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初めての読書感想文

 乳癌、病気、専業主婦、死別、一人暮らしと各方面で活躍してきたくうみんだが、してこなかったテーマの一つに読書感想文がある。
 そりゃ、健康読本の類はありましたよ。でも、文学なのは初めてだと思う。

 この本はちょっと前に、新聞で紹介されていた。くうみんは本は図書館で借りるものと思っているので、何日か待ってやっと手元に来た。

 姫野カオルコ著「謎の毒親」

 主人公光世が、大学生のときよく通った本屋に、壁新聞がはってあった。その内容は、「打ち明けてみませんか」と言う子供向けお悩み相談。壁新聞だった。
 主人公は年経て、親を見送ったくらいの年齢(50代半ばから60代くらいか?)になってから、ふとその本屋に立ち寄り、壁新聞を再び見つける。

 主人公はよく親に怒鳴られた。しかし、それがなぜ怒鳴られたのか、いまだに全く理解ができない。そして親の謎の発言、行動もいまだ、理解できない。今まで人に相談したこともないではないが、ほとんどの場合は、
「親を悪く言うものではない」
 と言われるだけだった。
 主人公は親を恨んでいる訳ではない。ただ、どうしてあんなに怒鳴られたりしたのか、知りたいだけだ。

 主人公は、「うちあけてみませんか?」担当者である本屋主人夫妻に、相談のメールを送ることを決心する。

 はじめのうちは、こんなくだらないこと、どうでもいいじゃん、早いとこ返してしまおうと思った。パラパラと、途中の面白そうなところを飛ばし読みしていると、あれ、これ面白いじゃん!はじめから読んでみよう!と言うことに。

 本来子供向けの「うちあけてみませんか?」に主人公は投稿のメールを送る。子供のころになぜだかわからないけれど、いきなり激しく怒鳴りつけられたこと、今もってなぜあんなに怒鳴られ、叱りつけられたのか分からない。もちろん、暴力を振るわれたとか、虐待を受けた訳ではないのだが。
 主人公のお悩みに、 
「こういうことだったのではないか?」
 と、夫妻は回答を示す。しかし、段々と主人公の両親の狂気に気づく。

 主人公光世は、こんな親元ではやっていられない、しかしなるべく穏やかに家を出る方策として、遠くの大学受験を決意する。しかも2段構え、現役では一週間に一度くらいは帰れる距離の大学に通い、ひそかに受験勉強をして、一年後にもっと遠くの大学に通うことになった。

 回答者である本屋の主人は言う。

「事情があるから出ることが、事情がないから出ないものにはわからない。
 わからないから出るものが出る理由はネオンのまたたきにあるとしか想像できない。だから白眼視されるのです。

 ヒカルさん、ゆえに(故郷である)Q市で白眼視され続けられよ。
 それでよろしい。何かを得るためには何かを失うこともあります。」

 お悩み相談の半ばごろまでは、父さんの狂気にお母さんも苦しめられているように思われたが、しだいにお母さんの狂気も暴かれて行き、最後の最後で、

 ぎゃ~~~ 

 な話が出てくる。
 この話は、もう回答者の手にも負えない…

 うちの親もかなり毒入っていたけど、この親にはかなわん。

  




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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

トンデモ花嫁

 花嫁の父と言うのは娘を取られたように思えて、寂しいそうだ。かつては自分も同じことをしたと言うのに、娘がいつまで一人でいるのも心配というものなのに、それとこれとは別らしい。

 さて、思い起こせばこのくうみんも、思い出すことがある。おじさんとくうみん父に引き合わせた時、その場では父は落ち着いていた。まあ、報告もつつがなく終わってよかったとその日、父と別れた。

 しかし後日、おかしなことを伯母から聞いた。この伯母はくうみん母の姉に当たる。
「あんたの旦那さんになる人、おじさんが、お父さんとくうみんたちが会ったその晩、他の女と歩いているのを見た、って、お父さんが言っていたわよ」
「へ?そんなことある訳ないでしょ」
「でも、見たって…」
「それは幻、ある訳ないの」
 だって私、今だから言うけど、あの後ずっと一緒にいて、おじさんのアパートに泊まったんだもの。

