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読書感想文 「疼く人」を読んで

 この本も図書館で予約して、かなり長く待った末に読むことができた。
 
 年下の男に身も心もとろかされ…

 おお!岸恵子さまも、そんなような小説をものしておられた。
 ジイさんが若い女にうつつをぬかすのと同じように、バアさんもやはり若い男が良くなるのだろうか?
 
 そうだよなー。くうみんだって自分のことはさておき、どうせ一緒にいるなら、若くてかっこいい男性の方がいい。
 しかし、疼く人の主人公、燿子と違うのは、くうみんの場合は「若いもんはいいのう」と、眺めるだけで十分なところ。

 この主人公、実はただものではなくて、今はもう過去の人となりつつあるとは言っても、一時は一世を風靡した脚本家なのだ。
 確か、岸恵子様の「わりなき恋」の主人公、笙子も、ドキュメンタリー作家であり、家も立派、旅行にはファーストクラスと言う一般庶民とはかけ離れた生活をしていたはず。

 やっぱ、若い異性を射止めるには、男も女も金がないと、いかんのか?

 性描写もかなりあけすけで、電車の中で安心して読めるとは言い難い。はっきり書く訳には行かないが、「ま」とか、「こ」とかのつく単語を、女に言わせて喜ぶ男、のような変態チックな場面もあった。 

 年行っても、性的なことができるというバイタリティーは見習いたいが、くうみんの場合、そのバイタリティーはマラソンの方に行ってしまうと思う。
 ま~、才能がなければできない脚本家と言う主人公の職業から考えると、70になって自分より大幅に歳下の男と付き合えることは、やはり特権階級の話なんじゃないかな?と思ってしまう。

 くうみんはそれより、おいしいものを食べてビールを飲み、たまに旅行に行く今の生活が合っている。

 今度はどこに行こうかな?エコノミークラスで。

 




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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

ギックリが来た!そして全く関係のない吉野山の報告

 その日、くうみんは部屋を掃除していた。
 くうみんの掃除は、家具の上から始まる。エアコンや箪笥の上にはたきをかけ、壁と家具の隙間にもはたきを入れる。こうして隅々まできれいにして、掃除の回数を減らす。こんな掃除は2週間に一度。その他は気が付いたときにクイックルワイパーをかける。

 こんなに簡単で済むのは、畳の部屋がないからだ。
 くうみんは布団で寝る。押入れがなくてどうしようと思ったが、クローゼットに衣装ケースを置き、その上に布団を収納している。何とかなるもんだ。

 はたきをかけ終え、ルンバを起動させる。ルンバでは掃除しきれない狭い場所や段差のある所は掃除機を使う。
 掃除機を操っているとき、腰のあたりに何か違和感を感じた。
 そんなに、無理な体制を取った訳ではない。しかし、腰の筋肉が自らヨレッとしたように感じた。

 その時は大したことないと思ったが、時間が経つにつれその違和感は痛みに変わっていった。
 これはぎっくり腰!しかし、何年ぶりだろう。こっちに引っ越してから初めてだから、少なくとも3年ぶり。

 一日様子を見ることにした。
 経験のある人ならわかるだろうが、顔を洗う時はひざを曲げて洗う。靴下やズボンを履くときも、なるべく腰を動かさないよう注意して行う。

 翌日、起きるときは、うつぶせになってよっこらしょ、と起きた。
 ダメだ。やっぱり。しかし、前のところではひいきの整骨院があったが、ここにはない。一番近い整骨院は休み。いつも行っている骨格矯正の施術院は、こんな時行っていいものか?
 そこには近々行く予定があるから、今回は整形外科に行くことにした。

 道中痛みでヨレヨレになりながら、自転車に乗って行った。
「腰を痛めたんですけど」
「まず、レントゲン撮りましょ」
 今日は、いつもの先生ではなく、臨時に来ている若い先生だった。

