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コロナと闘う人達は医療従事者だけではない。葬儀屋さんや火葬場の人達も

 新型コロナ検査・治療に携わっている医療従事者には、尊敬の念に堪えないが、その他にも、命がけで頑張っている人達がいる。

 それは葬儀屋さん。そして火葬場の人達。

 岡江久美子さんが亡くなったニュースの合間に、一般人の死亡が再現で放送されているのを見た。
 昨日まで元気だった80代の男性が、陽性と言われて、あっという間に重篤な状態になり、亡くなってしまった。
「それなのに、葬儀屋さんが見つからないんです」

 葬儀を頼むと、どこもドン引き。何軒も電話して、やっと引き受けてくれる葬儀屋さんが見つかったという。
 なるほどねえ、新型コロナに感染したら、大変だものねえ。

 それなのに、今日4月30日の新聞広告を見て驚いた。
 それは週刊新潮の広告だ。

「悲惨極まる無言の帰宅…恐怖心で最後の別れもさせない葬儀屋・火葬場の無情」

 引き受けてくれる葬儀社は、危険を承知で社会的使命感から、葬儀を引き受けたのだ。それを「恐怖心で最後の別れもさせない」「無情」とは、どういうことか。

 くうみんは、もうすでに4人もの家族を見送っている。はじめはくうみん父、次におじさん父、その次はまさかのおじさん、そしておじさん母。

 遺族の気持ちは痛いほどわかる。特におじさんのときは、葬式までの3日間、ずっとおじさんの遺体にくっついていた。
 夏だったので、冷房をガンガンに効かせて、寒かったけど、ずっと一緒にいた。この最後の日々もなく、病院からすぐに火葬場に運ばれるときの悲しみ、心の痛みは察するに余りある。

 しかし、本当に無情な葬儀屋は、引き受けてくれない葬儀屋だ。引き受けた葬儀屋さんは、命の危険も顧みず、葬儀に臨んだことだろう。

 それなのに…

 週刊新潮のこの新聞広告を見た遺族が、「そう言えば、あの時はお別れもさせてもらえなかった」と、逆恨みするかも知れない。
 引き受けた葬儀社は、命がけでご遺体を納骨まで見送ったのに、感謝されるどころか、恨まれてしまう。そして感染の心配のなくなった頃に執り行う本葬は、別の業者が「毎度あり~」と、かっさらってしまう。

 おじさんも、家にいた3日間は、まるで眠っているような顔だった。しかし、夏だったせいもあると思うが、お通夜、葬儀と進むにしたがって、顔がむくんでいった。

 ご遺体というのは、日々変化していくものだ。
 
 人に移らない病気で亡くなったとしても、ご遺体は時が経つにつれて細菌に侵され、生きている人に病気を発症させることもある。
 ましてや新型コロナでは、何があるかわからない。葬儀屋さんの社員ひとりが感染して済むという問題ではない。

 大切な人のお見舞いに行けずじまいで、しかも最後のお別れもできなかったのであれば、その気持ちはいかばかりか…
 しかし、だからと言って、葬儀屋さんや、火葬場の従業員が非情なのではない。

 彼らも医療従事者と同じように、命がけで仕事を全うしている。

 それなのに週刊新潮、なんじゃこりゃ!本物の記事は読んでいないから、広告だけじゃわからないけど、まさか「無常…というのはウソぴょん!」とか言うんじゃないだろうな!


 



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