 私は父に溺愛されていたから、それこそ父も「花嫁の父」していたんだと思う。普通はこんなものだと思うんだけどね。

 そうでない花嫁の父もいる。くうみんの知っている人の話だ。
 その披露宴は何か空々しい気がした。新郎側はかなりうれしそうだった。新郎側と言うのは結婚式でうれしそうな顔をするのが普通なので、こちらはふしぎではないが、問題は花嫁側である。うれしそうかと言えばそうでもなく、悲しそうかと言えばそうでもなく、とにかくしら~としていた。もちろん、花嫁の父も。親族皆があさっての方向を向いていた。

 なんだろう、この白々しさは。

 そんな思いを胸に、豪華な式場を後にした。

 そのうちに、結婚したその嫁さんの良くないうわさが流れてきた。姑のことはお前。義姉のことは名前呼び捨て。
「ぅおぅ~、あ~ん~た~」
 と言う、意味不明の怒りの電話が嫁から姑および、義姉の所に時々かかって来るらしい。怖いっす。

 また違う話
 あるところに気が強くてかなわん女子がいた。しかし、ソトヅラがいいのと、ちょっと美人なので、男にはモテた。なので、めでたく結婚が決まり、ひとまずやれやれと言うことになった。
 そうなると父親はやはり寂しくなった。
「嫌になったらいつでも帰って来い」
 そう言ってしまったのが悪かったのか。一年たつか経たないうちに、嫌になってしまったのか帰ることになった。その後この娘は、その美貌で、ある男をゲットした。男は何で見た目で判断するのか。ようわからん。
 しかし、女はうまく結婚までこぎつけた。ああ、よかったと周囲がほっとしたのも束の間、また出戻ってきた。

 父はたまりかねて言った。
「お前、いい加減にしろ!」
 すると娘も負けていない。
「るっせ~!嫌になったらいつでも帰って来いって言ったのはてめぇだろう!」

 その後、娘はまた男をゲット、3回目の結婚にチャレンジした。この結婚も、あわやと言うところがあった。娘が帰ってきてしまった。
「お前、今の旦那を逃したら次はないぞ」
 父親の殺し文句に、それもそうだと納得した娘は、危ないながらもその結婚生活を続けていると言う。

 人生いろいろ。女もいろいろ。


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テーマ : つぶやき。独り言・・。
ジャンル : 結婚・家庭生活

ハワイ終わった 

 いよいよ今日、日本に帰る。楽しい日々だったが、日本の食事やお風呂が懐かしい気がする。ああ、帰ったら何を食べようか?

 ホテル出発は8時なのでレストランが開く6時半すぐに行き、卑しく食べた。

 8時、チェックアウト。ホテル代は新郎側負担なのでこちらに支払いはない。
「はい、オーケーです、ありがとうございます」
 そう言って、勘定書きを手渡された。

「うっ!!」

 数字を見て驚いた。どれくらいすごいかと言うと、
一部屋につき(二人部屋)4泊で、以前おじさんとベトナム+台湾12日間の旅に行ったことがあったが、二人分のすべての旅行代に匹敵するものであった。その時はチャイナエアラインとはいえ、ビジネスクラスだった。

 繰り返すが一部屋につき、だ。

 貧乏な一族は絶句した。こんな世界があったとは。これだったらビールも軽食も飲みホ食べホのはずだわい。
 新郎さん側、張り込んだわね~。

 驚きを胸に秘め、タクシーに乗り込んだ。
 空港に着くとまずチェックインして荷物を預ける。今度は行きのようなヘタは打つまい。残った缶ビールは没収されないよう、すべて機内預けにした。

 次に長~い列に並び、ボディチェックを受ける。
「これはなんですか?」
 係員はくうみんがぶら下げている放射能測定機に気が付いた。
「そ、それは~」
 なんといっていいかわからない。係員の目がきらりと光る。とりあえず係員はそれをどこかに持って行った。
 この放射能測定器はアンケートの会社に依頼されて着けているもので、一定期間身に付けた後、送り返すとポイントをくれる。ちょっとしたお小遣い稼ぎだ。

 没収されたらどうしよう、別室に連れていかれて裸にされたら…と思ったが、何事もなく返してくれた。しかしこの放射線測定器、レントゲンバリバリに浴びたかもしれない。やむを得ん、こんなこともある。

 貧乏な一族はそれでも無事、ボディチェックを通過、お約束の大韓航空エコノミークラスの席に収まった。
 日本からハワイへ行くのは6時間半、ハワイから日本に帰るのは気流の影響か、なんと9時間半もかかる。長い道中は苦行でしかない。

 しかしついに…
飛行機の影が
 おお~、成田の地だ!!

