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死別の人達と会って

 この1年くらいの間、不思議ちゃんの世界というか、そのような会に数カ月に一回ほど、出席するようになった。おじさんの存在を感じ取れるようにしたい、との考えからだ。

 信じない人にとっては、何とバカなことを…てなものだろう。こっちとしても半信半疑だ。しかし、死んだら終わりなのではなく、死後もちゃんとどこかで見守ってくれていると考えるのは、なんとも心安らぐものなのだ。

 このような会に出席するのはほとんどが大切な人と死別した人たちだ。先日初めて、その会が終わった後に食事(飲み会)に誘われた。

 男一人、女3人の計4人で、くうみん以外はタバコを吸うのだが、電子タバコというのをはじめて見た。こんなのおいしいのか?やはりタバコはアナログの方が風情があっていいのではないか、など余計なことを考えた。

 3人は、他にもこのような会に出席しているそうだ。先生によってやり方が違うので、自分なりにいろいろ研究するらしい。
「ご褒美人生ってあるらしいよ。修行にはならないけど、前世でいい行いをしていると、次の生では幸せでいいことばかりなんだって」
「それ、いいな~、私もご褒美人生、修行にならなくていいからしてみたい」

 お金持ちの家に生まれて何不自由ない生活。両親は暖かい愛情をもって接してくれて、いい学校、いい会社、いい配偶者に恵まれて幸せな家庭を築いて…
 幸せの形はいろいろあるけれど、想像の中のくうみんはおじさんと一緒にいて、どこかを旅行している所。でも、ハッと気づくと、一人でいる自分…
 
 皆さん、くうみんと同じく配偶者を亡くされたらしい。
「ご主人はいくつで亡くなったの?」
「41。ガンだったのよ」
「41なんて早過ぎるよね~」

 うんうん、おじさんは58だった。早死にする人って言うのはどこにもいるものだ。こっちの方がまだましか?いや、悲しみは比べるものじゃない。

 死別の人は、再婚ということは考えない。昔から、「生き別れには添うても、死に別れには添うな」という。死んだ人には敵わない。
 男性がタバコをホッと吐き出した。
「亡くなった人は日々、美化されていくからね」

 くうみんもそう思う。おじさんがいた時は、マンネリでたまには一人旅でもしたいとか、人生2回結婚するのも悪くないとか、考えたものだったけど、こうして一人になってみると、なんて馬鹿なことを考えていたんだろうと思う。それだけ幸せだったと言うことだ。

 今までも、死別経験のある人と話をしたことはあったけど、まず何かの縁があって、それから実は死別だったのよ、というケースばかりだった。今回のように、初めに配偶者との死別ありきで話をしたのは初めてだ。これはこれで新しい縁。

「また会えるといいね」
 もちろん亡くなった最愛の人と。 






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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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