと言っていたな?さて、行くとするか。

朝のメニュー
 朝食お品書き

朝食
 なかなかうまそじゃないか

 朝食をモリモリ食べていると、宿の人がやってきた。
「宇奈月方面へのトロッコ列車ですが」
 うん、なんだなんだ?
「時刻表に出ているのは一番早くて10時55分ですが、9時52分というのがあるんです」

 へえ、知らなかった!なんですか、業務用なんですと。席が空いていれば乗れるということだったが、満員で乗れないということはまずないので、こちらもご利用ください、とのこと。

 10時55分が始発とばかり思っていた。チェックアウトは10時なので、待ち時間がちょっと長いな、と思っていた。それにここからくうみんの住む神奈川まではかなり時間がかかるので、1時間早いのは助かる。

 そして出発の時。

黒薙温泉旅館
 さらば黒薙温泉旅館。また来たいものだ

 しかし、好事魔多し。くうみんはかぶっていた帽子を線路側じゃない方のホームの下に落としてしまった。駅員さんに言ってみた。
「あそこじゃ取りようがないですね」
 やむを得ん。
 くうみんは結構帽子をなくす。今落としたのも2代目だ。 カーキ色のつば広帽があったら、それはくうみんが落としたものだ。

来ましたの。9時52分
 キタ~~~!業務用9時52分発 宇奈月行き

時刻表に乗っていない9時52分
 
 一番安い吹きさらしの車両の切符だったので、そこに乗ろうとすると、高級な、吹きさらしでない車両へ乗れという。
 業務用なので、吹きさらしの車両には作業員が乗るのだそうだ。
 済まないねえ。

 普段なら、宇奈月に到着後、かなり待ち時間があるのだが、今回は連絡がよく、富山地方鉄道の宇奈月温泉駅に行くと、わりとすぐに出発になった。
 オバさんは切符の買い方が分からず、まごまごしてしまった。駅員さんが教えてくれた。なんとなく、こんなこともわからないのかよ、という雰囲気だった。
 
 黒部地方鉄道の駅舎は、どこもボロボロレトロだ。

黒部電鉄内山駅
 レトロな黒部地方鉄道内山駅

 こんなレトロな駅舎は、台湾の地方に行くとよく見られる。日本式の建物が、大事に使われていて、昔の日本に来たような気がしたものだ。

 他の駅舎はレトロだが、新黒部駅だけは近代的だ。きっと、新幹線の連絡口なので、見栄を張った気を使ったのだろう。
 しかし、いっそのことレトロな駅舎を通した方が人気が出たのではないかと思う。

新黒部駅
 近代的な富山地方鉄道新黒部駅

 
 ここから室堂行きのバスが出ていると、山小屋で会った人から教えてもらった。
 朝早く東京を出発して、このバスに乗れば一泊少なくて済む。なるほどねえ、着るものも、その分清潔が保てるし、次から使ってみてもいいかも。

16654437990.jpeg

 この後オバさんは、新幹線に乗るのだが、何を勘違いしたか、指定席なんか買ってしまった。
「しもた!!指定なんか買ったら、隣に人がいても文句を言えないでないかい!」
 平日は自由席の方が空いていることが多い。なので指定は買ったが、あえて自由席に。

 そして、このオバさんは、新幹線の中で一杯やり、上機嫌で帰って行きました。

 めでたし、めでたし。







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テーマ : 温泉
ジャンル : 旅行

秘境の温泉宿

 黒部峡谷沿いの温泉宿には、祖母谷(ばばだに)温泉に、泊まったことがある。ここもいい温泉だったが、一応山小屋なので、一つの部屋を独占できるかどうかはわからない。
 前回は宿側の好意で大部屋を一人で使わせてもらったが、今回もそうとは限らないし、他の宿も行ってみていいんでないかい?と思い、黒薙温泉を予約した。
 今までも泊まりたいと思っていたのだが、空きがなかった。でも、今回やっと予約できたのだった。

 黒薙駅で降りたくうみん。トロッコからは、山小屋で一緒だった人たちに見送られ、「さよ~なら~」と手を振った。
 黒薙温泉はこちら、という看板はあるものの、どこから行けばいいのかわからない。
「温泉に行くんですか?」
 駅員のおっちゃんが尋ねてきたので、
「そうです」
 と答えると、ここから降りてください、と指示された。
 階段も何もない、ただの線路だ。普通、こんなところに降りたら、注意されるであろう。しかし、駅員の指示である。

ここを降ります
 ここから黒薙温泉の道が始まる

階段を登る
 いきなり登り階段が

まだまだです
 この期に及んでまだまだ続く長い道のり

昔の鉄橋が見える
 さっき撮った昔の鉄橋があんなところに見える

 20分ほど歩くと、宿に着いた。
 宿の人のいる所で受付を済ませると、部屋に案内してくれた。

いい部屋じゃない
 おお!いい部屋じゃ!

こっちの方がいいかな?
 外の眺めはこんな感じ

 川の流れの音が気になる人は山側にしてくださいと言っていたが、そんなに気にならないし、第一山側の部屋というのは眺めが全然よくない。

 くうみんは、着ているものを全て脱いで、浴衣に着替えた。
 バンザイ!清潔な衣類だ!!

 そして、風呂や!!風呂~~~!

