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10人十色と言いますが

 くうみんは風呂が好きだ。家の狭い風呂よりも、広いからいつもフィットネスクラブの風呂に入る。
 フィットネスクラブが休みの日には、家の風呂に入ったり、スーパー銭湯に行ったりする。
 おじさんが居た頃はフィットネスクラブが休みの日は、毎回スーパー銭湯に行っていた。でも今は、一人の夜道が気になって、家の風呂に入ることが多くなった。

 人と風呂に入ると、気になるのが入浴のマナーだ。
 湯に浸かりながら、見るともなしに周りを見ていると、見てはならないものを見てしまうこともある。
 さすがに、湯船にそのまま入ってしまうと言う人はめったにいないが、サウナから出た後、水風呂に入るのに、そのまま入ってしまう人が結構いる。
 あるいは、申し訳程度に手桶一杯の水をザバ~ッ!とかけて入るとか、足元だけ掛けて入る人もいる。

 常識あるオバ達はこの状況を憂いていた。
「いやよねえ。あの人、足元だけかけて入っちゃうのよ。そして頭まで潜るの」
「え~っ!汚いと思っていないのかしら?」

 そういうことをするのは、人柄とは全く関係なくて、明るくて誰からも好かれるような人でも、そう言うことをする人はいる。
 堪りかねて、一人に注意したことがある。
「ちょっといいかしら?」
 できればシャワーを浴びて欲しい。しかし、それが面倒なら、ちゃんと掛け湯をして欲しい。
 くうみんとしては、かなり言葉を選んで言った。わかってくれたようだ。

 しかし、そんなことを無礼者全員に注意する訳にも行かない。フィットネスクラブにメールを送って対処をお願いした。すると、「全身に掛け湯をしてから入るようにお願い申し上げます♡」との張り紙が貼られた。

「良かったね」
 オバ達で喜んだ。しかし、これで無礼者が言うことを聞くかどうかはわからない。
 やはりその人ごとに、清潔とか、不潔の基準が違うのだろう。

 コロナの時代だと余計それがはっきり感じられる。食事をしながら大声で談笑する人。夜だけ外出を控えればいいと思う人。常識で考えればNoだろうが、この常識が人によって違っている。

「えっ、サウナの後、水風呂入るのに、体流さなきゃいけなかったんですか?!」
 と言う人すらいたと言う。

 みんなが見ている風呂の中ですらそうなのだから、密室ではどうなんだろう?

 例えばトイレの中で。
 ひょっとして、
「えっ!う○こした後、拭かなきゃいけなかったんですか?!」
 と言う人、いるかも知れない…

 など思ってしまったのだよ。


 


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テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記

花粉が来たぞ~

 もう朝と言えるような時間だった。花がむずむずするので目が覚めたのか。枕もとにあるティッシュに手を伸ばして鼻をかんだ。
 そのまま目覚ましが鳴るまで寝た。

 休みの日が寝坊の日。2月23日は天皇誕生日で休みだが、テレ朝の「林先生の言葉検定プラス」があるのでいつも通りに起きる。そして朝食を食べながらテレビを見て、紅茶を飲みながら新聞を読む。しかし、落ち着かない。

 ああ、やっぱり鼻水が…
 例年だと、2月の初めに雨が降って、それから症状が出たものだが、今年は遅いな。

 部屋の外に出て、窓の外側を拭きに行って驚いた。窓の外側に、白い粉ならぬ黄色い粉がたまっている。

 これが杉花粉か!こんなにたくさん、こりゃたまらん!

 いつもは甜茶で対処していたが、最近甜茶を売っていない。代替品もあるが、今年は薬を飲むことにした。
 薬屋さんに行って、一日一回で効くという薬と、目薬を買った。なぜか甜茶が、半額で売っていたので、ついでにこれも購入。薬がなくなったらこれを飲むことにする。

 夕飯を食べてから、薬を飲んで寝た。
 翌日、あら、とっても楽。甜茶は、朝、昼飲んでそこそこ効くけど、翌朝には鼻がぐずぐずする。やっぱり、最近の薬は違うわね~。

 以前の薬はあまり効かなかった。甜茶と同じくらいの効果だったので、それならと甜茶にしていたのだが、こんなに快適なら、しばらく薬を飲むことにしよう。

 ああ、これから5月のゴールデンウィークが終わるまで、気を抜けない日々が続く。しかし、今はマスクはほとんど全員付けているからな。マスクが煩わしいのは花粉症の人だけじゃない。花粉対策のゴーグルも、今なら不審者と間違われることはあるまい。

 花粉に悩む皆さん!正しい対処で、なるべく快適に過ごせるよう、努力しましょう。

 エイ!エイ!オ~~~~!

