一人暮らしは気楽でいいぞ 一人暮らしは寂しくないが本当に寂しいのは…
今、くうみんは一人暮らしを満喫している。一人と言うのは気楽でいい。食事も適当でも構わないし、食べたいものがあれば何でも作ればいい。一人で外食に行くのも、くうみんは平気。旅先で慣れているもの。でも、外食は普段あまりしない。不経済だから。
しかし、くうみんの生活の中で、憂鬱なことが一つある。
くうみん母が、月一2泊ほど滞在するようになったのだ。
食事の支度はくうみん、風呂の支度も掃除もくうみん。母は上げ膳下げ膳で居心地は良かろうよ。
「自分のお母さんでしょ?」
「お母さんが嫌なんて、信じられない」
そういう人もいる。
くうみんも、「自分の親が嫌なんて、親不孝」
と考えたこともあるが…
考えてもみて欲しい!これは仮の話だが!
くうみんはおじさんのお姉さん達とは仲がいい。今でも月一くらいでランチを共にしている。これは大変楽しみにしているのだが、もしこれが、仮にくうみん宅に2泊するとしたら。
「くうみんさん、お構いなく。夕食はパンでいいわ」
「お茶漬けでいいわ」
「いや~、トホホ」
親しき仲にも礼儀があるからこそ、うまく行くと言える。
2月になったから、また来るよな~、嫌だな~。など思っていた時だった。母からの留守電が入っているのに気が付いた。また、行きたいと言う連絡かな~。そう思いながら、電話をしてみると、こういうことだった。
「今の部屋は狭い。同じ高専賃の建物でも、広い部屋があるので、今度そっちの部屋に移ることになった。その分契約金や移動の費用、月々の支払いなど、お金もかかることになる。だから、今までのようにちょこちょこ行ってあげられなくなる。ごめんね」
えっ、ひょっとして私が一人で寂しいから行ってあげてるというつもりだったの?!くうみんはお互いの勘違いに一瞬思考が停止した。
「…あ、まあ、そんなことはどうでもいいから」
そうか、今までより来る回数が減るのか、ラッキー。このままそれとなく「用事があるから」などと言って先送りにして、ここに来るのは2、3カ月に一回程度になればな~。仕事をするようになればそれを口実にできるし。できれば盆と正月程度にしてもらえればな~。
考えてみれば、くうみんが母の所に行くのは様子見のつもりだったので月一くらい必要だけど、こっちに来られるくらい元気なら、そんなに来る必要はないもんね。
その昔、一人暮らしの父(くうみん両親は離婚していたから)のもとに、くうみんが月一の割合で通ったことがある。その時も様子見のつもりだったが、独り暮らしは寂しいだろうと思っていた。
余談だが、なんと女がいた時期もあったらしい。あのジジイ、隅に置けん。
牛肉の好きな父に、すき焼きの材料を一式と、牛ヒレステーキ用の肉を適当に見繕って買って行った。すき焼きを一緒に食べて、ヒレステーキ用の肉は冷凍して好きな時に食べるように言った。
ヘルパーさんを頼んでいたので、家の中はこざっぱりしていたが、ヘルパーさんを頼むような歳でないときに行ったときは、家の中はひどいものだった。できる限り片づけたが、時間の余裕もなく、全部きれいにという訳には行かなかった。
父は
「一人暮らしは気楽でいい」
と言っていたが、当時は信じられなかった。
それまでくうみんは一人暮らしをしたことがなかった。もうずっと一人暮らしをすることはないと思っていたのだが、今ではこのままずっと一人暮らしをすることになった。
なるほど、寂しくはない。飲み友達は適当にいるし、スポーツジムで適当に話をするオバ仲間もチラホラできた。一人で晩酌しながら食事をするもの悪くない。
ただ一つ、おじさんがいないのは寂しい。
でも、だからと言って誰かがおじさんの代わりになると言うものではない。
もし縁あって、愛する人ができたとしても、この年で一緒に住んで、相手に順応するのは難しいことだろう。別々に住んで一時の安らぎを得る、この程度がせいぜいだろう。これを一般に大人の関係、砕けて言えば「遊び」と言うのだろうが…
おじさんが亡くなって、私の人生は100点満点の50点くらいになった。この50点で、どれだけ楽しむか、どれだけ充実させるか、それしかない。
一人暮らしは気楽でいい。一人暮らしは寂しくないが、先日ある所で寂しい思いをしたのだよ。
これはまた次回。
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しかし、くうみんの生活の中で、憂鬱なことが一つある。
くうみん母が、月一2泊ほど滞在するようになったのだ。
食事の支度はくうみん、風呂の支度も掃除もくうみん。母は上げ膳下げ膳で居心地は良かろうよ。
「自分のお母さんでしょ?」
「お母さんが嫌なんて、信じられない」
そういう人もいる。
くうみんも、「自分の親が嫌なんて、親不孝」
と考えたこともあるが…
考えてもみて欲しい!これは仮の話だが!
