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タイの次期国王は、ファッションに自分なりのこだわりをお持ちらしい

 年末年始はどうしようと思った。
 おじさんがいれば正月は家でのんびりして、正月明け、旅行代が安くなった頃にどこかに遊びに行っていた。だけど、一人の正月というのは何とも居心地が悪い。実家もなくなった。あったとしても行く気にはならないだろう。帰るところはもうこの家。

 とりあえず某温泉地を確保しているが、例によってもっといいところがあっったらチェンジをたくらんでいるのだ。そうだ、タイに行くのはどうだろう。

 くうみんはタイで下着を買うことにしている。ワコールやトリンプ、ギラロッシュのような一流ブランドのブラが2千円前後で買える。最近タイには行っていないので、久々に下着の大量買いをしたくなった。

 久々だな~、ネットで航空券の値段を比較、ホテルの空き具合を見た。いつもチャイナエアラインで行って、タイ観光の後は台湾を観光して回った。今回もこれで行こう。と思ったのだが。

 いくらおじさんはいつも一緒にいるといっても、回りから見ればひとりにしか見られないんだし、やはり行動は慎重になる。最近タイは政情不安定だもんね。

 外務省の海外安全ホームページで危険度を確認した。と…

 9月頃には国全体がレベル1、黄色、十分注意してください。だったのが今はずいぶん落ち着いたらしくほとんどの地域で勧告が解除されている。しかしまだバンコクはレベル1のままだ。
 バンコクにはせいぜい2、3泊の予定で、あとはラヨーンという日本で言えば伊豆のようなところでのんびりするのだが、バンコクで用事があるのがお気に入りの伊勢丹で、それなのに伊勢丹近辺は特に注意だという。

 う~ん、どうしよう。

 くうみんが悩んでいるそんな時、タイの次期国王は、ワチラロンコン皇太子とすると先日発表があった。国王を尊敬するタイ国民にとって、これは安心材料なのではないか?

 だったら年末年始にくうみんが行く頃には、喪の色も薄くなり、みんながほほ笑んでいる、いつものタイに戻っているのではなかろうか?

 という訳でタイの皇太子はどんな方なのか?興味を持ったくうみんはネットで検索してみた。

 あれれ?こ、この方が次期国王!過激過ぎる!

タイの次期国王は自分のファッションにこだわりを持った方

 国民も、
「あの方ではちょっと。それより妹君のシリントーン王女様の方が次期国王としてふさわしい」
 と思っているようだ。
 シリントーン王女は王室関係の行事にも積極的に参加し、国民にはこちらの方が人気者。日本だったら女性天皇は認められていないので、どんなに問題ありであろうとも議論の余地はないだろうが。

 他の国のことではあるが、私もこの皇太子の次期国王はパスしたい。シリントーン王女様、女王様になって早く元の微笑みの国に戻してください。

 え~と、何の話だっけ?

 そうそう、年末年始、タイに行くかどうか?う~ん、タイが今後どうなるかがキモだねえ。


 
 

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テーマ : まぢかよ!?
ジャンル : ニュース

死ぬ時ってどうしよう?

 一人暮らしの者は、自分で自分の身の始末をしなければいけない。死んだ後になって自分で自分の葬式を挙げるのは無理なので、信頼できる人に頼んでおくのは言わずもがなだが、その前、いよいよ亡くなりそうというときはどうすればいいのか?
 老人ホームのような所に入居している場合はヘルパーさんが気付いてくれるだろう。だけど、ずっと自宅で暮らしているような場合…

 まだまだ老人ホームなんて…と思っていたら、急に…と言う場合。常々頭の片隅にあったのだが、図書館でいい本を見つけた。

「独居看取りの時代」



 この本によると、在宅ケアを行っている医療機関があるそうだ。そうだ、これにしよう。

 どうもくうみんの親世代は、介護保険を使うというと、
「耄碌じじい、ばばあ」
 という固定観念があるようで、くうみん母も傍から見れば十分怪しいのに、
「そんな耄碌はしていない」
 と、先延ばしにしている。でも、くうみんは必要になったら、いの一番に介護保険のお世話になろう。

 もし急性心不全を起こして、寝ている間にあっけなく逝ってしまったとしたら。そして誰も気づいてくれなかったとしたら。

 部屋から悪臭がする。ハエがすごい。
「くうみんさん!くうみんさん!」
 ドアをどんどん叩いても出てこないので警察の立会いの下、大家さんが鍵を開けたら、無残な腐乱死体…  
「あんなにお元気そうだったのに」

 大家さんは大きな声では言えないが、
「部屋をどうしてくれるんだ、トホホ」
 と思うことだろう。 

 年を取ったら介護保険を使ってヘルパーさんに週2回くらい来てもらって、いよいよ怪しいとなったら毎日一回、あるいは2回来てもらえるらしい。それならそういう悲劇はなくなる。よし、これで行こう!

 そういえばおじさんは、
「俺が家で看取ってやるから、病院になんか行くな。毎日ビールを飲ませてやる」
 と言っていたっけ。
 そう、私の方が先に逝くと、二人とも思っていた。  

 一人残されてしまった人間はこんなことは事前に考えておかないと。自分はどうでもいいけど、腐乱死体のあった部屋なんて事故物件もいいところ、大家さんに迷惑を掛けてはいけない。

 でもなあ、くうみんは癌だから、体調が悪いからと病院に行けば、ゆくゆくは「あと○カ月」と、余命宣告をされるだろう。
 
 そうしたら、懐かしい人に会いに行くことにしよう。

 お別れの挨拶をしたものの、生きながらえて生き恥をさらすかも知れないが。

 その後で緩和病棟にでも入院するかな。
 モルヒネでうつらうつらしていると、おじさんが迎えに来たのを感じて、
「ああ、おじさん、今度はどこに行くの?」
「いい温泉を見つけたんだ、さあ、行こう」
 おじさんと一緒に出て行く。

 看護師さんの見回りで異常を発見され、医師によってくうみんの死亡が確認される。

 その後のことは、公正証書の通りに粛々と執り行われるであろう。




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テーマ : ひとり暮らしは何かと大変
ジャンル : 独身・フリー

これは便利だ!冷凍野菜 関係ないけどクリスマスのデコレーション

 このところの野菜の高さときたら、なんということだ!白菜は4分の一で200円くらいするし、ホウレン草小松菜のような青物は、えっと言うくらい高い。ニンジンはまだまだ高い。

