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九州に潜入中 高千穂峡

 お茶目な別府に別れを告げると、次はソニック、にちりんを乗り継いで延岡へ。ここからバスに乗って高千穂峡に向かった。

 高千穂峡は交通が具弁なので今まで行けなかったが、神話の里として有名で、くうみん憧れの地だった。今宵の宿はバスセンター近くのビジホ「かなや」だ。

 日光かなやホテルと言えば超高級ホテルとして有名だが、同じかなやでもこちらはビジホだ。しかもとてつもなくボロい。宿泊しているのも仕事関係の人で、まさしくビジホであった。しかし、安いし(シングル一泊4千500円)、バスセンターもコープも近いので便利だ。泊まるだけと割り切れば悪くないと思う。

外観
 ボロボロホテルかなや

ホテルの部屋
 とにかく狭い部屋
 
 しかし日本のホテルはどんなにボロでもお湯が豊富に出るのは偉い。

 ここには2泊して、中日は一日観光した。見どころを回る観光用バスは繁忙期と土日しか動いていないので、「オルセ」に行くことにした。オルセは韓国語で、日本語に訳せばピクニックみたいな感じかな。

高千穂神社
 オルセの第一のポイント高千穂神社

再選
 賽銭箱には一万円札も…見せ金か?

アザミ
 アザミの花ことばは「私にさわらないで」

きれいな水源
 ここは高千穂町の水源だって。こんなきれいな水が飲めるなんて羨ましい

高千穂峡
 有名な高千穂峡のビューポイント

月形が残った
 スサノヲが造ったと言われる月形。アマテラスオオミカミは日型を作ったが、今はなくなってしまった。江戸時代くらいにはあったという記録が残っているそうだ。

 月形の下にある池ではコイとともにチョウザメが飼育されている。

角ばったチョウザメ
 角ばったチョウザメ

丸っこいチョウザメ
 丸っこいチョウザメ


さわやかな道
 こんな道をてくてく歩きました。

目印
 これを目印に歩く

矢印
 道が分かれているときにこの矢印が役に立つ

キャンプ場
 このキャンプ場には、「キャンプする人以外は入ってはいけません」と書いてあったけど、オルセのコースになっている。

 他にも、人の庭に入ってしまうコースもあった。庭で一人のオバが水を撒いていたので、
「すみません、ここ、入っていいんでしょうか?人んちの庭ですよね?」
 と聞いたら、
「いいから通ってください」
 と。それによると皆さん戸惑うらしい。韓国人がよく来るそうだが、一度お茶を出したら、それが噂になって、ここではお茶を出してくれるものと思って催促するようになったという。なんて図々しいんだ。

人の家には行ってしまう
 人の家を目指すようにと言う矢印

キウイの花
 キウイの花が咲いていました。

椎茸
 椎茸、こんなところにいたのか!

何の花だろう?
 何の花?

 オルセは12キロ程度、5時間ほどで終了した。終点は「がまだせ市場」。ここのレストラン和(なごみ)のステーキがおいしいと評判らしいのでランチを食べることにした。ディナーより安い。
 ステーキにしようとしたのだが、5食限定のビーフどんが一人前残っているという。限定メニューに弱いくうみんはそれを注文した。
 
お昼の限定メニュー ビーフどん
 これが5食限定のビーフ丼

 うまい、おいしい柔らかくて、肉の味が最高だ。しかし、肉の量が非常に少ない。30グラムくらいしかないのではないか?焼き肉用の薄切り肉がたったの一枚だ。しかし1500円と安いので、ちょっと味を見たいと思った時はこれがいいのではないかと思う。
 ステーキは100g1700円より。

 腹ごしらえしたくうみんはまたもやそこら辺をうろつくことにした。すると「高千穂駅」という表示が目に留まった。高千穂鉄道は廃止になったはずだ。きっと駅の廃墟でもあるんだろう…そう思っていたが、人がわらわらと集まってくる。なんだと思ったら、往復15分程度の観光列車を運行しているようだ。もうすぐ出発だ。
 偶然乗ることになった。

高千穂鉄道?