内湯
 まず内湯で体を洗う

天女の湯
 次に天女の湯に向かった

 一番の売りの大露天風呂は、昼から夜までは混浴。朝は女性専用時間となる。なので、そちらは朝入ることにした。

 いや~、いい湯だ。内湯は、湯が豊富に流れているからか、大変お湯が柔らかく感じられる。そういえば、祖母谷温泉の内湯も、お湯が柔らかいと、露天風呂より人気があった。

 内湯、天女の湯を満喫したくうみんは、自販機でビールを買った。ここは、当然のことながら部屋に冷蔵庫がない。しかし、自販機のビールも、良心的な値段なので、損した気分にはならなかった。

手頃な値段
 良心的な値段

旅館の夕食
 夕食は山海ならぬ山の珍味

メニュー表
 メニュー表は壁に貼ってありました

 山小屋は山の中で安全に泊まることが目的。動物の脅威や、雨風から身を守れればそれで十分。隣が男性だから嫌だなど言っていられない世界だ。
 その後に、自分一人だけの部屋をあてがわれ、普段より材料もよく、手の込んだ料理を食べられるというのは最高に幸せな気持ちになる。

 このオバさんは、もう一度お風呂に入って、清潔であることの幸せを嚙みしめつつ、寝入っていくのでした。



 




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テーマ : 温泉旅行・温泉宿
ジャンル : 旅行

山屋の秘密とか、怪しい男女への天罰とか、ぶつくさ言いながら山を下りるオバさん

 今回は年のせいか、人並みの速さに起きることができた。今日も起きたのは4時半だ。もう、他の人はモゾモゾ起きだしている。
 ここ、阿曽原温泉小屋は、男女同じ部屋なので、着替えるのに苦労する。いくらくうみんでも、やっぱりお恥ずかしいものを見せる訳には行かない。干してある靴下やらなにやらを乾燥室からそっと取りに行き、布団の中で着た。

 そう、わかるだろうか?くうみんが感じていた居心地の悪さの正体。山屋というのは山中ではずっと、同じものを着るのだ。毎日あんなに大汗をかいて、乾きもよくない山小屋で、気持ち悪いことこの上ない。自分でも臭い。
 今日は着替えられる。その期待は大きい。

 阿曽原温泉小屋では、今年は予約にはファックスで連絡することになった。その評判が、お客さん、従業員、ともによろしくない。

 ここの奥さんも山小屋を手伝っているのだが、
「もう、ファックスの返事を電話するのが大変だったわよ!」
 主も失敗したと思ったらしい。この方法はもう、使わないと言っていた。

 くうみん勇姿
 山小屋の奥さんに撮ってもらったが、かなりピンボケだ

さらば阿曽原温泉小屋
 さらば、阿曽原温泉小屋。また来年会おう

赤い実を食べた

工事は続く
 道の修繕は毎年行っているようだ。

滝はお休み所
 滝はお休み処

道を踏み外したら大変
 道を踏み外すなというが、ここから落ちたら大変だ!!

ここは難所ではない

 この先に志合谷という難所がある。難所と言っても、ライトを持っていて、靴がしっかりしていればどうっていうことはない。
 今回、動画を撮ったのだが、アップの仕方が分からない。スマホで撮ったので、pcにどうやって取り込むのか?調べてやってみた。スマホからメールで送ればいいということだったが、サイズが大きすぎてダメだとさ。

 という訳でくうみんの実況にする。
 
 志合谷のトンネルは真っ暗なので、ヘッドライトが必要だ。今はスマホのライトでもよかろう。よし!行くぞ!
 トンネル内には冷たい水が流れている。季節にもよるが、この頃は水が多い時期。ああ~、ずいぶん深いな~。
 このことは予想していたので、靴にはバリバリに、撥水スプレーをかましてきた。しかし、どひゃ~!!足首に迫るような、水の深さ!!
 早く行こう!前のおやじが見えてきた!もうすぐ出口だ!!

 出口に着く。
 前を歩くオヤジ二人もいた。
「あんたのライト、明るいね。後ろからの光で、前が良く見えたよ」

 くうみんのヘッドライトは200ルーメン、かなり明るい。

 このトンネルは、足首まである登山靴でないと、水が浸入してしまうであろう。あのバカップルの靴はくるぶしまでの軽登山靴だったから、靴に水が浸入して大変な目に遭ったはず。
 ここから濡れた靴で歩くのは、かなり気持ち悪く、歩きにくいであろう。フッフッフ。

大太鼓展望台

ここなんですね
 まだかなりある

こんな道ヤダ

 くうみんは、今回敢えてストックを持って来なかった。ロープ場、鎖場、梯子場が多く、ストックが邪魔になるのと。こんな道を歩くので、引っかかったら怖いから。
 で、持って来なくて正解だと思った。

ここはどこ?
 上方、横筋のように見えるのが道です

かわいいキノコ

薄紫がきれいな花
 
勘違いを招く

 ここからは一般のハイキングコースになる。ここまでくれば下界は近い。
 この札は、ハイキング客が登山道に来ないように作ったものだが、道を間違えたか?と、ドキッとさせられる。

もうすぐ欅平
 屋根が見える。もうすぐだ

屋根が見えて来た

登山道と一般道の境
 登山道と一般道の境目。左から2段までは登山道の階段、3段目からは一般道の階段、と、勝手にくうみんが思った

 やっと、欅平に着いた。ザックを下ろし、ベンチに座り込む。なんだかホッとして、脱力するのが分かる。トロッコの時間を調べてから、今から飲むビールと今日の旅館で飲む日本酒を購入。この期に及んでまだ、持ち込みをしようとする、年寄り根性。

 今日は暖かいので、吹きさらしのトロッコに乗った。寒い日は、普通の列車になっている車両に乗った方がいい。乗っている時間が長いので、かなりきつい。一度、寒い日に吹きさらしの車両に乗ったときは後悔した。

欅平からトロッコに乗って
 欅平からの黒部川はエメラルド色

普通車内
 普通車であるトロッコ車両の方が人気がある

 特に登山の後は臭いので、嫌われたくなかったら、吹きさらしの席をお勧めする

猫又の断崖
 猫股の断崖

 ネズミがネコから逃れようと、この崖を登ろうとしたが、ダメで、猫もまたダメだったので、「猫股」と名付けられたそうだ。

昔の鉄橋
 昔の鉄橋

 このオバさんは、今日は黒薙温泉という秘境宿に泊まることになっています。ここで温泉に浸かり、着ていていた衣類を全て着替え、日本人を満喫しようという魂胆です。

 このオバさんは、どんな宿に泊まるのでしょう?!