 それでも最近少し落ち着いてきた。夕方店じまいが近いときなど、大盛りを安く売っているのを見かけるようになった。

「こんなの、一人暮らしじゃ食べきれな~い」
 …な~んて、くうみんはか弱き女性ではないのだよ。そう、一度に全部食べつくす…のではなく、冷凍するという技を身に着けたのだ。

 小松菜が、安く売っている場合はためらいなく買って冷凍することにした。
 「お早めにお召し上がりください」と注意書きの書いてあるお勤め品も、すぐに冷凍すれば大丈夫。

 キノコ類は一日くらい日に当てて乾燥させてから冷凍すると水っぽくならない。小松菜のような青物は洗ってからよく水を切り、食べやすい長さに切ってゆでずにそのまま冷凍する。そのままみそ汁の具や炒め物に使える。生のまま使うよりも色が鮮やかに仕上がる。茶色くなりがちなナスも色鮮やか。

 油揚げも刻んで冷凍しておけば、野菜と適当に鍋に放り込めば包丁を使わずに味噌汁ができる。これがすご~く便利。

 でも、冷凍できない物もある。ジャガイモだ。冷凍するとなぜかガリガリになってしまう。うんと小さく切るか、マッシュポテトにすればいいらしい。
 あと、ホウレンソウはどうなんだろう?あくがあるから、湯がいてからじゃないと冷凍は無理かな?

 今日は11月なのに雪。54年ぶりのことらしい。こんな日は買い物に行かないで、家にあるもので鍋でも作ろう。

冷凍野菜
 左上の青菜は「カブ菜」と書いてあった。一束30円と格安だったので訳わからなかったけど購入。くせもなくおいしい。時計回りにマッシュルーム、オクラ、シイタケ

冷凍パプリカ
 パプリカも4個198円で売っていたので購入して冷凍

 もうこんな季節になりました。
クリスマスを待つ4
 きっと君は来ない~

クリスマスを待つ3
 一人きりのクリスマスイブ

クリスマスを待つ2
 さいでんな~

クリスマスを待つ1
 ほ~でんな~




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テーマ : 節約
ジャンル : ライフ

全員集合!楽しいいとこ会

 会社関係で、「厚生部」と言うと「宴会部」のことを意味する。「福利厚生」を謳いつつ、楽しんでもらうのを目的としている。

 おじさんは一族の厚生部長だった。4年に一度、オリンピックの年に「いとこ会」と称してみんなで集まるのだが、主におじさんが企画していた。
 たまに田舎の方で開催することもあるが、おじさんがこちらなので東京で集合することが多い。スカイツリーに登って浅草で食事を楽しんだ後は、浅草ビューホテルに泊まって窓からスカイツリーの夜景を眺めたり、日本橋のたいめいけんで食事をした後、都内のホテルに泊まってみんなでおしゃべりしたり、くうみんもご相伴に与った。

 今年もリオオリンピックが開催された年なので、いとこ会の年だ。でも、肝心のおじさんがいない。どうしたものかと思っていると、「やりましょうよ!!」
 という声が多数聞こえた。

 実は去年、おじさんにとって最後の下見をしたレストランがある。
 おじさんは気取った食事よりもおいしくてみんなでワイワイしながら食べるのが好きだ。なので、「赤坂四川飯店」が候補に登り、くうみんと一緒にランチに行ったのだ。

 ランチだからコースでも頼むのかと思ったら、おじさんはマーボー豆腐と御飯というシンプルなメニューを注文した。マーボー豆腐には昔ながらの辛いのと、あまり辛くないのと言う2種類があって、多分この時はあまり辛くない方を選んだと思う。もちろんおいしかった。
 すぐ近くのテーブルにシェフの陳健一さんがあいさつに来ていたのを目撃した。当たり前だがテレビで見るのと同じだった。

 おじさんが最後の下見をした赤坂四川飯店。そこを会場にした。ランチと違い、ディナーは高くて税サ別で8千円より。一番安い8千円コースを予約した。

 当日は雨の予報だったが、朝のうちに降ってくれたので夕方は雨がやんでいた。フィットネスクラブの風呂に入ってビールを2本飲んでから出かけた。

 いとこ会様の看板
いとこ会

 いとこ会はおじさんの母方のいとこの集まりだ。くうみんは義理のいとこと言うことになる。その義理のいとこであるくうみんが、本物いとこの皆さんを差し置いて挨拶を述べた。

くうみん挨拶2
 いや~、皆さんお忙しい中、私のために集まってくださり、ありがとうございます。なんちて

おじさん
 ダイコンやカブ、ニンジン、キュウリなどで作った素晴らしい彫刻

前菜
 前菜です。みんなで喧嘩しないように分けて食べます。他の料理はウェイトレスのお姉さんが取り分けてくれます

ふかひれスープ
 ふかひれスープです。

料理2
 彩のきれいなモンゴウイカ黄色唐辛子炒め。料理は基本、取り分けてくれます。

料理1
 エビのトウチ炒め

牛肉炒め
 牛肉の四川ピリ辛ソースがけ

料理3
 カニ肉入りカブの塩味煮込み

今回は3種のマーボー豆腐があって、昔ながらのマーボー豆腐と、もっと辛さを控えたもの、そしてオイスターソース味のちょっと違う味のマーボー豆腐。
 今回はオイスターソース味と昔ながらのマーボー豆腐を注文した。

マーボー豆腐2種
 これが名物のマーボー豆腐。向かって右が昔ながらの味、左はオイスターソース味

 デザートは2種類出してもらった。本当は愛玉ゼリーだけなのだが、ぐるなびのサービスで杏仁豆腐も頼めることを発見。2種類のデザートをせしめることに成功した。

杏仁豆腐
 サービスの杏仁豆腐。愛玉ゼリーは食べることに夢中で写真を撮るのを失念した。

 が、ええ姉さんが送ってくれた。

愛玉ゼリー
 本来のデザート、愛玉ゼリー

 いとこ会の皆さんはもうほとんどが現役を引退しているが、まだ一線で活躍している人もいる。
「出張で参加できない」
 急に連絡が入った。当日の午後2時までならキャンセル可なので大丈夫だった。
「でも、行けたら行く!」

 行けたら行く…これは一般に行かないことを意味するらしいが、いとこ会では違う。宴たけなわの頃、誰かの携帯が鳴った。出張で来られないと言っていた、いとこメンバーのTちゃんだ。
「今、東京に着いた!今から行く!」
 貴重な男子メンバーH氏が、料理のことを尋ねた。
「料理がないから何か注文しておいてやる。何がいい?えっ、チャーハン?マーボー豆腐にしろ」
 それなら初めからマーボー豆腐を勝手に注文すればいいのに…ま、いっか。