 ブシュッ!
 





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テーマ : 花粉症
ジャンル : 心と身体

私は元気だが抗がん剤で元気になった訳じゃない

 くうみんがガン宣告を受けたのはもう12年も前のことになる。
 手術したものの、ガンは取り切れず、再手術を勧められた。しかし、主治医が気に入らなかったので、あれやこれやの紆余曲折の末、結局再手術はしなかった。
 
 抗がん剤治療、放射線治療はしたものの、ホルモン剤治療は5年すべきところを2年半ほどでやめ、病院にも行かなくなった。ずっとそのまま放っておいたが、一昨年、タダなんだしと、市の無料検診を受けたのだった。

 結果は「明らかに良性な石灰化」とのことで、ガンはカルシウムに変化した。治ったんである。

 な~んだ。癌、なくなってたよ。

 もし、全摘の再手術をしても、やっぱり結果は「治癒」だろう。そして「やっぱり気に入らない医者だったけど、再手術してよかった~」なんて言っているのかな。
 それにしても、こんなことなら抗がん剤治療もしなけりゃ良かった。抗がん剤治療のおかげで体ボロボロになったんだもの。

 抗がん剤が効いて、良くなったとは思わない。
「抗がん剤が効いたとしても、多くの場合は再発する」
「抗がん剤が奏効するとは、ガンが4週間消滅することを言う」
 これは現代医学で確認されていることだ。

 実を言うと、くうみんは手の動きが悪い。

 字が書けない。もともとヘタな字がもっと汚くなった。

 ワープロがあってよかった。ここに書くのも、キーボードを叩けば文章が書ける。良い時代だ。

 そう、ガン治療でたったひとつ、後悔があるとすれば抗がん剤治療をしてしまったこと。

 今通っているフィットネスクラブに、同じ様に乳がんになって全摘した人がいる。その人は、抗がん剤治療はしていなかったそうだ。その人の主治医は、抗がん剤は一つの選択肢として示したそうだ。
「抗がん剤治療はどうしますか?」
 
 その人は考えた末、しないことにしたそうだ。
「でも、すればよかったわ。あなたみたいに、元気になったに違いないわ」

 そうじゃない。違う。抗がん剤治療はしない方がいい。
「しなくて正解ですよ、私はすごく後悔しています」
 でも、この方、納得しない。
「だって、そんなに元気じゃない。羨ましいわ」
 確かに見た目は健康そうに見える。ガッチリ肩幅の広い筋肉質。衰えたとはいえ、同年代の女子よりは活発だ。

 そしてこの人は、今度は違う所に癌ができたと言う。そして、嬉しそうに言う。
「今度は絶対に抗がん剤治療をするわ!」
「いえ、他に治療法があるなら、そっちにすべきです」
「あなたのように完全に治りたいの!」
「いえ、今の健康は、日々の精進の賜物であって、抗がん剤は関係ないです」
 そう言っても、この人は私の言うことを聞かない。

 どん底から、フルマラソンサブフォーへの道、険しかったもんな~(シミジミ)。

 この人の抗がん剤治療が始まった。
 抗がん剤治療で髪の毛が抜けて、この人はヅラをかぶるようになった。お風呂ではビニールキャップをかぶっている。ずっと抗がん剤を続けることになりそうだと言うので、大腸がんではないかと思う。

 確かに今のくうみんは元気だけど、手が不自由だし、抗がん剤治療なんかしなければ、もっと元気だったと思う。
 今のくうみんを見て、
「抗がん剤治療をすればこんなに元気になれる」
 と思わせてしまったことには、複雑な思いがした。

