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おじさんのお告げ 信じるか信じないかはあなた次第

 去年はコロナの影響で富士山に行けなかった。今年こそは行きたいと思った。
 幸い、今年は富士山の山小屋も営業しているらしい。 コロナ蔓延の今日この頃、いつもすし詰め状態の富士山の山小屋も、間を空けているらしい。

 だったら、普段よりも快適なんじゃないかな? そう思っていく日を見計らっていたら、お盆の頃は雨が多くて行けず、行けそうなのは8月も下旬になりそうだ。 
 ここらへんで行くか…くうみんは25日くらいはどうだろう?など思ったのだが、何か心に引っかかるものを感じた。

 くうみんは野人である。何かの直感が働くのだ。
 ダウンジングって知っているだろうか?石のついたネックレス程度の細さの鎖を、指に引っ掛けてお伺いを立てる。イエスなら縦揺れ。ノーなら横揺れになる。興味があったら、手持ちのネックレスで試してください。

 富士山に行っていいですか? → 横揺れ。
 富士山に行ってはいけませんか? →縦揺れ。

 何回繰り返しても、結果は同じだった。 

 なんとも納得がいかないので、おじさんにもお伺いを立てることにした。

 ね~、おじさん、富士山に行きたいんだけど、どうかな~。

 お伺いを立てて、次の日テレビを見ていたら、テレビ画面に車のナンバーが映った。

 197 197。行くな。

「え~~~!おじさん、行っちゃいけないの?」
 なんでだろう?天気が悪いから?それともくうみん母にでも何かあるんだろうか?

 ダウンジングでも、おじさんでも、同じように行ってはならないというご意見。それに従って、富士山行は中止にした。
 25日、天気は上々。くうみん母も元気なようだ。

「なんで行っちゃいけないのよ!」
 くうみんはおじさんにお伺いを立てたことを後悔した。行きたかったら、黙って行っちゃえばよかったんだ…
 それから毎日、おじさんの遺影に向かって文句を言った。
「天気、いいじゃない!お母さんだって元気じゃない!」
 
 しかし、ある日のこと。某友達からメールが届いた。そのメールに、付け足しのように書いてあったひとこと。富士山の山小屋にコロナが出たらしい。

 富士吉田口の山小屋というから、くうみんが泊まろうとした山小屋かも知れない。くだんの山小屋のホームページを見ると、すでに営業をやめている。ということは…

 おじさんの言ったことは正しかった。

 おじさん、悪態ついてごめん。

 そして、ありがとう。






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テーマ : 不思議な出来事
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くうみんが勉強したこと 

 現代医学に疑問を持っているくうみんだが、民間療法にはもっと大きな違和感を感じていた。

 がんに効くというサプリや健康食品。そして、個人クリニックの行う免疫療法。
 きっと現代医学に見捨てられた人たちが、藁をもすがる思いで試すのだろう。

 こういった治療は高いし、本当に効果があるのかわからない。まず、有効な標準治療は何なのか、調べて行った。
 教科書にしたのは図書館で借りた本や、パソコンで検索した医療サイト。その頃は個人のブログなんて言うものの存在は知らなかった。知っていたとしても素人の言うことなんか、あてになるものかと思っていた。

 参考になったのは、アメリカの乳腺外科医、スーザン・ラブの「乳がんハンドブック」と、サイトでは、「SURGERY NOW」。どちらも素人が勘違いしそうなことでも、わかりやすく解説している。「乳がんハンドブック」は、何しろ13年以上前の情報なので、今はずいぶん時代遅れなこともあるかも知れない。

 スーザン・ラブ先生のところにセカオピを求めに来た老婦人。

 患者「抗がん剤治療をすると10年生存率が47%くらいになると聞いたんですが…」
 スーザン「はい、ところでこの抗がん剤治療をしなければ、10年生存率はどれくらいかご存じですが?」
 患者「いいえ、知りません」
 スーザン「45%ですよ」
 患者「えっ、2%なんて誤差の範囲じゃないの。それなら私の場合、抗がん剤はしなくていいわ」