「今、永田町に着いた!もうすぐだ!」 
 5時から始まった宴会が、7時半を過ぎている。しかし、追い出される心配はなさそうだ。

「お待たせしました。いや~、大変だった~」

現役登場!
 唯一忙しいビジネスマン、Tちゃん。料理はものの見事になくなっている

「マーボー豆腐は辛いのにしろ」
 H氏は、年上の貫録を見せた。Tちゃんはおとなしくその指示に従うと、出てきたマーボー豆腐をムサムサと食べ始めた。
 いい大人になっても子供の頃からの習慣はなかなか抜けない。

 Tちゃんにもデザート2種がふるまわれた。堅いことを言わない、なかなか太っ腹な店だ。陳健一の赤坂四川飯店、いい店だ。

集合写真3
 みんなで集合、はい、ポーズ

お菓子
 この後はおじさんのお姉さんの家に女子だけ集合。お菓子、ビール、お茶で長い夜は続く…




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テーマ : こんな店に行ってきました
ジャンル : グルメ

引っ越しを考えるなら調べておきたい国民健康保険料

 くうみんはこの2年くらいでここを引っ越そうと考えている。
今住んでいる土地には、おじさんと過ごした日々の思い出があるけれど、一人で住むには広すぎるし、おじさんの死で人の裏側を見過ぎてしまって、会いたくない人もいる。先のミディアムセッションではおじさんも引っ越しには賛成してくれているようだし、次の更新がある2年後までには行く先を決めたいと思う。

 引っ越し先は、自分の生まれ育った土地とか、おじさんと新婚時代を過ごした土地、そしてくうみん母の様子を見に行くのに便利なところを選びたいと思った。
 すると神奈川県の藤沢市や茅ケ崎市、横浜市あたりが思い浮かんだ。
「今の所より家賃が安くて、できれば魚のおいしい所がいいな。買い物に便利で、フィットネスクラブのあるところ、そうそう、ワンにゃんも飼えれば」
 まだ先のことではあるけれど、PC検索して賃貸物件を見る。なかなか楽しいものだ。

 しかし、はたと気づいた。国民健康保険料のことだ。
 国民健康保険料は市町村によってかなり上下がある。社会保険に加入している人はいいが、くうみんの場合、これから働きに出るにしても正社員に採用される可能性は年齢的に低い。せいぜいパートだから、社会保険にも加入できないだろう。国民健康保険に入る可能性の方が断然高い。

 なので調べてみた。国民健康保険料と言うのは年収によって違うが、ざっくり調べて次のような結果になった。

 第一候補と思っていた藤沢市。考えていた土地の中で一番高い。茅ヶ崎は2番目に高かった。横浜も藤沢茅ケ崎に比べれば安いが、今住んでいる所よりはかなり高い。

 神奈川県で一番国民健康保険料が安いのは逗子市だった。お金持ちが多いからかな?ちなみに全国で一番国民健康保険料が安いのは長野市で、高いのは神戸市だ。

 住み慣れているとか、便利だからとかだけでなく、国民健康保険料も念頭に入れなくては。それに福祉も。老人の福祉に力を入れている所がいい。

市町村によって違う国民健康保険料

市町村別の算定法

 よく、
「私の住んでいる所は住民税が高くて」
 という人を見受けるが、住民税は全国ほぼ同じと言っていい。均等割りが年間千円高いとか、その程度だ。くうみんは会社勤めしていた時、給与計算の仕事をしていたこともあるし、何よりおじさんから聞いている。

住民税はどこもほぼ同じ

 でも、住民税はどこもほとんど同じですよと言うと、なぜかみんなむきになるので、
「そうですか、住民税って市町村によって違うんですか、知りませんでした」
 ということにしている。

 さ、いい家、捜そ。






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テーマ : 住まい
ジャンル : ライフ

おじさんの夢とお迎え

 先のミディアムシップではおじさんが来てくれて、いろいろなことを話した。今どこにいるのか?誰といるのか?
 今は旅の途中で、指導霊と一緒にいるという。 
 
 おじさんは毎日くうみんが眠りにつくときに会いに来るらしい。それはくうみんにはわからない。
 ただ、おじさんの夢を見た時は、ノートに書き留めておくようにしている。内容を忘れたとしても、見た、とだけは書いておく。

 初めておじさんが夢に出たのはおじさんが亡くなってわずか2日目のことだ。まだおじさんの亡骸が部屋に寝ていた。夢の中のおじさんは真っ黒な影で、顔もなんも判らない。だけどそれはくうみんとしてはおじさんという認識だった。

 おじさんは、大体月に2、3回夢に出てくる。
 その時くうみんは、泣いて喜んでいるかというとそうではなく、おじさんが生きているときと同じように、淡々とおじさんに接している。
 朝、眠りから覚めて、ああ、おじさんの夢を見たんだと気付く。
 ちなみに記録によると、去年の11月だけはなぜか、おじさんの夢を見なかった。今年も11月になってからは、見ていない。

 ミディアムシップでは、一番気になることを聞いてみた。
「私におじさんと一緒に暮らす日は来るの?」 
 するとおじさんはこう答えた。
「くうみんの役割が終わったら迎えに行く」

 私の役割?外に対しては人助けをして、内向きには親の面倒を見て弔うことだとおじさんも守護霊も言っていた。それが終わったら迎えに来るの?

 迎えに来るだけ?一緒に暮らせる訳ではないの?そこがくうみんにはわからない。

 それにおじさんは自分の役割を終えてそっちの世界に行ったというの?だってまだまだおじさん、やることたくさんあるじゃない?くうみん母の役所仕事もあるけど、おじさん母のことだって。お姉さん達も困っているよ。こんなことはおじさんの仕事なのにって。

 この世の役割って何だろう?今ひとつわからない。でも…

 最後のときはおじさんが迎えに来る。
 その時くうみんは狂喜乱舞するんだろうか?