 車掌役の人がサービスに努め、トンネルの中ではイルミネーションをする。

イルミネーション

下はガラス
 下はガラス張り。

 車掌役の人が鉄道の復活を熱く語る。
「できれば高千穂鉄道を復活させたい。その第一歩として、この観光列車を続けていきたい」

 列車もいろいろ試行錯誤しているようで、第一号は軽トラを改造して作ったものだそうだ。

木のトンネル

絶景

天の岩戸

車庫

こうなっていたのか
 ヘルメットをかぶって下に潜り込む。ふむふむ、こうなっていたのか

たかちほ
 高千穂鉄道は大人1300円

 今日は思いがけず、高千穂鉄道に乗った。明日は熊本に行く。

 この町は朝7時七ルと、お寺の鐘が鳴って「おじいさんの古時計」の音楽が流れる。夕方5時には「夕焼け小焼け」だ。のどかな街だ。
 子供は知らないオバさんのくうみんにも挨拶してくれる。ここじゃ悪いことはできないよね。




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テーマ : 九州の旅
ジャンル : 旅行

実は九州に潜入中

 昨日から九州に潜入している。羽田発で大分空港を目指したのだが、大分は天候が悪く、状況によっては引き返すとのことだった。
 しかし、くうみんは絶対に大分に行けると確信していた。なんせおじさんが「行こう」と言い出したんだから。それがダメになるはずがない。

 しかしそれより心配なのは市街地に行くバスだ。大分空港に飛行機が到着するとあと10分でバスが出てしまう。みんなそれが心配らしく、「教えてナントカ」のようなサイトに、頻繁に質問が出ていた。
 大丈夫、バスは待っていてくれる。そう言うことだ。

寿司が出た
 大分では寿司が出迎えてくれた。なかなかお茶目だ

 大きな寿司にお茶目な大分の県民性を垣間見た気がしたのだが、後々大分のお茶目さんはこんなものではないと思い知らされるのだった。

 飛行機は思った通り無事大分に着いた。しかし、天気が悪い。なので雨の中を地獄めぐりをする羽目になった。

ヤツデに似た植物
 ヤツデに似た植物。何だろ?

 この後地獄めぐりをしたのだが、山地獄だけは行かない方がいい。つまらないから。

山地獄の中にサボテン
 山地獄のサボテン

カバ能書き
 カバの能書き

カバ2
 カバはデカい

カバ1
 牙が怖い

ミニチュアホース
 手を出すと危ないよ

カピパラ
 温泉が好きなカピパラ

フラミンゴ
 なぜかフラミンゴ

山地獄
 これが真打だ!…ありゃりゃ、な感じ

 次は期待の白池地獄。国指定の景勝地だそうだ。

白池地獄の入り口
 入り口には養魚場

恐ろしいピラニア
 恐ろしいピラニアが…

白池地獄
 これが国指定景勝地、白池地獄!

全国の皆さん!このように、大分県民はお茶目なのです!別府市長がゆうゆうランド計画してしまったのも、このお茶目気質のなせる技。

別府市長 やっちまったぜ!

 大分県民がどのようにお茶目さんか、見てみようじゃないの?!寿司が出た
 前にも出しましたが、まず、これっす!

エッチビル
 エッチビルって?

エッチ美容院
 エッチ美容室?きゃー、お客さん来るの?

エッチブライダル
 ブライダルドームエッチ?まあ、ブライダルとエッチは通じるものがあるけどね。

れとろ?な街並み2
 さびれた街もレトロだと言い張るそのセンス!

エッチ映画館
 今どきこんなんあったのかと思うエッチ映画館。興味のある方はぜひクリックして拡大画面を見るように

大江戸温泉別府進出
 ついに別府に大江戸温泉物語が進出

駅前温泉
 これはレトロだ。駅前温泉

IMG_1787.jpg
 油屋熊八の像。日本初の観光バスを考え出すなど、九州観光界の父。こんなにお茶目

竹瓦温泉
 由緒ある竹瓦温泉。この辺りには風俗関係の店がたくさん。何の案内をするのか知らないが、案内所もたくさん

別府タワー
別府と言えば別府タワー

お茶目な別府駅
 駅もお茶目だ。

 