 悪徳医師は、金儲けのために、しない場合のことを言わないらしい。

 乳房全摘した後、再建しても、再建した乳房が気に入らない人もいると言う。そういうこともあるので、
「選択肢として、美しい刺青をしてはどうか」
 と提案していたが、これは日本人には合わない。

 医療サイト SURGERY NOW(今はもう、ないようだ)

 抗がん剤の奏効率は30%程度。100人のうち、延命効果があるのは30人ということ。あとの70人には、効果はない。しかし、(重篤な)副作用、後遺症はほぼ全員に出る。

 完全奏効 がんが100%なくなること(4週間以上)
 部分奏効 30%以上減であること(同上)
 完全奏効は治癒ではない。多くの場合、再発する。

 これらは、現代医学側の立場で書かれた情報だ。

 抗がん剤って、奏効したとしても、多くの場合は再発するって、何なのよ?
 くうみんは、抗がん剤治療ですっかり禿げた頭を抱えた。
 それなら途中でやめればよかったのに…今思うとそうだが、このころはまだ決心がつかなかった。

 その後、全摘の再手術は断ったが、抗がん剤治療は最後までしてしまった。そのおかげで指の細かい動作ができなくなったし、へバーデン結節は実際の年よりかなり進んでいる。92歳のくうみん母はほとんど曲がっていないのに。

 がん検診は、したくないからと言って術後、一度もしなかった。しかし、その後、本当に治療から遠ざかるのは、2年半たってからのことだ。

 ホルモン剤をやめた。

 治療を中止することが怖くなかった訳ではない。ホルモン剤は副作用が軽いというが、それは抗がん剤に比べればの話だ。
 がん以外の通常の治療、例えば婦人科の病気に使う場合は、お医者さんは使うのに非常に慎重だったのを覚えている。
 ホルモン剤も、怖い薬であることに違いはない。そう思ったからだ。

 ブログの存在を知ったのは、治療も終わりに近づいた頃だ。
 癌友の一人が、ブログを始めた。いいな~、楽しそうだな~。リアルで新しく会う人って年に数人いれば多い方。その人のブログには、ひと月に数十人訪れていた。それが当時のくうみんには、たいそうな人数に思えた。

 くうみんは口下手で、思ったことを口でなかなか言えなかった。友達と一緒にいても、黙って話を聞いている方が多かった(酒が入ると別)。
 でも、文章で書くと、かなり雄弁になると気が付いた。

 乳がん マラソン そしてバカ話
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 がんと言われたときは死ぬかと思った!
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 先に逝くのは私だと思った…

 リアル癌友では、治療拒否した人はいないけど、ブログ癌友では、何人かいた。心強く思った。




 このような変遷を遂げて、今に至る。
 

 

 
 
 



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テーマ : 乳がん
ジャンル : 心と身体

乳がんについて質問がありました。ど素人ですが、くうみんの場合 そして豆乳ヨーグルトの作り方

 くうみんの子のブログには、いろいろなことで悩んでいる人も訪れる。ハネがひどいトイレの相談もあったし、「亡くなった愛する人に会いたい、ミディアムさんを教えて欲しい」というのもあった。最近出てきたのが、乳がんになったが、どうしたらがんがなくなるのか?という質問だ。

 もに様がコメントで質問なさった。

 もに様の質問①
 再手術を勧められて、良く断りましたね。(要約)

 だって、全摘の再手術だよ。切ったらまた生えてこないんだよ、慎重になるのは当然じゃないですか。
                ↓
ま~、こんな感じで

 前の記事の元記事です。
 セカオピも受けたけど、やっぱり同じく切除を勧められた。厳しいな、こりゃダメだ…と、半分仕方ないと思っていたのに、怒鳴り散らすものだから、もっとおびえてしまい、先に抗がん剤治療をして、そのあとに切除することになったのよ。だから、あの医者がバカだったの。
 
 もに様の質問②
 私は牛乳は子供の時以来ほぼ摂っていませんでしたが、ヨーグルトやチーズは大好きでした。
くうみんさまは病気になる前と後で乳製品の摂取が大きく違いますか?