 いや、そうではなくて、夢の中でおじさんと会った時のように淡々と、そして一泊で温泉旅行に行くときのように、道中や目的地を楽しみにして、忘れ物はないか確認してから、
「じゃあ、行こうか」
 とおじさんに言うような気がする。
 





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テーマ : スピリチュアル
ジャンル :

最近何かとお呼び出し くうみん母のもとに馳せ参じてみれば

 ある日某所から電話があった。
「もしもし、くうみんさんのお宅ですか?」
「はい、そうですが」
 何かと思ったら西太后陛下に関する公的な手続きのことだった。
「という訳で書類をお送りしたいのですが、お母様の方に送りましょうか?それともくうみん様の方へ?」
 以前から書類だの手続きだのは苦手だったのに、歳をとってからそれに輪をかけてできなくなってる。
「それでは私の方に」

 もうそろそろ行かなきゃいけない時期だしな、まったく遠い所に移り住んだもんだ…など思いつつ、書類到着を待っていたある日の午前8時過ぎ、突然くうみん母、西太后陛下から電話があった。
「すぐ来なさいよ!」
 何か突発的なことでもあったのだろうか?書類到着を待ってからではいけないだろうか?
「何かあったの?」
 するとくうみん母はとんでもないことを口走った。
「ススキがきれいだから、見せたいの~。11時までに来てよ~」
 くうみんは思わずガックリした。
「この時間から11時までなんか行ける訳ないでしょ!支度もあるし!」
 すると陛下はなおも食い下がってきた。
「支度なんかいらないじゃないの~」
 支度なんかいらないと言っても、朝食の片付けもしなくちゃいけない、着替えもしなくちゃいけない。おじさんのお下がりの部屋着を着た、この格好で電車に乗ったら大ひんしゅくだ。

 今すぐと言うのは無理。ちょうど役所の手続きで問い合わせがあった所だから、書類が届いたら行こうと思う。そんなに時間はかからない、2、3日うちに連絡する。

 そう言って電話を切った。
「かなり来てるかな?」
 人の都合や、時間を無視して今すぐ来いというのは認知が来ているのかも知れない。しかし、年齢的に仕方ないか。

 ほどなくして書類が届いたので、くうみん母の住む町に赴いた。必要事項を記入させ、書類をチェックした。
「くうみんの世話になるもんかなんて言わないでよ、こんなことも、やらなきゃ損するんだから」
「うん、わかった」
 以前はそういう気持ちがあったらしく、なくしてはならないからと、くうみんが預かるものに限って再発行してしまった。今ではそんなこともなくなったが。

「そうそう、これね、あのススキのきれいな山で採った花で作ったの」
 そう言って、一枚のクリアファイルをくうみんに渡した。キッチンペーパーの中に押し花が入っているのがうっすら見える。
「ふ~ん」
 しかし陛下、この花、採っても良かったの?そう聞こうとしたが、やめた。 

 くうみん母の所に来ると近辺の安くてそこそこ居心地のいい旅館に宿を取るのだが、今回もそうした。
 今回の宿は従業員の対応は大変良くて、海に面した露天風呂は囲いなしのナイスビュー、近くの船からは丸見えだが、この際どうでもいい。

 露天風呂
 船から丸見えの素晴らしい露天風呂

 しかし料理が…
 料理は塩味が効き過ぎている。夜中に何回も水を飲んだ。
 出汁を効かせれば塩は少なくて済むが、出汁を節約しようとすれば足りない味をカバーしようと塩辛くなる。

アワビ踊り焼き
 アワビの踊り焼き、これはいいのだが…

カサゴの煮つけ
 カサゴの煮つけは塩気がきついぞ~。あと、鍋も塩辛いぞ~!!

 翌日は陛下お勧めのススキスポットへ行くことにした。細野高原と言うなだらかな山だ。10月5日から11月11日まで秋のススキイベントをしている。バスはイベント期間中の土休日のみ運行。往復割引千円、片道590円。

 私たちはタクシーで行った。伊豆急の稲取駅から15分ほどだろうか?タクシー代は1100円ちょっとかかる。その上入場料が一人600円。

 受付から200メートルほどの所にあるバス乗降場からシャトルバスで登っていくと、そこら中がススキのじゅうたんだ。ススキが風にそよいでいる。

 ススキ

 上のシャトルバス乗降場に着くと、そこからは人力で上がる。爺さん婆さんが息をゼイゼイさせながら登っていく。
「ね、きれいでしょ」
 くうみん母もゼイゼイ言いながら登っている。今日は天気が曇りで残念だが、晴れた日なら青い海と黄金に輝くススキは歓声を上げるほどきれいだろう。
「うん、そうだねえ」
「これをぜひ見せて上げたくて」
 私、先日もっとすごい所に行ったんだけど。くうみん母、西太后陛下なりの気持ちであるので、素直に感謝した。

細野高原1
 向こうに見えるのは大島

細野高原2
 むぉ~、寒いぞ~


マツヨイグサ
 マツヨイグサ

ヤマラッキョウ
 ヤマラッキョウ

アザミ
 アザミ

リンドウ
 リンドウ 秋の花は紫色が多い

 頂上まで登ったが、どうにもこうにも寒くてたまらん。体幹はいいのだが、手袋をしていなかったので手が冷えていかんともしがたい。陛下はまだ歩くと言ったが、私は寒い、もう嫌だと早々に退却した。
 シャトルバスに乗り込むと、冷え切った体もだんだん温まってきた。

「また来てよ」
「うん」
 陛下は自宅の最寄り駅に着くと、降りて行った。しばらくホームで立ち止まって、こっちを見ていた。電車が動き始めると、手を振って、出口の方に歩いて行った。
 体力的なことを考えると、もう母の方からくうみん宅に来ることは、そうはないだろう。こうして時々様子を見に来なくては。 

 くうみんが家に着くと、6時近くになっていた。あまりお腹もすいていない。フィットネスクラブの風呂に行ってから、あまり期待もしないで近所のスーパーに行った。
 このスーパー、結構高いのよね。あまり値下げもしないし…いいのがなかったら何も買わずに帰ろう。

 そう思って刺身コーナーに行くと、なんと半額セール!!これは買わねば!!
 家に帰ってパックをよく見ると、値段のシールが2重になっている。こんな時、前の値段はどうだったのか、ついはがしてみたくなる。
 もともとの値段は498円、値下げして398円、さらにその半額で199円!これはお買い得!!

