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ありがとうございます

 ブロ友の皆様からの温かい励ましは、大変ありがたく思います。今はまだ、一人一人に返事をする心の余裕がありません。心苦しく思いますが、お許しください。

 先日ブロ友のめろんさんと照玉師が来てくれました。照玉師は東京にも道場を持っていらっしゃるので、慣れていますが、めろんさんは一般人なのに、はるばる中部地方から駆けつけてくれました。めろんさん自身、理不尽な交通事故で愛するご子息を失っています。悲しみを知って人に優しくできる、こんな方になれたらと、私も思います。

 照玉師には、死についての不思議なお話を聞かせていただきました。49日の間、死者はこの世にとどまって友達や親戚を訪ねて挨拶をしていくのだそうです。そしてここにいるときは上にいて、こちらを見おろしているのだと。
「きっと、こんなに早く逝ってしまって悪いことをしたなあ、と思っているわよ」

 今の私は小さな子供が、大人に交じって役所やライフラインのいろいろな手続きをしているような心細さを感じております。
 年金の手続きに行ったときは、年金手続きをしてくれた女性職員が、「早過ぎますよねえ…」とぽつりと言い、銀行の手続きをしてくれた女性行員が、「お体にお気を付け下さい」と、声をかけてくれましたが、役職を離れた心からの吐露…返事をするとそのまま泣き崩れてしまいそうで、黙って頷いて、席を立ちました。
 年金の金額は年間30万円にも満たないすずめの涙ほどの金額。これからどうやって生活して行こうか?

 おじさんが生きているときは、自分の方がしっかりしていると思っていましたが、いなくなると、おじさんは私をずいぶんと守っていてくれていたのだと、初めて気が付きました。
 小さな子供が遊びで大人に勝って意気揚々としていたのですが、本当は負けたふりをしてくれていただけだったのです。

 私もおじさんには尽くしていたつもりですが、おじさんも負けないくらい、私に尽くしてくれていたと思います。
 私達は仲のいい夫婦でした。おじさんが死んだ7月6日は、私達が入籍した日でもありました。ちょうど結婚30年でおじさんは亡くなりました。

 めろんさん、わざわざ遠い所を来てくれてありがとう。毎日電話をありがとう。

朝食の果物は桃
 朝食の果物と新聞

夕食もおじさんと
 夕食も二人で

照玉師からは高級そうな線香
 照玉師からは高級な線香。左にある青い箱はくうみんがいつも使う青雲香。おじさんのうちはカトリックだが、線香がないと雰囲気が出ないからと、くうみんが買った。

おじさんへめろんさんからのプレゼント
 めろんさんからのめろん…ぢゃないかも。めろんだと思ったら、めろんチョコレートだった苦い経験が…

本物だ、良かった
 本物でした。疑ってすまん、めろんさん



 そしておじさん。僕は君を愛している。
 


 
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テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

ご心配をおかけしています

 コメント欄は閉じていますが、メールや拍手コメントからの皆様の温かい言葉に、励まされています。一番多いのは、
「ご飯食べていますか?」
 と言う言葉です。

 はい、食べております。人が亡くなってから49日、魂はまだこの世を彷徨っていると言います。すぐそばにおじさんがいるつもりで、毎日おじさんの祭壇で食卓を囲んでいます。

 先日はおじさん母のお昼ご飯を食べさせに行きました。カレーだったのでうちもカレーにしました。作ると多すぎるのでレトルトでしたけど。
「おじさん、おいしいねえ」

今日はブリ刺し

今日はカレーだ

 あたかもおじさんがそばにいるように話をしながら食べています。食事は心配しないでください。癌宣告の日も、私は寿司屋でたらふく食べました。

食後のコーヒー
 食後のコーヒーも

 しかし、眠れない日もありました。私とおじさんは、某サークルに所属しています。しかし、こんな状態なので
「おじさんが急死したので行く気になれません。しばらくお休みします」
 と、リーダーに伝えました。リーダーから返事はありませんでした。かける言葉もないんだよ、と言うめろんさんの言葉に、そう言うものかと思うことにしました。

 そのうち、妙な噂が耳に入ってきました。
「おじさんの死因が何か、言っていない。人に言えない死に方をしたのではないか」
 と言う、ひどい噂です。

 そりゃ、風呂場で素っ裸で倒れていましたから、かっこいい死に方ではありません。人に言えない死に方ってどういうものでしょうか?どんなにみっともない死に方でも、遺族にとって死は悲しいものなのです。
 悔しいので死因もはっきり言いました。

 さすがにおじさんの遺影に報告することはできず、遺骨を抱いて涙を流すだけでした。

 こんな時、付き合うべき人とそうでない人と言うのが見えてくるものなのだと強く思いました。

 まだまだ気持ちの整理はつきませんが、今日はおじさんの汗のしみついたタオルをやっと洗おうという気になりました。毎日夜寝るとき顔に当てていましたが、においも薄れてきたからです。
 
 おじさんと離れたくない。
 おじさんと別れたくない。

 まだまだそんなことばかり考えています。

 今はそっとしておいてください。


トンボ
 おじさんは蝶よりトンボの方が似合いそう。このトンボは逃げない。おじさんかしら?