帰って来た
 飛行機の影がだんだん大きくなっていく

 ところで姪の一人、ギリーは、最近あれよあれよという間に太りまくった。このくうみんは持久系、ギリーは瞬発系で、体育会系の双璧をなす。

「もうちょっと痩せなよ」
 そう言うと、勤め先が医療系なので痩身などにも手を広げたいらしく、
「お前、そのモニターになれ。うんと太って来い」
 と言われていたそうだ。
「そうか」
 食べまくっていたのはそのプロ根性のなせる業だったのか。

 大きなおなかを抱えて俯く使用前のギリー。そして次の瞬間、使用後の映像に…なっていない!

「うっせ~、これからキックボクシングに食事療法で使用後の写真送ってやっからよ」
おデブギリー
 昔は結構美人だと思っていたのだが…
 
 皆さんお疲れさま。私まで誘ってくださってありがとう。

 おじさん、安心してください、履いています…じゃなくて、みんな良くしてくれています。

 
 


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テーマ : ハワイ
ジャンル : 旅行

ハワイプランテーションビレッジへ

 今日一日、各々好きなところへ行くことにした。

 くうみんは、先日行きそこなったハワイプランテーションビレッジに行くことにした。
 ワイキキからEXP.Eのバスに乗る。乗り場はJCBのサービスカウンターで聞いた、クヒオ通りにあるホテルロイヤルクヒオの前から乗る。
 ここから1時間ほどでワイパフと言うバス停に着くので、そこからまたバスに乗り継いでいく。いくら乗っても2ドル50セント。

 しまった。乗るときにトランスファーチケットを貰うのを忘れた。これがあれば2時間以内、2回まで乗り換えができるのに、また2ドル50セント払わなきゃならない。「地球の歩き方」によると、降りるときにくれと言っても嫌な顔をされるだけだそうだ。やむを得ん。

 乗り換えのバス停に色黒なオバ、二人がいたので、そのうちの一人に「ハワイプランテーションビレッジに行くのはここでいいのか」と聞くと、「ここです」と答えてくれた。
「すみません、細かいのがないんで両替できますか?」
 と言ったら、1ドル札を細かいお金に崩してくれた。バスが来た。43番のバスだ。オバはくうみんに話しかけてきた。
「コリアか?」
「いえ、日本人です」
 コリアに見られるようになったか。ガングロがだいぶ治ってきたらしい。以前はマレーシアにしか見られなかった。オバは降りるところを教えてくれた。
「ありがとう」
 礼を言ってバスを降りる。親切なオバだ。

 ハワイプランテーションビレッジには、おじさんと来たことがある。今のようにバスに乗って行った。しかし、もっと観光客がいたはずだ。今日はくうみん以外誰もいない。事務所に行って入場料15ドルを払った。
「日本人か?」
「はい」
「お~い、kさん、案内してやってくれ」

 kさんは日系3世だそうだ。仕事をリタイアして、ここで案内のボランティアをしているそうだ。日系人だからと言って日本語が話せる訳ではない。やはり日本人であるという意識の高い家庭でないと、日本語を話せなくなる。kさんの子供たちも日本語学校に通い、柔道を習ったと言う。
 kさんも日本語より英語の方が得意らしい。日本語だと発音は完ぺきなものの、何か言葉を選んでいるようなところがある。

 そのうち天理大の学生たちが到着した。若いこの人たちに交じって説明を聞いた。
 ここではサトウキビの収穫のために各国から労働者を集めた。ポルトガル人は白人なので他の民族より給料が良かったとか、韓国は当時日本の一部だったので韓国人は日本のパスポートで入国してきたとか。
 そして沖縄も日本のパスポートで来るのだが、沖縄県と日本は別の国としてとらえられていたとか。歴史を感じて興味深い。

料理館内部
 中国人料理館内部 新しく見えるが、100年くらい前の建物だそうだ

貧しい日本人村
 このころ日本は貧しかった。日本人村

 ここでは民族ごとに住まわせた。日本人は日本人村、フィリピン人はフィリピン村というように。
 住む方としてもその方が楽だし心強く思うのだが、これは雇う側にも都合がよかったのだ。お互いの民族で言葉がわからないようにすれば、団結することもない。
 