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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

山の中での人間模様 怪しい男女とソロ組の会話

 阿曽原温泉小屋では、お風呂は男女交代制になっている。女子の時間になったので、タオルを持って風呂場に向かった。
 ここは露天ぶろで、石鹸も置いてある。もちろん、街中の温泉宿と違って、囲いもなく、豪快な自然の景色が見られる。

 行ってみると、男女が一緒に風呂に浸かっているではないか。
「時間ですよ~」
 くうみんが声をかけると、慌てて出てきた。
「すみません」
 
 くうみんはかけ湯をすると置いてある石鹸で全身を洗った。頭も洗った。ずっと石鹸で頭を洗っていると、石鹼かすがつかなくなる。くうみんもそうだ。
 他の女子も、わらわらと来て、世間話をして、一足先に山小屋に戻った。

 さっき、一緒に風呂に浸かっていた男女は、何か怪しい。くさい。

 くうみんのオバさんアンテナに引っかかるものがある。

 はしゃいでいると思うと、急に深刻な顔をして、男は天を仰ぎ、女はうつむき、男の手は女の腰のあたりをモゾモゾ…
 何よりも怪しいのは、寝床の中、二人で毛布の中に潜り込み、何やら妙な動きをしていること…

今日は満員
 こんな雑魚寝の山小屋でいちゃつくんじゃない!

 コラ!子供じゃないぞ!百戦錬磨のオバさんだ。何をしているか、そんなのバレバレだからな!
 オメ~ら、不倫だろう?!夫婦だったら、こんなことはしないのだ。
 そんなことをしたいのなら、温泉宿の方がいいだろうが!! 

 彼らには明日、天罰が下るであろう。ヒントは、二人の履いている登山靴だ。彼らの登山靴は普通のランニングシューズくらいの高さ、くるぶしくらいしかない。
 くうみん他、この山域に来る人間は、足首まである登山靴を履いている。そうでないと、まずい場所があるということだ。クックック。

 さて、お楽しみ、夕食の時間。
 ここは繁忙期はカレーライスになるのだが、スパイスから手作りの本格的なカレーということで、かなりイケる。11月近くになると新米になるらしいが、この時は古米。でもうまい。

阿曽原温泉小屋のカレー
 カレーうまし。持ち込みのマヨネーズとともに

 グループごとの配置になるが、ソロ組は、一緒のテーブルに並ぶことになる。
 くうみんは持ち込みのマイマヨネーズをテーブルの上に置いた。すると、近くのじじいが勝手に使ってしまった。
「すみません、それ、私の私物なんです」
「…」
 じじいは気が付かないのか、無視している。なので、マヨネーズは床の上に避難させた。
 他の人達が、騒ぎ出した。
「あれ、マヨネーズなかった?」
 なので、くうみんは答えた。
「これ、私が持ってきたものなんです。でもよろしければどうぞ」
「そうですか、ありがたい」
「この恩は一生忘れません」
「やっぱ、マヨネーズ好きですよね」
 くうみんが言うと、マヨネーズを勝手に使ったじじいが、やっと気付いたらしい。
「あれ、俺、勝手に使っちゃった」
 くうみんは内心「このバカが」と思いつつ、にっこり笑った。

 マヨネーズのおかげか、話の中に自然と加わることができた。一番若手の男性は、初めてここに来たという。
「こんな危険なところには、一人で行くのはやめろっていわれたんですけど、どうなんですか」
 で、くうみんが答えた。
「やたらな人を誘って、怪我でもさせたら大変よ」
 うんうん、とうなずくソロ組のメンバー。やっぱりね。声をかけたところで行く人はめったにいないし、万一来たとしても、怪我して後遺症でも残ることになったら、一生恨まれる。みんな分かっているんだわ。

 そして、くうみんの荷物の重さが話題になった。
「私の荷物、14キロありました」
「14キロ!!」
「僕はカメラがあるからそれくらいだけど、普通は8キロくらいでしょ」
「そうなんですか!」
「何を持ってきているんです?」
「え~っと、マヨネーズと焼酎を2パックと…」

 後で判明したが、年寄りほど荷物が多いようだ。
 それは山道具が旧式で大きいことや、何でもかんでも持ち込みすることが大きな原因のような気がする。
 くうみんは年寄りなのだった。

 いよいよ明日は下界に帰ることになります。このオバさんは、無事に下界にたどり着くのでしょうか?



 
 




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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

登山3日目 今回一番の長丁場

 aishinkakura様から、
>サンダル履きお兄さんが回した発電機とは何のことなのでしょうか?
>前後にその説明がないのでわかりませんでした。
>次の記事で説明を!
 との指摘が。

 え~っと、山では自家発電で電力を賄っています。自家発電機は山小屋のすぐ近くにあるとは限らず、騒音や置き場所の都合などで山小屋からは、離れたところにある場合もあるようで、今回もそのケース。
 当番なのか、このお兄さんの担当なのかわかりませんが、くうみんとしては「だいぶ離れた場所」にある自家発電機を回しに行くのに、サンダル履きで行って帰ってくるので驚いたのですよ。

 さて、くうみんは慣れない足つきで下り坂を進んだ。
 天気がいいので、楽と言えば楽だ。雨の日の山行は苦行そのものだもの。

トリカブトです
 かの有名なトリカブト

山中にイチゴ
 普通のイチゴがなっている!!イチゴの原種かな?

