老兵くうみん
去る10月5日、くうみんの住んでいる町の近所で10キロマラソンが開催された。
台風がもうすぐ来ようかというあぶない日なので、どうなるかな~、と思っていたら、ホームページで確認すると、決行と言うことだった。

このデーハーな格好で
当日は普段は食べない朝ご飯を食べ、普段厳禁の菓子パンと、ペットボトル入りの麦茶を携え、カッパ姿で家を出た。大雨とは言わないまでも、かなりの雨で、いわゆる本降り。
会場は自転車で30分ばかりの所にある某所。

かなりな雨の中、走ろうと言う酔狂な皆さん
会場につくと自転車を駐輪場に置き、受付をする。受け付けの締め切りは10時、スタートは11時40分の予定だったが、この雨だからスタート時間が繰り上がってなんと10時20分になっている。
活けつけ締め切りギリギリ10時としても1時間40分も雨の中を待つと思っていたので、繰上げはありがたいが、マラソン大会の時だけ堂々と食べられる菓子パン、パスコのモンブランケーキディニッシュを食べる時間がないではないかい!!
いやだ、食べるんだ!荷物を預ける前に、がつがつとパンを食べ、麦茶を飲んだ。
その後荷物を預けるのだが、これがかなりの行列だ。荷物は東京マラソンで貰ったデカくて丈夫なビニール袋に入れた。傘も差さずに待っていると、このデーハーな後姿が、若い女性と見えたか後ろの男性が傘をさしかけてくれた。
「んまあ、ありがとうございます」
「ひどい雨ですねえ」
ごく普通のおじさんだったが、相合傘は久しぶりだ。思わずニヤケる。
すぐにスタート地点に向かった。
今迄ニヤケていたのが、ここに来て戦闘モードになる。前をふさぐように歩いている若い男の間を、どきなさいよと言わんばかりに掻き分けて前に進む。
思わずこちらを見る二人組。
去年は足を痛めて走れなかった。おととしは10位まで入賞の所、悔しい11位。
今回はリベンジのつもり…だったが…
初めに飛ばし過ぎたのか、後半失速。おまけに直前に卑しく食べたパンが悪かったのか、吐きそう。
後半強いはずのくうみんは、次々に抜かされて、今回は女子40代以上の部100人くらい出走で信じられない16位。
くうみんは一億歳。40代の人と争うのは無理が来たと実感する。
今迄なら、まだ若い者には負けない。この次こそ、この次こそ、と思っていたけれど、今や時間はくうみんの味方ではない。時間がたてばたつほど、くうみんは衰えていく。
いつまで生きるか、いつまで走れるか?日々そう思っている。死ぬのは自然なことと受け入れているが、衰えを受け入れるのはまだ出来ていない。
記録証を受け取って、荷物を返してもらい、そのままの格好ですごすごと帰る。これが今の実力。これからどうなるんだろう。
雨の中、ひたすら自転車をこぐが、ガタガタ震えるほど寒かった。
震えながら自転車を飛ばし、家に帰るとびちゃびちゃの衣類を着替えようと、玄関先で靴下を脱いで、スパッツを脱ごうとしたら、左足がつって尻もちをついた。起き上がろうにも足がつるのが治まらず、キンチョールを吹きかけられたハエかゴキブリのようにもがく。
その日は一日雨。
明けない夜はないと言うが、こちとら日暮れに向かってまっしぐら。
老兵は死なず、ただ消え去るのみ…
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台風がもうすぐ来ようかというあぶない日なので、どうなるかな~、と思っていたら、ホームページで確認すると、決行と言うことだった。

このデーハーな格好で
当日は普段は食べない朝ご飯を食べ、普段厳禁の菓子パンと、ペットボトル入りの麦茶を携え、カッパ姿で家を出た。大雨とは言わないまでも、かなりの雨で、いわゆる本降り。
会場は自転車で30分ばかりの所にある某所。

かなりな雨の中、走ろうと言う酔狂な皆さん
会場につくと自転車を駐輪場に置き、受付をする。受け付けの締め切りは10時、スタートは11時40分の予定だったが、この雨だからスタート時間が繰り上がってなんと10時20分になっている。
活けつけ締め切りギリギリ10時としても1時間40分も雨の中を待つと思っていたので、繰上げはありがたいが、マラソン大会の時だけ堂々と食べられる菓子パン、パスコのモンブランケーキディニッシュを食べる時間がないではないかい!!
いやだ、食べるんだ!荷物を預ける前に、がつがつとパンを食べ、麦茶を飲んだ。
その後荷物を預けるのだが、これがかなりの行列だ。荷物は東京マラソンで貰ったデカくて丈夫なビニール袋に入れた。傘も差さずに待っていると、このデーハーな後姿が、若い女性と見えたか後ろの男性が傘をさしかけてくれた。
「んまあ、ありがとうございます」
「ひどい雨ですねえ」
ごく普通のおじさんだったが、相合傘は久しぶりだ。思わずニヤケる。
すぐにスタート地点に向かった。
今迄ニヤケていたのが、ここに来て戦闘モードになる。前をふさぐように歩いている若い男の間を、どきなさいよと言わんばかりに掻き分けて前に進む。
思わずこちらを見る二人組。
去年は足を痛めて走れなかった。おととしは10位まで入賞の所、悔しい11位。
今回はリベンジのつもり…だったが…
初めに飛ばし過ぎたのか、後半失速。おまけに直前に卑しく食べたパンが悪かったのか、吐きそう。
後半強いはずのくうみんは、次々に抜かされて、今回は女子40代以上の部100人くらい出走で信じられない16位。
くうみんは一億歳。40代の人と争うのは無理が来たと実感する。
今迄なら、まだ若い者には負けない。この次こそ、この次こそ、と思っていたけれど、今や時間はくうみんの味方ではない。時間がたてばたつほど、くうみんは衰えていく。
いつまで生きるか、いつまで走れるか?日々そう思っている。死ぬのは自然なことと受け入れているが、衰えを受け入れるのはまだ出来ていない。
記録証を受け取って、荷物を返してもらい、そのままの格好ですごすごと帰る。これが今の実力。これからどうなるんだろう。
雨の中、ひたすら自転車をこぐが、ガタガタ震えるほど寒かった。
震えながら自転車を飛ばし、家に帰るとびちゃびちゃの衣類を着替えようと、玄関先で靴下を脱いで、スパッツを脱ごうとしたら、左足がつって尻もちをついた。起き上がろうにも足がつるのが治まらず、キンチョールを吹きかけられたハエかゴキブリのようにもがく。
その日は一日雨。
明けない夜はないと言うが、こちとら日暮れに向かってまっしぐら。
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テーマ : ジョギング・ランニング
ジャンル : スポーツ