 牛乳はねえ、子供の頃は栄養があるからって、毎日のように飲んでいました。小学校に行けば、給食に毎日出てくるから、一本は飲むことになるでしょ。家でも飲むように言われていたから、普通より飲んでいたと思います。
 でも、今は、牛乳の代わりに豆乳で、ヨーグルトは手作りヨーグルト。チーズや生クリームはし好品程度に食べています。乳製品はあまりとらなくなりました。

 もに様の質問③
 抗がんについてのお考えも知りたいです。

 抗がん剤については私は受けたのは失敗したと思っています。
 ホルモン剤の効かないガンなら、まだ考える余地はありますが、私の場合、ホルモン陽性だったのに、受けてしまった。これは、「乳房切除」という大きな問題が初めにあって、こっちばかりを気にしていたからだと思います。

 借金するときに、いきなり目的の金額を言わずに、まず大きな金額を言うテクがあるそうです。
「100万円貸して」
というと、断られても、その次に
「じゃ、10万円でいいから」
 というと、案外貸してくれるそうです。

 これと同じ心理だったと思います。

 抗がん剤治療を受けている間に、図書館に通ったり、がん治療のサイトを検索したり、大学受験以来というくらい、勉強しました。
 その結果、今の癌治療はまだ確立したものではない。誰にも効果のある治療というものは存在しないという結論に達しました。

 その次はまた今度。






 手作り豆乳ヨーグルトの作り方
 まず、乳酸菌を作る。 材料 生ぬか大さじ2 砂糖大さじ2 水1L程度

 ①1L程度のペットボトルに材料を入れて混ぜるだけ。生ぬかがない場合は、米のとぎ汁を使う。この場合砂糖の量は適当に増減し、水は入れないこと。
 ②2、3日で発酵してリンゴ酢のような匂いになる。

 これを容器に1割ほど入れて、後の9割豆乳を入れて混ぜる。今なら、1日常温に置くとヨーグルトになる。おいしくないと思ったら、バニラやココナッツエッセンスを加える。

 純植物性ヨーグルトです。試してみて。

 




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テーマ : 乳がん
ジャンル : 心と身体

再手術宣告と再手術を断った時のこと

 このブログは今は思い出話を交えて、一人暮らしのつれづれを書いているが、もとは乳がんブログだった。
 それで、乳がんの人が今でも結構訪れているようだ。病気で鬱々としている人に、希望の明かりを。

 今ではがんは、なんと消滅してしまったが、13年前はかなり深刻な状態であると、医者から指摘を受けていた。

 手術前  たぶん一期でしょう。治療もホルモン剤と放射線治療で十分。
 手術後  病期は2期b。リンパ節転移有りなので、抗がん剤、放射線、ホルモン剤治療になります。
 病理結果 思った以上に広がっており、脈管侵襲が極めて高度。全的の再手術の上、抗がん剤、放射線、ホルモン剤治療となる。

 病理結果は、医者も言い出しにくかったのか、最後にされた。おじさんと一緒に、誰もいなくなった待合室で、しり上がり寿の漫画を読んでバカ笑いをしていたら、呼び出しがかかって、思っていた以上の最悪の結果を聞くことになった。

 ま~、この間、いろいろ紆余曲折はあったのだが、「手術はしたくないな~」とつぶやいたら、このバカ医者め。


 医者は、訳の分からない怒号をまくしたてた。通訳すると、こんな感じ。

「手術しないと危険である。手術しなければ、責任が持てない!手術しなければ俺は主治医を降りる!!」

 しかし、くうみんは果敢にこの怒号の合間をかいくぐって質問をしたのだった。
 Q 手術すると、再発の可能性はどの程度下がりますか?
 A しなければ30%程度である。手術すれば再発率は10%程度に下がる。
 Q それでは10年生存率は、どのくらい向上するのですか?
 A 6%程度向上する。

 責任持てないって、あんたに責任持ってくれなんて思っていませんが。それに、再発率は結構下がるものの、手術しない場合30%って、手術しなくても70%の人は再発しないってことでしょ?
 10年生存率が6%程度向上って、ちち一つ取ってこれって、払った犠牲の割に成果がなさすぎ!!