 くうみんは刺身を肴にビールを飲んだ。ふとくうみん母の押し花を思い出した。クリアファイルを手に取り、ぬらさないよう気を付けて花をはさんでいるキッチンペーパーをそっと取った。

西太后陛下作 押し花
 くうみん母が作った押し花

 子供の頃、道端に生えている花を摘んで母にプレゼントしたことがある。機嫌が悪いと怖い母であったが、その時はニコニコと機嫌よく受け取ってくれた。

 その立場が逆になった。

 バッカヤロ、西太后陛下…本当はあそこで花を採ってはいけないはずだ…

 ススキとワラビ以外は採ってはいけないと、看板に書いてあったじゃないか…あんた本当はワラビの方が好きだろう。

 バッカヤロ、西太后陛下…
 
 

 
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テーマ : ★静岡県★
ジャンル : 地域情報

疑惑の漢方と縁を切るが…年を取ったとしみじみ思う

 くうみんはこう見えてガン患者だ。手術をしてもう8年経つ。術後の病理検査では、多大な取り残しがあり、おびただしい脈管侵襲もあるので、主治医に全摘の再手術を勧められた。

 死にたくはない。しかし手術したところで完ぺきに生き残れるのか?そう思って聞いてみた。
「全摘の再手術をしたら生存率はどのくらい向上するんですか?」
 数パーセントだけ向上すると言われた。

 へ?数パーセント?なら、やらない。同じようなものじゃないか。それに、おびただしい脈管侵襲ありだ。だったらもう全身にがんの種がばらまかれているに違いない。局部だけ取ったって無駄というもの。

 その後くうみんは、検査は嫌だ、薬は嫌だと、治療拒否を始めた。周りを見渡すと、不真面目な患者の方が元気にしているからだ。

 憎まれっ子世に憚る。先に死ぬのはくうみんだと、おじさんを含め、誰もが思っていたんだけど…おじさんが先に逝き、くうみんはどっこい生きている。

 しかし、抗がん剤やホルモン剤の副作用、後遺症であるホットフラッシュを改善するための漢方治療とは縁が切れなかった。ホットフラッシュと言うのは更年期障害の一つで、いきなり体がカッと火照る症状を言う。辛い物を食べたときとか、熱いものを食べたときとか、人によって発現しやすいときは違うが、くうみんの場合、緊張した時に起こることが多い。
 症状が出ると、メガネが曇るくらい体が熱くなって大汗をかく。それが漢方のおかげでかなり改善されたのだ。

 最近、担当先生の処方に疑問を抱くようになった。一回につき3キロ近い薬の量、痺れなんかないのに、痺れを取る薬を出される…それは要りませんと言っても、「漢方は新薬とは違う」と言って、出し続ける。
 不要な薬を処方しているのではないか?悩みなんかうちあけていないのに、診療明細書の「精神療法」に点数がついているのはなぜか?

 それに待ち時間の長いこと。2時間3時間当たり前、5時間待ったこともある。
 だったら、くうみんが希望する薬だけを近所の医院で処方してもらえば、それが一番だ。
 
 どうにかならないかな~、と思っているうちに次の診察になった。
「精神療法のことはどう切り出そうか?薬のことはなんと言おうか?」
 無い知恵を絞っていたのだが…

 待つこと2時間、呼び出しがかかったので、診察室に入った。
「どうですか、調子は?」
 相変わらずパソコンの画面だけを見て話している。
「え~、まぁ~」
「あなたももう長いよねえ、ここに来るようになって」
「はい、あの~」
「何?いやならやめていいんだよ、あなた次第なんだから」
 いつも通りの強気の発言。だけど待ってました!!
「いえ~、そうですね、ちょっと薬をやめてみようかと思うんですよ」
 担当医は少し驚いたようだ。

 先生、見捨てないでください!酒は飲みますが、薬も飲みます!そういう答えを期待していたような…

「あ、そう。何か調子が悪いようなら、また予約して来てください」
「はい!その節はよろしくお願いします!」

 あっはっは!うまく行った~。

 という訳で漢方の診察はなくなった。前に押し付けられた薬がまだ大量に残っている。これがなくなったらどこかの医院でくうみんが必要だと思う薬だけ、処方してもらおう。
 
 という訳でついに、疑惑の漢方とも縁を切ることができた。

 しかしまだまだ縁の切れないものもある。口の中にできた白板化も要観察、先日痛めた仙骨と、歯の治療でまだ医者と縁が切れない。
 歯は、冷たいものも熱いものも沁みるので、レントゲンを撮った結果、神経に炎症を起こしている可能性が高いとのことで、やむを得ず神経を抜くことにした。
 神経を抜くと、当たり前だが今まで沁みるのでうがいも満足にできなかったのが、まったく痛くなくなった。けれどこの歯はもう死んでしまったと思うと、なんだかな。あと十数年経ったら、この歯は抜けてしまう。
 歯抜けババアになったら、入れ歯でもするしかないか?それでもビールは飲めるから良しとせねばなるまい。

 昔は、年寄りが毎日のように病院や医院に押しかけているのを冷ややかに見ていたが、自分もそうなりつつある。

 年寄り笑うな行く道じゃ。

 これが胸中によぎるようになった。



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テーマ : 病気と付き合いながらの生活
ジャンル : 心と身体

くうみん父の命日に思う

 うちには祭壇がやたらと多い。長男であるおじさんの家の祭壇を守るのはくうみんの役目になったし、長女であるくうみんはくうみん父の祭壇を守っている。同じ部屋に祀るのは良くないというので、それぞれ違う部屋に祀っている。

 おじさんはおじさんの家の祭壇に祀るのが筋なんだろうが、おじさんだけは別格としてくうみんがいつも過ごす居間に祭壇がある。

 それぞれの命日には故人の好きだったものを祭壇に供え、自分でも食べることにしている。
 くうみん父の好物は牛肉だ。生前、月に一度くらい様子を見に行ったが、その時食べるのはすき焼きで、お土産に持って行くのは牛ヒレステーキ用の肉だ。これは冷凍庫に入れて、好きな時に食べるように言っていた。

 いろいろあった親子だった。仲たがいして10数年間、連絡すらしなかった。でも、父も年を取っただろうな…そう思った時にまた会うようになった。
 
 自分が食べるとなると、和牛のすき焼きなんて、贅沢過ぎると思って食べられないが、
「これは私が食べるんじゃなくて、くうみん父が食べるんだから~」
 と、心の中で言い訳をする。

 おいしいものは少しだけ。100グラムとちょっとの和牛ロース肉。

 すき焼きを作って一皿ずつ、おじさん家と、くうみん家の祭壇に供え、おじさんには、
「一緒に食べよう」
 と、くうみんの分を供える。

 おじさんのお父さんはお赤飯が好きなので先の命日にはお赤飯にしたが、おはぎも好きだしお汁粉も好きだし、とにかく小豆物を出せば問題はない。

 さて、おじさんの場合は何が好きというと、ビールだ。ビールなんて日常に飲んでいるから、ぜいたくでも何でもないけど、それ以外に何がふさわしいかというと、ビール以外は横一列と言う感じなのだ。