 レントゲン検査技師の女性の指示で、いろいろポーズを取ってレントゲンを撮るのだが、後ろに反る体制は非常に苦しかった。

 大変な思いをした後、先生の説明を受けた。 
「くうみんさんの背骨はきれいな背骨ですね~。間隔が一定で、ゆがみが全くありません」
「そうですか~。はじめて言われました~。う~ん、痛い」
 なるほど、言われてみると、きれいな気がした。きっと骨格矯正のおかげだろう。
 こんな背骨の持ち主は、どんな美人なんだろう…と思わせるが、ところどころ大小の気泡が散見された。

 これはおならだろう。隠しようもない。きゃー、恥~ずかし~。

 しばらく安静にして、コルセットを巻いているように指示され、湿布をたくさんもらってきた。
 動かしていない時間が長いと、腰の動きが悪くなる。動かしているうちにましになっていく。

 日ごとに良くなりつつあるようだが、普通に体が動かせるようになるまでには、まだ時間がかかりそうだ。



 実はひそかに吉野に行っていたのだ。ツアーで行った。

16503492760.jpeg
  大仏蕎麦とビール

 ツアーの食事と言うのは、日もくれない5時くらいに「食え~~」とばかりに出されるか、宿についてひと風呂浴びる時間もなく、「食え~」と言われるか、どちらかなので、敢えて食事なしのコースにした。

 第一日目の夕方。宿にチェックインした後は自由行動。
 風呂に入ってコンビニで買ったビールでまず一杯。その上で、近くの蕎麦屋で、蕎麦とともにビールを注文した。

 会計の時、お店の人は、蕎麦のお金しか言わなかった。
「えっ、違うでしょ、ビールも頼んだよ」
 するとお店の人は、メニュー表を出した。
「ここに書いてありますが、ビール一杯は無料です」
「あら~、そうだったの~。どうも~」

16503492900.jpeg
 お互い正直よのう。いい店だったので、写真も掲載。奈良駅のコンコースにある

 京都の飲食店と言うのは、あの手この手で観光客から金を出させるようなところがある。だから、地元の人が行かない店と言うのは要注意。いつだったか、フネさんと行った京都の居酒屋の水割り、水かと思うくらい薄かったなあ。奈良の飲食店はそうではなさそう。

吉野のサクラ
 4月9日の状態。今年は去年より開花が遅かったそうだ。

吉野のサクラ2
 画面左に人の手が!まったく気づかなかった

柿の葉寿司
 お昼に柿の葉寿司が支給された

白いショウジョウバカマ
 普通はピンク色のはずなんだけど、これは白いショウジョウバカマ

吉野のサクラ3
 帰りのバスはこの近く




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テーマ : 肩こり・腰痛など・・
ジャンル : ヘルス・ダイエット

スマホを売り飛ばそうとしたら 

 また母から呼び出しがあった。
「今度、新しいガラケーの説明をしてもらうから、一緒に来て欲しいの」
 へ~、へ~、わかりました、行きますよ。
「それじゃ、9時半にお店に来て」
「うん、わかった」

 5Gのスマホを通販で買ったのはいいが、その翌日にはギブアップ、近くのショップに行って「簡単スマホ」を提案されたが、これも使えず、結局ガラケーに逆戻り。

 という訳で、店舗での説明に付き合うことになった。
 ガラケーも機種が変わったので、ボタンの位置が違って、わからないらしい。今度はそんなに時間もかからないだろう。11時にならないうちに終わりになって、昼食には早いけど、昼ごはん食べて帰るか。など考えていたのだが。

 店に行くと、もう、母がいた。カウンターの向こうに、若くてかっこいいお兄さんがいた。この人が簡単スマホの説明をしてくれた人なんだろう。目の下にクマ作って、大変だっただろうなあ。

 早速練習に入った。
 電話をかける。切る。受ける。
 このことを練習するのに、やはり多大な時間がかかったのは言うまでもないが、ガラケーなのでそこそこできるようになった。
 まあ、いいでしょう、ということになった時、母は2台のスマホを出した。
「これ、捨てて欲しいの」
 一台は、ジャパネットで買った5Gのスマホ。もう1台はここで買った簡単スマホ。この簡単スマホはキャンペーンで無料だったそうだ。
 お兄さんはこう提案した。
「簡単スマホは取って置いたらどうですか?使うこともあるかも知れないし。5Gの方は、買い取ってもらえばいいんじゃないですか」