 ここでは住居もタダ、水道光熱費ももちろんタダで、ほとんどお金のかからない暮らしだったそうだ。
 しかしこれも労働者を腑抜けにするための方策だったと言う。

韓国人の住居
 韓国人の住居

沖縄県人の住居
 沖縄県人の住居

フィリピン人の住居2
 フィリピン人の住居

日本人村には神社もあった
 若宮稲荷神社

銭湯
 銭湯。日本人はなんたってお風呂!!ハワイだって、大きなお風呂がなきゃ

床屋
 床屋では主に日本人女性が理容師として働いたと言う。ここにはいろいろな民族のお客さんが来たらしい

 そのほか、豆腐屋もあったそうだ。

 労働者は圧倒的に男性が多く、初期に来た中国人はハワイの原住民の女性と結婚した。ハワイの原住民は世界からくる移民の持ち込んだ病気で人数が少なくなったので、あとから来た日本人や韓国人は、国にお見合い写真を送って花嫁に来てもらったそうだ。

 中には若いときの写真を送ると言う反則技をする人もいて、
「ぎゃ~!!」
 と、叫ぶ女性(逆もあったと思う)もいたと言う。
写真お見合いでだまされた花嫁
 これだ!これ、爺さんと孫娘じゃないんだよ!若い頃の写真を送ったじじいに騙されてやってきたかわいそうな若い娘。帰るに帰れなくて、ぎゃ~~!!のち、トホホ…だっただろうなあ

 なかなか楽しい一日だった。さて、帰ろう。
 バス停で10分ほど待っていたら、バスが来た。おお、ちょうど良かった、と立ち上がってバスを待っていたら、バスはそのままくうみんの前を素通りした。
 えっ、あのバス止まらないの?ウソ~。

 仕方ないので次のバスを待つことに。1時間後、やっと来たので、今回は必ず乗れるよう、当たり屋もかくや、とバスの前に立ちはだかった。
 よかった、乗れた。トランスファーチケットも今回は忘れずにもらった。

 ワイパフで乗り換え、バスはワイキキに近づいて行ったが、どこで降りればいいのかわからない。ああ、どうしよう。私、何もわからないんですと言うオーラが立ち上っていたのか、向かいに座っていた日本人男性が、
「どこで降りるんですか?」
 と聞いてくれた。
「あの、ロイヤルハワイアンに泊まっているんですが、その近くで」
「大丈夫、教えますよ。いいホテルにお泊りですね」
「はい、姪の結婚式の招待ですので…」
 ちょこっと話をした。話によるとサーフィンが好きで年に2カ月ほどはここに滞在すると言う。仕事はリタイアしているらしいが、そんな生活ができるのはお金持ちなんだろう。
「ここで降りて、この道をまっすぐに行けばホテルはすぐですよ」
「ありがとうございます」

 くうみんがおじさんなしでハワイに来たのは今回が初めてだが、おじさんは生前、くうみんなしでハワイに来たことがあった。顧問先の社員旅行にくっついて行ったのだと記憶している。
 その時もおじさんはみんながゴルフをするときに、一人でプランテーションビレッジに来たらしい。
 
 日本人の家の、ちゃぶ台にアルミの弁当箱が置いてあって、ふたにある、長くくぼんだ所、これは何だろうといぶかる外国人がいたので、
「ここに箸を収納するんですよ」
 と、教えたと得意げに話していたっけ。

 人の家に上がって当時の生活を覗き見るような、そんな物珍しさが、おじさんもくうみんも気に入ったんだと思う。今回もおじさんがいたらきっと、一緒に来たと思う。

 二人で来たのは一度だけ。私がまたここに来るとしたら、今度は誰と来るんだろう?また一人で?

 おじさんはいない、それだけは確かだ。




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テーマ : ハワイ
ジャンル : 旅行

ハワイ3日目はメインイベント

 今日は今回の旅行の目的である結婚式と披露宴だ。結婚式は午後からなので朝はのんびりできる。

 ロビーには無料の朝食があるのでそこで食べてもいいのだが、ホテル代は婿殿側が持ってくれる。婿殿側のご厚意で毎朝食つけてくださった上、ディナーも一回つけていただいた。涙ちょちょぎれる思いだ。
 フルーツまたはジュースを選択
 フルーツまたはフレッシュジュースを選択する。今日はパパイヤをチョイスしたが、ジュースも絞りたてでおいしい

朝食はブッフェではない
 ここではアメリカンブレックファストでブッフェではない。数種類から選択。毎朝違うものを頼んだ。
 
 食事にはパンもつくのだが、この大食いくうみんですらパンまでたどり着かないうちにお腹いっぱいになる。
 すると来るんですよ、ハトポッポが…

朝食を狙うハト
 こんなに食べるものがあふれているなら、来るなと言う方が無理というもの。でも、う○こするんじゃね~ぞ!