 でも、治療をやめろとも言えない。

 治療法は自分で決めるしかない。







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テーマ : 乳がん
ジャンル : 心と身体

犬派猫派と言うけれど

 前回、うちで飼っていた犬の話が出た。
 あの子は妹が父にねだって飼ってもらったのだった。
 しかし、その前にくうみんは、近所でノラ猫を見つけた。色の薄い、キジトラの子猫だった。そっと抱くと、にゃんと鳴いた。
 かわいいな~。飼いたいな~。そう思って父に見せに行った。
「この猫、飼いたい」
「ダメダメ!」
 くうみんの意見はすぐに却下された。がっかりして猫を外に放すと、猫は事情を察したのか、向こうに行ってしまった。その後、その猫の姿を見ないので、うまく誰かが飼ってくれたのかも知れぬ。良い今後を祈った。

 そのすぐ後だった。妹が黒い迷い犬を見つけたのは。
「すごくかわいい犬がいるの!ねえ、飼ってもいいでしょう?」

 この、妹の意見は直ちに採用された。その黒い犬はかろうじて子犬と言える3カ月くらいの大きさだった。メスだったので、貰い手が見つからず、捨てられたんだろう。

 ふん。私が猫を飼いたいと言っても却下されたのに、妹が申し出たこの犬は採用かよ。ちょっとすねたくうみんであった。今思うと、父は犬の方が好きだったのか?
 
 飼って、3日くらいはすごく悲しそうな顔をして、散歩に行っても歩こうとしなかった。
 物心ついた後に、よその家に貰われて来た子供…犬でも自分の立ち位置が分かったのか。
 そのうち慣れて、こっちを見て尻尾を振るようになり、汁かけ飯をがつがつ食べていたのが、こんなんじゃ嫌だと言うようになった。駄犬のくせに、贅沢言うんじゃない。食えるだけありがたく思え。このボケが!!くうみんはコロの頭を叩いた。

 妹が飼いたいと言ったはずなのに、妹が面倒を見たのは初めの頃だけで、ほとんどくうみんが面倒を見るようになった。そうなると、どっちに懐くかは、判り切ったもの。

 くうみんが他の犬を「よしよし」と、なでるとその犬、コロは焼きもちを焼いてほえたてた。くうみんがコロの元に戻ると、実にうれしそうな顔をする。妹が同じことをしても全く焼きもちを焼かない。
「あっ、悔しい、コロはくうみんが好きなんだ!」
 犬はやっぱ、エサをくれる人、散歩に連れて行ってくれる人が好きなもの。美人だからとか、かわいいからだとかで懐かないよ。

 以前からよく、犬派か?猫派か?と言うけれど、動物の好きな人って、基本どっちも好きなんじゃないかな?飼った方を好きになるんだと思う。
 くうみんは、初め猫を飼いたいと言ったけど、猫を飼えば猫の方が好きになっただろう。これは縁というものか。
 でも、先日大きな犬にほえられたり体当たりされたりしたから、犬は怖いと思うようになった。だから今は、猫派に傾いているかも。  
 そうそう、鳥もペットとしてかわいい。

 鳥獣は意外と長生きすると言う。この前テレビで見たインコは25歳だって。くうみんも、飼っているペットより長生きできるかどうか、わからない年になった。無責任なことはできない。だから鳥獣は積極的には飼わない。

 でももし、のっぴきならないご縁があったら、それはわからない。
 

 




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テーマ : 思うこと感じること
ジャンル : ライフ

おでん地獄は煩悩のなせる業か 昨日から味噌おでん

 早速作ってしまいましたの。味噌味のおでん。
 実は、魚の煮つけにしようか、味噌おでんを試そうか、迷っていましたの。でも、駅前のスーパーで、豚モツが100グラム49円と言う安さで売っていましたの。
「こりゃー、味噌おでんにしろっていう天からの命令じゃねーか!!」
 そう思って、一パックかごに入れ、他の材料も買いましたの。味噌は、赤味噌が正式なようですわ。うちは赤味噌は普段使いませんの。でも、この際だから一番小さいのを買いましたわ。赤味噌は体にいいって言うし、いつもの味噌としばらく、使い分けてみましょう。

 大好きなちくわぶはもちろん買いましたけど、練り物は最近少なく買うことに致しておりますの。紀文の揚げボールを一袋と、はんぺん。そして最近おでんに入れるようになったシューマイ。これだけなら、おでん地獄にならずに済むはずですわよね?

