病は気からの場合も…あった
最近くうみんの飲み友達の某女が、とある慢性疾患というか、成人病を発症した。
「こんな病気、恥ずかしいわねえ…」
など言っていたが、恥ずかしい病気と言えば?
いぼ痔…水虫…いろいろありますが、想像逞しゅうなったところで本題に移ります!
くうみんも実は人知れずとある病に悩んでいた(ガンは大ぴっらにしているが)。実は10年以上前、ダニにひどくやられたことがあった。
確かタイの海辺の街に行ったとき、ダニにものすごく喰われたのだ。ダニはホテルの部屋にいた。そんなに悪くないフランス系の某チェーンホテルなのに。こういう場合は、ホテルに文句を言うのが良かったのだろうが、慣れないので黙っているしかなくて、持って来た虫よけでしのいだと思う。
近くのひなびた店で奇跡的に良く効く虫刺され薬を売っていたので、それを塗った。
当然、その時はおじさんが一緒だったが、おじさんは「掻きむしってはいけない」と強く自らを戒め、痕が残るようなことはなかった。おじさんは結構意志が強いのだ。
しかし、くうみんは痒くてついかきむしってしまった。その痕はいまだに残っているのだが、以来毎年、夏になると困ったことが起きた。
毎年夏になると、掻きむしった痕の近辺に、虫刺されのような、あるいは蕁麻疹のような発疹が現れる。
「なんだろう、これ。気持ち悪いな~」
どうしよう、南洋の凶暴なダニが、皮膚の中に寄生していたとかだったら。疥癬ダニ…ツェツェバエ…あ~~~!!
ず~っと悩んでいたが、2、3年前、行きつけの皮膚科で見てもらった。
前の院長であるお父さん先生は、地元で名医と評判だった。当時はすでに息子に院長を譲り、息子が主に診療していた。
しかし、お父さん先生の人気は根強く、週に2回ほどあるお父さん先生の診療時間は長蛇の列。なので面倒なことの嫌いなくうみんは息子先生のときに診療してもらった。
息子先生は、何の説明もなく、軟膏を出してくれた。
「あの、これ、なんでしょう?発疹が何年も前から出たり消えたりするんですけど」
「皮膚炎でしょ。これで様子を見て」
そう言われたので軟膏を塗って様子を見ることに。冬になると出て来なくなるのでそのままにしていたが、やはり夏になると、毎年発疹が出てくる。
疥癬ダニ…ツェツェバエ…南洋の凶暴なダニ…ああ、不安だ…
そして時は過ぎ、2018年5月。くうみんは引っ越しをすることになり、引っ越した先に名医がいるとは限らないので、お父さん先生の診察を受ける決心をした。
息子先生のときは待ち時間は30分ほどなのに対し、お父さん先生のときは2時間以上待つ。昔は3時間くらい普通に待ったよなあ…など感慨にふけっていると、名前を呼ばれた。
患部を出して、期待の名医、お父さん先生の登場を待つ。
「お待たせしました、こんにちは~」
「あ、あの、先生。もう10年以上前から、夏になるとここの周りに虫に刺されたような発疹が出るんです」
くうみんは太もものとある部分を指さした。掻きむしった痕だ。
お父さん先生は、どれどれ、と患部を見ると、おもむろに言った。
「これはね、掻きむしって色素がなくなっただけ。この周りに出るとしたら、蕁麻疹」
「え~っ、でも、毎年夏になると出て来て、冬は出ないんですけど。何かの害虫が、皮膚の中に寄生しているとかってありませんか?」
「ありませんね。それは蕁麻疹。もしよほどつらいなら治療しますけど、そうでなければ放っておいて大丈夫」
「はあ、そうですか」
疥癬ダニ、ツェツェバエ、南洋の凶暴なダニが寄生している訳ではなかった。くうみんの心配は、あっけなく終わった。
すると、夏にはひと月に何回か現れる発疹が、それ以来まったく出なくなった。これって、気のせいだったのね。
病は気から、って本当にあるんだ。
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「こんな病気、恥ずかしいわねえ…」
など言っていたが、恥ずかしい病気と言えば?