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テーマ : 温泉旅行・温泉宿
ジャンル : 旅行

コウノトリの記事に思う

 コウノトリがサギと間違えられて撃たれて死んだと新聞にあった。5歳の雌で、子育て中だったそうだ。

 なんだか身につまされてね。いきなりおじさんが「いなくなって」しまった、あの日を思い出してしまったのだよ。
  
 お父さんコウノトリはその上、ヒナまで取られてしまった。コウノトリ保護のために仕方ないことではあるが、コウノトリのヒナは、6月には巣立つらしい。あともう一息だったのに。

 死別も悲しいが、生き別れも悲しい。



 お母さんがいなくなってしまった。残されたお父さんは思った。
「お母さんはどこに行ってしまったんだろう?いなくなってしまった。でも、子供がいるから頑張らなきゃ」

 ヒナはお母さんがいなくなったことに気付く。
「お父さん、お母さんはどこに行ったの?」
 お父さんはため息をつきながら答える。
「お父さんにもわからないんだよ」
 他のヒナが、お父さんにエサをねだる。
「お父さん!お腹空いた。ご飯ちょうだい」
「僕も!」
「私も!」
 お父さんは、ハッと我に返ってエサを探しに行く。天敵のカラスやヘビはいないだろうか?ヒナだけを残していくのは心配だが、そうも言っていられない。食べ盛りのヒナは一羽で、一日1キロ以上ものドジョウを食べる。
「わかった、ご飯を持ってくるから、ここで待っているんだよ」

 お父さんはそうやって何回も一人で餌を探しに行った。

 お母さんがいなくなって数日経った。今日もエサを探しに田んぼに行った。うまいこと小さめのドジョウがたくさんいた。子供にはあまり大きなドジョウは食べにくいので、小ぶりなものがいいのだ。子供たちも喜ぶことだろう。お父さんは、子供たちの喜ぶ顔を想像すると、思わず笑みがこぼれた。

 お母さんはいなくなってしまったけれど、そのうち帰ってくるかも知れない。お母さんがいない間、子供たちをしっかり育てなくては。

 巣に着いた。
 しかし、子供たちの姿が見えない。
「いったい、どうしたんだ?!」

 巣立つにはまだ早いはずだ。どこに行ったんだろう?こんなにおいしいご飯を持って来たのに。今までで一番おいしそうなのに。お父さんは一人途方に暮れて、口の中にしまっておいたエサを巣の中に落とした。

 お父さんは巣の中をかき分けて子供たちがいないか、捜してみた。
「お前たち、どこへ行ったんだ?!どこに隠れているんだ?!」

 いくら探しても、巣の中には子供たちの姿は見つからなかった。

 あたりには、羽が風に舞うだけだった。



 
 

 


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テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

わ~い!!

 ピンポ~ン♪

 出かけようと上着を羽織った所でチャイムが鳴った。何だろうと思ってドアホンに出たら、「S川急便です」
 なんだろう?楽天でお買い物もしていないし、西太后陛下がまた、くだらないものを送ってよこしたんだろうか?

 ドアを開けるといつものS川急便のおっちゃんだ。シャチハタはいつも玄関に置いてある。
「ありがとうございます」
 そう言ってドアを閉めた。サントリーから懸賞品が届いたらしい。
「なんだろう?!」
 何か当たった!胸のときめきを押さえつつ、開封すると中から風呂敷包みが出てきた。

風呂敷包み

「ん?」
 
上品な弁当箱のようなもの
 何やら上品な弁当箱のようなものが…

何じゃこりゃ!
 弁当箱の、ふたを開けるとこんなものが…

「何よこれは!面白グッズか?!人をおちょくっているのか?!」
 そう思っていると、一番奥から説明書きが出てきた。

写真カード
 カードの下に説明書きが…

 それによると何やら、47都道府県の旅行券が当たる懸賞に外れた人のwチャンス賞に当選したようだ。

 やった~~~~!

これより一つ選べってか
 この中から一つ選ぶ。どれがいいかな?

 どれを選べばいいか、目移りしちゃう。やっぱりお肉がいいかしら?この中から良さそうなのを第一次審査、第二次審査…と、選んでいこう。

 値段も確認して、なるべく高いのを選ぼう。

 こいつは葬式後から縁起がいいわい。ひょっとして、お義母さんからの贈り物かしら?