 という訳で、結局手術をするのはやめた。後日、やめることを伝えるときは、あんなに強硬な態度だった主治医が、あっさりと、
「そうですね、やめましょう」
 と言ったのには驚いた。

 再手術宣告の時、大声をあげたので、他の診察室にもこの声は筒抜けだったはず。先輩医師から注意されたか、看護師にたしなめられたか、次の患者がおびえていたのか、そのすべて…と思ったのだが、ひょっとして。

 Q 手術すると、再発の可能性はどの程度下がりますか?
 A しなければ30%程度である。手術すれば再発率は10%程度に下がる。
 Q それでは10年生存率は、どのくらい向上するのですか?
 A 6%程度向上する。

 主治医は自分で言った、これらを心の中で反芻。
「再発率は10%程度になって、生存率は6%程度向上…アハハ~、たいしたことないじゃん」

 って気付いたのかも、と今では思っている。  
 
 




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テーマ : 乳がん
ジャンル : 心と身体

そー言えば、思い出した!!乳がんから13年 番外編

 今から13年前に乳がんが発覚して手術したのだが、その年は何かと懸賞に当たった。今でも覚えているのは、当時の最新鋭オーブンレンジ、シャープのヘルシオと、ビスケットの詰め合わせ。

 ヘルシオはアサヒビールのシールを集めて応募した。忘れた頃に大きな荷物が届いた。何も注文していないけど、どうしたんだろうと思ったが、それが当選したヘルシオだった。
「わ~い!」
 その時使っていたオーブンレンジは、結婚した時に買ったものだったので、20年以上使っていた。まだ使えるけど、新しいのが来たら、取り換えるわな。

 ビスケットの詰め合わせは、「ビスケットの日」を記念したもので、一等は海外旅行だったけど、その残念賞だった。
 詰め合わせと言っても、段ボール一つ分あって、かなりな量あった。それに入っていた「しるこサンド」は、今は亡きデリカ伯爵が好きだったものだ。

 後、小物もいくつか当たったはずだが、さすがに13年前のことはよく覚えていない。そして、その後くうみんはがん宣告を受けることになる。

 最近もいろいろと応募しているものの、まったく何も当たらないのは、平和な証拠か?

 交通事故に遭うのも、宝くじに当たるのも、運勢としては同じ原理であると、訳の分からない理論を展開しているおじさんがいた。その人は高額宝くじに何回も当選したそうだ。

 よくわからないが、禍福はあざなえる縄の如しという。もし、事故に遭ってつらいなとか、がんが発覚してガ~ン!とかいう今日この頃を過ごしている人は、宝くじを買ったり、懸賞に応募してみてはどうだろう。

 案外当たるかも知れぬ。

 
 




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テーマ : 懸賞・プレゼント
ジャンル : ライフ

乳がんから13年

 早いもので、乳がん発覚から13年が経過した。手術したのは9月だが、発覚したのはちょうど今頃だった。
 乳がんになったガン友に聞くと、定期健診で見つかった人より、自分で見つけた人の方が圧倒的に多かった。マンモ、超音波、そして医者の触診よりも、ど素人の感覚が一番鋭いらしい。

 くうみんも、自分で気が付いた。朝、起きるとき、偶然胸のしこりに触れた。
「なんだろ?どうせ大したことはないだろうけど、一応医者に行ってみるか」
 など思いつつ、近所のかかりつけの医院に行った。
「なに、風邪?」
 くうみんの顔も見ないでその医者は、聞いた。
「いえ、なんか胸にしこりがあるんです」