ハス1
 ハスの花が今年は一輪だけ。

めろんさんからのプレゼント
 めろんさんからいただいたフラワーアレンジメント

素晴らしいアレンジメント
 さすがプロのアレンジ。

 

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

信じられない出来事

 7月6日、おじさんはかつて同じ事務所で働いていた仲間と一泊旅行に行くことになっていた。前々から、ビールや飲み物の手配を喜々としてやっていた。6日11時頃、
「明日の昼は海鮮丼を食べてくるから夕飯はご飯じゃないものね」
 そう言って出て行った。

 一人の夕食を終え、眠りに入った。何となく電話の音がする。しつこく鳴っている。なんだろう、こんな時間に。
「はい」
「おじさんが、大変なんです!」
「えっ」
「風呂場で倒れているのが見つかって…生死の境をさまよっています!!」

 とるものもとりあえず、身支度をしていると、また電話が鳴ったので出ると、処置していると言う医師からだった。
「かなり厳しい状態です」
「そうですか、判りました」
 おじさんの先祖の祭壇に行って声をかけた。
「おじさんを守ってあげて!」

 お金を手提げに入れて近くのタクシー乗り場に駆けて行った。
「長距離お願いします。O市立病院まで」
 時計を見ると、1時30分頃だった。厳しいと言っても、大丈夫、きっと助かる。
「おじさん、こっちだよ、あっちへ行っちゃいけないよ」

 千葉県から東京をはさんだ県にあるO市立病院には2時45分ごろ着いた。一緒に行った仲間が、玄関先で待っていた。簡単に挨拶して案内された部屋に入ると、看護師がおじさんに心臓マッサージをしていた。
「おじさん、こっちに帰っておいで」 
耳元でささやいた。
 そばにいた医師が、
「心臓マッサージをやめると心臓は止まってしまいます。どうしますか?」
どうしますかって…
「もういいです」

 心臓マッサージをやめると、心電図が平坦になり、おじさんの死亡が確認された。自然死ではないので警察の解剖を受けることになり、おじさんはシートに包まれて車で運ばれた。
 葬儀の手配もすることになり、おじさん父やくうみん父の世話になった葬儀屋さんをお願いすることにした。警察官のスマホで電話番号を調べてもらった。

 私はパトカーで駅まで送ってもらい、始発電車に乗って家に帰った。家に帰るとおじさんのおねえさんにおじさんの死を伝え、警察からの連絡を待った。
 しかしその日、七日におじさんは帰れず、葬儀屋さんは8日夕方になりそうだと言った。
 おじさんは税理士だった。ハタと思った。7月10日は源泉税納付の日、ほとんどの顧問先は終わっていたけれど、6日に遅れてきた資料があった。
 仕事に穴を開けてはならない。かねてよりおじさんに万一のことがあったら、A税理士と、B税理士に相談するように、言われていた。A税理士に連絡の上、行くことにした。そこにおじさんが葬儀屋さんと共に帰って来た。葬儀屋さんに説明した。
「今、大事な用事がありますので、出かけますが、お姉さん達がいますので作業は進めてください」
 そう言って雨の中、自転車をこいでA税理士のもとに行った。

急いで帰ると、葬儀屋さんは、ふすまの向こうでおじさんの処置をしていて、こちらで用意した服を着せていた。
 腐敗を防ぐため、ドライアイスを体の上に置いて、冷房をかけた。

 おじさんのお姉さん二人が尋ねた。
「くうみんさん、遠慮しないでいいのよ。いた方がいい?それとも帰った方がいい?」
「すみません、帰ってください」
「ひとりで大丈夫?」
「はい」

 一人じゃない。おじさんと二人きりになりたかった。
 冷たいおじさんの唇に、何度もキスした。
「おじさん、愛してる」
 
 次の日も、おじさんと一緒に過ごした。おじさんの体にはドライアイスが置いてある。夕方葬儀屋さんが来て、ドライアイスを取り替えて帰った。おじさんはもうこの世のものではない。凍傷必至のドライアイスが必要なんて。
 この夜はおじさんと同じ部屋に寝た。寒かった。でもこれが最後。

 10日はお通夜の日。13時半ごろ、葬儀屋さんが迎えに来た。

 お葬式は、無宗教の音楽葬。シンセサイザーとチェロの演奏。私もだが、おじさんも公正証書の遺言を作っていた。おじさんの遺言で、葬儀は質素に、と言ったので税理士会には伏せていたのだが、想定していた倍以上の参列者が来た。
「仕事関係の人が、こんなに泣いている葬式なんてないよ」
 おじさんのいとこのK君が言った。

 告別式では、おじさんの好きな長谷川きよしの「別れのサンバ」を演奏してもらった。
 おじさんの周りに花をいっぱい詰めて、葬儀の司会者が
「お棺をしめます」
 と言ったので、人前だったけど、最後のキスをした。だって、これで最後。これが最後。