 教会にはタクシーで行くことにした。私たちの乗ったタクシーは無事教会に着いたのだが、肝心の新婦の両親の乗ったタクシーが待てど暮らせど来ない。リハーサルが始まる。本番の時間が迫ってくる。どうしたんだろう?ラインで連絡を取ったら、どうやらタクシーは違う教会に行ってしまったようだ。着いた教会の人に調べてもらったらここではないと…タクシー、何やってるんだぁ~!!
 タクシーが悪いのか、説明の仕方が悪いのか、そんなことはどうでもいい、間に合いますように。

 しかし、よかった。間に合った。
婿殿のご両親があいさつに来る。
「初めまして、一之進の父です」
「一之進の母でございます」
 お父さんは大船のった郎さん、お母さんは育代さんだ。気さくな方とお見受けする。
「ご主人は亡くなられたそうですね」
「はい」
 思わず涙目になる。おじさんの遺影を持って来ている。
「おいくつだったんですか?」
「58でした」
「それじゃ僕らと同じくらいだな」
 そう、くうみんもこれくらいの子供がいる、そんな年代だ。
 でも、配偶者に死に別れるような年代ではないよ、おじさん。

 さ、湿っぽいことはこのくらいにして…
 
主役登場
 主役登場。美男美女です

 式が始まった。式の間は撮影禁止。この写真はリハーサル中に撮ったもの。

ベールを取って
 ベールを取る儀式

 このベールを取る儀式を見るといつも思うのだが、もしこのベールがもっと厚くて、本当に顔が隠れていたらどうなるんだろう。ベールを取ったとたんに予想と違う顔が出てきたら…
「こんな顔ですかい?」
「ぎゃ~!!」
 とか。こんなことを考えるのはくうみんだけだろうか?

 式は滞りなく終わり、今度はカハラにあるホテルで食事会だ。花婿花嫁はまたもやリムジンに乗って行った。

長いリムジン
 ハワイでよく見かける長~いリムジン。運転が難しそうだ。

 食事会場になったホテルにはイルカもいた。
 イルカ
 ワンパクパクパク、ふりっぱ~。年がバレる
 
余興のダンスとウクレレ
 食事会には余興のウクレレとダンス

マジック
 マジックは全く種も仕掛けも判らなかった。輪ゴムを一つ両手に広げて持って、マジシャンがそこにピンと張った輪ゴムを押し付ける。するとマジシャンの輪ゴムはくうみんの持っている輪ゴムを通り抜けてしまう。まったくわからない。

 食事も大変おいしかった。今日もお腹いっぱい。
グラス

 一之進君のご両親はこの縁を大変喜んでいるようだ。
 花嫁の父、益々シメジ氏は「花嫁の父」していた時もあった。しかし、こんないい人、ご両親なら文句のつけようもない。一之進君は話をしてみるとかなり堅実であり、頼もしそうだ。カスミちゃんは才色兼備。大切なのは本人の気持ちだけれど、すべての人から祝福されての結婚は、やはり幸せなものだ。
 
 一之進君、カスミちゃん、末永く、お幸せに。 

 

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テーマ : ウェディング
ジャンル : 結婚・家庭生活

ハワイ2日目は早くも波乱含み

 今日はフリーなのでどこかに行こうと言うことになった。くうみんはハワイプランテーションビレッジに行きたかったのですれをリクエストした。
 以前おじさんと行ったことがあった。ハワイの移民たちが暮らした施設だ。

 しかし!結論から言おう。日曜祝日は休みだ。それを調べずにタクシーで行ってしまった。入り口まで来たら門が閉まっていて、休みということに気付いた。タクシーの運転手、バッカヤロ!おめ~、休みだって知っていたんだろ!
 仕方ない、近くのパールハーバーの「戦艦ミズーリ記念館」へ行くことに。

 姪の一人のギリーが盛んに、聞く。
「せんたんみずうみ?せんたんみずうみって何?」
「戦艦ミズーリじゃ!空耳コーナーか!!」
 タクシーの運転手が笑っている。
「日本語わかるんですか?」
「スコシ」