 それから、検査することになったのだが、季節柄、旅行の予定がバンバンあったので、検査の間隔もあき気味だった。のんびり温泉につかったり、山歩きをしたり…
「本当はもっと早く検査した方がいいんですけどねえ」
 医者にはそう言われたが、こっちは自分ががんのはずはない。気になるから一応検査しているだけという気でいたので、のんきなものだった。

 一通り検査が終わった。もうこれで無罪放免…と思いきや、医者から唖然茫然の一言が。
「悪性の可能性があります。今度の診察には、家族の人と来てください」
 ニコニコ顔がひきつった。家族の人と来てくださいって、本当に言うんだ。

 通い慣れたはずの電車を、何回も乗り間違えたことを覚えている。

「悪性の可能性があるから、家族の人と来てくださいって」
 次の診察にはおじさんと一緒に行った。事実上のがん宣告は受けたようなものだったが、確定するとそれはそれで打撃だった。

 その日、フィットネスジムの風呂に入った後、寿司を食べに行った。今日こそ無罪放免かも知れない…と思ったのだが、がん確定とは。
「どうする?寿司なんて食べられるか?」
 おじさんは言ったけど、それとこれとは話が別。寿司はおいしかった。

 寿司をおいしくいただいて、ビールを飲んで帰ると、張りつめていた糸がぷつんと切れた。 

 「なぜ私が!」
 立ったまま、そう言って泣いた。

 みんな言うんだろうなあ、癌宣告受けた人は。

 それからくうみんはがんと向き合うことになった。これからどうなるんだろうと、不安でいっぱいだった。
 その後、がんは取り切れなかったことが分かった。でも、再手術は拒否した。抗がん剤治療、放射線治療はしたものの、5年するホルモン剤治療は2年ほどでやめた。

 先におじさんが亡くなった。信じられなかった。

 10年くらい、無治療、検査なしで放っておいた。スモウ原市で無料の乳がん検査ができると聞いて、ただならやるか、と思って受けた。
 再発していたら、根本的な治療はできないので思案することもなかったが、問題は新たながんができていたら、だ。

 治療するか?このままにしておくか?さ~、どうしよ~。その時になったら考えよう。
 無治療という選択肢は、くうみんの現代医学に対する不信感からのものだ。今でもことがんに対しては、不信感はぬぐい切れない。

 がんは、石灰化していた。なくなっていた。
 でもこれは、なくなったのではなく、
「今まで、いじめてすまなかった。くうみんが死んだらあなたも死ぬんだから、お互い共存共栄を目指そうな」
 と言い続けているうちに、正常な細胞に変化したのではないかなど思っている。

 
 




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テーマ : 乳がん
ジャンル : 心と身体

今年も来たイソヒヨドリ

 彼の姿を見たのは5月くらいだっただろうか?聞き覚えのある鳥のさえずりが聞こえたので、そのたびに見渡すのだが、なかなか見つからなかった。
 そのうちに見つけたのだが、くうみんの住んでいる階の2階ほどど上の、壁のくぼみに半身を出しているのが見えた。オレンジ色の胸が確認できた。あれはイソヒヨドリのオス!!

 イソヒヨドリのオスは、「幸せの青い鳥」と言われていて、おなかはオレンジ色だけど、他は青い色をしているという。
 壁のくぼみに止まってことが多かったので、背中の方はなかなか見えなかった。しかしある日、外に出ているところを発見。青と言っても、グレーがかった青で、思っていたより地味だった。
 
 はじめはこの子だけしか見られなかったが、そのうちメスも見られるようになった。
「奥さんが来たんだわ」

 そのうちベビーが生まれたようだ。どこに巣を作ったのかわからないが、
「ぴー、ぴー」
 という鳴き声が聞こえた。そして虫をくわえている、お母さんとなったメスを見た。きっと共同で子育てをしているんだろう。