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テーマ : 懸賞当選
ジャンル : 趣味・実用

おじさん母の葬儀で思ったこと

 参列者も少ないので葬儀は、一日葬にしたようだ。一日葬と言うのは新しい葬儀の形だ。お通夜を省いて告別式だけする。普通は菩提寺の坊さんなんか、「一日葬なんて聞いてないよ~」と、戸惑うこともあるらしいが、おじさんの家は、なんちゃってカトリックなので、うるさいことを言う人はいない(ミカエルはちょっとうるさい)。今回もおじさんの時と同じように無宗教の音楽葬にした。

 葬儀の始まる前、さくら葬祭の社長のKさんに挨拶した。
「その節はお世話になりました」
 おじさんの葬儀のときも、この方にお世話になった。
「最近葬儀や霊園のコラムを書くようになったんです。転んでもタダじゃ起きねぇ~、なんて、ははは~」
「そうですか、何かわからないことがあったらメールしてください」
「よろしくお願いします」

 自分からは仕事を探さないようにしているが、結構頼まれることが多くなり、勉強したおかげで自分の知識だけでもかなり書けるようになった。でも、専門家のアドバイスがあれば、鬼に金棒、くうみんにビール。

 背の高い男性が一冊の本を持って来てくれた。k社長の書いた葬儀の本だ。
「くうみんさんのご主人の葬儀を担当した者ですよ」
 k社長に言われてよく見ると、おお!w氏ではないか!

 結構イケメンだと思っていたが、かなり太った。顔がかなり大きくなったような気がする。以前がかなり痩せていたので、デブではないが、太るってユーモラスなことなのね。
「ずいぶん太りましたね」
「わ、わかりますか?」

 太ったのはわかるよ!でもあのw氏だとはわからんかった。

 葬儀のときのスライドショーで思いがけずおじさんの写真が出てきて、涙したくうみんだが、葬儀の会食ではいつもの元気が戻った。まず、回りを酒飲みで固めた。酒を飲まないおじさん方姪のギリーと、西太后陛下がいるのは許す。

 くうみんは瓶ビールを手にした。
「ん?」
 ビールだと思ったそれはビールによく似たノンアルビールだった。
「これ、手を付けちゃダメよ!ノンアルよ!」
「わあ、本当にそっくりだ!」
 間違って栓を抜いてはならないと、遠いところにはねておいた。 

 献杯の後は飲みかつ食べた。寿司にオードブルセット、煮物など。

「私イクラはダメ、嫌いなの」
 ギリーが言う。おじさんのいとこのみっちゃんが尋ねた。
「へえ、どうして?」
「味が嫌いだから」
 どうしてって言っても、嫌いな食べ物に理由はないのだ。

 人数の割に食べるものの量が多い。くうみんのいるこの島は比較的若者が多かったので、残り物が次々と運ばれてくる。
「これ、残ったの。もったいないから食べて」
「いただきま~す」

 一つの寿司を指さして、ギリーが尋ねてきた。
「なに、これ?イカ?」
 くうみんは寿司を喰いながら答えた。
「それはイカじゃねぇ、トリ貝じゃ!」
 ギリー、おめ~普段大したもの食ってないな。遠慮するな、ウニでもトロでも食え!

 大食い選手権のような雰囲気になってきた。男どもがまず脱落し、まだ食べているのはギリーとくうみんだけだ。ギリーとくうみんの一騎打ち…若い者に負けるものか!!

 そこへ放送があった。
「おじさん家の皆様、火葬場にお集まりください」
 食べるのはここまで!しかし、よく食べた。ほとんど残らなかったが、もしタッパウェアでもあったら、持ち帰ったことだろう。残念だ。

 K社長の先導で火葬場に移動する。

 お義母さんの骨はほんのちょっとしかないように感じた。そうだよな、木が枯れるように亡くなったんだもの。

 骨を拾って葬儀は終わった。雨が降りしきる中、タクシーで駅に向かった。雨が降るのは故人の悲しみだというが、悲しいの?お義母さん。
 くうみん母は一人で帰れるだろうか?大丈夫だろうか?心配だったが、
「大丈夫だ!」
 というので一人で帰らせた。性格は悪いが大したものだ。おじさん母があの年のときはもうだいぶ来ていたもんなあ。