あなたなんていう子?
 ここら辺でよく見かける花なんだけど、なんていう花だろう?菊の仲間かしら?

まだまだ続くぬかるみぞ
 前を行く登山者。ご夫婦のようだ

 途中、仙人温泉小屋後で休憩をした。ここからは2007年から開通した「雲切新道」を歩くことになる。以前のルートは、岩崩れなどで道が荒れ、通ることが危険となったからだそうだ。

 しかし、この雲切新道が非常に評判が悪い。梯子、ロープ場、鎖場の続く悪路で、くうみんの行く仙人池ヒュッテ→阿曽原温泉小屋はまだましなのだが、この逆ルートはひたすら登りで、「地獄を見た」という人が続出。

 しかも、歩行距離、時間とも長くなり、以前であれば、仙人池ヒュッテの手前にある真砂沢ロッジから阿曽原温泉小屋に向かうのも一般コースだったのに、今では健脚コースとなってしまった。
 うん、なるほど一番の長丁場だ。

 だから、この雲切新道沿いにある仙人温泉小屋は重要な山小屋になるはずだった。
 しかし、従業員の「女子露天風呂盗撮事件」のおかげか、いけなくなってしまった。

 従業員が女子風呂の盗撮をしでかしたそうだが、あまりにも山奥だったので警察官が来ることができず、シーズンが終わってみんなで下山したときに御用となったといううわさを聞いたことがあるが、あくまで噂の話。

 もし、くうみんがこの盗撮に遭って、犯人がドへへと鑑賞したら…

「あ、バアさんだ!早送り、早送り!(湯に浸かるくうみんの動作が10倍速で送られて行く)」
 なんてことになったら、それはそれで傷つくであろう。

解体される仙人温泉小屋
 休憩終わって、歩いていくと、解体される仙人温泉小屋が見える

 きちんと解体するのは、やはりオーナーの山を愛する気持ちからだろう。

山のいい道
 お、珍しくいい道!

山ぶどう
 山ぶどう

 仙人ダムが見えてきた。でも、見えてからが長いんだよね。ダムに着くまで、かなりの時間がかかった。

 仙人ダムが見えて来た
 見えてきたと喜んだのもつかの間
 
かわいい小菊
 かわいい小菊

もうすぐ仙人ダム
 今度はもうすぐだ!!

やっと仙人ダム
 やった~、仙人ダムだ!

 ここまで来ると、阿曽原温泉小屋はもうすぐという気がする。

仙人ダム放水
 これは天然の滝か?

関西電力建物内
 関西電力建物内。お邪魔します

トロッコ線路
 トロッコの線路。これで通勤

貨物列車
 貨物列車

 ここから20分くらいきつい登りがある。最後の難所。
 そして登りきると、今度は平らな道を歩ける。やっぱ、平らな道は楽だ。

ユキノシタ
 道端に生えるユキノシタ

 そしてやっと、今宵の宿、阿曽原温泉小屋に到着した。歩行距離10.19キロ、歩行時間6時間59分40秒(走行アプリTATTAによる)
 ちなみにこの前の歩行距離も測ったはずなのだが、記録に残っていない。Googleが入らない地域だからかな?

 ここで、くうみんは山のちょっとした人間模様を語ろうと思う。

 さて、このオバさんが見たのは、いったい何だったのでしょう?!






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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

山記事に戻ります まずは裏剣の写真をご覧ください モルゲンロートというらしい

 まだ頭が新潟の方に行っています。年を取ると切り替えにも時間がかかっていかん。
 ということでまずは裏剣(うらつるぎ)の写真をアップしましょう。
 コメントくれた浜風様によると、「モルゲンロート」というそうですよ。

朝の裏剣
 まだ日の当たらない裏剣

だんだん太陽が当たっていく
 ちょっとだけ来た!

ほらほら
 わかるでしょ?

こんなに〜
 ここまで来たか!

天気が良くて、良かった
 もうすぐ全体に日が当たる

 ここまでは、日の光もピンク色でお目覚めですか?という感じ。

もう、あからさま
 ここまで来ると、あからさま

 いい写真が撮れた~。いつもだったら、寝坊してすっかり普通の顔した裏剣しか見ていなかったけど、今回はこんなに表情の違う裏剣が撮れた!

 このオバさんは、今回は人並みに、6時半ごろ出発することになった。
 山小屋を出るとき、従業員のお兄さんと一緒に出ることになった。お兄さんは従業員やお客がちょっと外に出るために置いてあるサンダルで、くうみんと一緒に山を下って行った。
 それが速いのなんの…くうみんが登山靴でえっちらおっちら山を下っていくと、どこからか発電機が回る音がした。
 しばらく行くと、お兄さんがまた上ってくる。
「あの発電機回したの、お兄さん?」
 お兄さんは笑顔で答えた。
「そうです」
 
 すげ~な~。つるつる滑る岩の道を普通のサンダルで…お兄さんを尊敬したくうみんであった。
 この先は、山行の一番の長丁場となる。そして、だんだんと居心地の悪さを感じるようになったくうみんであった。

 このオバさんの感じる居心地の悪さとは?!このオバさんは、この一番の長丁場を、どのようにやり過ごしていくのでしょう?!