 リメンバーパールハーバー!とか言われていじめられるんじゃないかと思ったが、そんなことはなかった。その展示には、むしろ敵国日本に対する敬意すら感じた。
 日本人はハワイのドル箱だから、ということもあるだろうけど。

戦艦ミズーリ
 戦艦ミズーリ

何やら有名な像らしい
 有名な像らしいっす

戦艦ミズーリにて
 オホホ、美人ぞろいですわ

ペリー提督が使った旗
 古~い、と思ったら、ペリー提督の旗ですと。

能書き
 その能書き

 特攻隊がこの戦艦に突っ込んだことがあった。戦艦の被害は大したことはなかったが、ゼロ戦は大破、パイロットは上半身しか残らなかったと言う。艦長はその兵士を弔うよう命じた。
 当然反対の意見が大半だったが、
「この兵士も私たちも国のために戦ったという点では同じである。だから心を込めて弔うべきである」
 ということで、この日本兵を水葬したと言う。

ゼロ戦が突っ込んだ跡
ゼロ戦が突っ込んだ跡。フレームがひん曲がっている

敵国日本の兵隊を弔う
 敵ではあるが、国のために戦った者には敬意をもって接する

 食べるものを売るお店もあるし、日本とは物の豊かさが全然違うと言うこと、そしてきっと兵士を大切に扱っていたのだろうと思わせる展示物もあった。

敵に捕まったときはこれを出す
 捕まったときはこれを出せ。助けてねって書いてあるから

ギリー、君はおばちゃんに似ているかも知れん
 ギリー、おめ~はこっちの人間だ~!!

 行きはタクシーで120ドルもかかった。帰りはバスで帰ることにする。ハワイではどこまで行っても2ドル50セント。ハワイはバスが安くて便利。

 バスは降りるところが問題になるが、カスミちゃんが知っていたので無事ホテルに着いた。さて、今日の夕食はホテルでということに。

雰囲気のいいレストラン
 今日のディナーはホテルのレストランで

ホテルのディナー
 これもみんなでシェアして食べる。一人前が多すぎるんだもの

 食事を終えてロビーを通りかかると、何やら軽食が用意されている。そしてワインも…なんじゃこりゃ、と見ていると、ホテルの人が日本語で、教えてくれた。
「5時から8時までここで自由に召し上がれます。シャンパン、ワイン、ビールも自由にお飲みになれます」
 
 何!これがタダ?!聞くと朝もブレックファストを出していると言う。
 食べたばかりだが、少しだけ卑しく食べた。

夜はこの程度のものが無料

これもタダ

 何でこんな大盤振る舞いを?これなら朝食券も買ってもらう必要はなかった。夕食も一回くらいはここで心置きなく飲んで食べてもいいんじゃないか?よし、明日からワインとビールを飲むぞ!しかし、こんな大盤振る舞いをして、このホテルは潰れないのか?心配になってしまう。

 この大盤振る舞いの秘密はチェックアウトのときに知らされることになるのだった。
 
  
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テーマ : ハワイ
ジャンル : 旅行

久々の海外 久々のハワイ 

 今回の登場人物
 益々金子(きんこ) おじさんの上のお姉さん
 益々しめじ      〃               のご主人
 益々ギリー    その長女で新婦カスミちゃんの姉
 益々欽子     金子姉さんのご主人の妹
 万年銀子     おじさんの下のお姉さん
 万年螺利宝(らりほう)      〃  のご主人
 万年恥美(はじみ)    その長女
 大船一之進 (おおぶねいちのしん)   カスミちゃんのご主人
 益々カスミ     金子姉さんの二女 今回の新婦
 くうみん 

 いよいよこの日がやってきた。一族郎党結集してのハワイだ。海外へ行くのは何年ぶりだろう。年を取ると目新しいものより居心地がいい方を選ぶ。居心地がいいのは日本が一番だ。四国や九州、楽しかったな。

 今度のハワイは、おじさん方の姪っ子カスミちゃんが、結婚式を挙げると言うのでくうみんもお呼ばれした。
 メンバーはおじさんのお姉さんである金子姉さん夫婦と銀子姉さん夫婦、新婦姉のギリー、新婦のいとこ恥美ちゃん、新婦叔母の益々欽子さん、そしてくうみんだ。

 新婦母である益々金子さんと、新婦父の妹である益々欽子さんは同じ名前なので飛行機に乗るとき、たいてい「ちょっとちょっと」と確認されていた。

「字も同じなんですか?」
「字は違うんです。私は欽ちゃんの欽で向こうは金銀の金」
 と、叔母上はおっしゃっておられた。しかしややこしい。

 チェックインを済ませ、機内持ち込みの荷物を調べる段になった。
「ちょっと来なさい」
「へ?」
 くうみんは係員に呼ばれた。
「荷物を開けてもいいですか?」
「どうぞ」
 何が問題なんだろう? 