 ということで面白おかしく書けばおじさん母の葬儀はこんな感じだったのだよ。

 しかしな、あのスライドショーに泣かされたのはくうみんとお姉さん達だけではない。おじさんいとこのHちゃんも泣かされたという。罪作りなスライドショーだ。
 おじさんの葬儀でも
「いかがですか」
 と、w氏が勧めて来たが、
「悲しくなるからしません」
 と断った。これ、正解だったと思う。あの時は金もかかるし、と思って断ったんだけど…

 絶対泣き崩れていたと思う。いくら元気に見えてもな、死別は悲しいものなんだよ。

 おじさんのバッカヤロ。

 
  

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テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

おじさん母が身罷った 涙したのは誰のため?

 苦しいとか、痛いとかじゃなければいいよね。

 そう言ってお義母さんのそばを離れたその翌日、お義母さんは身罷った。お義母さんは、くうみん父も、おじさん父も、そしておじさんもお世話になった「さくら葬祭」で葬儀をすることになった。

 大往生で涙の出ることはなかったけれど、葬儀では、思い出の写真をスライドショーで見るようにしてもらった。その中の何枚かの写真に、おじさんが映っていた。おじさんとくうみん、お義父さんと、お義母さんの4人で行った山や観光地の写真だ。

 元気なおじさんの姿を見て、涙が出てきた。死別ブログでは無駄に明るいと非難されたくうみんが、この期に及んで涙する…
 
 この中で生きているのはくうみんだけだ、そう思うと疎外されたように感じた。おじさんの所に行ってしまったお義母さんにジェラシー。

 しかし、お義母さんが一番愛していたのはお義父さんだ。認知が入ると、最後まで憶えているのは息子だというが、お義母さんが最後まで言っていた言葉は
「おとうさん、おとうさん」
だった。施設の人も言っていた。
「S子さんはお父さんお父さんって言うんだけど、お父さんのことなのかそれともご主人のことなのか」
 ご主人のことですよ。そうくうみんは答えた。

 仲のいい夫婦だった。

 嫁姑がそこそこうまく行っていたのは、別居していたこともあるけれど、息子の取り合いにならなかったことが大きいかも知れない。お義母さんの姑は、早くにご主人を亡くして、一番愛しているのはお義父さんだったからか、結構大変だったようだ。

 葬儀はおじさんと同じように音楽葬にした。参列者も家族と親戚くらいの小さな一日葬。でも、人が涙しない、大往生のいいお葬式だった。

 人間死ぬときはこうでなきゃ。

 早死にしてみんなを悲しませるのはいけないことだ。誰に言っているのか、わかるねおじさん。お義母さんの葬式なのに、おじさんの写真を見てくうみんも、お姉さん達も、泣いてしまったんだよ。

 
  

 
 


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テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

春爛漫のこの時期に…

 3月は春の息吹が感じられ、4月は桜が春を告げる。5月は春爛漫の花の時期だ。
 こんな春の季節、おじさん母が入院した。第一希望の病院は満室で入院できず、救急車で運ばれた第二希望の病院。

 でもこの病院は、くうみんの買い物コースの途中にある。買い物の行きに気軽に立ち寄れる。帰りだと肉や魚、においの強い野菜が気になるだろう。ここは病院なんだから、そんなことも考えないと。

 お義母さんは目を開けて、回りを見渡しているように見えた。おとなしくしているので身体拘束もされていない。

 熱がなかなか下がらないということだったけど、何日か入院しているうちに、点滴で元気になったようだ。これで退院できるんじゃないかと思った。
「早くホームに帰れるといいね」
 お姉さん達と、そう話し合っていたけれど…でも実際は退院できなかった。