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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

山記事の途中ですが、オフ会の報告です!

山から帰ったのは10月3日ですが、その約一週間後の10月9日から一泊で、新潟でオフ会がありました。オーストラリア在住のブロ友・ミコリー様が2年ぶりに日本に帰国することとなり、そんじゃ、共通のブロ友同士で集まろうでないかい、ということになったのですよ。

 オフ会はくうみんにとって行ったことのない地、新潟です。メンバーは、この地に住むがちょー様、ミコリー様、utokyo318様、くうみんというメンバー。

 新潟は新幹線ときで行けばすぐです。
 この日も家からビールを持っていき、セブンで買ったサンドイッチをぱくつきながら新潟に向かったのでした。
 新潟駅前の「ホテルグローバルビュー新潟」ロビーで待ち合わせということだったので、ロビーの椅子に座ると、隣に見知らぬおやじが座ったので、会釈して一つ向こうの椅子に座りなおすと、
「くうみんさんですか~?」
 という声が。見ると、ほっそり、すらりとした美人さんが、いました。
「私、utokyoです」
「あら~」
 隣のおやじも遠慮がちに声をかけてきた。
「がちょーです」
 なんと主役のがちょさんかい!
 がちょ様はブログからすると、軽いおやじのような感じですが、実際は寡黙で地味な雪国の男を思わせる人でした。

 少し遅れて、今般のもう一人の主役、ミコリー様が到着。この4人で新潟観光をすることとなったのでした。

 地元民がちょ様の案内で、近くのセブンに向かった。ただのセブンではない。半地下のセブンということで、有名だそうだ。

半地下のセブン
 ここでビールが買える

 がちょ様と言えば、射撃がご趣味。射撃場に案内してもらった。

射撃の的
 これが射撃の的

こんな感じです
 お皿だそうです

段ボール箱にたくさん
 在庫を切らしちゃなんねえだ

薬莢 中身はない
 薬莢。中身はないが、メルカリで売れるそうだ

 この日は射撃大会が開催されていた。10人くらいの選手が、的のお皿を、狙い撃つ。
 平均年齢70歳くらいか?がちょ様の解説によると、体力はあまり関係ないので、年齢が高くなっても強い人は強い、とのこと。

射撃大会
 
 おっちゃんたちが的を狙う。見事的中したときは
「キャ~~~ッ!」
 と、ミコリー様、ukokyo様、くうみんの3人は歓声を上げて拍手をする。ギャラリーがいると励みになるのではないかと思う。
 体のでかいおっちゃんが非常に高い命中率を誇っていることに気づいた。
「あの人すごいわよ」
「そうね、体がどっしりしているから、安定がいいのかしら?」

強い男に惹かれる女心
 向かって左から2番目のライフルを構えている黒っぽい服のおっちゃんはモテていた。北東ロシアの猟師、デルス・ウザーラみたいですね!

射撃場遠景

 射撃を見学した後は、がちょ様お勧めのパワースポットへ。
 その前に蕎麦屋に寄って、腹ごしらえ。

美味しい蕎麦屋
 おいしい蕎麦屋。黄金の里会館

蕎麦屋の裏には川が
 蕎麦屋の裏には川が流れている。夏は特によかろう

 そばのおいしさを味わうには、冷たいそばがいいという。しかし、くうみんはカレーそばが好きなのだよ。

やはりカレーそば 

パワスポを目指して
 パワスポを目指して歩く、がちょ様、utokyo318様、ミコリー様御一行

龍の木
 竜のあるありがたい木

合格祈願
 がちょ様はここで合格祈願をして、見事資格試験を通過したそうだ。受験生の皆さん、祈りましょう

 今度はお寺の本堂へ。

除雪機 免許はいらないそうだ
 お寺でも雪国では除雪機が必要。免許は不要だそうだ

 新潟と言えば瓢湖の白鳥が有名です。白鳥も飛来していることだし、行きましょう。

瓢湖のハクチョウ
 瓢湖の白鳥。アヒルではない

ハクチョウ2

ハクチョウ3

 夕方4時くらいだっただろうか?田んぼにえさをついばみに行っていたハクチョウたちが帰ってきた。

ハクチョウ飛来
 カラスではない

 白鳥を見た後は、新潟駅に戻って、ポン酒館へ。
 ポン酒館は、500円で日本酒の試飲ができる酒飲みには楽しい日本酒のテーマパークのようなもの。

ポン酒館

 ポン酒館を出ると、次はお待ちかねの宴会に。
 しかし、出てくる料理を次々と食べてしまったので写真は極端に少ない。

舞茸の天ぷら
 かろうじて写真を撮ったマイタケの天ぷら

 utokyo様は、なんと明日から旅行!!なので日帰りだ。
 東京から新潟まで日帰りで来られるのは大したものだと思うが、わざわざ来てくれたutokyo様も大したものだ。

 いたずら好きなおじさんとおばさんたちは、次の目標に向かった。

万世橋
 長い長い万代橋を渡ると

野球漫画のキャラ
 商店街に野球漫画のキャラがあった

こっちの方が有名らしい
 こっちの方が有名人?

 そしてこの3人組は、今は閉店してしまった三越のライオンに、乗るというばかばかしいことを始めたのだった。

イタズラおじさん
 いたずらおじさん

イタズラおばさん
 いたずらおばさん

イタズラおばあさん
 いたずらおばさんその2

 素面では恥ずかしくてとてもできないが、酔っぱらっていたので、道の向こう側にバス待ちの人が何人かいたにもかかわらず、気にせずにやっちまいました。

 新潟は、建物は大都会と違わず立派なのだが、シャッター通りはいかんともしがたい。

シャッター通りの地下街
どうにかしないと!!