いぼ痔…水虫…いろいろありますが、想像逞しゅうなったところで本題に移ります!
くうみんも実は人知れずとある病に悩んでいた(ガンは大ぴっらにしているが)。実は10年以上前、ダニにひどくやられたことがあった。
確かタイの海辺の街に行ったとき、ダニにものすごく喰われたのだ。ダニはホテルの部屋にいた。そんなに悪くないフランス系の某チェーンホテルなのに。こういう場合は、ホテルに文句を言うのが良かったのだろうが、慣れないので黙っているしかなくて、持って来た虫よけでしのいだと思う。
近くのひなびた店で奇跡的に良く効く虫刺され薬を売っていたので、それを塗った。
当然、その時はおじさんが一緒だったが、おじさんは「掻きむしってはいけない」と強く自らを戒め、痕が残るようなことはなかった。おじさんは結構意志が強いのだ。
しかし、くうみんは痒くてついかきむしってしまった。その痕はいまだに残っているのだが、以来毎年、夏になると困ったことが起きた。
毎年夏になると、掻きむしった痕の近辺に、虫刺されのような、あるいは蕁麻疹のような発疹が現れる。
「なんだろう、これ。気持ち悪いな~」
どうしよう、南洋の凶暴なダニが、皮膚の中に寄生していたとかだったら。疥癬ダニ…ツェツェバエ…あ~~~!!
ず~っと悩んでいたが、2、3年前、行きつけの皮膚科で見てもらった。
前の院長であるお父さん先生は、地元で名医と評判だった。当時はすでに息子に院長を譲り、息子が主に診療していた。
しかし、お父さん先生の人気は根強く、週に2回ほどあるお父さん先生の診療時間は長蛇の列。なので面倒なことの嫌いなくうみんは息子先生のときに診療してもらった。
息子先生は、何の説明もなく、軟膏を出してくれた。
「あの、これ、なんでしょう?発疹が何年も前から出たり消えたりするんですけど」
「皮膚炎でしょ。これで様子を見て」
そう言われたので軟膏を塗って様子を見ることに。冬になると出て来なくなるのでそのままにしていたが、やはり夏になると、毎年発疹が出てくる。
疥癬ダニ…ツェツェバエ…南洋の凶暴なダニ…ああ、不安だ…
そして時は過ぎ、2018年5月。くうみんは引っ越しをすることになり、引っ越した先に名医がいるとは限らないので、お父さん先生の診察を受ける決心をした。
息子先生のときは待ち時間は30分ほどなのに対し、お父さん先生のときは2時間以上待つ。昔は3時間くらい普通に待ったよなあ…など感慨にふけっていると、名前を呼ばれた。
患部を出して、期待の名医、お父さん先生の登場を待つ。
「お待たせしました、こんにちは~」
「あ、あの、先生。もう10年以上前から、夏になるとここの周りに虫に刺されたような発疹が出るんです」
くうみんは太もものとある部分を指さした。掻きむしった痕だ。
お父さん先生は、どれどれ、と患部を見ると、おもむろに言った。
「これはね、掻きむしって色素がなくなっただけ。この周りに出るとしたら、蕁麻疹」
「え~っ、でも、毎年夏になると出て来て、冬は出ないんですけど。何かの害虫が、皮膚の中に寄生しているとかってありませんか?」
「ありませんね。それは蕁麻疹。もしよほどつらいなら治療しますけど、そうでなければ放っておいて大丈夫」
「はあ、そうですか」
疥癬ダニ、ツェツェバエ、南洋の凶暴なダニが寄生している訳ではなかった。くうみんの心配は、あっけなく終わった。
すると、夏にはひと月に何回か現れる発疹が、それ以来まったく出なくなった。これって、気のせいだったのね。
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