 その日は、前に来た時よりも弱っているのが分かった。
「痛いとか、苦しいとかじゃなければいいよね」
 くうみんはそう言って、しばらく枕元にただずんで帰った。

 買い物コースにある家に、ハンカチの木がある。

 ハンカチの木
 ハンカチの木

ハンカチの木遠景
 遠くから見ると、ハンカチがぶら下がっているように見える、ハンカチの木

 以前、おじさんにハンカチの木のことを言ったら、
「えっ!トンカツの木?」
「バカ!!トンカツのことばかり考えて!」
 おじさん、トンカツが好きだったね。

藤の花
 藤の花がきれい

ベルフラワー
 うちにあるベルフラワー。宿根草なので毎年花を咲かせてくれる

バラのつぼみ
 バラのつぼみがたくさんつきました。早く花開いて楽しませておくれ

 春爛漫のこの季節。

「痛いとか、苦しいとかじゃなければいいよね」

 そう言ってそばを離れたんだけど…



 


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テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

はい、それまでよ~

 高校時代の友達から、ドライブに誘われた。
「私と○子の3人で会おうよ」
 この人達とは付き合わなくなって久しい。かなり変わった人達だから、ずっと距離を置いていた。でも、天気もいいし、たまには会って話でもしようか?

 千葉県の茨城県に近い田舎町。○子の運転でドライブした。
「そうそう、ガソリン代、千円づつ出してくれるかしら?」
 そうか、ガソリン代ね。うん、わかった。

 お昼ご飯は近くのステーキハウスに。
「くうみん、ご主人亡くなって、大変だったね」

 なんだこの二人、知っていたのか。おじさんが亡くなってすぐにメールで知らせたはずなのに、その時はウンでもスンでもなかった。だからこの二人には連絡しなかったのか?と思ったほどだ。

「亡くなってすぐのときはそっとしておいた方がいいと思ったのよ」 

「どうして亡くなったの?」
 今さらそんなことを聞くな!死因はあまり聞くものではないというが、亡くなってすぐのときに聞くならまだいいし、変な詮索されるくらいなら、聞いて欲しい。

「悲しい?」
「生活は大丈夫?」

 くうみんはたまらず言った。
「もうそんなこと、聞かないでくれる?」
「いやかしら?」

 いまさらそんなことを言われても、悲しい気持ちがよみがえるだけ。
「悲しみを私たちにぶつけてくれたらいいと思って」

 悲しみをぶつける?甘えてくれてもいいのよってか?あんたらに甘える気はない。それに悲しみをぶつける、そんな時期はもう過ぎた。

 葬儀のマナーと言う。大切な人を亡くした人への礼儀と言う。これはいわゆる虚礼だろうか?

 喪主がそれを辞退しているとき以外は、人が亡くなったときは取るものもとりあえず駆けつける(通夜や葬式ね!)、または「大変驚いています」と、手紙や今だったらメールで知らせるのがマナー。ただし、電話は厳禁。

 時の経過とともに、徐々に喪の色を薄くしていく。

 不幸のあったときはこうするものだという昔からのしきたり、作法は悲しむ人の心をケアする上での最大公約数のように思う。昔からのしきたりと言うのは、先人の知恵の凝縮であると言っていい。

 だから冠婚葬祭は、気の利いたことをしようとか、言おうとかせずに、とりあえずしきたり通りにするのが一番だ。しきたりも世につれ変わっていくことはあるが、あなた方にしきたりを変えるほどの能力があるとは私には思えない。

 やっぱりあなた方とは付き合えない。

 ってことで、はい、それまでよ~。 

 
 



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テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

帰るだけだからトラブルはないはず?蜂蜜事件に空き瓶事件 そしてやっぱり怪しい西太后陛下

 7時のフライトなので、朝は3時に起きた。まだ真っ暗だ。

 3時半、ロビーに降りるとさすがジジババの集団だけあって、もうみんなが顔をそろえている。バスで空港まで行って、ガイドさんに別れを告げた。お世話になりました。

 キューバではセキュリティーにも引っかからず、無事通過したものの、トロントでトラブルが。キューバ空港のデューティーフリーで買った蜂蜜が液体物であるとして没収されてしまった。ウィスキーを入れるような上がパチンと閉まるデューティーフリーの袋に入っていれば問題なかったらしいが、キューバの店員がレジ袋をに入れたんだもの。

 没収した女性係員の意地悪な顔ったら…本当の意地悪になっちゃうよ!