 私のときは何がいいだろう?やっぱりビールだな。

 でも、ミディアムさんを通じておじさんが語るところによると、今おじさんがいるところではビールなんか必要ないんだ、と言っていたっけ。

 だから、くうみん父もおじさんのお父さんも、もう好物なんか必要ないのかも知れない。

 でも、まだまだビールも飲みたい、牛肉も食べたい、甘いものも食べたいと思う凡愚のくうみんは、仏様にかこつけて贅沢をするのだよ。
 ビールはおじさんが好きだから、毎日飲んでいる…なんちて。


 


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テーマ : 一人暮らしのご飯
ジャンル : 独身・フリー

登山その後 仙骨捻挫と写真集

 黒部ダムから下の廊下に抜ける道で、尾てい骨近辺をしたたかに打ったくうみん。
 そのまま歩きとおしたが、帰ってからかなり痛いことに気付く。今までは気が張っていたので気づかなかったらしい。家に帰ると速攻で近所の整形外科に行った。
 こういう時は普通、くうみんの場合整骨院に行くのだが、今回は「ひょっとして尾てい骨骨折しているかも」と思ったのだ。レントゲン撮ってもらわなきゃ。

 近所のその医院は、先生が優しくて年寄りの話を聞いてくれるので、年寄りであふれている。以前は隣町で開業していたのだが、その先生がこちらに転勤になると、そこに通っていた年寄り患者の金持ちが、こちらに来るようになった。なぜ金持ちだけ来るかというと、歩いて来られないので、通院にタクシーを使える患者のみこちらに来ているのだ。

 待っている間、しまった!もっと空いている医院に行けばよかったと思ったが、後の祭り。2時間近く待った。診察の結果、尾てい骨の上の、仙骨捻挫。骨は折れていない。リハビリをして安静にしていればいいでしょうとのこと。
 運動はどうか、と聞きそびれたが痛くてそれどころではなかった。起きるときも両ひざをついて、そろそろと起きる。布団の上げ下げにもお尻が痛む。

 よくこの体で歩けたものだと思う。力や持久力よりも、バランス感覚が悪くなっていると気付いた。バランス感覚も体力のうちだ。帰って来たのが10月29日、11月3日現在、かなり良くなったとも言えるが、まだまだ布団の上げ下げがきつい。
 出かけるときに掃除をして行って良かった。少し埃が目立ってきたけど、もうちょっと良くなってから掃除しよう。

 阿曽原温泉小屋に着いた時は、
「もう、山やめた!!」
 と思ったが、体力をつけて来年もチャレンジしてみたい。今度は室堂から仙人池を通って、阿曽原温泉小屋に行く「裏剣」に行きたい。
 他にいい山があったら、もっともっと行きたい。

 登山写真集

楽しみのお弁当
 これからの悲劇を何も知らずにお弁当に夢中。幸せだった

ロッジくろよんが見えて来た
 お助け山小屋 ロッジくろよん

トンネルを歩く人影
 トンネルを抜けると、そこは山道だった。なんちて

ここを登れというのか
 ここを登りましたとも!

ここは難所だった
 うわ~ん、怖いよ~

ここはほとんど道がなかった
 道なき道とはこのこと

ここで落ちたら助からない
 ここで落ちたら一巻の終わり

クチベニタケ
 クチベニタケ 食べられないけどかわいい

紅葉がきれいだなあ!
 紅葉はきれいだった

天気は良かったんだけどね
 天気も良かった

ここは滝じゃなくて道です
 ここを通れなんて滝の荒行ですがな

この梯子を下って来た
 どこまで続く梯子なんだ!!

道があるのがわかるかな2
 横に走る細い線が道

長くて真っ暗なトンネル
 真っ暗で水浸しのトンネル。照明は必携

道があるのがわかるかな1
 これが本当の奥の細道

祖母谷温泉小屋が見えた
 山降りた後はやっぱ温泉。祖母谷温泉は最高

「おれはもう山は行かない。お前だけ行って来い。俺はふもとの温泉で待っている」
って、おじさんは生前言っていた。もしおじさんが生きていたら、おじさんはこの温泉で待っているんだろうな。

夕暮れの祖母谷温泉
 夕暮れの祖母谷温泉

男湯1 
 おじさんはバスやトロッコ電車でここまで来て、温泉とビール三昧。
「いい湯だぞ、早く来い。でも、カメムシがいるんだよ」

黒薙温泉近くの橋
 黒薙温泉近くの橋

トロッコの中
 トロッコの中

紅葉です

橋が二つあるのがわかるかな?

宇奈月温泉駅前の温泉噴水

富山の地ビール2
 富山の地ビール 新幹線の中では400円だったけど、酒屋で買うといくらだろ?

家までついてきたカメムシ
 無事帰った。やれやれ




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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

祖母谷温泉(ばばだにおんせん)はカメムシの宿 でも、温泉最高

 本当はもっと駅からすぐ近くの宿に泊まりたかった。けやき平から歩いて15分くらいの所にあるのは名剣温泉だが、お一人様は受けていない。
 黒薙駅から徒歩20分の黒薙温泉では、一人個室を受け付けてくれる。鐘釣駅から徒歩10分の鐘釣温泉旅館は露天風呂のみの豪快さ。しかしどこも満員。
 宇奈月温泉でも何軒か候補はあった。近代的な旅館の快適さに大いに誘惑を感じたが、この際野趣あふれる温泉宿に泊まろうと思った。

 そこで目に着いたのが欅平駅から徒歩50分の祖母谷温泉だ。ダメもとで聞いてみると、
「空いていますよ。でも、山小屋なので相部屋になるかも知れません」
 とのこと。もうどうでもいいや、お願いしよう。ということで泊まることになった。
 しかし欅平の駅から徒歩50分という立地に、キャンセルしようかかなり迷ったが、「素晴らしい風呂」との噂があちこちから聞こえてきた。

 行ってみるか!!