 ホテルに帰ったくうみんは、いつも10時には寝てしまうのに、この夜は夜更かし。歯を磨いて、顔を洗って、そのまま寝てしまった。
 ミコリー様は大浴場に行ったのですが、超満員だったので、そのまま帰ったそうだ。
 二人とも、翌朝に入浴。朝風呂があってよかった。

 旅の楽しみは食べること。朝食もその例外ではないのは言うまでもない。

がちょ様の朝食
 自分のはもう手を付けてしまったので、がちょ様の朝食をアップ

 ミコリー様がこの辺を観光するという。このまま帰るつもりだったのだが、せっかく来たのだから、一緒についていくことにした。

旧小澤家
 明治の豪商小澤家の庭

 庭に、藤棚があった。
「あれ、インゲン豆がなっているわ~」
「あれはインゲン豆ではありません!藤の実です!!」
 藤棚に藤の実がついていたのだが、ここでミコリー様の弱点が露呈したのだった。

小澤家の展示品1

小澤家の展示品2

小澤家 来客用風呂
 来客用の風呂

 次は、近くにある、みなとピアへ。

江戸時代のごちそう
 明治時代のごちそう。今でもごちそうですね!

 次の写真は、「おじいさん、おばあさんたちが子供のころの食卓」として、展示されていたが、5、60年前の食卓ということだった。
「わしら、おばあさんかい!!」
 ミコリー様とくうみんはショックを受けたのだった。

見栄を張った食卓
 撮影が来るというので見栄を張ったか、お盆のごちそうではないか?

 5、60年前の食卓というが、てんぷら、焼き魚、小鉢がいくつか、デザートのブドウなど、テーブルいっぱいのごちそうがこれでもかと並び、これはかなり見栄を張った食卓だと思われる。くうみんの子供のころは、ご飯とみそ汁、野菜炒めと漬物というようなおかずだったと記憶している。
 日本はまだ、貧しかった。(シミジミ)

 昔のごっつぉう
 江戸時代でも、こんなごちそうを食べる人がいたんですね!

普段のごっつぉう?

みなとピア 税関
 みなとピア、旧税関

博物館
 博物館本館

 急ぎ足で、オフ会の紹介をしました。ミコリー様、utokyo様、がちょ様、また会いましょう。

 特にがちょ様、車の運転、見どころの解説、ありがとうございました!

 




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テーマ : 旅先での風景
ジャンル : 旅行

登山二日目 9月30日

 山の朝は早い。5時に起きると、一番の寝坊、しんがりとなる。いつもの山行であれば、5時に起きて、7時ころのんびりと出るのが常である。しかし、今回は年のせいかみんなが起きる4時くらいに起きてしまった。

 どうしよう、まだ時間はたっぷりあるのに…など思っていたら、
「くうみんさ~ん、朝食に来てくださ~い」
 と、山小屋の人が呼びに来た。朝食は来た順に食べると説明されたのだが。こんなに早く朝食なんて、聞いてないよ~。
 しかし、山小屋では山小屋の人の指示に従うのがルールなので、食堂に向かった。
剣沢小屋の朝食 

 食事を済ませたくうみんは、出かける支度をして、6時になる前に出発することになった。もっとゆっくり出るつもりだったが、早くいかなくてはならない雰囲気で、押し出されるように小屋を後にした。
剣沢小屋から朝焼けを望む

16651251720.jpeg

 ここからは、雪渓がすぐ近く。それに苦手な一枚岩、スラブがある。
 雪渓は降りるところを選ぶのが難しい。歩くときはアイゼンを付けるから、滑らなくて、むしろ楽。

 くうみんは慎重に降りる場所を探した。な~んて、人がいるところに行けばいいのさ。
 先に来ていた人達、アイゼンが旧式だったのか、つけるのに手間取っている。くうみんのアイゼンはワンタッチ式で、つけるのが簡単。
 なので、くうみんが一番に雪渓を歩く羽目になった。人の後についていけばいいと思っていたのに。

雪渓を行く
 雪渓を歩く。

アイゼンの踏み跡
 前に誰もいないので、アイゼンの跡を探して歩く

 あ、道標のリボンが見える!

ピンクのリボンが目印 見えるかな?
 これこれ

これこれ
 ここが昇る場所

出た!一枚岩!
 嫌だ、一枚岩、嫌い!

 これが一度でなく、3回ほどロープを使って移動するところがある。降りるのはまだいいけど、登るのはリュックの重さもあるし、非力なオバさんは、本当に大変。

崩れかけた雪渓
 あんな隙間に入ったら、永遠に見つからないよな~

 雪渓が終わると、今度は普通の山道になるが、やはり普通の山道の方が体力を消耗する。

 なんの実だろう
 何の実だろう?

ゼンマイのような
 ゼンマイのような

アザミ
 アザミ。花言葉は、私に近づかないで。これをプレゼントされたら、そういうこった

エーデルワイス
 エーデルワイスの一種

これが道だとさ
 これが道だとさ

吊橋
 男は苦手なつり橋

くうみんの影
 くうみんの影
 このあと少し道に迷う。誰もいないんだもの。

芽が出ている
 木の洞から芽が出ている。かわいい

三の窓雪渓
 三の窓雪渓。これは氷河だそうだ

 ずっと登りでいい加減疲れてしまった。
「ゼイゼイ!仙人池ヒュッテはまだか~!!ゼイ!」

コケモモ
 コケモモ

リンドウ1
 リンドウ

リンドウ2
 これもリンドウだけど、種類が違う

 息をゼイゼイさせつつ登っていると、仙人池ヒュッテと池の平小屋の分岐点に差し掛かった。ここまでくれば、もうすぐだ!!