 空港では西太后陛下がそばが食べたいというので注文したが、思っている物とは違うものが出てきた。汁そばが良かったのだが、焼きそばだ。まあいいか。まあまあイケた。

 トロント空港でヌードル
 きしめんのようにビロビロした焼きそば

 飛行機に乗り込むと、すぐに夕食が出てきた。今は朝のはずでは?

機内食ディナー
 朝なのに機内食は「私は夕食だ!」と言い張っていた。そうか、朝じゃなければワインを飲んでもお咎めなしだ。あなたは夕食です!夕食!

メニュー
 メニューはこんな感じ

 なんたらヒッコリーソースとかよくわからないものが書いてある。西太后陛下には和食がいいと思っていたが、くうみんと同じチキンをチョイス。気に入ったそうで何より。

 しかし、ワインの空き瓶やドレッシングの空き瓶を持って帰ると陛下がおっしゃる。
「こんなもの、どうするのよ!」
「何かに使う」

 何かに使うということは何にも使えないということだ。しかし、ここはおとなしく指示に従った。

 トロントからは13時間ほどのフライト。長かった。

 いい加減お尻が痛くなったところで… 
もうすぐ到着
 もうすぐだ!

陸が見えて来た
 おお、懐かしい日本よ

地形がはっきり見える
 地図みたいだ

着陸
 到着~!!

 飛行機は時間通りに到着、8日間行動を共にした皆さんに別れを告げる。キューバ旅行なんかに行く人は秘境が好きななようで、南米やオーロラツアーなどに行くようだ。だから、他のツアーでも同じメンバーと一緒なんてこともあるらしい。

 さて、くうみんはどうかな?南米の秘境もいいけど、やっぱり快適な国内とか、食事のおいしい台湾に行きたいな。そういう所なら一人でも行ける。

 陛下はしっかりしているようでも、かなり来ていると感じた。
 だって、東京オリンピックのときにキューバに行ったって言っているんだもの。みんな驚いていたけど、
「何かの記憶違いですよ。確か行ったのは20年位前」
 と、くうみんはみんなに触れ回った。しかし、
「やっと来たわ~、東京オリンピックの時以来だわ!」
 などと感極まって涙を流すなど、本人の中では本当のことだと信じているようだ。

 陛下、今あなたがいくらお金持ちでも、1964年の東京オリンピックのときはまだ日本は貧しかったのですよ。まさかキューバに出稼ぎに行った訳ではあるまい。

 


 PS.
 ワインのボトルとドレッシングの空き瓶は、家に帰ってきれいに洗った。ドレッシングの空き瓶を洗うのは油がなかなか取れなくて難儀した。持って帰るようにと渡したら、
「やっぱり要らない」
 と。

 いいんですよ、親孝行のためですから。(バッカヤロ)



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テーマ : 飛行機/フライト/機内食
ジャンル : 旅行

ハバナへ 豪邸めぐり、そしていつまでも元気でいられるキモ

 今日はハバナに戻る。もう旅行も終盤戦。
ハバナを目指しつつ、ヘミングウェイゆかりの漁村コヒマルへ。あの、「老人と海」のモデルがいたところだそうだ。

 ヘミングウエイゆかりのコヒマル観光…の前に昼食。
ヘミングウエイの通ったラ・テラサ
 ヘミングウェイの定席はここ。入り口付近が好きだったらしく、この店も入り口付近

フローズンダイキリ
 キューバ名物フローズンダイキリ。このツアーで何回か飲んだが、これも料金の中に含まれている。飲めない人はアルコールなしのものが頼める

トマトスープ
 出た!!定番トマトスープ

キューバ風パエリア
 キューバ風パエリアって、むしろトマト味のリゾット

デザート
 デザートは甘すぎると不評だった。私は全部食べた

 客はいい年したオジオバばかりなので、味にうるさく、口に合わなければ文句を言わずに残すのみ。しかし、若い添乗員は、何でもおいしく思うらしく、よく食べる。何でも今まではアフリカ担当だったそうだ。アフリカの料理ってクスクスくらいしか知らないけど、どうなのかな?
 彼のモリモリ食べている後ろ姿に、若さを感じた。