 係員はくうみんの荷物を開けるとマヨネーズと缶ビールを取り出した。
「これは機内に持ち込みできません。没収になります」
 えっ。そうなの?マヨネーズが好きなくうみんはこれをかければ機内食もおいしく食べられると思ったのに。ビールはお替りがもらえるとも限らないので一本持ってきたのだった。

「ビールは飲んでしまえ!」
 銀子姉さんのご主人、万年螺利宝氏が叫んだ。ああ、そうだ一本くらいここで飲んでしまおう。くうみんは缶ビールをプシュッと開けるとごくごくと飲み干した。う~ん、酔っ払っちまった。
 しかしマヨネーズは…あきらめるしかなかった。国内線では大丈夫だったのに。悔しい。

 そんなこんなで、この8人組は夜の9時ごろ大韓航空KE001に乗り、旅の人となった。
 
 飛行機に乗り込むと2時間くらいで機内食。

本日のお食事

そしてすぐに寝る。成田からハワイまで行きは6時間半くらいだから、3時間もするともう朝食。

朝食

そしてハワイに到着する。

 ホノルル空港からワイキキまではタクシーで約30分、40ドルくらいだった。ホテルは新郎側が手配してくれて、アーリーチェックインまでしてくださったと言う。ホテルは、「ロイヤルハワイアンラグジュアリーリゾート」と言うホテルだ。

 そこで新郎新婦と合流した。
「初めまして、大船一之進です」
 この方がカスミちゃんのご主人ね。イケメンでやさしそうじゃないの。カスミちゃん、立派になって…

 しかし、ここでも手違いが…金子姉さんとくうみんが使う部屋が、まだ使用中だと言う。そして今回同室となる益々兄妹の部屋はダブルだった。ツインに替えて欲しいと言うと「3時まで待て」と言われた。超高級ホテルといえども日本とはサービスが違う。
「金返してくれないんですか?アーリーチェックインのはずなのに」

 くうみんは言ったが、回りからまあまあ、となだめられた。

いいホテルじゃの~
 さすがいい部屋だ

オーシャンフロントとはこのこと
 海が見える~

 こんないいホテルに泊まるのは何年ぶりだろう。おじさんとくうみんは飛行機はビジネスクラスでもホテルは安宿だもんね。
 果たして、いくらくらいのホテルなのか?その衝撃は最終日まで持ち越されることになる。

 能天気な一行は夕食をどこで取るかが気になった。すべて新郎新婦が手配してくれた。今日のディナーはホテルニューオータニでいただく。
皆で食事楽しいな
 一族郎党集まった皆様

皆でシェアして食べる
 しまった!取り分ける前の画像を撮らなかった!

ステーキ
 ステーキがすて~き!

 食後の飲み物は紅茶を頼んだ。最近コーヒーをあまり飲まなくなって夜飲むと眠れなくなるからだ。しかし、出てきた紅茶がぬるい。
「そ~り~」
 とウェイターを呼んだが全然来ない。
「そーりーじゃだめだ、エクスキューズミーだ」
 と、銀子姉さんのご主人の万年螺利宝氏が言うので、その通りにしたら、なるほどすぐ来てくれた。
「ぬるい!!」
 くうみんが言うと、新婦の姉であるギリーが
「とぅーほっと」
 と言う。トゥーホットでは、熱すぎる、になってしまうじゃないか!そのお父さんの益々しめじ氏が
「モアホット」
 と、言い直してくれた。もっと熱いのが来たが、まだぬるい。まあ仕方ないか。

食後のお飲み物

 この先どんなことが起きるのであろうか?
 