落石注意
 落石注意 自己責任で通るように

高級旅館名剣温泉
 高級旅館名剣温泉 これで一泊2万円

こんなトンネルを3つばかり過ぎると、
 こんなトンネルを3つばかり過ぎると…

祖母谷温泉小屋が見えた
 今宵の宿、祖母谷温泉へ

祖母谷温泉の看板
 祖母谷温泉の看板 値段の所は空欄になっている。一泊二食付きで9500円

「こんにちは~。予約しておりますくうみんです」
 まだ2時くらいだったが、旅館と違ってすぐに部屋に案内してくれるのはありがたい。運良く一人部屋だった。やっぱり他の人と一緒なのは気を遣うもの。
 祖母谷温泉小屋は個室
 広い大部屋を一人で使わせてくれた

 風呂は全部で3つある。内湯、男子露天風呂、女子露天風呂だ。はじめは内湯、次に女子露天風呂に入ったが、同じ湯のはずなのになぜか内湯の方が湯が滑らかで、気持ちいい。
 内湯の湯船には豪快に熱い温泉と、温度調節のための冷たい水が同時に景気よく注がれている。しかし、女子露天風呂でははじめから温度調節した湯がちょろちょろ流れている。ここのところが違うのか?
 同じはずなのにどうしてこんなに違うのかよくわからない。源泉からの距離も影響しているのだろうか?

内湯
 曇ってよく見えない内湯。でもここの湯が最高!

女湯1
 目隠しが張り巡らされた女子露天風呂。こんな裸、いくらでも見せてやらあ

 そして気になるのは男子露天風呂だ。周りからは丸見えでくうみんが隙を見て入ろうとしても、誰かが入っているか、または近くに人がいるか、どちらかだった。しかし絶対入ってやる!!

 食事時間まで近くを散策した。
祖母谷地獄はこちら
 祖母谷温泉の源泉があるらしい

祖母谷地獄
 ここが源泉。そっと手を入れてみたが、熱くて入れない

夕暮れの祖母谷温泉
 山を背に建つ祖母谷温泉。のんびりした、いいところだ

 夕食
 枝豆、厚揚げとゼンマイの煮物、かにかまときゅうりの酢の物、キノコ汁、マグロの刺身にコロッケ。コロッケは里芋で手作りだ

 食事は6時から。同じテーブルの人たちは、ご夫婦と、一人で来ている山登りの男性と、京都から来た女性だった。この4人がこの酒豪くうみんも及ばないほどビールや酒を飲んでいるのにはびっくりした。500ミリリットルビールをすでに飲んでいたが、持ち込んだ焼酎を遠慮なく飲むことにした。

 翌朝になって知ったのだが、ご夫婦の方は500ミリリットルビールをこの場で3本ずつ飲み、その後部屋でも数本飲んだらしい。京都女子は500ミリリットルビール、その次に日本酒、そして部屋でチューハイを飲んだと、朝になって宿の親父に自己申告していた。山登りおやじは、山登りのため、飲酒をセーブしていたが、山には焼酎を2本持って行ったこともあるという大酒飲みだそうだ。
 なんと居心地のいい宿であろう。

 しかし、ここはカメムシの宿だ。カメムシが部屋にたくさん生息していた。カメムシというのは何を食べるのだろうか。草を食べるなら、こんなところにいても何も食べられないではないか?
カメムシの大群
 ハエではなく、カメムシ

 翌朝、問題の男湯を何回か見に行った。何回か見ているうち、ついに誰もいない時が来た。大急ぎでタオルをもって湯につかりに行った。
 おお~、いい~。

男湯1

男湯2
 最近の旅館は女湯の方に力を入れているというが、露天風呂となると、どうしても女子風呂は目隠しで囲ってしまう。それこそ自己責任でいいから、豪快な開け放しの露天風呂に入りたいものだ

 宿の奥さんに
「男湯は男女入れ替え制にして欲しい」
 とお願いしたが、
「みんな適当にやっていますよ」
 
 よし、わかった。今度来た時も、適当に入ることにしよう。

 カメムシはいるが、それを上回る温泉の良さ。立ち寄り湯もできるが、立ち寄り湯では内湯に入れない。

 朝は8時頃この宿を出た。お世話になりました。また来ます。

 紅葉2
 ここら辺も紅葉がきれいだ

 トロッコ電車は普通車とリラックス車両と、特別車両があって、料金が違う。普通車は吹きさらしなので夏は気持ちいい。でも、今はどうだろう?と思いつつ普通車に。上着の上にさらに防寒着を着用したのでそんなに寒くなかった

トロッコの中

黒薙温泉はこちら
 泊まろうとした黒薙温泉のある黒薙駅。ここにも泊まりたいけど、祖母谷温泉も捨てがたい

黒薙温泉近くの橋
 黒薙駅近くの古い橋

橋が二つあるのがわかるかな?

トロッコ電車
 小さなトロッコ列車は、はじめは関西電力の業務専用だったそうだ。それが一般人に「あのトロッコ電車は眺めが最高らしい」と、噂になり、乗車証ならぬ「便乗証」を発行し、「便乗ノ安全ニ付イテハ一切保証致シマセン」と記されていたという。ここでも自己責任

黒部の田んぼ
黒部の田んぼ ここのコメは水がいいのでおいしいと阿曽原のオヤジも祖母谷のおかみさんも言っていた

新幹線はくたか
 北陸新幹線はくたか

 新幹線はくたかに乗り込んだ。空席を見つけてほっとした。ビール用のつまみにと、残った登山用食料を出すため、食料バッグを開けた。するとカメムシが一匹出てきた。床を歩いていると思ったら、ふと見ると、天井のあたりを飛んでいる。
  
 頑張れよ…
 
 これから見知らぬ都会に行ってしまう、このカメムシはどうなってしまうのか…くうみんはビールをごくごく飲みながら、カメムシにエールを送った。

 缶ビール500ミリリットル入りを駅のコンビニで一本買ったが、飲み足りないので車内販売はないかと思っていると、来た来た、社内販売のお姉さんが。
「ビールください」
「はい、スーパードライと富山の地ビールがありますが」
「んじゃ、地ビールを」
 たまにはローカルなビールも味わわないと。

富山の地ビール2
 オレンジジュースっぽい味の地ビール、グランアグリ

帰りは上野で降りた。行きは始発の東京駅で乗れば、座れる確率が高いが、帰りは上野で降りた方が、くうみんの場合はちょっとだけ経済的。
 大きな荷物を担いで家路を急ぐ。

 まあ、家に帰ってからいろいろあったのだが、それは今は省略。家にある簡単なもので食事の下ごしらえをして、フィットネスクラブの風呂に入り、さっぱりしたところで食事とビール。
 ああ、大変だったけど楽しかったな。阿曽原に着いた時は、
「も~ぅ山やめた!!」
 と思ったけど、のど元過ぎればなんとやら、また行ってみたいと思った。

 食卓の上のおかずがどんどんなくなって行ったが、ビールはまだある。つまみは…おお、あるじゃないか、山で食べなかった行動食。
 くうみんはまた、行動食の入った食料袋を手にした。そしておもむろに中に入っているナッツの袋を取り出した。
 と、ナッツの袋とは別に、出てきたのは…

 またまたカメムシ!