くうみんはおじさんのお姉さん達とは仲がいい。今でも月一くらいでランチを共にしている。これは大変楽しみにしているのだが、もしこれが、仮にくうみん宅に2泊するとしたら。
「くうみんさん、お構いなく。夕食はパンでいいわ」
「お茶漬けでいいわ」
「いや~、トホホ」
親しき仲にも礼儀があるからこそ、うまく行くと言える。
2月になったから、また来るよな~、嫌だな~。など思っていた時だった。母からの留守電が入っているのに気が付いた。また、行きたいと言う連絡かな~。そう思いながら、電話をしてみると、こういうことだった。
「今の部屋は狭い。同じ高専賃の建物でも、広い部屋があるので、今度そっちの部屋に移ることになった。その分契約金や移動の費用、月々の支払いなど、お金もかかることになる。だから、今までのようにちょこちょこ行ってあげられなくなる。ごめんね」
えっ、ひょっとして私が一人で寂しいから行ってあげてるというつもりだったの?!くうみんはお互いの勘違いに一瞬思考が停止した。
「…あ、まあ、そんなことはどうでもいいから」
そうか、今までより来る回数が減るのか、ラッキー。このままそれとなく「用事があるから」などと言って先送りにして、ここに来るのは2、3カ月に一回程度になればな~。仕事をするようになればそれを口実にできるし。できれば盆と正月程度にしてもらえればな~。
考えてみれば、くうみんが母の所に行くのは様子見のつもりだったので月一くらい必要だけど、こっちに来られるくらい元気なら、そんなに来る必要はないもんね。
その昔、一人暮らしの父(くうみん両親は離婚していたから)のもとに、くうみんが月一の割合で通ったことがある。その時も様子見のつもりだったが、独り暮らしは寂しいだろうと思っていた。
余談だが、なんと女がいた時期もあったらしい。あのジジイ、隅に置けん。
牛肉の好きな父に、すき焼きの材料を一式と、牛ヒレステーキ用の肉を適当に見繕って買って行った。すき焼きを一緒に食べて、ヒレステーキ用の肉は冷凍して好きな時に食べるように言った。
ヘルパーさんを頼んでいたので、家の中はこざっぱりしていたが、ヘルパーさんを頼むような歳でないときに行ったときは、家の中はひどいものだった。できる限り片づけたが、時間の余裕もなく、全部きれいにという訳には行かなかった。
父は
「一人暮らしは気楽でいい」
と言っていたが、当時は信じられなかった。
それまでくうみんは一人暮らしをしたことがなかった。もうずっと一人暮らしをすることはないと思っていたのだが、今ではこのままずっと一人暮らしをすることになった。
なるほど、寂しくはない。飲み友達は適当にいるし、スポーツジムで適当に話をするオバ仲間もチラホラできた。一人で晩酌しながら食事をするもの悪くない。
ただ一つ、おじさんがいないのは寂しい。
でも、だからと言って誰かがおじさんの代わりになると言うものではない。
もし縁あって、愛する人ができたとしても、この年で一緒に住んで、相手に順応するのは難しいことだろう。別々に住んで一時の安らぎを得る、この程度がせいぜいだろう。これを一般に大人の関係、砕けて言えば「遊び」と言うのだろうが…
おじさんが亡くなって、私の人生は100点満点の50点くらいになった。この50点で、どれだけ楽しむか、どれだけ充実させるか、それしかない。
一人暮らしは気楽でいい。一人暮らしは寂しくないが、先日ある所で寂しい思いをしたのだよ。
これはまた次回。
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