 でも、やっぱり。

 家に帰って大根やジャガイモを切っていると…

 ダイコン、これだけじゃ足りねーよな。もっと切ろうっと。ジャガイモは一つにしておかなきゃ。地獄になっちゃう。あ、そうだ、里芋もいれよう。里芋も少なめに、4個?う~ん小さいから5個ね。こんにゃくもいれて、と。こんにゃくは味噌と合うからなー。でも入れすぎ注意だべ。おお!忘れちゃいけねえ、卵も!
 梅雨の味は味噌汁程度の濃さにして、と。みりんも少し。うん、うっめ~!!

 そう、皆さんお気づきだと思いますけど、やっぱり作り過ぎてしまいましたわ。

 味噌おでん
 少なく見えるけど、この鍋は高さがありますの。ゼロ活力鍋と言う圧力なべですの

 昨日からおでん。
 今日もおでん。
 そして明日も絶対おでん。
 ひょっとして明後日もおでん…

 見事におでん地獄に落ちてしまいましたの。





 
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テーマ : ごはん日記(写真付き)
ジャンル : 日記

味噌おでんの思い出

 世の中にはいろいろな食べ物がある。そのうちのひとつがおでん。一度作ると、3日は食べる羽目に陥る。がちょ様曰く、「おでん地獄」に落ちるのである。

 味噌味のおでんがあると言う話があった。こんにゃくに味噌をつけて食べる味噌おでんとは別物らしい。
「どんなんだろ~。やっぱ、名古屋かな~」

 その謎を、最近また来てくれるようになったmamatamさんが、解いてくれた。本当に味噌味のおでんなのだ。中には、普通に練り物や、厚揚げを入れる。そしていつもなら鶏の手羽先や牛すじを入れるところを、mamatamさんは、豚モツを入れていた。

 mamatamさんが作った味噌おでん

 そして思い出した!
「あ~!これって、小学校の近くで売っていた味噌おでんじゃん!」

 小学校の近くに、子供相手に焼き鳥や、この味噌おでんを売っている店があった。焼き鳥はもちろん、味噌おでんも、串に刺してひと串10円で売っていた。この店は同級生のオノ君のお父さんがやっていた。

 たまに大人が買っていて、
「こんなに安いんじゃ商売にならないだろう。もっと値上げしてもいいんじゃないの?」
 など、余計なことを言っていた。オノ君のお父さんは、
「いや~、子供相手の店だからね、値上げはできませんよ」
 など、うれしいことを言ってくれた。

 焼き鳥は子供向けにか、甘くトロっとしたたれをくぐらせている。他の店のは、甘さが足りなくておいしくないと思った。
 味噌おでんは、ちくわぶのような大物は一つ、小物はいくつか一緒に串にさしてあった。くうみんは、大好きなちくわぶを選んで食べた。ちくわぶにモツ風味の味噌が絡んでいる。それだけでも十分おいしいのだが、ちくわぶの穴に、モツが一つ入っていた。偶然入ったらしい。子供心にすごく得をした気持ちになった。

 くうみんはこの店の味が大好きだったのだが、妹はもっと好きだったらしい。毎日のように行っていたのではないか?しかし、妹はお腹が弱くて、父から買い食いはやめるように、と言われてしまった。
 なので、くうみんも、この店にはあまり行かなくなった。

 買い食い厳禁。そう言われて馬鹿正直に約束を守るのはくうみんだが、妹はそうではなかったようだ。
「バレなきゃ、何もしないのと同じ」
 そりゃ、現場を見られなければ、わからんよ。人間には…

 その頃、黒い迷い犬を飼い始めた。妹が見つけて、「飼いたい、ねえ飼いたいよ」と、父にねだって飼い始めた。この犬が、恩義ある妹を裏切ることとなる。
 
 犬の嗅覚は鋭い。

 コロと名付けたこの犬が、妹の服、特にセーターの前のあたりのにおいをかぎ始めた。

 クンクン、クンクン…

 身を乗り出して、目を見開き、鼻を鳴らして狂ったように、においをかいでいる。
「お前、買い食いしただろう?!」
 父は妹に詰め寄った。
「してない!買い食いなんてしてない!」
「だったらなんでこんなにコロがにおいをかぐんだ!!」

