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介護問題を考える ボケないためのキモはこれだ!!

  ペテロことお父さんが亡くなって、お母さんが一人残された。長男であるおじさんの近くに移るのが良かろう、ということになって、近所にあるベネッセの「まどか」に入居することにした。

 ここは順番待ちで、半年たっても何の連絡もなかったが、ある日おじさんが「まどか」の前を通ると、救急車が止まっていたという。
「連絡が来るぜ、きっと」

 案の定それから10日もすると、「部屋が空きました」と連絡が来た。
 お母さんはお姉さんの御主人の運転する車に乗ってやってきた。介護施設と言うのはどこも同じような間取りなので、引っ越したこともあまり気にならず、大した混乱もなかったようだ。

 近いのでおじさんは毎日のように行って、くうみんも週に一回、食事をしに行くようにした。お姉さん達は片道2時間かかるので月に2回ほどだったが、遠いので大変そうだ。

 認知は来ていたものの、食事は自分でできたし、意思の疎通もできた。それが2013年9月に骨折で入院してから認知が大変に進んでしまった。

 骨折で歩けなくなり、食事も自分で食べられなくなった。老人は歩けなくなると認知が急激に進む。

 問題は食事だった。自分で食べることのできない人はたくさんいるが、今の車いすでは座ることができないため、整体の先生の指導により、特別な車椅子をレンタルしてもらうことにした。 この車いすが来るまでは食堂に行くことができない。部屋で一人のヘルパーが、付ききりで食事をさせることはできないと言う。
 車いすが来るまでは、3食、食事の世話は家族でして欲しいという。

涙で綴る毎日の食事の世話 
実は大変な日々1
実は大変な日々2

 仕方がない、と車いすが来るまでおじさん、二人のお姉さん、くうみんは交代で一日3食の食事を食べさせることになった。

 やっと車いすが来て、やれやれと思ったら、
「夕食だけは家族がして欲しい」
 と言われて、やっていたが、くうみんの心の中に不満が渦巻いた。

 なんでこちらがしなければならないの?決して安くはないお金を払って頼んでいるのに。世話させるんだったらその分、お金返して欲しいなあ。
 でも、嫁の立場でこんなことを言うのもなあ…

 など思っていたら、みんなそう思っていたらしく、お姉さんが言いだした。
「都合のつくときに行くのはいいけど、毎日やれなんておかしいじゃない」
「食堂に行けないから家族が世話をしろなんて、寝たきりになったら追い出されるってこと?」

 と言うことでおじさんとくうみんは施設長に抗議した。
「人出不足だからと言って、家族に世話をさせるというのは違うんじゃないですか?他の家族にこんなことを言いますか?うちだから言うんじゃないですか?」

「申し訳ありません」
 と言うことで、食事の面倒も施設側がすることになった。
 
 うちが足しげく来るので、あれだけ来られるなら…と、甘えが出たのだろうと思う。言うべきことは言わなければいけない。

 誤解のないよう、念を押しておくが「まどか」も、ヘルパーさんはいつも笑顔で一生懸命世話をしてくれている。食事も手作りもので、おいしい。いい施設だと思う。

 ただ、人間忙しいと甘えが出てしまう。そこら辺の線引きはきちんとしなくてはいけない。

 歩けなくなって認知が進む老人は多い。そう言えばお父さんも歩かなくなって認知が急激に進んでしまったんだっけ。

「わしらは頭脳労働者ぢゃ、頭は脳トレで鍛えているから安心!ワッハッハ!」
 な~んて言っている人は、あぶない。

 頭を使うことより、足腰鍛えるのが認知を防ぐキモですな。
 
 



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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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