 そうね、簡単スマホの方は、取っておいた方がいいかも。母がスマホに手を出すのはこれで2度目。1度目で使うことができなかったくせに、「もうちょっと頑張ればできたかも」と、また勝手に手を出して自滅。2度あることは3度あるっていうし。
「そうね、これはまた、スマホが欲しくなった時のために取っておくことにしよう」

 最新型の5Gのスマホは、売ることにして、買い取りの窓口で聞いたのだが、やはりこれ、これから月々お金を払うことになっているという。
「この支払が終わらないと、売却できません」

 なによ!!お金は払わなくていい、なんて母の勘違いだったんだ!!やっぱりね~。世の中、そんなに甘くない。

 母の家に帰ってから、ジャパネットに電話した。
 先日買ったスマホだが、やはり使いこなせないので、売却することにした。つきましては、月々支払うことになっているが、一括で支払いたい。そうすれば売却が早くできるので。
 オペレーターのお姉さんは、聞いてきた。
「いつお求めになりました?」
「え~っと、母が買ったんだけどね。4月の4日。買った翌日には、使えないってことで、簡単スマホにして、それもダメでガラケーにしたんです」

 こんなやり取りの末、5月末に引き落とし口座から一括払いすることになった。

 5月末にスマホ代が引き落とされたのを確認したら、買い取りの窓口に行って、売り飛ばすことにしよう。いくらくらいで買い取ってくれるのか?まあ、半額にもならないだろうけど、多少はもとを取り戻せる。

「ごめんね~」
「…」
 何が最後の子不幸だ。

 くうみんの家に着いたのは、午後3時。やっぱり午前中じゃ終わらなかった。




 

 
  
 




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テーマ : ケータイ買取り
ジャンル : 携帯電話・PHS

日本の景気を考える

 池上彰様の番組だったと思う。
 日本の所得はもはや韓国よりも少なくなってしまったという。以前であれば、日本は世界でも所得が多い国だったが、最近は違うらしい。
 なぜ所得、というか、給料が上がらないのか?
 それは物価が上がらないからだという。

 最近はロシアとウクライナの戦争のおかげで、結構物価が上昇しているようだが、その前は牛丼屋や、ハンバーガーショップで値下げ合戦を繰り広げていた。日本人は安いものが大好きだもの。 
 そして、日本人は、物価が上がると、
「なんだ、この前まで安かったのに。もう買わない、他のにしよう」
 と言って買わないもの。

 しかし、世界標準で言うと、値上がりしても、「仕方がない」と言って買うのが普通らしい。

 そういえば、以前は海外で買った方が安いから、海外旅行に行ったときは、この時とばかり爆買いしていたものもあった。
 例えば、高級ブランドの下着。タイではワコールや、トリンプ、ギラロッシュなどのブラが、日本円にして2千円前後で買えた。

 なので年に一度のタイ旅行の時は、1年分の下着を爆買いし、
「これ、2千え~ん♡」
 などと言ってほくそえんでいた。何しろ、日本で買えば6千円はくだらない代物だ。表はボロを着ていても、下にいいものを着ていると、なんとなく自信につながるものだ。

 しかし、いつの頃からか、タイの日系デパートに行っても、買うことはなくなった。日本で買うのと同じくらい高いから。
 いつだったか、台湾のユニクロで靴下を買ったが、3足組で日本円にして千円くらいだった。日本と同じくらいだ。敢えて海外で買う必要はない。

 前はユニクロばかりだったが、そのうちワークマンがもっと安くて機能的であることを知り、現在はワークマンを愛用している。

 着るものばかりではない。
 食べるものも、夕方遅い時間に行って、生鮮食品や総菜が値下げしているのを狙うようになった。10%、20%ではまだまだ。やはり、半額を狙いたい。元が安ければ30%オフも可とする。

 しかし、こういうことをしていると、まわりまわって自分の首を絞めることになるようだ。
 安くならなければ買わないと、それだけ店にとって利益が少なくなって、社員の給料も上げることができない。