 状況証拠に過ぎなかったが、これではシラを切り通せるものではない。 
「食べた…」
 妹は白状したのだった。

 小学校の近くだったので、中学に行くようになると、
自然と足が遠のいた。その店のことも、今の今まで忘れていた。「味噌おでん」も、いつの間にかあの店のものではなく、こんにゃくに味噌をつけたものを思い浮かべるようになった。
 そうか、ひょっとしてあの味噌おでんはオノ君の家で食べるおでんだったのかもしれない。オノ君はどこの出身だったんだろうか?

 今となっては、同級生のオノ君よりも、優しい笑顔のオノ君のお父さんが懐かしい。
 






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テーマ : B級グルメ
ジャンル : グルメ

昔のマンガ事情とエヴァ

 「エヴァは全然わからない」
 そう思ったくうみんであるが、エヴァをいいと思う人も数多くあるようだ。いろいろ突っ込みどころ満載ではあるが、まあ、良しとしよう。
 というのも、くうみんが子供の頃にも、同じ様なジェネレーションギャップがあったからなのだよ。

 今のようなレベルの高いアニメはなくて、もっぱら「少女フレンド」「マーガレット」などを愛読していた。そのうち、「少年サンデー」や、「少年マガジン」そして新勢力の「少年ジャンプ」なども読むようになった。

 あれは小学校の高学年くらいのことであったろうか?
 友達の家に行って、イラストを描いていた。
 そこに友達のお父さんが帰って来た。まだ、日も高い時間だったと思うが、今考えると仕事がシフト制で、早番だったせいだろう。

「こんにちは」
 憶えていないが、たぶん礼儀正しいくうみんは、ちゃんと挨拶をしたと思う。お父さんは私達が絵を描いているのを見ると、憤然とした。
「そんな下らないのを描いて、どうするんだ。あ~、またマンガを買ったのか!!」
 お父さんは畳の上の「マーガレット」を指さした。どうするんだって、どうにもしない。ただ、絵を描いて遊んでいるだけだもの。
「お父さんは黙っててよ」
 友達はフン、といった表情で言った。
「そんな物ばかり描いていると、バカになるぞ!!マンガばっかり読んで!あんなくだらないもの!」
 それでも友達とくうみんは、そのまま描き続けた。
「そんなものを描くのはやめろ~~~!」
 黙っている友達とくうみん。
「もう知らない!お前らがどうなっても知らないからな!!」

 適当なところでこの家を辞した。
 お父さんは、あんな風にマンガや、マンガ風の絵を、目の敵にしたが、あの当時は普通の大人の考えであって、あのお父さんが特に偏屈という訳ではなかった。
 そして、例外はどこにでもいるもので、たまにテレビのアニメが好きなお父さんもいた。
「マンガはいいねえ」
 その友達の家に遊びに行くと、お父さんも一緒になってテレビのアニメを見た。

 時は流れ、マンガ、アニメは大人も読むようになった。これはマンガに親しんだ、くうみん世代が大人になったからだと思う。大人向けのマンガ誌ができたのだ。ヤングジャンプや、ヤングマガジンですね。 
 初めのうち、やはり例によって批判が出た。
「大人のくせにマンガなんか読んで」

 しかし、そのうち、マンガを忌み嫌う世代にとって驚愕の事態が発生した。

 日本のマンガ、アニメが、文化として世界中で高い評価を受けるようになった。重要な産業になった。

 どうだ!!マンガ忌み嫌い世代よ!!もうあんたらの世は終わったよ~~~ん!
 
