うちに住んでいたハエを考える そしてハエの話の後で恐縮だが
それはまるで、くうみんをあざ笑っているようだった。
「へっへっへ、ここですよ、奥さん」
そういう声が聞こえるようだった。
ある時から、台所に立つと、いつの間にか手元近くに来るようになった。ここならスプレーは使えまい…そう言っているかのように。
本当に当たったら気持ちが悪いとは思いつつ、ハエを手で叩き落そうとしたが、かすりもせずハエはどこかに行方をくらまし、そしてどこからともなく現れるのだった。
3日ほど経ったある日、朝からそのハエがあっちこっち飛んでいた。
半分諦めの心境。くうみんは食器を洗おうと、台所に立った。するとあのハエがまたもや現れた。
「へっへっへ~、奥さん、ここですよ」
と言わんばかりの態度だったが、奴も虫、やっぱりそんなに寿命は長くない。3日と言っても奴にとっては、長い年月だったのではないだろうか?
奴は年を取った。そしてヘタを打ったのだった。
いつものように、くうみんの手元近くに止まり、空中に飛ぼうとした瞬間であった。
奴はなんと、足を滑らせてシンクの中に突入してしまった。シンクの中には水滴がいっぱいついている。水滴に羽を取られて、飛び上がることができない。
ブ、ブ、ブ…
しまった!という声が聞こえて来そうだった。すぐさま洗剤をかけて、もっと身動きできないようにした。その上でティッシュを数枚かさねて奴をつまみ上げ、ひねりつぶすと、念のため殺虫スプレーをシュッと吹きかけた。その後はゴミ箱へ。
虫は頭が悪いというが、ハエはかなり頭がいいように思う。人間をおちょくって、遊んでいるような気がすることはよくあるし、スプレーを手に取ると、ヤバいと思うのか、どこかに隠れてしまう。
しかし、今回のように、ずっと家の中に住み着いていることは、今までの経験からすると、ないわけではないが、そんなに多くはないと思う。
あのハエは、いたずら好きな、何かの精だったのか?
な~んてことは、ある訳ないか。
くうみんが、おじさんに会いに行く時のミディアムさん主催の、オンラインスピリチャルフェスティバルが開催されます。オンラインですのでどこからでも参加できます。
水野先生枠は、既に満席ですが、実力あるお弟子さん達のセッションはまだ空きのある所も。興味があったら、覗いてください。
オンラインスピリチャルフェスティバルのお知らせ
面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
↓


にほんブログ村
テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記