「そんなの知らないよ、私そのスーパーの店員じゃないも~ん」
 いやいや、だからまわりまわって、ですって。知らないうちにじわじわと不景気のアリ地獄に落ちていく。

 それが今の日本の姿なんだから。

 そう思ってな、今日は昼ご飯を食べてすぐに買い物に行った。そして正価で刺身を買った。
 
 これで日本の景気が良くなる…と信じよう。
 






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テーマ : このままで、いいのか日本
ジャンル : 政治・経済

スマホ シイタケ 味噌のその後

 なぜ電話を受けることができないか?母に聞いてみた。
 電話が鳴るので取ろうとするとすぐに電話が切れてしまう。だからできない。

 なるほど、新しいスマホでは6回コールすると留守電サービスに切り替わってしまう。いつも待ち構えている訳ではなし、何か用事をしているときに6回のコールでは出ることができないだろう。

「もう、ノイローゼになりそう」
 先日の勢いはどこへやら、元気のない声でつぶやく。
「それじゃ、電話の呼び出し音を20回くらいにしてくださいってお店の人に頼んで。それから練習もお願いしますって」
「はい、書いておく」
 と言って電話の向こうで、呼び出しを20回に…など言いながら、ガサゴソ書いている。
「それから、どうしてもできないときは、これからも使えるガラケーに変えてくれるか聞いて」
「それが一番大事なことね!今から行ってくる」

 しばらくして、母から電話がかかってきた。
「今、お店にいるの。ガラケーに戻してもらった」
 店の人に替わってもらうと、今からでも使える4Gのガラケーに交換した。その前のスマホは、今キャンペーン中で只なので、家族で使うなどもできるし、取っておいてはどうか?通話しなければ維持費もかからない、とのことだった。

 しかし、買ってから1週間でガラケーに元通りか。

 それでは、と、スマホは取っておくことにした。
「大変ご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
「いいえ、とんでもない」

 今まで使っていたガラケーも、たぶん4Gだったと思う。だから、これで振出しに戻ったということ。でも、今までのガラケーはドコモで、今度のはワイモバイルだから、料金的にはどうだろう?

 今朝、電話を掛けたけど、ガラケーのはずなのに出ない。コールが6回と短い。大丈夫か?年寄り向けにはコールは20回くらいの設定にして欲しいものだ。

 シイタケその後

少し芽が出た
 シイタケの芽

ちょっと大きくなった
 ちょっと大きくなった

もう少し
 もう少し

収穫!
 わ~い、収穫だ~

4月12日の味噌
 味噌はずいぶん水が上がってきた

 味噌もおいしそうだ。まだ未完成だけど、この味噌の上澄みを焼いたシイタケにつけて食べようかな。








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テーマ : 家庭菜園
ジャンル : 趣味・実用

スマホ事件の顛末ショップの店員さんたちの悲劇

新しく「かんたんスマホ」を手に入れた母は、今度こそ、という思いでいたらしい。
 そしてショップのお兄さんに「かける、受ける」のレクチャーを受けた。タップとスワイプがなかなかうまく行かない。操作以前のことで躓いた。
「かける、受ける、そして電話を切る」これだけのことを延々と繰り返し教わること

 なんと6時間

 コーチは3人交代したという。

 くうみんの想像
店員A「はい、まずこの丸いの(アイコン)を軽くたたいて…、あ~、こんな感じですね。そして番号を…」
母 「こうかしら?あれ、できないわ」
店員A「そうじゃなくて…」
 そんなこんなで2時間近く。店員A、頭が痛くなる。
店員A「ちょっと待ってください」
 席を外した店員Aは、別の店員Bに事情を話し、交代を頼み、すっかり遅くなった休憩を取りに社食へ。トイレの鏡に映ったおのが顔を見て愕然とする。目の下に濃いクマが…