 しかし、持ち前の欲深根性が出て、ここまで来たら、せっかくだから、池の平まで行ってみようかという気になった。疲れているというのに、バカだねえ。
 宿と池の平の分岐点にリュックを置いて行ってみた。

 池ノ平小屋前の池
 池の平小屋前の池

大きくしてみる
 こんな感じです

 ちょっと見て、写真を撮って池の平に別れを告げる。

さらば 池ノ平小屋
 赤い屋根が池の平小屋

 くうみんの泊まる仙人池ヒュッテよりもマイナーだが、今回はなぜか若い女性が多く泊まっているようだった。時代の流れかね。

こっちが今宵の宿仙人池ヒュッテ
 こっちが今宵の宿、仙人池ヒュッテ

 ここでも、お風呂に入れる。湯船に入れるのがうれしい。ひと風呂浴びて、ビールを購入。もちろん、持ち込みの焼酎も飲む。

何と美しい!
 なんと美しい!池に映る裏剣

 夕食は、どこも5時から。

仙人池ヒュッテの夕食
 山小屋定食とでもいうか、こんな食事が多い

裏剣夕景
 裏剣夕景

 美しい仙人池ヒュッテからの景色に酔いしれる、このオバさんの今後は?!





 
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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

いよいよ登山開始 9月29日

 大町温泉郷から黒部立山アルペンルートの玄関口、扇沢には、バスで行く。
 バス停で待っているとオバさんが来て、
「切符は持っていますか?」
という。持っていないので、この人から購入。他の人にも聞いていたが、ほとんどの人は旅行社から買ったであろう切符を持っていた。
 あまり売れていない。歩合制であろうに。気の毒だが、立山黒部アルペンルートを全て公共交通を使うのであれば、前売りは割引があるらしいし。

 扇沢で、登山届を提出。
 電気バス(運転手側の方が眺めよし)→ケーブルカー(眺望なしなので適当な席に)→ロープウェイ(眺めよし。どこかの窓に張り付く)→トロリーバス(眺望なし)、と乗り継ぐ。

尊き御霊
 黒部ダムにある尊き御霊。この方たちにお参りしてから登山に向かう

黒部ダム
 黒部ダム

黒部の空
 雲が面白いと思ってさ

 室堂には12時25分に着いた。

山は怖いぞ
 山は怖いぞ

 一歩一歩確実に足を置きましょう、ってこんなの常識!と思うだろうが、山の中の岩だらけの道では、これが分からなくなるもの。
 くうみんが山の中で学んだことは、右足を出したら、次は左足を出す。右足は必ず左足の右に、左足は右足の左に、ということだ。これがなかなかできなくて、すっころんでしまう。

事故が多し
 事故多発

水の目安
 水の目安はこんな感じだそうだ。体重×行動時間×5

「玉電の湧水」を、ペットボトルに詰め、あれこれ用意をしてから歩き始めた。

 いい天気だ。

 雨の予報もあったが、2、3日前から、いい天気であるとの予報に変わった。おじさんと、くうみんの父にお願いした結果であろう。父はしょーもない人間だったが、死んでからの方がいい仕事をしている。

みくりが池
 みくりが池

室堂の山々
 室堂の山々

室堂の湿地
 室堂の湿地

テントの花咲く
 テントの花咲くキャンプ場。最近は、キャンプが流行っているので、山に登るというより、ここでキャンプをして帰る人も多いようだ

若干の紅葉
 若干の紅葉。最近は紅葉が遅い傾向にあるそうだ

可憐な花
 可憐な花

可憐な花2
 高山植物はあまり大きくならない

シラタマの実
 シラタマノキ。サロメチールの味がする

 途中、道が分からなくなったので、向こうから来た人に聞くと、やはり間違っていた。
 こんな入り口で間違えるなんて…

 しばらく歩いていたが、やはり不安なので、向こうから来た若い男性に、声をかけた。
「こっちですね。途中で道が分かれるので、道標をよく見てください」
「ありがとうございます」
 短髪が良く似合って、精悍でかっこいいわ。やはりかっこいい男性は、いいものだ。ただし、あくまで観賞用。

 しばらく山を登っていると、道に蛍光グリーンの携帯用バッテリーが落ちていた。前を見ると、赤シャツのお姉さんと、蛍光グリーンのシャツを着たお姉さんがいる。

 あの、蛍光グリーンのお姉さんが怪しい…そう思ってそのバッテリーを持って登り、追いついたところで声を掛けたら、果たしてやはりその蛍光グリーンのお姉さんが落としたものだった。
「チャックが開いてた!!ありがとうございます!」

 いい勘してた。

 また一人歩き始めたが、いつもと道が違うことに気づいた。こっちでも目的地には行けるけど、距離が長くなる。まあ、勾配は緩やかになるからいいか…

本当はあっちの道
 一番奥の緑の前に、白い筋が見えるが、本当はあっちの道に行く予定だった

目的地は同じで良かった
 目的地は同じでよかった

雲の行列
 雲の行列

 途中迷ったけど、4時間ほどで剣沢小屋に到着した。まあ、こんなもんでしょ。

もうすぐ剣沢小屋
 もうすぐ剣沢小屋

剣沢小屋近くの池
 宿に入る前にリュックを置いて、そばの池を見に行った

剣岳を望む
 ムクドリくらいの鳥が集めている松ぼっくりのようなもの

剣沢小屋入口

 今宵の宿、剣沢小屋に着いたのは、4時近くだったか?
「予約しております、くうみんです」
「お待ちしておりました」
 
 部屋は蚕棚だが、一人のスペースは十分取ってある。この山域は、シャワー程度は浴びられるので助かる。
 食事は5時から2回制。

 ここの食事は山小屋とは思えないほど、豪華だ。今日はとんかつとビーフシチュー。前に来たときはエビフライだったっけ。隣に愛想の悪い男がいてさ、ふん!

