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私が携帯電話を使えないのはおじさんのせい

 くうみんは携帯を使いこなすことができない。電話するだけで、メールを送ることも、電話番号を登録することもできない。
 というのも、携帯は一家に一台だったからだ。いつもおじさんが持っていて、友達と待ち合わせするときだけくうみんが借りた。

「私も携帯が欲しいな~」
 というと、おじさんは言った。
「一つあれば十分だろう。友達と待ち合わせのときだけ貸してやる。持っているだけで金かかるし、通話代だってかかるんだぞ」
 そう言われれば何も言えない。おじさんも携帯は苦手で、電話番号の登録は誰かにやってもらっていたようなのでおじさんに操作を教わるようなこともなかった。
 晴れてくうみんが自分だけの携帯を持つようになったのは、おじさんが亡くなってその携帯を相続した時だった。全然うれしくない。

 今はPC検索で何でも調べられる世の中ではあるが、携帯で電話番号を登録する方法とか、メール文の打ち方、メールの送り方など、あまりにも基礎的なことは世界中の人間が周知しているという前提らしく、検索してもどこにも出てこない。
 たまに誰かに聞いてみると、偶然にできてしまって、それがどのような過程で出来たものなのか、さっぱりわからない。

 もし今の携帯が使えなくなるようなことがあったら、次に買うのは携帯ではなくスマホになるだろう。スマホならまだ、みんながよくわかっている訳ではないので検索すれば出て来るし、街中でも「スマホ教室」のようなものもあるからだ。
 今更「携帯教室」はないだろうから。

 おじさんは箸の持ち方をくうみんに教えてくれた。けれど、携帯の操作は教えられなかった。自分もできなかったから。もし、くうみんが携帯を使っていたら、今、いくらでも使えただろうに。

 おじさんのバカ。




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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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