店員B「お待たせしました、先ほどのものと交代します。Bと申します」 
 店員B、電話をかける、受けるだけなら楽勝、大したことはあるまいと余裕の笑み。しかし、それがとんでもない幻想だったことに気づく。もう2時間近くたったのに、まったく理解できずにいる老婆…
店員B「少しお待ちください」
 店員Bは、接客を終えた店員cを見つけると、交代を頼む。店員Bは、すっかり遅くなった休憩を取りに社食へ。普段ならすぐに食事するはずなのだが、片隅に置いてあるソファにどさっと体を預けた。そばにいた顔見知りの男がぎょっとした顔をしてBの顔を見た。
「お前、クマがすごいぞ」

 店員cも、大したことはあるまいと、満面の笑みを浮かべて老婆にレクチャーする。しかし、どうしてもできない。

 老婆があきらめて帰った時、もう夕方4時になっていた。10時開店とともに来て、延々6時間…
 目の下にクマのできた店員cは、店員A、Bを見つけると
「大変だった~~~」
「なんだよ、あれ~」
 と、口々に言い合うのだった。

 もしこの人たちが指導しなかったら、くうみんにお鉢が回ってきたに違いない。この人たちは、仕方ないと思ってするか、楽な仕事と思うかはわからないが、仕事のうちと思うだろう。でも、くうみんは絶対に嫌だ。

 粘り強い店員さんたちの指導のおかげで、かけることはできるようになったようだ。しかし、電話を受けることはまだできない。
 当分の間、電話をかけるのはくうみんだけなので、電話が鳴ったら、まず出て、出られなかったらくうみんに折り返し電話をするように言った。
 そうそう、電話を切ることもできないのよね。

 私の方から電話→出られない→母の方からくうみんに電話ということがあった。
くうみん「練習のためにかけてみたんだけど」
母   「ありがとう、そう言えば〇〇市から何か送ってきたんだけど」
 よく聞いてみると、介護保険料の自動振り込み依頼書。
くうみん「自動振り込みの手続きだから、それを書いて〇〇市に返送して」

 母は、振込依頼書の方に気を取られて、電話のことを忘れてしまった。
くうみん「もしもし~!!もしもし~!」
 いくら大声をあげても、ガサゴソと音がするだけだ。くうみんは電話を切った。 

 わしゃ、もう知らんよ。

 頃合いを見計らって、皆さんお勧めの4Gガラケーを勧めてみようとは思う。





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テーマ : 機種変
ジャンル : 携帯電話・PHS

スマホ騒動 やっぱり使えなかった

 スマホの設定およびレクチャーをしてくれるのは、若い男性だった。
「今年入社したばかりで、初めての訪問なんです」
 おいおい、大丈夫か?こっちは超高齢者で、そっちは初仕事かよ。

 彼はさっそく設定を行い、くうみん達には動画を見せた。
「スマホ初級編」
 
 主に電話のかけ方、受け方を説明している。
 母は集中力がないので、動画を見るともなしに見て、洗い物をしたり、そこら辺を片付けたりしている。
「ちゃんと見なよ!」
 注意しても全然動じない。
「もうちょっと」 
「電話番号を入れてもらわなきゃ」
と言って、電話番号を紙に書いている。
「それは今の携帯から新しいスマホに移行するからいいの!」
 と言っても理解ができない。だから思い出し思い出し、一生懸命電話番号を書き続ける。 

 そのうち設定が終わり、担当者の説明が始まった。
「それでは電話のかけ方。画面を出してから上になぞるようにして…」

 新人とはいえ、さすがだ!研修で習ったのだろうか?年寄りに「スワイプ」など言っても通じないから、「なぞる」という。
 「タップ」も、「ポン、と軽く押す」と言っていた。

 しかし、操作もわからないのだが、年寄りにとって「タップ」「スワイプ」が、非常に難しいものらしく、うまくできない。
「むにゅっと、強く押すんじゃなくて、軽く」
 そう言ってもなかなかできない。

 そっちに気を取られて、操作の仕方を憶えるまで行かない。
 午後1時までの時間を大幅にオーバーして、終了したのは1時半を過ぎていた。
「ありがとうございました」
 全然わからないようだが、これ以上彼に迷惑をかけるのもはばかられた。