 くうみんだって、30代までなら山小屋でドンブリ飯を5杯食べたものだ。

 ふっ、もう若くない。

IMG_1616.jpg
 食後にコーヒーが出るが、外国人が飲むコーヒーは100%コーヒー豆。だけどキューバ人が配給で買うのは、混ぜ物として黒豆が入っているそうだ。配給のお米にも、黒豆が混じっているという。

 でも、日本じゃ米より黒豆の方が高いよなあ。このことをガイドさんに言った。今度日本に行ったら、ぜひ黒豆の値段を見てください。ガイドさんはうん、見てみます、と。

ラテラサ近くの海辺
 ラテラサ近くの海岸で。近くで音楽を奏でてお金を稼ごうとする二人組が。日本人はこういうのにお金を出さないんだよね。

 キューバと言えばヘミングウェイ。これまでもたびたび登場したが、ここはヘミングウェイの家。お金持ちなんだなあ。

ヘミングウエイの家
 広くて豪華な屋敷

ヘミングウエイの家別館
 近くに立っている別館

家内部

寝室

内部2

プール

庭にヨットも

 
次はキューバの英雄チェゲバラの家

チェゲバラ記念館
 こちらもヘミングウェイ邸ほどではないが、かなり豪華

チェゲバラの写真

チェゲバラ寝室

チェゲバラの絵

チェスが好きだったそうだ
 チェスが好きだったチェゲバラ

 次はキューバの家庭訪問。一般人の家だと思ったら、こちらに住む日本人の家で、家主は留守。お手伝いさんやその人の経営する旅行代理店の従業員が接待してくれた。

 今日は3軒もの豪邸を巡る旅だった。いいなあ、広くて豪華な家。

個人の家

 4月誕生日の人は来るように言われ、西太后陛下ともう一人のオバが名乗り出た。

4月誕生日の人は来てください

 ケーキを振るまってくれた。コーヒーがおいしかった。
 西太后陛下に 
「何でそんなに元気でいられるんですか?」
 という質問が。くうみんが答える。
「まず、歯が丈夫なことです。母は今年で88になるのですが、歯はすべて自前です」
「ほう、それはすごい」
 一同驚愕の声をあげる。
「そして次に、性格が悪いことです。性格が悪いと誰も助けてくれません。だから自分がしっかりするしかないのです」
「ワッハッハ!これは手厳しい!」
 
 本当のことだよな、西太后陛下?

デカいケーキだ
 この女性はお手伝いさんなんだけど、元砲丸投げの選手で、オリンピック候補だったそうだ。力持ちだそうだ。

 人の家を無遠慮にあっちこっち歩き回る。

人の家の台所

冷凍庫
 冷凍庫の食材まで見て回る
いいおうちですね
 天井の高い家は贅沢な家

優雅な扇風機
 天井が高いと扇風機で十分涼しくなる

 ここの人の話によると、キューバはモノ不足だそうだ。特に何がと言うより、全般的に物がないという。
 しかし、医療費と教育費はすべて無料なので、基本、食べて行けない人はいないとのこと。

 物不足だと言っても、そんなに困った風でもない。キューバの社会主義はかなり成功しているのではないかと思う。治安もいいし、人々はのんびりしている。
 これからアメリカと仲良くなったら、良くも悪くも変わっていくのだろうが、10年くらい経ったらまた来て、どうなっているか見てみたい。

 

 今宵のディナーは「ポデギータ・デル・メディオ」というレストランで音楽を聴きながら食事をいただくという。
 この店の前は大勢の人が並んで行列を作っていた。しかし、観光客は例によって特別な入口から入ることができる。

 でもこれってツアーだからかな。個人で旅行に来たら、どうなるんだろう。

今宵のディナーは
 並んでいる人たちをしり目に、余裕で奥に入るツアー客

落書きがいっぱい
 なぜか天井にまで落書きが

取り分けて食べるの?めんどくせ~
 またまた同じメニュー。コンビーフ風牛肉煮込みと、ゆで豚。しかも自分らで取り分けろだと?サツマイモのフライは初めての味ではある。

デザートのアイス
 
IMG_1677.jpg

 明日の朝は早いよ。3時起きだって。日本に帰る日。 



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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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