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イソヒヨドリ誘致大作戦 作戦中止への顛末

 イソヒヨドリもすっかりここに定住したのか、毎日のようにさえずりが聞こえるようになった。たまにいなくなることもあるが、どこかに遊びに行っているのか、すぐに帰ってくる。

 野鳥というのは、人のいないところの方が落ち着くようなので、留守がちの家の前に、よく止まっている。くうみんは他の家より、在宅時間が長い。だからうちにはあまり近寄って来ない。
 イソヒヨドリが来る家が、くうみんは羨ましくてならなかった。どうにかここに来るようにならないか?

 そうだ!エサでおびき寄せよう。
 
 そう考えて、バルコニーに、食べ物を置いた。何がいいかわからなかったが、鳥だから、ナッツの類がよろしかろう。つまみのミックスナッツを置くことにした。
 すぐそばにいるというのに、イソヒヨドリは全くくうみんの置いたナッツに気付かない。置きっぱなしは良くないので、夕方には片付けて、くうみんが食べた。

 さあ、ここよ!ここにおいしいものがあるのよ!そう念じても、彼女は高い所でさえずるばかりだった。

 何日か経ったある日。

 買い物から帰ったくうみんは、門扉の上を見て驚いた。そこには小さな鳥のう〇こが…
「ゲッ」
 くうみんはトイレマジックリンをしみこませたティッシュを持って来て、そこをきれいに拭いた。やはりトイレ洗剤は、排せつ物に対して高い洗浄効果がある。

 イソヒヨドリにしては、小さなう〇こだったので、スズメでも来たのかも知れない。しかし、これが誰のう〇こかは、問題ではない。イソヒヨドリもスズメも、生きとし生けるもの皆、う○こをするのだ。

 食べるだけではない、それとセットで行われるう〇こ。これを罪とは言えない。
 
 イソヒヨドリが来ている家では、
「また、鳥がう〇こをして行ったよ。掃除が大変、勘弁して欲しいよ」
 など言っているに違いない。

 ふるさとは遠きにありて思うもの。
 そう思い知らされた昨近であったが、野鳥は、近所のベランダで、さえずりを聴くのがよろしかろうと思ったのだった。

 今も彼女のさえずりが聴こえる。

 どこにいるのか、姿は見えない。

 






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