 しばらく、くうみんが電話をかけて取る練習をしたり、くうみんの方に電話をかける練習をしたが、電話をかけても切ることすらできない。
「もうだめ」
 勉強のし過ぎで頭が痛くなったようだ。

「何か食べに行く?」
 そう言われたが、外は結構な雨が降っている。手術してまだあまり時間のたっていない年寄りに外出させるのもなんだかな、と思い、そのまま帰ることにした。

 医者に行く時間まで少し間があったので、いったん帰ってから出直した。
 病院までの道沿いには桜が咲いていた。桜の咲く小道は楽しく歩けただろうけど、この雨じゃあ…花散らしと言えば聞こえはいいが。
 
 無事に診察を終え、フィットネスクラブの風呂に入って家でビールを飲んだ。う~ん、至福の時。 

 その翌日10時頃、くうみんの携帯が鳴った。母からだった。
 ふ~ん、電話を掛けられるようになったんだわ。そう思ったのだが、そうではなかった。
「やっぱりだめ!あんなの使えない!今、携帯の店にいるの!そこのお兄さんにかけてもらったの!」
「もしもし、私、〇〇のT中と申します」
「はい、どうなったんでしょう?」

 T中さんによると、母が携帯のショップに行って、昨日のスマホを見せ、、これを買ったんだけど全然使えないから、もっと簡単なものに交換できないかと言っている。つきましては娘様のご意見もうかがいたい、とのこと。
「ど~せ無理だと思っていたんですよ。らくらくホンですらできなかったんだから」

 T中さんは、「らくらくホンですらできなかった」という言葉に驚いたように、くうみんには感じられた。
「もっと使いやすいものを提案したいと思います」
「よろしくお願いします。不要になるスマホはどうなるんですか?」
「私どもの方で手続きしますので」
「まあ、ありがとうございます」

 ということで、買ったばかりのスマホは、返品することになった。あとから聞いたのだが、普通にキャンセルすることができ、設定およびレクチャー代は返金不可だが、スマホ代は返してもらえたらしい。
 さすがジャパネット〇田、太っ腹!

 もっと簡単に使えるスマホを選んでもらうらしいが、電話番号は変わってしまうという。まあ、それは仕方ない。

 あくる朝、どうなったんだろうと電話をかけてみた。
 そして、やっぱりね、な事実と、驚きの事実が発覚したのだった。





 
 




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テーマ : 機種変
ジャンル : 携帯電話・PHS

スマホ騒動

 くうみんはくうみん母と距離を置きたかった。

 先日、あることで機嫌を損なった。すぐに帰るつもりが、椅子に座る母の足元に正座させられ、延々と嫌味を言われた。

 帰りがけ、もう来るな!と言われた。
「はい、今までありがとうございました」
 と土下座したまま平伏し、出て行った。

 どへへ、これ幸いと思っていたのに、2日後に
「許して!」
と、涙ながらに言ってきた。まあ、これまで通りの付き合いに戻ったのだが、やっぱり気分が悪いもの。
 そんなある日、母から連絡が。

 なんですか、ジャパネット〇田で、スマホを買った。明日、係の人が来てレクチャーしてくれることになっている。ついては一緒にいてくれまいか。
 その日は午後4時半に医者に行く予定が入っていたのだが、時間を聞くと午前10時というので、大丈夫だろうと思って行くことにした。
 しかし、あれだけ嫌味を延々と言っておきながら、よく平気でこんなことを頼みに来るなあ。もっとも、妹も弟も寄り付かないからね。私しかいないからか。

 手土産に頂き物のブロッコリーをぶら下げ、母の部屋に入った。
「10時から何時まで?1時間くらい?」
「ううん、1時まで」
「えっ、3時間も?」
 1時までなら予約の時間に間にあるだろうから、まあいいか。

 母の買ったスマホは機種はくうみんと同じだが、5Gというもので、小さくてかなり重い。
 母は、以前、「らくらくホン」を買ったのだが、使いこなせず、ショップの店長の厚意でガラケーと交換してもらったという前科がある。今回も同じことになるのではないかと思った。
「また、使えないんじゃないの?」
「今日、教えてくれるっていうから大丈夫」