剣沢小屋の夕食
 マヨネーズはくうみん私物

 山の夜は早い。何もすることがないので、6時ころ寝てしまう。これでも眠れるから、やはり疲れているのであろう。

 さて、このオバさんは、この後どんな道中になるのでしょうか?


 





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テーマ : 登山
ジャンル : 趣味・実用

山に行っておりましたの

 皆様、ごきげんよう。
 先のアップからもう、8日も経ってしまいましたわ。おかげでランキングダダ下がり…ま、たいしたランクでもないので、どうでもいいですけどね。

 どうしていたかというと、山登りに行っていましたの。今回は、かなり長い道中ですの。長野県の大町温泉郷から、室堂を経て富山県側の欅平(けやきだいら)に抜けるという、ロングコースですの。
 大町温泉郷で、一泊して英気を養ってから、室堂より登山開始→剣沢小屋→仙人池ヒュッテ→阿曽原(正しくはあぞばらと読む)温泉小屋→欅平。そして最後に黒薙温泉旅館で一泊、疲れを癒す。
 なんと5泊という超豪華登山旅行ですの!

 今回はカップ入りの焼酎も2本入れましたの。味が足りない場合の、マヨネーズも300グラム入りを一本、持ちましたの。
 荷物の重さを量ったら、14キロもありましたの。でも、このうちのかなりの量が、ビールと食料だし…

 今日は旅館に着くだけなので、朝はゆっくりですわ。

 いつも予約なしで座れるので、特急あずさ13号には、駅で特急券を買うことにしていますの。でも、今回は誤算でしたわ。 座席がなくて座れませんでしたの。
 慣れている人は取りあえず空いている席に座っていましたけど、慣れないもので、1時間以上も立っている羽目になりましたの。でも、甲府についてから、席が空きましたので、やっと座ることができましたわ。

「ふ~、やれやれだ。さっさと座ってしまえばよかったわい。さて、ビールだ、ビール」

 わたくしは、家から持ち込んだクーラーボックスに入ったビールを取り出し、昨日スーパーで買った10%オフのランチパックとともにいただきましたの。
「う~ん!やっぱ、車中で飲むビールは最高だぜ!」
 アイスパックも抜かりなく入れていますので、ほぼキンキンですわ。

 松本につくと、大糸線に乗り換え。そこからは、単線の、ひなびた駅を、1時間近く行きますの。信濃大町に着いたら、バスに乗り換えですわ。バスに乗ると、約10分ほどで大町温泉郷に到着ですの。

「え~っと、宿はどこだ、宿は?」

 今宵の宿、超高級ホテル、「黒部観光ホテル」は、バス停のすぐ近くにありましたの。
「こんにちは、予約しております、くうみんです」 
「くうみん様、お待ちしておりました」

 キーを受け取って、部屋に向かいましたの。なんですか、訳アリの部屋ということでリーズナブルな部屋だそうですわ。
 くうみんの泊まる本館の4階は、エレベーターは3階までで、それからは階段ですの。重い荷物を担いで階段を上がるのは、大変でしたけど、そんなことを言っていたら、山には登れませんわ。

 16647708330.jpeg
 部屋はビジホのようですわ!さすが訳アリ!

窓からの眺め
 窓からの眺めは、屋根が大半。蜘蛛さんもいらっしゃいますの

 「そう言えば、よくコメントくれるおばばさんは、hebiより蜘蛛が嫌いと言っていたな。こんな写真アップしたら、気絶するかも」
 くうみんは、持ち込みのビールを冷蔵庫にしまいながら、独りごちましたの。

 ビールを収納し終わったので、外を散歩しようと思いましたの。
 くうみんの泊まるエリアの廊下は、なんだか牢獄のようですわ。ベネチアのドゥカーレ宮殿でしたかしら。宮殿部は、きらびやかなのに、牢獄に続く入り口とも言えないような隙間を入ると、先ほどの宮殿とは似ても似つかぬ牢獄になりますの。
 それをほうふつとさせますわ。

くうみんの部屋前の廊下
 牢獄のような廊下

 この一角だけしん、としていて、くうみんの他に泊り客はないように感じましたわ。

一般の部屋の廊下
 一般の部屋の廊下

おでん
 おでんもありましたので、こんにゃくと大根をいただきましたの。その後、コーヒーも(すべて無料サービス)

 外をぶらぶらしていると、栗の木があって、栗がいっぱい落ちていましたわ。

「おっ!栗だ!拾っていこう!」
 栗を拾って、バーキンのバッグに入れましたの。

 風呂に入って、ビールをいただいて、お楽しみの夕食ですわ。
「う~、べふっ!メシや!メシ~~~!」

夕食1
 夕食第一弾

夕食2
 夕食第2弾

 こういうところのお寿司はあまりおいしくないのが常ですが、ここのはおいしかったですわ。ご飯もふわっと柔らかく、ネタも新鮮でしたの。
 デザートも充実していて、このホテルはそこそこお勧めですわ!

 明日からはいよいよ山登りが始まります。束の間の休息を楽しむ、このおばさんは、どうなってしまうのでしょう?!
 

 




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テーマ : 一人旅
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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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