 このマンションのどこかに巣を作ったようなので、誰かが「うるさい」とか文句を言うんじゃないかと心配したが、そんな無粋な住民はいなかった。一安心。

 そのうちにひなは巣立ったらしく、姿を見かけなくなった。ひなだけではなく、オスの姿も見られなくなった。

 今はメスのイソヒヨドリが一羽、このマンションに残って、毎日きれいな声でさえずっている。この子が、お母さんだったイソヒヨドリなのか、ここで生まれたひなのメスなのか、よくわからない。

 去年はメスしか見えなかった。この子もきれいな声でさえずっていた。さえずるということは異性を求めているということなので、モテへんメスなのかと思っていたのだが…
 去年くうみんが見た、イソヒヨドリのメスも、モテへんかった訳じゃなくて、こうして残されたメスだったのかも…そして再婚を目指して、あるいは若いメスが結婚しようと、婚活していたのかも…

 この子もそのうち、どこかに行ってしまうのか。来年また姿を見せてくれればいいけど。

 きれいなさえずり、今年はいつまで聞けるかな?
 




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テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

かじった金メダル交換に よかったよかった

 河村たかし名古屋市長が、ソフトボールの後藤選手の金メダルをかじったのを、ニュースで知った。
「どひゃ~!!きったね~」
 と思ったら、やっぱりみんなから批判続出だったらしい。冬季五輪金メダリストの小平奈緒さんも、
「私だったらその場で号泣」
 と言っていた。

 しかし、人間、とっさに自分の思いもよらぬことをされると、思考が固まってしまうもの。後藤選手も、何が起きたかわからなかったんじゃないかと思う。
 後になって、泣いたんじゃないかと。

「気に障ったらごめんなさい」
 って、気に障るなんて程度じゃないだろうよ。このオヤジ、悪いと思っていない。

 こういうヤカラは、周りが大騒ぎするようになって、
「まずい!!なんとかせねば!!」
とは思うだろうが、悪いことをしたと、本当にわかるのか、はなはだ疑問に思う。

 一生に一つしかもらえないかもしれない、大切な大切な金メダル。それなのに、こんな嫌な思い出とセットになってしまったなんて、かわいそう過ぎる。 
 オヤジかじりメダルだと思うと、自分で手に取ることも、ためらってしまうのではないか?

 しかし、朗報!メダル、取り換えてもらえるって!

 なんですか、予備のメダルがあるそうで、それと交換してくれるそうだ。
 本当は、こんなことがなければ一番だったけど、次善の策として、これはよかった、ほっとしたと、部外者のくううみんも思う。

 後藤選手も、ほっとしていることだろう。

 やい!河村オヤジ!!おめ~のかじったメダルは交換だ!!このくらい悪いことをしたんだぞ!!わかっとるのか!!このすっとこどっこい!

 今日はこのくらいにしといちゃる!!
 
 






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テーマ : このたわけ者ッ!!
ジャンル : ニュース

もうすぐお盆

 もうすぐ旧暦のお盆だ。くうみんの住む地域は新暦のお盆、7月に行う家も多いようだが、高校野球やお盆休みなどがあるし、お盆は8月の方がしっくりする。

 くうみんがお盆をするようになったのは、くうみん父が亡くなってからだ。
 本当はする気はなかった。生まれ育った家にそのような習慣はなかったし、おじさんの家もカトリックだったのでお盆はしない。

 父が亡くなって新盆も近いある日、
「じいさん(父のこと)の新盆どうしよう?しなくていいよね」
 など思っていたら、押し入れに紙袋に入った何物かを発見。開けてみると、葬儀で使った、仏様セットが入っていたのだ。

 なんだ、お盆をやって欲しいのか?自分じゃ何もしなかったくせに、勝手なもんだ。

 しかし、仏となった父の言うことを聞かなければ、何か悪いことでも起こるかもしれないと、それ以来毎年お盆をするようになった。
 お盆と言っても形ばかり、段ボールでできた祭壇を組み立て、白い布をしいて、花を飾り、供え物をする。