 教えてくれてできるくらいなら、「らくらくホン」だって使えただろうに、それを忘れてしまったようだ。

「お知らせ音が鳴るたびに血圧が高くなる」
 と、入居している施設の事務員に、
「音が出なくなるようにしてくれ」
 と言って、設定してもらった。すると、電話の呼び出し音まで、聞こえなくなってしまい、通話すらできなくなってしまったのを忘れたのか。

 ピンポ~~~ン。

「はい」
「スマホの設定とご説明に伺いました」
 スマホの説明をすべく、担当者がやってきた。
 くうみんはロビーのドアを開けた。
「はい、どうぞ」

 このバアさんと、オバさんは、これからどのような時間を過ごすことになるのでしょう?!


 






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直木賞受賞 テスカトリポカは怖いぞっと 

 本はよく読む方だと思うが、あまり文学的と言えないものばかり読んでいる。
 しかし、これは文学作品だろう。何しろ直木賞受賞作だもの。
 図書館で予約して一年近く待って、ついにくうみんの順番になった!

 やった~~~!文学作品キター!…って、大袈裟ですか?

 読み始めてビックリ、ギャングによって、目をそむけるような殺され方をした人が出て来たり、おぞましい生贄の話…これはほんのイントロで、そこから舞台はメキシコから、ジャカルタを過ぎ、日本に移っていく。
 そして本題の臓器売買ビジネスに…

 この話に出て来るアステカ帝国では、神をなだめるためにたくさんの生贄を捧げてきた。動物ではなく、人間の心臓を神にささげたという。
 
 日食だ!太陽が消えてしまう!早く生贄を!

 …のような感じだったらしい。

 古代文明においては、どこも似たようなことをしたらしい。中国も殷の時代あたりはそんなことをしたかもしれない。日本でも、卑弥呼は災害を避けることができなくて、最後は殺されたのではないか、という推測もあるらしい。

 しかしな、アステカの時代は、もうずいぶんと時代が下って、豊臣秀吉くらいの時代だった。そんな時代にこんな前時代的なことをしているからスペイン人にやられちゃうんだよ。

 だって、スペイン人がこんなところに来て、捕虜になったら、生贄にされてしまうのは必至。
「俺、やだ~~~!普通に剣で刺されるだけでも痛いのに、あんな切れなさそうな黒曜石の石器で心臓取り出されるの、もっと痛いじゃん!」
 
 そこで征服しに来たスペイン人も、必死になって皆殺しにしようとする。生き残りはすべて奴隷に。もっと穏やかだったら、もうちょっとましになるよう、交渉の余地もあったかも知れない。

 秀吉様、えらい!あなた様は、何人かの日本人が奴隷としてヨーロッパに売られたことを聞き、激怒してポルトガル宣教師を皆殺しにした。早いうちに手を打ったのが功を奏した。
「ひえ~っ、神の使いの宣教師を殺すとは、罰が当たるぞ~っ!って、もう日本には、手を出さないことにしよう」
 と、ポルトガル人は尻尾を巻いて、逃げて行ったとさ。

 アステカと日本は、ここで運命を分かつことになった。ちなみにインカ帝国もアステカと同じ運命をたどったが、インカ帝国でも盛んに生贄を捧げたらしい。

 この物語の中に、腕のいい闇外科医が登場するが、正常な医者って言うのも普通の人間の感覚と違う所があるんじゃないか。
 医者って言うのは、人間の体を切り刻んだり、薬物(毒物)を注射することを何とも思っていない。
 当然と思うかもしれないが、これはもっと拡大して考えれば、自分の腕を上げるためにとか、やりがいのある大きく切開する手術をしたいという気持ちにつながっていくこともあるのではないか…な~んて、ガンサバイバーのひねくれものは考えているのだよ。

 最後は悪い奴は全部死んでしまう。これだけは良かった~、と思うのだが、本当にこんな闇ビジネスが、ないことを祈る。

 






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ひねくれくうみん

Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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