 おじさんが火葬された。小さな骨壺に入れられ、桐の箱に納まった。

「一人で大丈夫?」
お姉さんが言ってくれたけど、大丈夫、一人じゃないの。おじさんと二人きりでいたい。おじさんは私の膝に抱けるような小さな入れ物に入っている。
「おじさん、おバカさんだねえ、私を残して逝っちゃうなんて」

 結婚して30年にもなるとマンネリでお互い空気のような存在になる。しかも最近おじさんは、加齢臭と言うのか、どんどこ臭くなって、なんとなく不潔な気がしていた。消臭剤を吹きかけたりもした。
「何するんだよ!」
「だって、くさいんだもの」
 そんなことを言い合っていた。

 おじさんが荼毘に付されたその日から、私は毎日、おじさんの骨壺を抱いている。おじさんの汗のしみついたタオルや、髪の毛や、電気カミソリに残ったひげや、爪切りに残った爪をティッシュに包んでビロードの袋に入れた。今までならば汚いと思っていたものが私の宝物になった。

 他の人が気になったこともあった。だけどそれはおじさんがいるという前提での話だと、今になって思う。韓流スターに憧れるようなものか。私は結婚以来おじさんを裏切ったことは一度たりともない。
 私のたった一人の男。 

 おじさん愛してる。空気のような存在と言うけれど、空気がなくなったら、どうなるのか。
享年58歳。若過ぎる死。

 おじさんのお母さんが最近弱って来た。もうすぐそっちに行くかもしれない。

 でもね、お母さんのお迎えは、お父さんに任せて欲しいの。おじさんにはお母さんのお迎えに来て欲しくないの。私だけのおじさんでいて欲しい。

 おじさん、お母さんの迎えはお父さんに任せて、いつの日か判らないけれど、私のお迎えに、来てください。



 
 

 




テーマ : ひとりごとのようなもの
ジャンル : 日記

記憶がございません

 おじさん母は30日、無事退院した。大騒ぎして入院した割には何事もなかったように元通りの状態に戻ったようだ。
 と言っても、元通りと言うのが壊れたテープレコーダー、いや、今は壊れたなんだろう?CD?ではあるが。

 さて、くうみんも歳行ったらあのようになるのではないかと言う懸念は大いにある。運動をして、足をよく使う人は認知にならないと言うが、何しろ大酒飲みだ。飲酒のたびに脳が少しづつ壊れているのではないかと思う。酒を飲んで記憶をなくすことがままある。

 初めて酒で記憶を失くしたのは、結婚して2、3年たった頃だろうか?

 会社の忘年会でウイスキーをがぶ飲みした若きくうみんは、デロデロになって会場を後にした。道に迷ったのでタクシーをひらったが、よくろれつが回らなかったのを覚えている。
 タクシーから降りて家に着くと、おじさんが一人でビールを飲んでいた。
「お~、おじさん!僕は君を愛している」
 と言ったところで記憶を失って、気が付いたら朝になっていた。

 お~、おじさん!僕は君を愛している!

 そう言った後どうしたんだろう?布団は誰が敷いたのか?風呂には、入ったのか?
 くうみんはおじさんに聞いてみた。

 おじさんの話
「僕は君を愛している!」
 と言った後、着替えをして布団を敷いて、その中にもぐりこんだ。そのまま寝てしまうのかな~?と思ったら、ムクムクと起き出して風呂に入った。風呂から上がるとドライヤーで頭を乾かし、そして今度は本当に寝てしまった。

 着替え、布団敷き、風呂、ドライヤー…これだけのことをしたのを、全く忘れてしまっている。
 それからも年に2、3回、記憶があやふやなことがあり、そのたびに人に迷惑をかけたのではないかと心配になって
「私、昨夜どうだった?」
 と聞きまわる。たいてい
「大丈夫だった」
 とそのたびに言ってくれる。遠慮して言わないだけなのかも知れない。 

 さて、一番新しく記憶を失くしたのは、ちょっと前のことだ。
 酒に酔った頭でPCを立ち上げたくうみんは、何軒かのお気に入りブログ画面を開いた。コメントも書いて、適当な所で寝た。

 翌日PCに向かい、昨日コメントしたブログの一つ、「しろうとオシャレジャーナル」を開くと、親愛なるphiroちゃんからコメント返しがあった。
「師匠、この記事にコメントするの、2回目ですよ」
 えっ、そうだっけ?本当だ、上の方に私めのコメントが。酔っぱらってまた書いてしまったのね。

 そして自分のブログのコメント欄に、非公開コメントが。なんだろうと思って見ると、どうも昨夜私がその方のブログを訪れ、コメントしたのはいいが、何か苦情のようなことを言ったらしい。

 しかしそれがかなり的を射ていたので、
「私もそう思っているんですよ、すいません」
 と、非公開コメント欄を借りて挨拶してきたのだった。

 はて?私は何を言ったんだろう?私のコメントは、
「申し訳ないけど削除させていただきます」
 と言うことなので、確認のしようもない。

 マヂ忘れてしまったのだが、その方はくうみんが忘れたふりをしていると見たらしい。
「お気遣い、どうも」

 いえ、本当です、全く覚えていないのです。

 記憶がございません。

 


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 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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