 しかし、これだけやったとしても、なんとなく亡くなった人をしのぶ気持ちが出てくるものだ。

 そのうちおじさんが亡くなった。それから父とおじさんの合同お盆となった。

 この年になれば、親の年忌を弔うのは、ある意味当然のことだけど、おじさん、あんた早過ぎると思わんか?58で亡くなるなんて。私はその年をとっくに超えてしまったよ。
 だからもう、遺影に使う写真は決めている。おじさんの遺影の隣に並べて置いてある。だから間違えることはないだろう。おじさんは若くて、私がバアさんの写真じゃ嫌だ。

 私が死んだら、どうなるのか?子供もいないし、私の遺影なんて、邪魔になるだけだろうから、そのまま捨てていいと、遺言しなくては。
 あれもこれも。ああ、言い残すことがたくさんあるなあ。

 お盆には、何かいいものでも食べよう。いいものと言っても、回転ずしのテイクアウトと、オーケーで買ったステーキ肉を自分で焼くくらいしか思い浮かばない。私もおじさん同様、安いものしか知らない人間。

 まあ、お盆には、こんな風に、来し方行く末も考えてしまうものです。

 





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テーマ : 思うこと感じること
ジャンル : ライフ

ナスを求めて3千里

 くうみんの住んでいる町は、駅前だけが都会で、2、3分も歩くと、住宅街になって、そこからまた2、3分歩くと、ちらほらと畑も見えるようになる。市営の市民農園もあれば、広い庭に野菜を植えている家もある。
 そこで採れた野菜を、季節ごとに売っている。今ならトマトやナス、キュウリ、ピーマンなど。

 一山100円が相場だが、盛りがいいのや悪いの、そこの人の性格や野菜の出来具合などで変わってくる。ランニングの時は、いろいろ見て歩き、帰りに一山買っていく。

 その日はナスを買いたいと思っていた。
 しかし、近くの直売所(個人の家だが)には、キュウリしかなかった。
「なんだ、キュウリかよ。昨日買ったばかりだ」
 そして、何か所か見て回ったのだが、この日はどこに行っても、見事にキュウリしかなかった。
 目の前にある畑にはナスがぶら下がっている。

 あるじゃん、あそこに。明日になればここに出てくるかな?

 しかし、それから3日経った今でも、ナスは店先に並ばない。はて、どうして?
 どの家でも、キュウリばかりだったこともあれば、キュウリとゴーヤ、ピーマンが並んでいることもあったが、なぜかナスだけはないのだった。
 ひょっとして、「家庭菜園スモウ原連合会」のようなところがあって
「今日はキュウリに」
「今日はキュウリとピーマン。絶対ナスは出さないように」
 などの談合があるのではないかと、バカなことを考えてしまう。

 最近野菜が高いからね。こういうところがあると助かるんだけど、プロの農家ではないから、品物がいつもあるとは限らない。以前住んでいた千葉も田舎で、畑もあったけど、こんなふうに売っているのは見たことがなかった。みんな知り合いにでも分けていたのかなあ?

 ちなみに昨日は、ランニングの帰り、野菜の卸売市場の前で、野菜を売っているのを発見した。ゴボウが安かったので買った。
「これ、あんまり実入りがよくないから、上げるよ。持っていきな」
 と、そこのおじさまにトウモロコシをもらった。
「うんまあ、ありがとうございます」
 くうみんは、トウモロコシと長いゴボウをランニングザックの中に入れ、ゴボウをぶらぶらさせながら帰った。

 しかし、やっぱりナスが…スーパーに行けばいくらでも売っているけど、でもこうなると、意地になるというか…

 今日もナスを求めて走り回ろうと思っているくうみんであった。
 






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テーマ : 日記というか、雑記というか…
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ひねくれくうみん

Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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