家までついてきたカメムシ

 殺すのもなんだかな、と思い、ティッシュで包んで外に放した。

 カメムシよ、こんなところまで連れてきてしまって済まない。お前にも家族も友達もいただろうに。パートナーもいたかも知れない。知らぬ間に最愛のパートナーとの別れがやって来てしまったね。
 
 でも、私もなんだよ、知らぬ間に、大切な人との別れが来てしまったのは。

 一人、いや、一匹でも、頑張れよ。



 
 
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下山 そして祖母谷温泉(ばばだにおんせん)へ

 昨夜6時半に床に就いたくうみんは5時半ごろ目を覚ました。周りを見ると寝ている人は誰もいない。そんなに慌てることもないが、一人だけとなると焦る。急いで着替えて荷物の整理を始めた。

 濡れたタオルや汗じみたシャツは乾燥室で干してあったが、湿気が多いのか濡れたタオルは完ぺきには乾いていなかった。汗ふきに必要なのでギリギリまで干しておくことにする。

 6時から朝食。ご飯をよそってもらうが、くうみんの分のおかずがない。急いで作ってもらったが、何をやっておるんかい。

阿曽原の朝食
 オムレツは手作り

 昨日お世話になった大阪夫妻は、くうみんよりだいぶ先に出発した。
「どうもお世話になりました」
「またどこかでお会いしましょう」
 旅先での再会はあやふやなものだ。

阿曽原温泉小屋にて
 
 くうみんは7時を少し過ぎた頃に阿曽原温泉小屋を出た。もちろんしんがりだ。今日はふもとの温泉に泊まることになっている。あまり早く着いても仕方ないと思ったからだ。

 山小屋を出るとすぐに急な坂を上ることになる。例によって尾てい骨が痛い。痛い尾てい骨をぶら下げたくうみんはとりあえずの目的地、欅平を目指した。

この梯子を下って来た
 こんなん降りて来ました

 欅平に着いたら、ビールを飲もう。一息ついてから祖母谷温泉に行けばいい。そんなことを思いながら、歩いているうち、くうみんは尿意とは別の自然現象をおぼえた。
「うっ!これは!」
 今朝トイレでしっかり出してきたのだけれど、歩いているうちに何となく出たくなるのはよくあること。

 どうしよう?まさか。野○ソ?

 そういえば今読んでいる「山伏ノート」という山伏の書いた本には、野○ソの作法が書いてあった。まず浅く穴を掘ってそこに排泄し、使った紙は焼いてから埋める…

 でも、ここは、できるようなところないし。穴を掘るにもシャベルがないし。

 そう思いつつ歩いていると、横に業務用の道が伸びていたり、工事用のスコップが置いてあったりした。思わず野○ソの誘惑にかられる。
新幹線の何かがあるのかしら?
 誘惑の業務用の道。こんな山の中にも新幹線を支える何かがあるらしい

 いや、いかん!これは幻のベ○意だ。本当にしたい訳ではない。そう自分に言い聞かせると、なるほどそのような感じが治まって行った。このまま出なくなるのも怖い気がしたが、とりあえず今はこれでよかろう。

 くうみんは一人、山道を登ったり下りたりした。そのうちに水平な道がずっと続くようになった。水平歩道に出たのだ。道は細いけど、平らな道はありがたい。尾てい骨に響かないし。
 途中、年配のグループを追い越した他は、誰にも会わなかった。つづら折れになった道のずっと向こうに先に出たグループが見えた。
道があるのがわかるかな2
 水平歩道を行く。道の向こうに人が見える。後になってこれは「大阪のおっちゃん達」と判明

 こんな道が続く

落ちたら怖い
 もうすぐ問題の志合谷のトンネル

長くて真っ暗なトンネル
 志合谷のトンネル。中は真っ暗なのでヘッドライトを着用。足元には水が流れている。150メートルと言うが、もっとあるように感じた。一人で心細かった

 欅平に近づいたのか、時折、駅のアナウンスが聞こえてくるようになった。道も下り坂になって行った。だいぶ下っていくと、下の廊下で見かけたおっちゃん二人組に追いついた。
「きついですね」
 なんとなく話しかけた。
「よく、一人で来るね。いつも一人なんですか?」
 大阪弁で、一人はぎょろ目で背が高く、一人はのんびりした雰囲気の小柄なおっちゃんだ。
「いえ、一人は初めてです。今までは主人と来ていましたが、亡くなりましたので。今さら他の人とは行けないです」
「そうですか」

 聞かれれば答える。
「いいわねえ、一人で」
 と言われれば、
「はあ」
 と笑って、何も言わない。

 おっちゃんたちは写真を撮っていたので、そのまま一人で下に向かう。もうすぐだ、もうすぐビールと…

欅平の駅舎が見える
 欅平の駅周辺の建物がすぐ近くに見える!!

着いた!欅平
 やった~~!!着いたぞ!!
 
 やっと駅に着いた!!駅前には少し前に出発した若い人たちのグループがいた。この人たちも追い越せなかったなんて…年かなあ。
 しかし、くうみんには一番にすべきことがあった。荷物をベンチに置くと、さりげなくトイレに直行した。幸い空いていた。

 さわやかな顔でトイレから出てきたくうみんは、ビールを飲もうと思ったが、外は寒いので、駅舎のストーブの前に陣取って、ビールを飲んだ。ああ、やれやれだ。
 でも、次の目的地、祖母谷温泉は、ここから歩いて50分ほどの所だという。本当はもっと歩いてすぐに行ける温泉が良かったのだが、どこも満員、もしくは一人宿泊は受けない所だった。

写真を撮ってもらった


 歩いて50分…どうしようと思ったが、検索してみると、なかなか良い温泉だということだったので行く気になった。阿曽原温泉小屋でも、
「祖母谷温泉はいいぞ」
 と、噂に登っていたので、それは行かなきゃ、と思った。しかし、皆さんここら辺の温泉はいいと言いつつ、すぐに帰ってしまうようだ。忙しいのかな。

 ビールを飲んで、一服したくうみんは、今宵の宿に向かって出発した。

  
まだまだ続く山道ぞ

さて、どんなお宿だろう?
 
 

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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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