 そうだなあ。くうみんの親世代が、マンガやアニメを忌み嫌っていたので、もうこの世のものではない人が多いと思う。死者に鞭打つことはやめておこう。

 くうみんが若き日に夢中になったのは、「宇宙戦艦大和」だった。
 そう言えば、この主人公も、18歳という設定だった。そして初代艦長・沖田十三は、総白髪で眉毛まで真っ白だった。どう見ても80は行っているように見えたが、実は55歳という設定で、椅子から転落するほど驚いた。
 
 大和が、ボロボロになってしまったことがあった。確か、隕石のたくさん集まっている所を通らなくてはいけないシチュエーションだったと思う。大きな衝突はないが、隕石がこすれて、どうしても船体に傷がつく。ああ、穴があいた…

 大和は、隕石をよけようと、斜めになったり、横になったり(は、ないか)して、この危機的な状況を乗り切る。そして船体はボロボロに…なったはずなのだが…
「よし!!やったぞ!これで乗り越えた!!」
「わ~~~!!」
 みんなの喜ぶ顔。そして宇宙戦艦ヤマトのテーマソングが流れる。歌手・ささきいさお様が歌っている。

 チャララッ!チャララッ!チャララッ!
 ♪宇宙のかなた、イスカンダルへ運命背負い、今、旅出~つ~ぅ…♪

 そして不思議なことに、傷だらけになったはずの大和は、いつの間にメンテナンスをしたのか、無傷になって輝いている。

 まあ、だから、その当時の大人も、
「バカバカしい…」
 と思ったのだろうが、くうみんも、今思うと、
「あれ、変だったよな~」
 など思うのですよ。

 だから、エヴァファンも、何十年も経ってから、ふとこの作品について、
「そう言えば、変だったよな~」
 など、思い出すのもよろしかろう。

 






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テーマ : 宇宙戦艦ヤマト
ジャンル : アニメ・コミック

やっぱりおばさんには理解ができなかったエヴァンゲリオン

 テレビで放映した新劇場版エヴァンゲリオン、3話連続見倒しました。

 戦闘シーンや、ロボットがかっけ~のはわかりました。みんなで力を合わせての戦闘、「あ~ら、勝っちゃった」と、大変な思いをした後なのに、妙にお気楽だったりして。

 しかし、やはり、わからないことだらけ。シンジはピアノを弾けないはずなのに、すぐにカヲルのまねができるほど、瞬時にピアノ演奏を覚えたし、シンジにはいくら頑張っても取ることの出来なかった首輪が、カヲルには、すっとすぐに取り外せたことなど。

 それに、エヴァを管制するのはシンジの母の脳であり、綾波レイは、シンジの母ユイのクローンだと言うこと。これらをお膳立てしたのはすべて、シンジの父、碇ゲンドウであること。

 碇ゲンドウは妻を愛していなかったのかというと、そうではなく、だからクローンを作ったようだ。

 やっぱり一番解せないのは中学生が戦争に参加するという所だが、コメントくださったさえき奎様のご意見、
「ターゲットとする年齢層を主人公にしただけ」
 との明快なお答え、なるほどと唸った。 

 これは架空の世界ですもの。本当にこんなことがあったら、ユニセフあたりが、
「女の子だからと、この子は学校に行けません」
 というコマーシャルとともに、
「日本では、こんな幼い戦士がいます」
 と、コマーシャルを流すことだろう。

 キリスト教とは全く関係ないですね。
 福音(ふくいん)とか、使徒とか、言葉は使っているものの、ただの呼び方であって、そう深い意図はないように思う。だから「日本キリスト教連合会」のようなところから苦情が出なかったんだろう。
 神父さんも牧師さんも、
「全然違うじゃね~か、ま~、いっか」
 と、寛容にも許してくれたと解釈する。

 ちなみにくうみんはプロテスタントの高校だったので、「主の祈り」をそらんじられますの。高校の時の記憶って、忘れないものだなあ。
 おじさんの家はカトリックで、プロテスタントとはお祈りがビミョーに違う。ま、おじさんの場合は、家がカトリックと言うだけの、なんちゃってカトリックだけどね。

「使徒」が全面的に悪者かと思っていたが、最後のシーンで、碇ゲンドウが、
「君たちとの契約は終わった」
 と言って使徒を次々に消していく。

 これって、唯一悪い奴って、碇ゲンドウじゃね?と、オバさんは思ったのでありますよ。

 そして、例によって結末は次回に引っ張られます。お楽しみに~!てな所ですが、オバさんの場合は、次を見ることはないであろう。

 ふう、疲れた。







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テーマ : 新世紀エヴァンゲリオン
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

ひねくれくうみん

Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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