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テーマ : ハワイ
ジャンル : 旅行

成年後見人を付けるのを反対するもう一つの理由 税務署ですら認めているのに… そしてハワイに行ってきます、オホホ。

 
 おかしなおかしな成年後見監督人の制度、しかし良識ある市民であるお姉さん方とくうみん、悪法でも法は法、守りましょう。

 しかし、なぜ、監督人に金を払わなけれないかんのだ。全然ありがたくないぞ!
 うちはそんなに財産がないので一回こっきり十数万で済むが、金持ちは被後見人が生きている間、年間何十万もかかる。本当です。

 そしてお金持ちほど成年後見人を付けてはいけないことに考えが及んだ。

 相続税対策で、親の財産を毎年110万円づつ、子供に小遣いとして渡す。これは贈与税がかからない。こうやって毎年子供に小遣いをあげることで親の資産を減らし、相続税対策をする金持ちは多い。

 この手が使えなくなるのだよ。

 鬼の税務署ですら認めたこの技が、成年後見人を付けてしまうと使えなくなってしまう。相続税が出てしまうかも知れないお金持ちの皆様、気を付けてください。
 うちは関係ないですけど。

 要するに、何が言いたいかと言うと、付けたくもない後見監督人に金払うのは嫌だってことだ!

 それでは~。

 あ…

 そうそう、今日からハワイに行ってきますの。
 おじさん方の姪っ子が、ハワイで挙式するので、くうみんもお呼ばれしましたの。くうみんはお呼ばれなのでお祝い以外はもちろんタダ。大いに得した気分。

 言っとくがこれは姪っ子夫婦とお姉さんが自腹切るんですよ。
 何でもかんでもお母さんの財布から出していると勘違いしている人がいたので念のため。



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テーマ : マネー・貯金
ジャンル : ライフ

成年後見人は必要なのか?

 おじさんがお母さんの成年後見人になったのは、もちろんお母さんが認知症になったからだが、お父さんが亡くなり、今まで住んでいた家を売却するため、お母さんの代わりにその手続きをするためだった。
 おじさんが成年後見人になったときは今のように監督者を付ける必要はなかった。
 だから本人でなくても不動産の売却や、銀行の届け出など、いろいろな手続きのできる後見人制度は便利で有り難いものだった。

 しかしこの頃、成年後見人による使い込みが問題になり、後見人監督者を付けなければいけなくなった。家庭裁判所も、「被後見人の財布から食事代を出してはいけない」など、うるさいことを言うようになった。

 後見人監督者になるのは家庭裁判所が指定した弁護士で、財産によって報酬が違って、5千万円以下なら月額1万円から2万円、それより上なら2万5千円から3万円くらいが目安らしい。
 または信託銀行に手数料をはじめに15万円から20万円を支払って、財産を管理させると言う手もあると言う。

 だから親が長生きしそうなら信託銀行、もう危ないと思うなら弁護士を付けるのが経済的だと言うことだ。
 うちの場合は、きっとお母さんは長生きするだろうと思うので、信託銀行利用の線が濃厚だ。いずれにしてもお金を払って不自由な思いをしなくてはならない。

 成年後見人を解消してしまえばこんな不自由はないのだが、認知症になった人はほとんど回復の見込みはない。事実上、一度つけたら二度と解消できない。

 くうみん思うに、正直な子供がついていれば成年後見人は必要ではない。

 例えば身寄りのない人が認知症になって、弁護士や行政、または信用ならん親族が面倒を見る場合は、適正な金銭管理のために必要不可欠だが、うちのようにみんなが適正と思われるお金の使い方をしていれば成年後見人は不要だと、今になって思う。

 お母さん名義の家を売却するために、おじさんは成年後見人になったのだが、売却するときのお母さんの認知状態はちょっと見は普通だったから、不動産屋さんに家まで来てもらっておじさん付き添いの上、契約すれば問題なかったのではないか?

 預貯金もカードでおろせばいい。

 そうすれば今頃、つけたくもない後見人監督者などつけなくても済んだ。

 本来、後見人は良心をもってすると言う前提があった。しかし、今ではそれを悪用する悪い奴が出てきてしまった。

 悪い奴と言うのはいつの世にもいる。自分で判断のできない人の財産を管理するなど、悪い奴にはおいしい話以外の何物でもない。

 でも、私たちは、良心に従った使い方をしている。親類縁者がお母さんの所に集まったときに、お母さんの財布から寿司代くらい出してもらって何の使い込みか。

 おじさんがいなくなってから、くうみんの生活に余裕はあまりない。お姉さん達だって生活がある。寿司がコンビニ弁当に化ける日は近い。

 おじさん、これからお母さんの所にみんなで集まったときの食事もお土産も、お母さんの預金から出してはいけないんだって。

 お母さんがこんなことを望んでいると思う?いないよね。

 




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